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2005/05/06(金)
父ちゃん⑤
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セイちゃん。セイちゃんもまた父ちゃんの子であった。セイちゃんの姉も。
仁ちゃん。セイちゃんの姉で小春たちの長女とも思える人。小春が小学校前で妹が２～３歳の頃から一緒に暮らした人。ふたりとも母ちゃんの姉の子たち。
母ちゃんの姉も苦労をした人で女手一つで二人の子を育てた人。
子どもの頃何年か一緒に住んだせいか、一番気が休まる人だ。
父ちゃんが亡くなって、意気地ない小春は駅まで次女を迎えに行かなくてはならなくて行ってる間に、ダンゴを作ったりご飯を炊いたりしてくれた。
小春が「父ちゃん、死んじゃったよ。」と一報を入れたので、驚かせて転んで怪我までさせちゃった。
通夜の夜、怪我してたのでどうしたの？って聞いたら電話の時、車運転してて、急いで車止めて降りたとき転んだって言ってた。
通夜の夜、小春の子ども達3人で泊まるというので任せた。団子も長女が作るというので持たせて・・・。
夜は夕方まで父ちゃんのいた和室にみんなで寝て、早くに目が覚めて・・・母ちゃんと妹がおきてきて・・・妹は着物を着ることになってて美容院へ出発。
全員起こして支度させて・・・長女からTel。「なべがないのでダンゴが作れない～。」
息子が粉を持ってきて、すぐに取り掛かったが時間がなくて目いっぱい。自分の支度の時間がない！！
母ちゃんの姉と嫁の玉ちゃんが来てくれて、ダンゴ頼んで小春も支度出来て助かった。
朝の早い出棺であたふたしたが、なんとか父ちゃんを送り出せてよかった。
父ちゃんが恥をかかないような葬儀になれたかな？出来たかな？ただそれだけの日になった。
分速？秒速？に感じるような一日。
終えて帰るときセイちゃんと玉ちゃんと母ちゃんの姉と仁ちゃん夫婦に声かけて「寂しいから帰りによっていって・・・。」と。
小春はこんなこと書いても仕方がないのに・・・、たまらない思いはどうしようもない。大人ではない、大人にはなりきれない。
告別式の夜、集まったみんなは本当に近しい親族と思える。Ｍちゃんも妹のクーちゃんも気持ちは一緒だ。
≪Ｎ≫なんかもう付き合わないと一致団結。昨日までは。
昨日になって四十九日の人数割りだしして母ちゃんに話して・・・、ああ・・・。母ちゃん。
「こっちから切って欲しくない。」
今朝聞いたダンナは、
「オレは欠席するよ。」「通夜と告別式を我慢しただけで限界だ。」
誰も同じ気持ちなんだけど・・・。
「なんで、ここんとこイライラしたか分かった。」「≪Ｎ≫の話をするだけであの頃の気持ちにフィールドバックするんだ。」
ダンナは散々言いたいこと言って、最後に
「母ちゃん、大変なのにこれ以上大変な思いはさせられないよな。大丈夫だよ。」
朝、息子と小春で姪を高校まで送って行った。夕方、息子と次女が姪を迎えに行くので・・・、道を覚えてもらおうと考えて。
夕方、初七日にお仏壇を選んで今日の夕方届くことになっていたので、ダンナと実家に向かった。
ダンナが一番に目をつけたお仏壇、Ｍちゃんもクーちゃんも気に入って・・・母ちゃんは金ピカのが気に入ったようだったけど、みんなの見立てたのにして届いてみたらダンナの選んだヤツ、しっくりいってて決まり。
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