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2004/07/29(木)
下劇視察2
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今日も下劇視察に行きました。しかし、通し見に行ったというとみんなずうずうしいやつだと非難します。やはり、手伝いするわけでもないのに、あんまり他劇団に出入りするのはよくないんでしょうかね?林堂くんはじめ、現役の人たちは仲良くしてくれるんですけどねえ。まあ、寺澤の件があるからかしら(哲っちゃんも別に悪い子としたわけじゃないけどね)。
演技に関してはだいぶうまくなってました。ただ、ひげしろにダメだししたところはちっとも直ってません。ほんま彼の解釈なりに書き直すのはぜんぜんかまわないのだが、つじつまが合わないのはかんべんしてちょ。出ハケとかも結構間があかないで暗転せずにすむように工夫したのに、カットしたせいで無駄になってるし、ひげしろ自身がどこが面白いかわかってないで作ってるネタがある(わからないなら聞きにくるかカットしてかまわないのだが)。例えば、台詞のひとつに「西の空に明けの明星が〜」「いや、朝日は東だろ」というのがある。わからない人にはくだらなすぎるネタなのでカットされてたが、これは特撮ファンならわかるだろうが、あるドラマの台詞のパロディなのだ。そこをカットされると、ヒロインの名前がアンヌである必然性がなくなったりするのだ。とくに、ひとつだけ、看過できない書き直しがある。私は、主役のサンタが犯罪者にならないよう工夫したのだが、書き直しの結果彼に犯罪の意図があったように見えてしまうのである。まあ、その方がひげしろが演出として見せたいところは伝わりやすくなってるのだが、コミュニケーション不足だったなと反省です。
サンタ禁止令という話のテーマは、国家権力との戦いです。そもそもは日の丸君が代強制問題で怒ったうえで、筆をとった作品です。しかし、私はそれをそのままストレートに書いちゃ説教くさすぎるだろうと、小ネタまみれのアホ芝居にしました。その結果高校時代、読んでくれた人はみなただのアホネタ芝居としか見てくれず、そんなテーマがあると気づいた人はほとんどいませんでした。唯一気づいてくれた女の子が高校時代の彼女でした(何十人目でやっと気づいてくれたので、それだけで好きになってしまったのだ。我ながら安易である)。まあでも、それはそれでいいと思ってます。
しかし、今回の公演を見てそのテーマに気づかない人はいないでしょう。それくらいひげしろは、国家との戦いのところをクローズアップして、そこらへんの台詞を追加してます。それも悪いことではありません。作者としては、いいたいことがくどいし、キャラや意図が変わってるという文句はあるけど、お客としてみた場合は、わかりやすいし、しょうもない小ネタはカットされてるし、ひげしろが見せたいところが明確になってます。
と、いうことでどう不平をたれようと、上演許可を出してしまった以上後には引けない。まあ、散々文句言ったが、これも親友ひげしろだからいえること。もちろん贔屓目はあるが、うまくヒビサマのくどさがぬけて、ひげ色がでて面白くなってると思いますよ。みなさん、ぜひ見に行ってくださいね。参加してるわけじゃないから、場所とか時間とか詳細は知らんから案内できないのだが。
まあ、今日なによりショックだったのは、貝瀬さんと話してて一番好きなシーンはと聞いたら、下ネタだったところだ、あのユカリーナが一番好きなシーンが下ネタとは、それが一番ショックです。
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