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2004/10/10(日)
親の顔が見てみたい
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ハラダリャンはついに、初通しをした。それにともない、昨日はようやく脚本が完成しつつある。ハラダさんが、シュチュエーションを指定し、エチュードでつくった本なのだから、半分は我々役者でつくった本なのだが、自分が言って編み出したはずの台詞なのに、本にして読むと滅茶苦茶なじめないんだわ。なんか、エチュードでやった時はスラスラ言うことがでてくるのに、脚本に起こされると・・・だな。
で、通しの方は、やはり、みなさんいつものようないきのよさがない。その結果をうけ、今晩は藤本さんと話し合い、いったん壊すらしい。今までは、いったんつくてそこで時間切れの芝居しかしてなかったので、いったん壊して、作り直しは未知の体験です。さあ、頑張りまっし。
ということで、今日の路上ははじめてハラダさんがいない状態での挑戦。やはり後見人がいないというのは緊張する。他の人もいなく岸田君と二人でやることとなった。まずは、誰が考案したか忘れたけど、以前岸田君やゆーみんやヨウスケがやっていた、道行く人にピースをするネタでウォーミングアップ。
私の特徴として、こらえ性がなく肉体が弱すぎるので、とにかく同じポーズで止まってられないというのがある。また、黙ってるのが怖くて怖くて仕方ないので、逆に止まって動かないネタをやろうと思い。世界の銅像シリーズというのを思いついた。まずは、一人では不安なので、岸田君に犬役(なぜか鎖をもっていたのだ)をやってもらい。上野の西郷どんを再現した。
本当に同じ姿勢で黙ってたってるだけ、辛い。どんな時でも、つねに体のどこかがフラフラ動いていて、なにかあればすぐ徘徊する私にとって、黙って動かないのはないよりも苦痛。次第に人の目を引くようになってくる。笑いもとれてくる。そうなるとどうしても、その人を目線でおいたくなるが、動けないので無視しなきゃならないので辛い。女子高生が写メとっていいですかと聞いてきた。話しかけてきたからには、薩摩弁で「よかとでごわっそ」といいたくなるが、それ言ったらつまんなくなるから言えないので、ちょこっとだけ頭をうなずく。でも、やっぱ話したくてしかたない。しかも結構可愛かったのでもったいない。とはいえ、耐えた甲斐はあった。私が今までやった芸のようなうさんくささがなく、お金を入れやすい芸だたので730円も入った。二人で山分け。調子が出てきたので、一人でクラーク博士をやった。クラークは右腕をあげてるのでさらに辛い。ほんまに体力がない。こちらは、205円稼いだ。
続いて、岸田君が鎖をつかって、とらわれた男という芸をしていた。これはかなり受けていた。すぐに、頭悪そうな汚い茶髪やヒゲの男や女子高生たちが、座り始めた。こいつらがまた、最初は座ってうけてくれてありがたかったんだが、なにをやっても馬鹿笑いするので、岸田君が止めるに止めれない。終わりといっても難解もアンコールをねだる。岸田君のモチベーションが明らかに低下していても、離してくれないのであれは厄介だった。
そして、私の番になってしまった。しかし、滅茶苦茶やりずらい雰囲気だ。やつら、岸田君が終わってから5分以上立ってもまだ帰らないのだ。過剰な期待だ。どこまで暇人なんだ、だいたい10時もすぎてるのになにをやっとるんだ。女の方はどうみても高校生(下手したら中学生だろ)、こんなところで遊んでないで勉強しろ。親はどんな教育してるんだ。 食いついてくれるのはありがたいが、かえって邪魔なので去ってもらいたいんだが、ほおっておいても帰らない。掛川からすごい気持ち悪いネタすればどうかと言われたが、ここでも書けないようなネタを路上でできるか。ナンパしてやろうかと思ったが、年齢的に条例違反になりそうなので怖い。仕方ないので銅像シリーズ畳み掛け。シャツの間に手つっこんだだけの龍馬。一人で西郷。片目にハチマキしただけの伊達政宗。上半身脱いでカメハメハ大王。えびぞりしただけでシャチホコ。手足を横にして手をチョキにし、バタバタしてるだけのカニ道楽(最後の二つ銅像じゃねえ)など、しょうもないネタを絶え間なくやっただけなのに、変に受けていた。まあ、なにをやっても笑う連中なので嬉しくなかったけど。その後ネタがつきたが、帰らないので握手会のネタをやった。今日はテンションが強引になってきたので、その勢いに押されたのか道行く人が握手してくれた。それでも帰らないもう無茶苦茶なネタをやりまくった、疲れた。
まあ、今日は路上に慣れていないのと、私の心の中には夜中にほっつき歩いてるような若者に対し差別意識があるので、かなり嫌悪感を感じてしまったが、考えてみるとこれほどありがたい客はいない。外国人握手会ネタも外国人が一番よくしてくれる)と同じくらいノリがいい。こういう人たちをお客様としてうまくつきあえるようになりたいと思った。(実生活ではつきあいたくないけど)
結局合計570円稼いだので、その金で壬生やまとの湯へ。久々に豪華なお風呂に入って満足
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