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2004/06/08(火)
あの壁を壊すのはどなた
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ごまプロもいよいよ大詰め、演出・プロドューサー両名が確実にあせっている。私も色々と確実にあせっているのだが、根からの楽観主義がにじみでているのと、普段から落ち着きがなく徘徊癖があるためいつもとかわらないようにしかみえない。
今日は衣装合わせがありました。黒パンツと柄なしカッターシャツをもってこいとのこと。黒パンツはともかく、問題は柄なしカッターシャツである。困ったことに、アロハか柄ありしかないのだ。スーツの下に着るのは、縦じまのシャツしかないし、後はフィギアスケートのキャン・デ・ロロが着そうないかがわしいドレスシャツしかない。
ごまさんも、これならそろうと思って収拾かけたようだが、みんなも無地は持ってないようで、あまりの揃わなさぶりに断念したようで、Gパンポロシャツに変更となった。しかし、またも問題が、わあつぃはGパンがはけないのだ。もう、なんかGパンはくとかぶれて、痒くなるのだ。私はなぜ、あんなきつくて、着心地の悪いものがこの世に生み出されてしまったのかがわからない。人類の発明の中でも、核兵器やピストルにつぐ最悪なものとしか思えない。が、結局出番は10分くらいということで我慢することになってしまった。
ああ、しかし、もう少し服装こだわんなきゃダメだな。アロハに関しては異常なまでにこだわるが、それ以外は親父のおさがりでもぜんぜん気にしないもんな。私は服にこだわるのがめんどくさいというより、服装にこだわらないことこそ美徳でありかっこいいことであり誇りであるとし、服装にこだわるやつを見苦しいと馬鹿にしてるまでいってるから厄介だ。でも、これも自分こそ絶対正義=他人の考え方を認めないというものだからなあかんね。自分がだらしない格好するのはいいけど、他人を馬鹿にしてはいかん。(でも、ゴスロリは馬鹿だと思う。お願いだ、あれだけは馬鹿にさせてくれ、特に似合わないブスほど好むのはなんとかしてくれ)
自分の考えが理解されないのは苦しいし、他人の考えを認めるというのは、とても難しいことだ。その壁の存在を知ったのが、このワークショップの最初でした。
でも、迷いもあります。私は今まで韓国の現状を知らない北朝鮮の人民だったのね。でも、観光を知ってしまった以上38度線は越えなきゃならない。しかし、脱北はきわめて難しい。だからこそ、イライラするのだ。いっそ知らなかった方が幸せだったのか。食料不足で苦しもうが、これが一番って信じてた方が幸せだったんじゃないか。本当に脱北した方が幸せになれるの?今まで北で暮らしてきたけど、不自由はなかったよ、北朝鮮にいた方が有利なことだってあるはずだよ。なによりも、今まで信じてきた偉大な将軍様への思いを捨てるのは苦しいよ。私は本当に韓国に行きたいの?そこに行けば、確実に人生変わるの?いや、そもそも人生変えたいの?
と、いうのが今の私の葛藤です。芝居がうまくなりたいという欲求が、これだけ人生すべてのことで悩ませるとは思いもしませんでした。でも、やっぱうまくなりたいし、より魅力的な人間になりたいのにはかわらないわな。その壁を乗り越えるまでに時間切れになってしまうのかな。タカマヒビキの今後を考えれば、たった1万円で壁の存在を知っただけでも十分元はとったが、それを教えてくれた方々には、当然恩返しをせにゃあかん。出世払いは通用しない。この期間中に返さなきゃね。
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