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2005/03/01(火) ふくしというと、落合の息子を思い浮かべる男の福祉論
今日はアル中のドラマをやっていた。迎も見てたかな?アル中になった奥さんが夫と二人で克服していくものだ。私はかなりマゾなので、こういうのを見ると少し羨ましいと思ってしまう。愛する人が障害をもっていて、それを一緒にいることで克服するってのは私の理想だ。ようは、健全な人よりダメ女のがタイプなのだ。アル中の奥さんなんて理想だね。

さりとて、私は人に尽くす仕事というのは無理である。介護などボランティアをしている人、志す人は見上げたものである。マイワイフも普段は皿洗いをしているが、週に1度火曜日は船岡の老人施設に泊まりこみでバイトに行っている(だから火曜はやたら飲みに誘うのだ)。幸いセクハラ爺はいないようなので、安心して見送れる。いや、人の面倒を見れるとはたいした方だ。だから面倒見ないとならない私とでもつきあえるんだろう。

 きょうは祖母が去年の秋に入所した、静内町にあるグループホーム「ひまわり」に行って来た。前にも書いたが、ここ数年で祖母はボケた。ただボケただけならつっこめばいいだけだが、悪質な訪問販売にひっかかる。さりとて、引き取ることもできないので施設に入れることになった。

 グループホームってのは、法律できちんと老人ホームとは違っているようで「ひまわり」はボケてるが(そりゃ当然年相応に弱って入るだろうが)健康なじじいばばあが、飯つきで10人未満で暮らすとこってところだ。

 私が行くのは初めてなだが、母電話ではとても住み心地がよさそうなところだと聞いていたので、どんなものかと思っていたがいい建物だった。1階建てで土地あるんだなあと思ったが、よう考えたら当たり前だ。とりあえず、居間に入ると何人かのお年寄りがテレビを見ていた。まずは、祖母の個室に入る。6畳だが、かなり快適そうな部屋で元の家から仏壇やマッサージチェアを運んでいた。

 祖母は去年あった時よりさらにボケていた。5年以上身長は止まっているのに、大きくなったねと言われるのは毎度のことだが、さっき言ったこともすぐ忘れる。母がちょっと近所の知り合いの家に行ってくると言われたのに、出かけた2分後にはお姉ちゃん(母は長女だから)どこ行ったの?と聞き、答えても2分後とにどこ行った?どこ行った?と聞いていた。元々心配性な人だったらしいのだが、さらに無用な心配ばかりしている。私の心配性も祖母に似たのだろうか?まあ、まだ私が孫で京都の大学に行ってるということはぎりぎり理解できているようだからまだいいが。

 なにより、どうやらここがどういう場所かも理解していないようだ。前住んでいた家を引き払って、「ひまわり」に引っ越してきたことも理解できてないようで、最初施設には3日くらい旅行できたと言って入れて、最初は「帰ろう」と行ってたらしいが、そのうちここは前から住んでいた家だと思っているようだ。こう書くと家族みんなで騙してるみたいだが、それで祖母と家族が幸せならいいじゃないかと思う。

 むしろ体調不良で部屋にひきこもり気味なのが不安だ。同居してる人も、祖母は近所の人と認識してるみたいだが、さりとてせっかくなら仲良くした方がいいだろう。私もせっかくだから他に入居しているお年寄りと話そうと思い祖母をつれて居間に出た。

いや、しかしボケ老人ってのは手ごわい。まず「二本柳(祖母の苗字)の孫です」と自己紹介しても、二本柳さんが誰だかわかってない(一緒に暮らしてるんだから当然祖母の存在はしってるんだが、その人が二本柳さんだと言う認識が無い)。ようやくわかってもらえても、ちょっとトイレに行ってきて帰って来ると「あんた誰?」と言われるすでに忘れているのだ。さりとて健康的には問題ないため元気・元気。昔のことは忘れていないため、遊びなどは得意。あるばあさんと花札勝負をしたが、金かけてたらヤバイくらい大負けした。

中でも印象に残ったのはまず、唯一の爺さん。なんとここは爺1婆6というなんとも羨ましいハーレムにも関わらず、婆さん達とは離れた場所で悠然と新聞を読んでいる姿はかっこよかった。歳をあててみろと言われたが、見当つかずにあてづっぽに答えたら95だった。伊藤博文暗殺の年に生まれたのか・・。一方相手は私を21とぴったり当てた。凄い観察眼だ。

 またあるばあさんは自分は36と言い張っていた。このばあさんはまた喋る喋る。今日は私に役場の対応の悪さについて、同じ事を8回に渡り語ってくれた。カーテンや食事についての文句もいいまったしていて、実におもしろい話だった。自分のことばかり何回も喋っていてまるで、HIROFUMIみたいだった。おもしろいことに、周りのばあさんはそのばあさんに対し「うるさい」「部屋帰れ」(でも決っして仲悪そうにではなく、仲よさげに)とつっこんでいた。まるで我々がHIROFUMIにつっこむのと同じ感じだった。お年寄りと言うと和気藹々という感じがするが、HIROFUMIみたいな人にはHIROFUMIに対するように扱うのね。

ボケというと現に去年までは祖母も我々家族も大変苦労したように悲惨なイメージがあったが、今日見た人たちはみんな幸せそうだった。祖母が苦労したのは、祖母がボケたことを悲観しているからだろう。人間の性格など早々変えれないとはいえ、祖母にもむしろボケたことを、自分で飯つくらなくていいや。わがまま言い放題だと、これ幸いとエンジョイしてくれればいいのだが。私など、老人になったらボケてしまえばこっちのもんだって、わざとボケたふりして、自分の話ばっかり何回も話したり、若いヘルパーのおっぱいもんだり「やらせろ、やらせろ」言いまくるだろうな。まあ、今でもやってるけど

まあ勿論そんな甘い世界ではない。もっと本人・家族とも悲惨な目にあってる人もいるから迂闊にそんなこと書けないし、なんで引き取らないんだという人もいるかもしれない。でも祖母はここで幸せになってほしいものです。


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