|
2005/01/14(金)
大河ドラマ「後白河法皇」
|
|
|
掛川の日記みたら、もろ今週の「クニミツの政」に影響されたこと書いてたな。あれは役にたつ漫画だ。少年マガジンで連載されてるにも関わらず、政治だけじゃなくさまざまな社会問題のけっこうえぐいとこまでついてくるからな。
そんな「クニミツ」なら、今の医療問題シリーズが終わったらいずれメディアと政治の問題を取り上げてくれるだろう。サンケイや読売はまたく無視してるが、これは少なくとも事実なら安倍・中川の政治生命を終わらせなくてはならないほどの問題である。どれが事実なのかまだわからんが、公人ともあろうお方がたった4年前のことの記憶があやふやでいいのか?ためしに放送日の2001年1月29日の私の記憶を思い出す「合同公演の練習があったが、お泊り会した練習が遅刻して顧問がキレる。練習後、他校の連中と岩見沢駅前の喫茶店にれに行ってブルーベリーパフェを食べて、下宿に帰って北条時宗を見る」・・どうだ、一切の私人である私ですらちょっと、メモしてればここまで思い出せるではないか。ましてや公人ならスケジュールはしっかりしてるはずなのにねえ。
しかし、あきれるのはNHKの態度。安倍・中川に呼ばれたわけじゃない、うちの方がお伺いに行ったんだ、ってそっちの方がよっぽど問題じゃねえか。権力を批判してこそメディアなのにいったいになってどうする。こう聞くと確かに安倍や中川が圧力かけたというより勝手にびびったんじゃないかと思えるわな。でも、報道ステーションで天野祐吉が言ってたが、安倍や中川の「公平中立」って、中立じゃねえよな。しかし、安倍の態度を見てると安倍って本気で自分のこと中立だと思ってんじゃねえかと怖くなった。私だって、自分は常に正しいとかぬかしてるが、左翼であると自覚してる。しかし、実際は極右の安倍・中川が自分のこと極右と自覚せず中立だと思ってるとしたら怖いことだ。こうしてみると久米宏の不在が悔やまれる。久米健在だったら、昨日で安倍をとっちめれたのに、古館じゃ攻撃が甘すぎる。
と、NHKをさんざん批判しながら、今日はビデオにとっていた「義経」を見てしまった。まあ、新選組!に及ぶべきもないが、源平も好きなのでなにげに楽しみにしてしまっている。まあ、タッキー批判については言い尽くされてきたが、脇がすごすぎるだろ。弁慶ーマツケン。清盛ー渡哲也。藤原秀衛ー高橋秀樹。北条時政ー小林念侍。梶原景時ー中尾彰。源頼政ー丹波哲郎。後白河法皇ー平幹次郎・・濃すぎる。重厚すぎる。これだけでお腹いっぱいだ。特に40代で死んだ梶原景時がー中尾彰?近年の大河といえば、足利尊氏、明智光秀、吉良上野介など従来悪役とされてきた人たちの名誉回復を図ることも多かったのに、中尾彰じゃ今までの義経作品と同じく景時=悪役のままじゃんか。景時ファンとしては残念極まりない。
でも、美輪明宏が陰陽師やってたり、荒川良良とか岡幸次郎とか心をくすぐる役者も多いし楽しみやね。タッキーの義経に対しても、まわりはみんな批判的だが、私はそれほど否定的ではない。確かにやつは下手だが、そもそも義経を上手い役者がやる必要があるのかと思うのだ。清盛のカリスマや、頼朝の弱さと冷酷さなどを滲み出すには相当な演技力をもった役者じゃないと表現できないと思う。しかし、義経は戦術的は天才でも、対極的判断が出来ない未熟な若者である。ならそれを演じるのは未熟でもできるではないか。じゃあ、今他に20代で大河の主役をはれるほどで、義経にイメージがあう役者がどれだけいる?実力的にはタッキー以上はいくらでもいるが、それで視聴率取れる?無名な奴だせば、それはそれで批判されるんだから。主役はスカでも脇を固めた今回の配役はそれいいと思う。でも静御前の石原さとみはあかん。演技もよくないが、なによりあれは一家揃って筋金入りの創価学会だ(紫一の反学会ウォッチャー本宿情報)、学会丸抱え女優を公共の電波に出すな
で、実際見てみると、今日の主役は清盛やんけ。渡哲也かっこよすぎるぞ。でも、かっこいいイメージをくずさないためエロ清盛になれなくて、なかなか常盤に手出せないところがもどかしかった(エロじゃない清盛でも、手をだしたくなるほどの美貌って点で稲盛いずみでは説得力がないんだよな。普段の稲盛いずみなら充分美人だけど)。そのせいでなかなか話が進まない。あと、ナレーション多すぎが気になる
よかったのは後白河法皇の不気味さだな。「42までに大河書く」と言ったら、ホモ好きの千本に「後白河ホモ王(実際男色にふけていたらしい)にして」と言われたが、後白河はおもしろい題材だ。あの人人生そのものがコメディだからな。「暗愚の帝王」「日本一の古狸」と両極端な評価受けてるし、策士のイメージ強いが、摂関家の力をそぐため平氏を利用→平氏が強くなったので木曽義仲を援助→義仲が強くなったので義経を利用→義経が強くなったので頼朝につく、と常に強いやつを抑えるために対抗勢力に援助するが、援助した勢力が強くなってまた別の勢力に頼る、またそこが・・・の繰り返し。目をつけた勢力はいずれも滅ぼしたんだからそこは見事だが、かわりに援助したとこをもっと強くしてしまうというマヌケぶりがすごい。まさにその場しのぎ人生。もし後白河がもっと生きていたら、幕府有力御家人をとりこんで頼朝を倒したが、その有力御家人がもっと強くなるという同じことを繰り返してただろう。このマヌケさはコメディになる。ぜひ書いてみたいものだ
|
|
|