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2005/01/22(土)
ガチガチCTT
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今日はCTTの本番だ。今回は1組目がハラダリャン。二組目がクセノスという団体。3組目がテロプロ祭優勝団体、すなわちウチである。12時半に小屋入りした。3人ともかなり体調が悪いのでのっていない。
CTTは、基本的に素舞台である。小道具は持ち込みでいいとして、机は近くの人間座からこの前使った机を借りた。問題は音響である。音響の機材はすべて持ち込みなのだ。なんとスピーカーまで持ち込まねばならない。んなこといったって劇研にスピーカーあるじゃんと思うが、スピーカーとて消耗品なのだそうだ。さむらいおんが勝ってたらどうすんねんと思うが、間男に関しては、まあ音がなくてもなんとかなる芝居であろう。ただ、スタン・ハンセンのシーンはあった方がオモロイし、ラストはないと辛いかなということになったが、さりとてスピーカー持ち込むのはめんどくさいので、平からラジカセ借りて谷内さんが舞台上でが直接オペすることにした。安易である。演技の細かいところとかをダメだしするのは好きだが、こういう面のことを考えるのを極端にめんどくさがる・・めんどくさがるだけならいいが言われるまで問題点であることに気づかないというのは、これから演出する際に大きな課題になっていくだろう。というか、芝居に限らず興味のないことに無関心すぎるのは人生においてどうかと思う。
ゲネになりクセノスさんの「何も無い王国の案山子」という作品を見る。はっきりいってさっぱり理解できなかった。ただ、「ハムレット」や「オペラ座の怪人」「サロメ」などの古典の台詞を引用しているところだとわかって嬉しい。人間というのは実は知らないkとをしるより、自分が知っていることをだされる方が嬉しい(別に知識をひけらかして威張りたいというわけじゃなくても、知識があることに満足したい欲というのがあると思う、だから人はしったかぶりするのだ)。そういった面で物語を理解できなくても、古典を引用することで、お客さんの自己満足した意欲を刺激する効果を狙ってるのではないかと思った(合評会で聞いた限りでは、そういうことは言ってなかったけど。私も合評会では緊張していてそのことを聞けなかったのが悔やまれる)
ハラダさんはゲネにも現われず、開場10分前にようやくやってきた。井筒監督の「パッチギ」に出演(2カットだけだが)してるらしく、それを見に行っていたらしい(招待券が届かなくて自費らしいが)。ハラダさんは前説をすることになていた。といっても、本当の前説ではなく「前説」という名の漫談という感じだった。ネタを仕入れるために、楽屋でクセノスさんとうちについて取材をしていた。たけるさんが調子に乗って色々ネタを提供していた。こういう時人見知りせず、知り合いになりたいとどんどん売り込んでいくところがすごい。
で、実際のネタはかなりおもしろかった。笑の内閣はなぜかテロプロが団体名で「笑の内閣」が作品名だと紹介されたけど。しかも「タカマヒビキは、かなりヤバイ奴です。病気です」という賛辞を頂いて、私の知り合い以外もうけていた。そして合評会も出ず終わったらさっさと帰っていった。なんて勝手な人なんだ。
さて、客席にはテロプロ祭時のライバル勝二・岸田両氏や、今西・本宿などテロプロ祭にこれなかった連中が来てくれた。チハルなど2回も来てくれた(まあ、うちだけが目的ではないだろうが)。私も客席から見ることに、はっきりいて自分で出るよりよっぽど緊張する。自分で出ていれば調子がおかしいと思えば、強引に軌道修正することも出来る。しかし、送り出したらそのまんまである。選手兼監督から完全ベンチに行ったようなもんである。勝二さんや田渕☆さんもこれを体験したのね。この緊張を体験しただけでも、代役をたてた甲斐があった。
そして、上演開始、次々にあそこちゃんとダメだししとけばよかったとか、あれだけ何回も練習したのにもと戻ってるよとかいう後悔に襲われる。今日のステージはたけるさんの力技でなんとかもったが、全然演出できてないじゃないか、なにを見てきていたんだ私は・・・
そして、その後合評会である。司会は掛川で、CTT事務局の田辺さん、丸井さんがコメンテーターだ。まず何故CTTに参加したのか聞かれる、何故も何も自分で売り込んだわけでもないので、CTTのコンセプトすらちゃんと理解してないのでしどろもどろである。緊張してるので自分で「テロプロ祭で見事優勝し」とか言ってしまうし(それが一番うけてたが)。そもそもきちんとした受け答えが出来るほど信念もって演出してるかもわからんのに(またクセノスの葛西さんは立派なこと言ってるからプレッシャーになるんだわ)こんなに緊張しているヒビキははじめて見たといわれた。
田辺さん、丸井さんの批評は大変厳しいものであったが、大変ためになった。田辺さんの指摘は言われるまでまったく気づかない点であった。書いてる1面でしか演出しているとまったく気づかないことでも言われてみるとなるほどである。また丸井さんの指摘は創っている段階で、そうじゃないかなと思っていた点だったので、つくっている過程で結局解決できていなかったというのがすごく悔しかった。しかしすごくためになる話が聞けた。出来は悪かったけどこの批評が聞けただけで優勝した甲斐はあった。
帰りは掛川・今西・本宿・チハルという不思議なメンバーでお好み焼きを食べに行った。本宿が絶対もっと力を出せる実力があるはずなのに、加減をしてると勿体ないとみんあから言われていた。やはり地元に残してる芝居をするのを嫌がる彼女がネックらしいね。話聞く限りではソクラテスの妻みたいな子らしい。しかし、ソクラテスがあそこまで名を残せたのも妻あってこそなので頑張ってほしいものですね
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