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2004/06/14(月) 突入せよ!たかま山荘事件
 今日は船岡で気持ちよく歌ったあと、街貼り作戦にでた。今回のターゲットは、会場であるアトリエ劇研周辺と、京大吉田寮近辺。私と本宿だけでは、大変なのでメンツを募集したら、一回の男子全員ついてきた。非常に仲のいい学年だ。いいことだ。

 まずは、劇研近辺へのくくりつけ、下鴨本通りを中心に、バス亭や信号前など、目に止まりやすい街路樹にくくりつけるように指示。みんな初街貼りなので、要領は悪いが頑張ってくれた。そして、吉田寮に移動

 吉田寮・・京都に住む者ならその存在は知っているだろうが、果たしてその実態を知っているものはいかばかりいるのだろうか?わからない人に説明すると、まんま昔の大学の寮という感じだ。資料によると、1913年に建てられた築91年の木造二階建て、居室はすべて和室で、六畳から十畳の部屋、多人数部屋やプレハブもある。家賃は月2500円。また、食堂ホールは外部の団体に貸し出されており、よくそこで芝居も行われます。

 なぜ今回突入を試みたかといえば、今回の芝居のテーマからみて、吉田寮に結構宣伝すれば、効果が高いと思ったからだ。あそこにはいまだに全学連の生き残りがいる。そういうポスターを何回か見てるからだ。と、いうことで我々は突入した。

 吉田寮に到着。まずは、駐車場のところの木にくくりつけるが、どうせなら寮の中にも貼ろうと思い裏口から中へ(表から行く勇気がなかった)。掲示板へ行くと、反安保同盟とか、マルクス〜とかのビラがばんばん貼っている、内容を読むと米帝に追従する日帝小泉と、日帝ブルジョアジー奥田(経団連の奥田会長)とかいう、20年生きているが、お目にかかったことのない単語がバンバン書いてある。そこへ、申し訳なさそうに、紅き竜がいたとかいうビラを貼っていく。でも大丈夫なのか?なんか勝手に貼って遊びでやってんのと一緒にすなって文句きたらどうしよう?しかも、お問い合わせ先の電話番号私の携帯なんだから、まっさきに電話かかってくるの私じゃないか。まあ、ケッペキも貼ってあったから大丈夫だろうけど。

 でも、寮内の探検は面白い。時間も遅いし居住空間なんだから、はしゃぐなと言った私が一番はしゃいでいた。一回は初めてみる寮に興味津々って感じだった。感心したのはこういう寮を見て、絶対無理でなく、こういう生活も楽しそうだな、かっこいいな、これこそ本当の大学生って感じだな感想を持っていたことだ。コタツなど仮面浪人して京大入ろうかなとまで言っていた。

 帰ろうと思ったらに、玄関前で飲んでた寮生の方が、ビラに興味を示してくれた。そのうえ、もっとどんどん目立つように貼っていいよと言ってくれたうえ、まあ一杯といって酒までいただいた。私も遠慮しないのでズカズカと上座に座り、テキーラを頂く。特に自称キムタクの方が、大変興味を示してくれて、さらに私がこれからも芝居を続けていきたいと言い、好き勝手自分の喋りたいことだけ喋ると、ますます気に入られたようで高間君は大物になる、いずれ名をなすと根拠もないのに褒められまくった。ほかの子も周りの人から大いに気に入られたようで、本宿やコタツなどなぜかゲーム部屋に案内されダンス・ダンス・レボリューションで楽しみまくるなど。異様に大歓迎される。そして、絶対見に行くし、公演終わったらまた遊びにきてといわれた。本宿なんかその場で吉田寮野球部の助っ人として入団してしまった。
 
 でもこういう雰囲気っていいよな。毎夜酒飲んで、初対面の客とすぐ仲良くなって(横にいた早稲田の人も今日始めて吉田寮来てすでに溶け込んでた)、なんか真の大学生って感じだ

 だが、それだけではなかった。夜も更けた頃、全身真っ赤な服を着た方が来た。その方は思想まで真っ赤だった。ビラを渡すと、「俺は安田に対して、特別な思い入れがある。なにか主張があるならいいけどファッションで安田を扱うならどうかと思うぜ」と言った後、「俺も覚悟して見に行くから、覚悟してつくってくれよ」と言われた。はっきり言って滅茶苦茶びびった。今西も物凄く資料を調べて書いたんだから、別にファッションとして扱ったわけではないだろうが、決してそういう活動を肯定したり、活動家を喜ばせるために書いたわけじゃない。あくまで、昔の大学生はこういうことをしていたというのを今の大学生のうちにやっておきたいというのがあるし、我々だってお客様に楽しんでもらうのが第一義だ。でも、いざ目の前にすると「飛竜伝に影響されまくってます。てか基本新感線です」なんていえねえよ怖くて。

 でもその方の言うことも半分はあたってて、安田というテーマは幕末扱ってで高杉がチビというよりも、時代が近く(当事者が生きている)多くの人に思い入れがあるのだから、ある程度批判がくるのは覚悟しなきゃならんとは思う。でも紫はノンポリなのがいいところだし、すべての立場の人を喜ばすなんて不可能だ。なにより平田オリザガ言ってタガ、表現するということはどんなに気つかっても基本失礼なことなのだ。ならば、我々は自分の信じた道をがっちり表現したいと思う。内心怖いから見に来てほしくないという気持ちもあるが、制作としてお客は差別などしない。どうぞ見にきてほしい。これが我々の芝居だ。誇りを持ってお客様におだしします。

 でも、初めて本物の左翼を見たのには感動した。私自身左派だし、まわりにも左派が多いが、憲法の1条から8条(天皇条項)の改憲論者で、佐々淳行を堂々と敵と言う人は初めてだ。創価学会の人(本人は否定してたが)との、イラク戦争への論議はすごかった。知的レベルと問題意識を持った真の大学生はこういう議論をするんだと感動した。話に加わりたかったが、知識不足でわからなかったっし、今日は劇団紫の看板を背負ってるのでできない面もある。だが、次来た時は朝まで国家論とかを語り合ってみたいと思った。20年生きていたが、今日は初めて会う人種にいっぱいあった。貴重な一日でした。

 でも、3時までいたのはさすがにい過ぎだ。眠いよ〜


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