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2003/12/30(火)
黒髪危機一髪
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我が父は小学校で一年生の担任をしているが、天然パーマにグラサン、ピンクのベティーちゃんのトレーナーを着るバッハに似た、とても公務員に見えない男だ。そんな父が髪を染めるにあたり、ヘアカラーが余ってもったいないからお前も染めろといいだした。 世の中には千昌夫やルーシーブラックマンさん事件の犯人みたいに異常に髪の色に固執する方がいる、ムネムネ会幹事の私の嗜好はむしろ別なパーツにあるが、やはり髪の色はその方の自毛が一番美しいと思う。特に寝所で乱れた黒髪は与謝野鉄幹ならずともたまらないはずだ。私もいちど芝居のために無理矢理染めさせられたことがあるが、痛んでえらい目にあった。つまり髪を染めるのは若げのいたりだと思う。 しかし父は来年で５０だ。これはいったいどういうことだ。よく考えたら母は何年も前から紫に染めている。その母も見た目は若いがけして若くない。まあ育てて頂いた両親様がどうしようと逆らえないが、私まで染めさせられるのは困る。私は老いて筑紫哲也みたいなロマンスグレーになるまでは黒髪を保ちたい、なにより私は政治家だ、茶髪の政治家もいないわけではなく、愛知県知事選に出馬した井桁亮氏や、東京２４区から共産党公認で出馬した藤本実氏などがいるがいずれも惨敗している。と、いうわけで必死に抵抗を試みるが、こういう時の父は理不尽にすぐ切れるので逆らうのは危険だ。 と、そこに野良の黒猫がやってきた、彼はまた性格のいいやつで金田一耕介シリーズとかに登場する不気味な人物がだっこしてても全然サマにならない陽気な黒猫である、こいつなら染めさせてくれるかもしれない。私はもし我が黒髪を汚すならこいつも染めるぞと言った結果、父はようやくあきらめたのであった。 お詫び、埼玉八区から当選した自民党新井正則議員が買収容疑で逮捕されました。先日も近藤ひろし元代議士が逮捕されたばかり。彼らとは党も違うし面識はありませんが、同じ政治家として恥ずかしい限り、それらを浄化するためにも私ヒビサマを応援よろしくお願いします。
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