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2004/04/15(木) 嘘つきの歴史
 今日書くはずだった時事ネタが文字数オーバーで今日の分にかけなかったので、昨日の日記追加しました。読んでね。

 この日記を読んで多くの読者の皆様がヒビサマは大嘘つきだと思っているかもしれませんが、それは半分は本当ですが、半分は大嘘です。まず、アンリアルというのは、あくまでうそ臭いのであって、嘘をついてるわけだはない、ということだ。私の言動は確かにうそ臭い、しかし私は本当になにもないところでスッテンコロリン転ぶ男なのだ。これは決して嘘ではない。また過去の改竄も多い、が、しかし過去を正しく記憶してる人ってどれだけいる?誰だって大なり小なり、自分の都合のいいように過去は改竄するものじゃないのか。そしてそれは嘘をついてるのではなく、本当にそう思っているのだ(1・19の日記のKの寝屁事件参照)。そして、自覚のある嘘、これも確かに多い、しかし私はこれだけは誇りを持って言う。私は誰かを貶めたり、騙したりするために嘘をついたことは一度もない(残念ながら保身のためはあります、ごめんなさい)。私が故意に嘘をつく理由はただひとつ、その方が人が喜んでくれる時だけだ、ようは話が面白くなる場合のみである。

 3回生になって、専門科目が多くなり授業がだんだん楽しくなってきた。この2年芝居と阪神しかしてなかったが、私は本来歴史をしに京都へきたのだ。しかし、最近思うのは私は本当に史学科はあってないかもしれんということだ。歴史が嫌いなわけではない、歴史大好きな気持ちは今でも全然変わらない。しかし問題は歴史学はあまり好きじゃないことだ。

 なぜならば、歴史学を研究する者は徹底的にリアリスト出なければならないからである。常に事実と証明されたものだけを追及し、間違っても自分の推測だけで動いてはならない。まさに疑わしきは罰せずの原則をもたないものには歴史学はできないのである。しかし、私はどうだ。そもそも歴史好きになった理由が「信長の野望」である。次が大河ドラマである。歴史のタブーであるIFを考えるのが大好きで、信長や曹操は友達としか思えない。幕末が舞台の脚本なのに、平気で月刊尊皇攘夷だのスカラー波だのロケット・パンチだの書く。もうこりゃ完璧歴史ロマンチストである。
 
 火曜5限に興味深い授業があった、京大の佐々木教授という「その時歴史は動いた」にも出演してるような先生が、大河の「新撰組!」を題材に話していた。「新撰組!」批判は凄まじい。特に近藤と龍馬が顔見知りだったという設定に怒り狂っている歴史ファンが多いという。はっきりいってアホかという批判だ。三谷幸喜を信奉している私から言わせてもらえば、みんな三谷さんになにを期待してるの、という感じだ。私があの人に求めるのはコメディであり、おもしろいワクワクするドラマである。面白ければ、どんな大嘘をついても構わないと思う。しかしどうも世の中にはそれではひく人もいるらしい。

 そんな中佐々木教授は、歴史学者として消極的ながら擁護をしていた。彼は97年NHK水曜ドラマで放送された「夜会の果て」という江守徹が黒田清隆を演じたドラマの時代考証をしたらしく、彼いわく時代考証というのは100%嘘じゃなければ許されるらしいのだ、例えば近藤が信長に会ったというのは絶対に嘘(同じ時代に生きてない)だが、龍馬に会ったとうなら(同じ時代、同じ場所にいた)、絶対会ってないという記録がない以上、たぶん99%会ってないけど否定はできないということだ。そのうえで彼は「夜会の果て」で閣議のシーンのビデオを見せてくれて、そこで明らかに間違いがひとつあると言った。こういう時史学科の連中は消極的なので誰も手あげないから、私は手を上げ「閣議なのに閣僚じゃない人が出席しとる」と答えた。この場合は100%嘘だからアウトらしいが、脚本家のジェームズ三木がどうしても折れなかったらしい。

 しかし、それでも私はおもしろけりゃいいじゃんと思ってしまう。じゃあ忠実に歴史再現するドラマが面白いのか?っていったられほどつまらんものはないと思う。だいたい平安時代のドラマとかだったら、言葉だって通じないだろう。それに今までの大河だって嘘いぱいあったじゃん、武蔵が柳生宗炬と戦った史実があるの?佐々成政の妻が、夫と一緒にアルプス越えした史実があるの?北条時輔がフビライ・ハーンと会った史実があるの?でもそ方が面白いじゃん。で、あるから私も確かに嘘はつく、しかし事実を知ることよりも、嘘聞いてハッピーになる方が楽しい場合もあるではないか。

 そしてなにより、今残っている文献が本当に事実かだってわからない。今日は日記を読む購読の授業があったが、いきなり先生が日記なんて本当のこと書いてるわけないとのたまった。今残っている歴史的な日記の多くは子孫に、その家に起こったことを伝える記録としての役割のものが多い。と、なれば当然ヤバイことは書かず、いいことはオーバーに、自分が子孫からどう思われたいかという目的で書かれているらしいのだ。

 そりゃそうだ、私だってこの日記はHP上に公開するものである以上、まったく完全な嘘はないけど、自分をかっこよく見せたいからいいことはオーバーに書くし、楽しんで読んでもらいたいから多少おもしろいように嘘書くし、自分や他人のヤバイ秘密は書かない、もしくはボカして書く(その割には抗議が多い、ボカしきれてないのでしょう、ほんまごめんなさい)。と、いうか秘密は例え個人用日記でも文章化した時点で駄目なんじゃないかと思う。と、いうかバレちゃいけないことって言った時点で、終わりなのかもしれない。悔しいが、秘密を墓場まで持っていけなかった以上、それが広がっても文句言う筋合いはないのだろう。そう考えると発言にはほんまに反省、気をつけなきゃいけないね。というかそもそもやましいことしなきゃいいだけなんだが。


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