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2005/04/28(木) ヒビサマのテキトー伝説
 いよいよ今日から仕込みである。(書いてるのはとっくに公演終了後だけどそこをつっこむのは無粋だ)。まず有志が朝8時に佛大に集合。早い。職権乱用して無料の佛大トラックを使い、これまた職権濫用してたたき場として使用した佛大地下工作室から装置を運ぶ。私がトラック助手席に乗り込み、照明機材を借りるMOVEへ。そこから府立大に行き下劇から借りるものを借りて、一旦吉田寮へ

 いよいよついた吉田寮は、やはりすごいところだった。これからここで芝居をするかと思うと身震いする。今もってきた荷物を降ろした後、哲を助手席に乗っけて立命へ。立芸さんから借りるものを借りて寮へ戻る。その後私は助手席で佛大に戻り、一旦家に帰り、寮へ泊り込むための荷物を、さしあたって2連泊はする予定なので3日分の着替え、具合悪くなったときのための薬(カゼ+整腸剤)夜中に泊まりこみ最中遊ぶためのプレステ2。受付におくための怪獣人形・・おもちゃばかっりだ。

 さて、私は仕込みは大の苦手(そもそも役に立とうという気があんあまりない)、いつもなら目立たぬよう手をぬけばいい話だが、演出だと決定権があるためさぼろうにもさぼれない。でも、寮食の仕込みはおもしろい。とにかく雑然としている。もう、汚いったりゃありゃしないのである。しかも24時間できるから押しても絶対間に合うので、どんどんチンタラできるのである。休憩もたっぷりとれるので唐仁になじみの定食屋に、まつも・貝瀬・チハルとともに連れてってもらう。親の敵みたに量の多い定食を食う。これぞ寮の近くの定食屋。今回は私が平日だから「授業優先OK」と言ったおかげで、人がいなかった(6時までほとんどなし、ミーティングのある紫勢と就活中のみずのさんなど1日いなかった、仕込みをしないですんで次の日くれば舞台が出来上がってるってなんて幸せなんだろう)。私は客席つくりの方にまわったが、客席は寮にある畳をしくことになった。しかしこの畳、どれも大きさが違うんだ。むりして同じ大きさの畳を集めて綺麗に整えようと言う人もいたが、私はこのいいかげんさこそ愛すべき点だろと思い、てきとーに並べた。

 しかし、そのテキトーさが難しい判断であった。例えばパネルと単管の間に暗幕をつけるか否かである。そこの隙間があるためにむこうの壁が見えるのはいかがなものかということである。私ははっきりいえば、そこに隙間があろうがなかろうが関係ないと思う。今回の話はすべて舞台の中で進んでいるのだ。天井の方に隙間があろうがなんの支障もない。しかし、天井に暗幕がないというだけでそっちに気が散って冷めてしまうというお客もいることは事実だ。乱暴なことをいえば、私はそんな客には怒りを感じる。あくまで話を進めているのは舞台上の人間なのだ。そこを見ず舞台上の粗を見て、話に入り込まないなんてわざわざ高い入場料を払ってなにもったいないことしてるのと思うし、一生懸命演技をしている役者を見ずに、こういうところに目をやる客は演出として許せない。しかしお客様は神様だ、だからといってそんな客は来なくていい、そんな客は楽しまなくていいとはいかない。かなり考えたが、ここは見送ることにした。

 しかし、これは大きく見ると私の演出としての適性まで含んだ難しい問題である。例えば今回のスタッフについては音・光・装置は専門がいるだけあってとても優秀である。しかし、映像・パンフは私が作ったためとてもテキトーだ。自分でいうのもなんだが、映像・パンフも中身はとてもおもしろいと思う。しかし、映像は「キュー」の声が消えてなかったり、音とびがあったりと編集がとてもテキトーだし、パンフも字が粗かったりとてもテキトーだ。結果映像は編集が雑で冷めるといわれたし、パンフなど読みづらいと憤慨した唐仁が再編集してくれた。でも、私は彼らの憤慨の意味がわからない。たしかに雑すぎる編集だが、それでもよく読めば中身は面白い。無理矢理渡せれたビデオや本の編集が粗けりゃ見る気や読む気が失せるってのもわかるが、自分が好きできたのに編集がテキトーで最初から見る気がしないとは酷い。よく見れば絶対おもしろいのに。なんで粗い文字じゃ最初から呼んでくれないの?なんで映像と音が少しずれてるだけで見てくれないの?それでおもしろいものが見れてないんだから結果的に自分が損してるのに。それとも普段読みづらいものでもきちんと読んでいる私は甘すぎるの?人がよすぎるの?

 そして、それこそが一番厄介な問題。台詞を喋ってない役者がテキトーでも気にしないという問題につながっている。私はやっぱりどの芝居をみても台詞を喋ってる役者とそれに対応する役者しか見てない。脇がテキトーでも気にしない。やっぱりそういうある意味自分にも他人にも甘い性格が原因だろう。脇がいくらテキトーでも主軸さえしっかりしてりゃいいんだから、優しい客である。しかし、演出は嫌ないい方すれば性格の悪い奴でも楽しめるようにつくらねばならない。そんな課題がひしひしと伝わる仕込みでした。

 ってなわけで寮食に泊まることになった。寮食といっても実態は飯を食う空間ではない。ただの広い小屋だ(ほんまに木造の広めのほったて小屋みたいな感じ)。風がびゅんびゅん入ってくるが冷暖房はないため、ほんまにあつくもなく寒くもないこの時期じゃないと無理だ。しかし、それでも我々は気にしない。私は布団とマクラをもって行ったし、唐仁も用意してくれた。そして、客席を畳にしたのは大きかった。また、唐仁という寮生がいたのも大きい。彼のおかげでここで寝る抵抗感がまったくなくなった。もうひとついえば、今回は具象舞台。首相官邸を忠実に再現した舞台なので、ソファーもあれば家みたいな感じだのでだいぶ落ち着く。と、いうわけでとても快適な生活が始まった。哲ちゃんがテレビを持ち込み傘でアンテナをつくったためテレビも見れる。電子レンジやポットも持ち込んだので調理もし放題だ。そして夜は私が持ち込んだプレステで連夜の桃鉄大会。いやはや楽しすぎるのであった。


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