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2005/01/23(日)
わが演出論
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今日もCTT、今日は藤本さんやヨウスケが見に来てくれていた。たけるさんの衣装は一人で着られないので、今日もヨウゲツに着せてもらってから二人で客席に回る。今日のハラダさんのネタは昨日に比べていまいち。やはりムラがある。しかし、それ以上に今日のうちのチームはやばかった。たけるさんも途中で投げてたな。テンションをうまく誘導できないのが課題だ。はがゆくて思わず目を背けていたら、掛川にむりやりメガネをはめられた。
今日も合評会。2回目で慣れてきたし、今日はハラダさんがいていじってくれたので昨日ほど緊張せずに臨めた。まさか、昨日と同じこと聞かれんのか?と思ったが、今日は司会とコメンテーターが変わっていた。一人は掛川だったが。やはり演出として狙ったやり方がちゃんと伝わりきれてない面が多かった。また、聞かれたことにきちんと答えられないところが情けない。今日は客席からの意見も多かった。結構鋭いお客さんが多くてためになった。お客さんの一人が私の笑いは「若い人なのに、(悪口ではなくいい意味で)すごく古い笑いですね」と指摘された「いまどきの若者なのに古い笑いだ。由利徹の笑いに似ている」とか、ハラダさんには「往年の三木のり平を思わせる」などの評価を頂いた。戦前の浅草のような古い笑いというのは、一応笑の大学から名前を取った身としては褒め言葉だ。
その後はバラシ。具合の悪い谷内さん、急用の出来たたけるさんのかわりに、ヨウゲツと何故か客のヨウスケが手伝ってくれて、続く劇研での打ち上げ、さらに近くの居酒屋で紫勢で飲んだ。ヨウスケがやたらヨウゲツにセクハラをしていた。最近雅美にできなくなったのでターゲットを変えたようだ。馬鹿話や、下ネタや暴露を言い合うゲームをして楽しかった。
今回はテスト前にかなえいめんどく、馳せ参じてくれた武にも満足に面倒見てあげること(普段あて書きしかできんと言ってるくせに個性にあわせるとこまでいけなかった。私と同じつくりで行けばなんとかなると思ったんだがな)もできず、二人のモチベーションの維持など難しい面もあったが、個人的には演出に専念し舞台を客席から見るという体験を試せた(これこそCTTの意義やしね)だけでも大満足だ。そのうえ、かなりためになる批評も聞けたし。
実際この先演出としてどうするかも考えさせられた。掛川いはく、私は作・演出より、作・出演の方がいいと言われた。確かに私自身、演出向きとは思えないし、そもそも好きな順も、作家→役者→演出だし。私の演出としての問題点は、まず集中力がない。これは役者としても大問題だが、1分や2分できってダメだしする時なら大丈夫だが、長めにまわしたり通しをしたりすると必ず何度か気がついたらボーッとしていて見ていないことがあるのだ。当然そこはダメだしできない、単に役者が自主練しただけに終わってしまう。しかし、これは半分病気だからなかなか治るものではない。すぐ眠くなるのも難点だ。役者ならヤバイと思ったら、自分のシーンがまわってない時にこっそり寝れるが(本当はそんなことしちゃダメ)、演出だとできんし。
また、興味のないところはとことん先送りしたり、気づかずに土壇場で困ることも問題点。これも実生活でもそうだからだろう。自分でこだわりのあるシーンのダメだしはとことんつくるが、姿勢とか汚い動きとかは興味がない(本当に役者の動きに興味ないもの、そもそも私は芝居を見に行ってもあまり前を見ない、3分の1くらいは下向いて声だけ聞いてるからな。みんなが練習中綺麗な動きをそこまで気にするのが理解できないもの)、これは私と対極にいるような助演をつければいいが。
そのくせ頑固だ。この日記をみればわかるだろうが、やはりまだ思春期なので、どうも自分が世の中で一番偉いという感情が抑えられない。頭でがちっと決めてるイメージを押し付けたがる傾向がある。そのくせ演出独裁ができるほどの信念があるならまだいいが、そこがしっかりしてないので、役者がだしたアイディアも後先考えずにお採用しちまうし。自ボツはさらにできない。一度思いついたアイディアを没にするのは勇気がいるが、自ボツができないのが一番ヤバイ。
一番はみんなのモチベーションをあげるのが下手なことだ。普段の盛り上げはできない方ではないのに、基本的に自分勝手で人への配慮が出来ないので真面目に盛り上げるのは苦手だ。昔から妙に慕ってくれる人はいるが、基本的にヒビサマのために頑張ろうと思わせるようなタイプじゃないし。これは田渕☆さんがかなり立派だったので見習いたい。
一番は信頼できる演出に出会って、私は書いて役者に入ることだが、なかなか難しいわな。一度ひげしろに渡した時は失敗してるし。やはり今の段階では自分で演出したい。そのうえでやってるうちに開花してくれたらいいな。なんだかんだいっても演出が楽しいことは変わりないし。とりあえず次は5月だ。ガンバロー
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