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2005/05/25(水)
ヒビサマ吐血
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まずは頭にくることが2つ。今回内閣のメンバーから芝居中の小道具として桃鉄を借りる予定だった。しかし、日曜に聞いたら「残念ですが、売っちゃったからもうないです」と返してきやがった。なにを考えているんだと思った。私は確かに2週間前「芝居中使うから貸してくれと」言った。この記憶ははっきりしている。絶対に間違いない。
信じられないことである。くだらないものだが、芝居の小道具である。一旦貸すと言っておきながら、売るとは何事だである。あたまにきたのは、上記の通り罪の意識がまったくないことだ。自分がどれだけ深刻なことしてるのかわかってんのか?今回は、ゼミの堀井君から借りれたからいいが、もし、金で替えないような小道具だったらどうする気なのだ。それだけで、脚本の変更、下手したら公演中止までありうる。もし劇団単位でそんなことしたら、今後その劇団は者の貸し借りで取引してもらえなくなるだろう。
確かに「その後、きちんと確認しなかった」「芝居中桃鉄をやるというのはあまりに普通考えられない事態なので冗談だと思われた」「もしくは、本当に芝居の最中ではなきく、生ゴヅラの時みたく秋時間にやると思われた」という可能性はあるので、私にも非はあるので下手に出て注意したが、あまりにも罪の意識に無自覚で無礼な返事が来たのであたまきた。まあ、彼とて当然悪気はなかったはずだから反省してくれればいいけど。ってかそもそも人に貸すと約束したもの売るとは非礼だ(法的には問題ないが)
もうひとつは、次回作についてだ。こっちはもう100%私が悪い、自分の情けなさにあたまにくるのだ。次回も哲に照明を頼んでいたのだが、私は日程は変動するけどとりあえず22から25程度の気持ちでこの日だと言ってたのだが、哲はそれで決まりだと思っていて、その翌日から別なところの予定いれてしまっていたのだ。よって、ピンチである。うちの照明なんて地明かりしかないから、技術的なものなら誰でも出来る。しかし、機材の手配に関してはあれだけ安く集められるコネのある人間はいない(高い人は高いし、安い人間は機材を集められない)。限られた予算で照明に2万も3万もかけるわけにはいかんのだ。これはちゃんと伝えてなかった私が全面的に悪い。それどころか、哲は別なところけってきちんとここを空けておいてくれたんだからなおさら申し訳ない。別にこの日程じゃなくなるわけでもない(候補のひとつ)ので、まったく問題ないかもしれれんがピンチだ。自分の計画性のなさが情けない。
正直言うと、そんなことで悩みたくない。私は作家なんだから作・演出のことだけしか興味がないねん。私は極端に興味がないことは出来ません。わがままだけいって、こういうめんどくさい調整は制作にやってほしい。だれか参謀やってくれ
今日は24時公演だ。24時から芝居である。すでに25日水曜日ではない。26日木曜ではないか。普通のホールでは退出時間があるから絶対に出来ないことだ。こういうことが出来るのが吉田寮のいいところだ。
24時公演と言うことで、各役者が色々ヤバイものを仕込む。今回の芝居、唐仁が寮生・寮外生問わずどんどん呼んだので20人以上なので、これは凄いことになりそうだ。今回の芝居は、本筋は16世紀フランスが舞台で主人公が父の敵を取りに行く冒険話だが、いろんな人が出て脇道にそれまくる、というかむしろ脇道のが長すぎてなにをやりたいのかさっぱりわからん。一言バカである。しかも舞台装置はそのへんにあるパネルや単管や畳をテキトーにつなげただけ。360度全部が舞台だ。唐仁いはく「客が黙って芝居を見る時代は終わった。常に動かなければならない」と言っていた。かなり観づらいがおもしろい。他にも芝居中に役者客とわず酒飲めるわ、にんにくまくわ、やりたい放題。
私の役は、哲演じる国王の摂政。国王が仕事もせず遊びほうけるのは私のせいという、奸臣である。しかし、その原因は私が桃鉄に誘うからである。16世紀フランスなのに、桃鉄。しかも、舞台上にプレステ2を置いて芝居中ずっと桃鉄してるという役だ。実際ずっと桃鉄してるのだ。他のシーンをやってる間も、ガチで対決している。キングボンビーとか現われたら「うわーキングボンビーだ」とか言ったりして、芝居の邪魔するし、腹減ったら宅配ピザ頼んだり酷すぎる芝居だ。
今日は24時公演ということでもっとヤバイネタ仕込みすぎ。いい家臣であるチハルと3人で、官能小説朗読したり、コンドーム撒き散らしたり、ウィスキー一気飲み対決したり、私は37度あるのに37度のトリウウィスキーを一気したため、気持ち悪くなってその場で吐いた。本番中なのに。しかも、血まで吐いた。まあ、鼻血が逆流しただけだけど、芝居中に吐血するなんて芸人としてはおいしすぎる。若いってすばらしい。
24時なので、他の役者も無茶しすぎだ。まあ、勝手なアドリブ、勝手に仕込んだ小道具使いまくる。唐仁も公認してるから、やりたい放題。みんな酒飲んでるので、酔っ払って芝居してる人ばっかり。勝手なことしまくり。ナカノ実験室氏が仕込んだネタなどは、さすが完成度が高くかなり笑えたが、ほとんどは酔ってるのでわけわからんネタだった。一番酷いのは、男性自身を出して排尿する役者まででてきた。客も怒って帰ったり、中には泣いてる人までいた。そりゃそうだろう、酷すぎるし、怖すぎる。昨日1時間20分で終わった芝居が、アドリブしすぎで3時間もかかった。紫の人たちが何人か来てくれていたが、終わった時には全員帰っていた。高いところで演技する(寮食の自販機の上でも芝居したりするから)役者もいるし、本当に死人が出なくてよかった。
こんな無茶が出来る若いって素晴らしい。これを危ないじゃなく、素晴らしいと思ってしまうところでもう道を踏み外してるんだろうか?
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