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2004/06/26(土)
避けては通れぬ道
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またまた日記をサボってしまった。いやはや、でもあくまでその日に書いたフリします。
いよいよ本番です。思い起こせば1年前、私の大学初脚本の夢幕を上演したのも、このアトリエ劇研でした。私のダメ演出で、みなに迷惑かけたり、本番前日に昨日の日記に書いたようなこともありましたが、やはりいい思い出です。舞台上で懐かしくそういえばここらへんで後転したなあとか思っていると、去年夢幕で初舞台を踏んだヨウスケやひろたが「懐かしいですね、」と一声かけてくれる。彼らにとってもいい思い出になってくれてるのかと思うと嬉しいな。それどころか「楽しかったし、再演したい」とまで言ってくれる嬉しい限りだ。史学科の友人やOB・OGをはじめ、楽しんでいただいたし、当時はお客様だったが、その後入団してくれた琥珀や武。当時は見ず知らずだったDOS公関係者も何人か観に来てくれてたらしいし、あらためて感懐にふけていました。
で、今回は今西の番ですな。彼女も地元では何度か作演出をしてるようですが、京都では初めて、昨日も書いたとおり演出したくても育成に時間かけねばならない辛さを、味わってきていたようです。私はそれが面倒で、こいつのカツゼツ直すより、カツゼツ悪くてもなんとかなる役にした方が早いと、脚本書き直してきりぬけましたが、彼女は辛抱強くがんばったと思います。毎日のように涙目になりながら、確かにレベルは低いですが、それでも悔いなく舞台に載せられたのかな?まあそれは観に来たお客様に判断してもらいましょう。
本番も終わったんでもうネタばらししてもいいでしょう。今回の話、69年の東大全共闘安田講堂立て篭もり事件が舞台です。ヒロインは民青全学連委員長だが、実は岸信介の娘という設定です。60年安保の時の父のやり方に反発して共産党に走ったという設定らしい。これはすごいな、あんな妖怪みたいな岸の娘が美人なんてありえん。実際岸の娘(故安倍晋太郎の妻・安倍幹事長の母)は岸そっくりだったらしいからな。安倍晋太郎も娘婿とはいえよく我慢できたな。人間顔じゃないが、私には岸信介を抱くのは無理だ。それでも子供二人いるんだからエライ
とまあ、ヒロインの相手役に幼馴染の機動隊隊員、彼が所属している第四機動隊隊長、それから全共闘議長山本、防衛隊長今中までは、全員モデルがいるんですな。(今中のモデルの、諏訪中央病院院長で元社会党から民主党に移った元参議院議員の故今井澄さんとは握手したことがあります)。ストーリーは、父に反発し暴力を嫌い民青になったヒロインが、運命に翻弄され、いつのまにか安田講堂に立て篭もるハメになり、機動隊員である幼馴染と対決って感じです。
そんなわけでお客の反応は、やっぱり怖い。幸いなことに吉田寮系のやばそうな人は来なかった(あの人たちきたら、総括の前に連合赤軍式総括されそうだ)し、鳴り物入りのシニア割引利用者もほとんどいなかったが、それでも何人か年配の人が来ていた。その方達は、それなりの意見を残していた。
でも、あえてこの難しいテーマに挑んだ今西には拍手を贈りたいです。あくまで渡し個人の違憲ですが、こういう問題は大学生として避けては通れぬ道(それを演劇でやる必然性は別として)だと思います。そんなわけで後一日がんばるぞ(しらじらしい、後から書いてるくせに)
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