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2004/11/05(金) 反省だけなら猿でもできる
 今日は総括でした。長かった。一応上回生なのと、作家をやるからには役者の特徴をつかまなと思い、全員にダメだしをしたので一番延ばしたのは私なんだが。ただ、反省会なんだから「ありがとう」や「ごめんなさい」を言う場ではないのだ。そこんとこがわかってないようだ。

 我が班の反省は3日の日記の通り。まあ、ちっとだけ各役者へのお礼。本宿は脚本はなした段階である程度できるため、学生劇団にいる限り(演出や共演者のレベルからいって)そのままほっておかれる可能性が高い。よってそれ以後延びない。あとは本人の向上心しだい。弱点が見えにくいのと、ガツガツした野心がないのが弱点。

 モリエリは、最初すごい演出すごい役者とだけ共演してきたという経歴が功罪半ばしていたという印象だったが、今回自分よりも下のレベルとやって、ダメ演出・ダメ共演者にあたっても今まではパニックになっただろうが、これからはこなせるようになったのではと思う。自分で書いて情けないが、破綻しない程度の低レベルの芝居を経験したのは彼女にとっていい経験になったのではと思う。一番はやばそうなとこは見極めて、最初からオファー断ることなんだが。

 はりまやには悪いことした。はりまやのキャラはものすごくいいが、はりまやにがはりまや自身を演じるのはすごく難しいことだったのかもしれん。しかしあのキャラは絶対うまくやれば最強のコメディエンヌだと思う。はりまやははりまやしかできないって言われてたけどそれでいいじゃん。充分おもしろいもん。なんとか彼女の才能を開花させたい。笑の内閣きてくんないかな。

 雅美は一番うまく演出できたと思うんだよな。とにかく埋没させないようにしなきゃとやって目立ってたし、雅美自身がすごく楽しくやってたし。ただし上手くなったかどうかわな。みんなは雅美上手くなったといってるが、私は小手先でごまかしただけのような。勝二さんの芝居にはすごく使いづらい女優の方向に持っていったような。まあ、ライバルチームだしいいか

 さて、終わったので各話の感想と今後の展望ちょろっとだけ。

 「史記列伝」はスケールがでかすぎ。今西の作風はスケールの大きさが魅力(私のせこさが魅力とは対照的だ)なのだからそもそも短編は向いてないだろう。やっぱこれは長編で見たかった。今後も長編で見たい。あとは、やつのつくる笑いが微妙なんだよな、キャラでとる笑いとかはいいし全部痛いわけじゃないが、結構いたいのが多い。あの世界観はあの世界観で通した方がいいと思う。
 
「カナシク・オソロシイモノ」はやっぱまだ小説。武はライターズクラブあがりなので、戯曲になっていない。そして、陰陽師ものは映像にかなわない。史記でも大正でも戦争でも、舞台にすればそれはそれで味が出るので、それらが好きな人には好かれるが、陰陽師はCG使った映像にはかなわないもの。また、既存の晴明像を破りたいという思惑でできたチハルのくどい晴明はかなりうまくはいってたが、なんだかんだいってチハルの顔はいいからまだ弱い。武はひたすら有名人をだす歴史物を書くが、有名な歴史事件や歴史有名人物をだすのはとても難しいことだ。よほどその人なりの解釈をださなきゃ納得してくれないし、それがうまくいっても見に来た人の歴史観と違うといい気分にされない。私もコメディに逃げ、時代考証せず、高杉・伊藤も無茶苦茶に書いてなんとか逃げ切れたが、それでも龍馬・土方らほんまに人気があるとこは怖くて避けたもん。今後はそのミーハー路線を地についたものにするのが必要だわね。沖田総司を私がやったらブーイングだが、掛川なら誰も文句はいわないということを考えるとよい。

「さくらいろのやくそく」はほんまに欲張らないのがよかった。5本の中で唯一20分が適正の作品(他は60分くらいかけた方がいい)だし、作・演出をやる場合、たいていは脚本の方が良く書けてしまう。自分が演出できる以上の本が書けちゃう(私もゆめゆめは自分が演出できる以上の本だった)のだ。しかし、琥珀は身の丈にあった本だったと思う。世界観とかも好感が持てるわな。不必要な要素の削り方を覚えればよくなるはずです。今後も欲張らず色々な作品見て勉強して、余計なこと(キャスト希望が何人だから何人書かないととか、時間がどうこうとか)考えずにかければ、来年の6月公演は最右翼じゃないかね。

「虚無翔る青空の果て」は、最初はほんまに心配でたまらなかったですが、そこそこになったのではと思います。ひたすら暗いトーンで通して、下手に客に媚売らなかったところが好感もてます。ヨウゲツはまず頭の中でたてたプロットをきっちり具体化できるようになるのが先決ですな。最初にもらったあらすじを読むと本人のやりたいことはわかるのだが、それを脚本化できていない。また、みんなからダメだしされてコロコロ本が変わったことを批判されていたけれど、本をよりよいものにするためにどんどん書き直すことじたいは全然悪いことではない。自分の中の譲れない線がしっかりしてないのが問題。まだ、本を書くことを楽しめていない。締め切りとか先輩へいい顔したいという脅迫概念で本を書いている。自分の書きたいこと書くのは楽しいに決まってるし、他人からの指摘も、笑の大学の椿一のように無茶な要求をされてもそれを楽しんで書き直せるようになればよくなるでしょう

そして、総合演出の平はほんま強い風当たりの中お疲れ様でした。この企画は楽しかったですよ。確かに見切り発車すぎたけど。実際どの程度摺り合わせるか、強権を発動するか難しい立場だったろう。5本とも拮抗したハイレベルなキセキという1本の芝居にしたいけど、できるだけこちらから口出しせず書く演出の思い通りやらせたいという葛藤があったことだろう。まあ、でも彼はまだ来年以降、色々冒険的な企画を考えているらしいので、保守的にならずどんどん無茶なことやりつづけてください。


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