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2005/10/08(土)
他人のふんどしで横綱
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今日はCTTを見に行った。テンケはやっとったから。歌詞を台詞にするとどうなるかという実験的公演だった。井上陽水の歌詞を台詞にしていた。「傘がない」「少年時代」「アジアの純真」などわかる曲だとわかるが、知らない曲だと「ああこれ、なんかの歌詞段だろうなと予測できるが、いかんせん知らないので笑えない。
元ネタのあるギャグというのはつくづく難しいぜ。うちもどんどんパロディ路線を推し進めているが、今回も金八・ヤンクミとかはわかっても、女王の教室なんて見てない人にはわからないし、スクール☆ウォーズなんて我々の世代で知ってる人なんかほどんどいないだろう。実際メンバーだって、この芝居をするまでは知らない人がほとんどだった。いくらおもしろいパロディでも元ネタがわからなければ仕方ない。困ったことだ
しかしである。誰にでもわかるパロディよりも絶対100人いたら3人くらいしかわからんようなパロディの方が、わかる人にはおもしろいというのも事実だ。わかった人にとって「お前らにはわからんかったこのギャグがわかるという優越感」というのはとても気持ちいい。人間は知らないことを知るのを欲する動物だというが、私は「知っていることを再確認する」方が好きだと思う。野球の話をするにも「情報の少ないルーキーの話」より「昔いた外人の話」の方が異常に盛り上がったりするだろ?
やっぱり「知らない人でもある程度笑えて、わかる人には爆発力」ってのが理想かな?実際今回のスクール☆ウォーズネタは、強引さで知らない人でも笑ってたし。結構「他人のふんどしで相撲をとるのはそろそろやめたら」といわれるが、むしろパロディ劇団にしたくなった。もっと馬鹿をしたいもんだ
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