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2006/05/12(金)
痛み止めがわりに・・・
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痛くて炎症している箇所があって、お医者に行ったら、今日は近所の総合病院の曜日と時間が内科しか、やってなかった、ガーン 明日出直すことにした私は、気晴らしにまたしても文庫本を買ってしまった。あ〜あ活字中毒〜
■「妖藩記」菊地秀行・著 光文社文庫 待ってました!菊地先生の本格(と言っていいだろう)時代小説! 地の文が読ませるんだよな〜心情描写とか、剣戟描写とか。 面白いデース!!先生、もっとこういうの書いて下さい! 右近兄者とか、蒼城師範代とか、タコのツボ満載です。
■「ループ」鈴木光司・著 角川ホラー文庫 「リング」「らせん」と読んだから、「ループ」もいっとくか!と思ったんですが・・・ すげえ読ませるけど、これはホラーではない。 これをSFと言わずして、何をSFと言わんや。カドカワじゃなくて、ハヤカワで出してほしい一品。 鈴木先生は、幸福な家庭の描写が上手いよなぁ。それが、事件によって混乱していく対比なんだろうけど。
■「戦闘美少女の精神分析」斉藤環・著 ちくま文庫 硬派のちくま文庫から真面目な「おたく」考察がするっと出てるとは、オタク文化の普及ぷりに、改めて感慨。 まだナナメ読みしかしてないけど、戦闘美少女は男性オタクだけでなく、女性オタクも好意をよせる対象だよね〜(タコだけ?じゃないと思うけど) <蒼司>
■「妖藩記」 菊地先生は「テレビ時代劇」が本当にお好きなんだと思う(笑) 「テレビ時代劇」の、面白い要素をフルにかきあつめてぎゅぎゅっと詰め込んだようなある種贅沢な設定で始まって、菊地テイストの怪異譚と剣豪ロマンでのりきってます!読ませる〜!! 文章としては、弥平次は夢枕獏ちゃんが好きなんですが、とにかく菊地先生はイキオイで読ませるところがスゴイ。軽い時代ものが大丈夫で、娯楽を探してるかたにオススメです☆
■「ループ」 私は全部読むのが面倒(!)だったので、後半三分の一だけ読みました(失礼だろう!!)お話は、そこでちょうど判るところでした。面白かったです、SFとして(笑)でもこれも、ホラーを期待した人とか、SF興味ない人とか読んだら怒り出すんじゃないか・・・というくらい、ホラーじゃないと思いました。予告やアオリで原作と違った期待を演出するのは、新しい視聴者・読者層が得られるかもしんないけど、「ホラー」とか「SF」とかそれぞれのジャンルを愛す人々にとっては親切じゃないよね(苦笑)
■「戦闘美少女〜」 弥平次は女の子はそれほど萌えターゲットじゃないので、すばらしい感慨はないのですが、何にしてもこれだけ真面目にひとつのことを考証している姿勢がすごいと思います!!!私こんなに論理的にものを考えるの苦手だから(笑) まあ、男性から見た(著者男性)、とか、モチーフ美少女にこだわった、とかいう偏りは当然あるけど、こういう立場の人からはこう見えるのか〜という発見はありますネ。みんないろんなこと考えてる(笑) <弥平次>
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