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2004/11/20(土)
未知との出会い
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昨日から両親が来ている。母の誕生日が近いので、飛行機で誕生日割引ができるからしいが、こうも簡単に休みが取れる公務員はいい仕事だ。
さて、今日は平とまず府立大の学園祭で髭白、谷内さん、仲谷さんがやる番外ミニ公演を見に行った。
さて、中身の方だがまあ本公演じゃないからとあまり期待をせずに言ったが、かなりおもしろかった。あとで脚本書いたのが、ナカノ実験室さんとわかった。どうりでおもしろいはずである。「メガネ大使」以来の実験室ファンとしては、思わぬところで新作が見れて嬉しかった
府立大の学園祭自体は、生徒数が少ないだけに寂しかったが、応援団のあなたを応援しますという企画は面白かった。名前と好きなコンバットマーチを選ぶと、吹奏楽の皆さんがマーチを吹いて、チアが踊り、団長が演舞して「かっ飛ばせ××」と言ってくれたのだ。無料なので早速「暴れん坊将軍」のテーマを選んで「かっ飛ばせヒビキ」と言ってもらった。
さて、一旦大学に行き練習行った後、早退し掛川とゆーみんの芝居「0との出会い」を見に行った。会場は霊山観音らしいが、東山通は観光シーズンってこともあり、無茶苦茶な混み具合である。さすがに頭きた。車どころか人の流れも進まないんだから。観光客の傍若無人ぶりには頭くる。奴らは、京都を普通に生活している人もいる町だということがわかっていないんじゃないか?
その後霊山観音へ、子連れの方に場所を聞かれたので一緒に言ったら小島さん(請願寺に勤める紫の第10団長・10・22日記参照)奥さんだった。奥さんも紫のOGだった。当時から団内恋愛ばっかりだったのね。
会場に着くと、目の前にライトアップされた観音様と、水と砂の庭に灯篭があってすごい綺麗。2年半京都にいるが、こんなところがあるなんて知らなかった。まだまだ京都は奥が深い。
席を見渡すとハラダさん藤本さんがいたのでご一緒する。くだらない会話してたら、イベントがはじまる。いや、衝撃的だった。ようは宗教系の団体が主催してるイベント(演劇もその中のひとつ)なので、お客さんは基本信者さんなのよ。なので、我らのような知り合いがでてるから来た、とかいう一般人じゃテンションがついていけないのだ。まさに「TRICK」の中でしか見たことないような世界が繰り広げられていた。箇条書きにすると ・寒さ対策にカイロ・甘酒を配るまではいいが、毛布は有料(300円)だった ・いきなり太鼓演奏がはじまり、「一緒に手拍子を」というと、周りが躊躇泣く手拍子する ・民謡を歌ってる人が目がうつろだ ・司会のお姉さんがあきらかに棒読み ・教祖様が作曲したCDには特殊な周波数が入っていて、聞いて肩こりが治ったり、カーステで聞いたら渋滞に巻き込まれないといった奇跡がおこるらしい ・その値段は1万円で、本当に喜ばれる贈り物(すごいキャッチフレーズだ)で、お歳暮にクリスマスプレゼントにって文句が書いていた(仏教じゃないのか?) ・その曲を歌ってるお兄さんがヨン様の真似をしてる人に似てた(決してペ・ヨンジュン本人には似てないところがミソ) ・歌ってるお姉さんは、熱唱のあまりマイクを両手でがっちり握って口を近づけていたのがエロくて興奮した
もうつっこみどころ満載。面白すぎる。脚本家として肩こりまでは思いつくが、渋滞に巻き込まれないまでは絶対思いつかないもん。悔しいな。あまりにおもしろいことが頻発するので、なにかあるとハラダさんと二人つっこんではしゃいでいた。ハラダさんは調子に乗ってハンバーガーまで食べていた。本当に子供だ。藤本さんも色々つっこむので明らかにここだけ浮いていた。
そして、いよいお芝居がはじめる。と、舞台のうしろから白装束集団が、パンフに白装束と書いてたが「まあ、白い着物着てるんだろう」と思っていたが、「スカラー波」を思い出す全身を白布で覆った人たちが(その割には、お面は厚紙で中はスニーカーだったが)。ハラダさんはあれお面とったら掛川や。ゆーみんやと言って、あげくに「あれ長町や、ヨウスケや」とはしゃいでいた。そして、掛川の声がマイクで聞こえる。マイクはよくない。調節が聞いてなさ過ぎる。ゆーみんの吐息が聞こえるのはすごく嬉しいんだが、掛川の鼻息まで拾われるとげんなりする。二人の演技だが、遠いしマイクごしだし評価しようがない。思えば掛川の芝居を見るのは、参加してない去年の夏公以来(それからずっと一緒にやってたのか)だし、ゆーみんとは出会ってからずっと共演してるのははじめてだったので楽しみにしてたんだが。ストーリーは・・物語になっていたのかわからなかった。
まあ、そもそもが私ら向けでなく、信者さん向けにつくられた芝居だからそれでいいのだが、私の率直な感想を言うと、超常現象インチキ論を叩き込まれ、社会問題へ興味を持ち始めた頃オウムに遭遇した私は、宗教への嫌悪感が強いため、嫌な気分になった。掛川の日記を見るとこのイベント営利目的ではないらしいが、信者を扇動してる感は否めない。なにを信じるかはその人の自由なんだからいいんだけど、どうしても無神論者の私は嫌悪感を感じる。
この芝居の目的は英霊への感謝を忘れないってことらしい、それ自体は立派なテーマ(このテーマで私ならもっとおもしろく書けるのにとは思ったけど、まあ信者さん向きじゃなくなるが)だと思うが、ならはっきりいってこの二人を使う必要があったのかんと思う(信者がやっちゃダメなの?)。だから、二人の仕事も複雑な気分。物凄く悪い言い方すれば「ギャラのために、洗脳の手助けをしてる」ように見えた。勿論、この団体は悪質な宗教団体じゃないし、二人もそんな気持ちでやったわけじゃないけどさ。逆に言えば二人はすごいプロだなと思った。私はいくら金貰えてもこの芝居はできないもん。
しかしまあ、20年生きていて、はじめてみる世界だった。これからコメディを書く上でかなり貴重な経験になった。ゆーみんの着物姿も見れたし満足だ
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