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2008/10/19(日) 追悼
 中学時代、一番可愛がっていた後輩が、母親と一緒に交通事故死しました。今回知らせてくれた(この日記でも何度も登場する横浜在住で、わざわざ内閣もよく見に来てくれる親友)秀水くんと3人でよくつるんで馬鹿ばかりしていた。こう書くと悪いことをしてたみたいだが、小学生レベルの馬鹿をしていたという意味だ。

卒業してからは、毎回毎回帰るたびに会うというほどの仲ではないが、それでも大学に入ってからも何回かは、わざわざ連絡を取って会うという仲だったので、前回会ったときが最後なんて覚悟は全然してなかった・親父の死は悲しいが覚悟はしていたが、こっちは急すぎてなんだかなである。

本当に可愛い奴だったからこそ、故人ではあるがあえて書きます。このばかやろー、不注意で事故だと?しかも話によると携帯いじってただと?電話相手がトラウマになるだろうが。それどころか一回事故起こしてるやつなのよ、それで懲りずに事故で死ぬなんざ大馬鹿野郎だ。しかもおかんまでまきこむなんざ、ある意味親より先に死ぬ大罪を犯してないかもしれんが、家族は残してんだから本当に大馬鹿野郎だ。

 ということで、ぶん殴りたいくらい悔しいです。ぶん殴れないのがほんとうに悔しい。今までも、高校のとき同じクラスだったやつとか死んでる人もいるのだが、あいつの場合は特別なものがある。それは私の作演出した舞台にでているということだ。ちょうど10年前の秋、中3の時の文化祭で私がはじめて書いたオリジナル作品(それまでも書いてはいたが、原作があった)に出演していたからだ。私の芝居に出た役者というのは、私にとってとても重い人たちである

 その話は村人に慕われている小説家に赤紙が来たため、みんなで徴兵逃れをするために強引な策をだしまくるという、いかにも三谷ドラマに影響されてるのが丸わかりな作品だ(ちなみに真面目に反戦物が書きたかったわけではなく、第1項は小説化が実家の八百屋を継がされそうになるから、村人で強引な策で逃れようとするという話だったのだが、あまりにくだらなくて先生に許可してもらえそうにないから、日本のがん日教組の先生に受けが良いように反戦物にしたのだ、当時からこすいガキだったんですよ)。

彼はそこで、村人をまとめて強引な策を推し進めるうさんくさい村長という重要な役を演じてもらった。これまたいかにも三谷ドラマによくいて、小野武彦とかがやってそうな役で、実際やつの演技の胡散臭さは小野武彦みたいだった。田舎の全校で40人くらいしかいない中学校で、当然私も演出能力など0だったから、どいつもこいつも目も当てられない演技で、こいつだって下手だったが、その中にあっては光るものはあった。



私はその時、赤紙を出しにきた軍人というこれまた重要な役(作家の癖にいい役につくのはでしゃばりすぎだが、私が群を抜いてうまかったんだから仕方ない。ちなみに衣装は当時手塚治虫の「アドルフに告ぐ」にはまっていたため、ナチスそっくりの軍服を着ていた。10年たっても高間総統とかいってナチスを着てるのだからまったく進化が無い。もしかして、ナチスの軍服が着たくて作演をやってるんじゃないのか)をやっていたのだが、村長がとんでもないアイディアを出しまくって時間稼ぎボケをして私が振り回されながらつっこむという掛け合いは、本当に楽しかった。

また秀水はその芝居では冷静沈着な私の腹心の部下の役(当時から、めんどくさい説明台詞は秘書役に任せていたのだ!)を演じていて、3人で自主練してアイディアをだしまくった。いわば、この3人の共同作業のような芝居作りだった。

特に、彼は身長が小さかったので、身長のことを指摘されるとぶちきれる芝居をさせたのだが、これはかなり受けた
  植樹祭のシーンがあって
村長 いやあすくすく育つといいですな。
秀水 それ以前にあんたが育てよ
村長 身長のことは言うなーーーーー
 とう掛け合いは、かなり受けたと記憶している。これも最初から脚本にあったわけでなく、3人で作ってる時につくったところだと思う。その後、千本の高杉晋作といい、キャッツの曹操といい、同じネタを使いまわしているのだから(改めて、10年間も小さい人ネタを使ってるとは人としても脚本家としても酷いやつだな)、本当にやつらは恩人だ。彼らなくして、その後の芝居作りは無かったといえよう

そんな奴だから、最後に会った時に「札幌で公演するなら観に行きますよ」という約束は守ってほしかった。そういわれた以上、札幌でやれるだけの実力引っさげて凱旋するはずだった。でも、凱旋してもやつは客席に来ることはない。本当に大馬鹿野郎だ、動員が一人減るだろうが。チケット1枚だって赤字なうちには重要なんやぞ。また、遊ぶんじゃなかったのか。また、飲みにいくんじゃなかったのか。また、馬鹿な話をするんじゃなかったのか。本当にあの野郎は、全部の約束破って大馬鹿野郎だ、だから可愛くて仕方ねえじゃねえか、ちくしょう


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