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2006/02/24(金)
ロスト・オブ・ザ・リング
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いよいよ本番である。まずゲネをやった。当日にゲネなんて。まあ、かつて当日の午前にゲネやって昼夜と一日3回やったこともあるから、それよかマシだが。ゲネはグダグダだった。そりゃそうだ。先週の水曜に通しして以来、まともに芝居してないんだから。でも、漠然とした不安が、対策の立てようのある不安になったので、つぶしにかかれた。
そしていよいよ本番。今回はさすがに薄化粧。4年かかってやっと適量というものを覚えた。不安でいっぱいだ。役者というより、制作で。制作ヘッドをやってるといつも「もしお客さんが来なかったらどうしよう」と不安になる。一人も来ないって子とはありえないが、少ないと一番へこむのはうちだ。なにせ、唯一結果が数字で現れるスタッフ(動員が100%制作のせいにされるのは不服だが、そう思われても仕方あるまい)だし、なにせ紫の動員、私が現役のころもジリ貧だったが、私がやめたあとは信じられないくらい減っている。そして今日は一番自信のない平日の夜。大丈夫かと思っていた。
思えばこの鷹多でやる時は、いつもこの暗幕の裏でドキドキしていた。今日もドキドキしてたら思った以上に足音が聞こえる。そして、受付が現在の動員数を報告に来る。これでいけると思った。よかった。
で、1ステはみんなふっきれて勢いでそこそこのもんができた。今回はエンタメなので、まああ疲れる。私など3役あるから、早着替えせなあかん(1分以内で脱いで、別なの着なきゃならん)高校時代犬と人間の二役やって走りながら脱ぐだけならやったが、脱いできるまでしなきゃならないんだから。舞台に出たら出たで、絶叫せりふは多いし、動き激しいし。さらに、2週間前からひいた咳風邪をこじらせたせいで、咳が止まらんので、途中でゴホゴホしたり(馬鹿なアドリブでごまかそうとしてごまかせてない)、1時間40分の芝居で1時間20分くらい出てるんだぞ。そりゃ疲れるわ。数少ない舞台裏では、疲れ果てて寝転がっていた。脱水になるので、お茶持ち込んでどんどんせなあかんし。もう、脳内の酸素が足りない。こんな疲れるのははじめてだ。
そんなドタバタしてるうちに、いつのまにか指輪をどっかやってしまった。本番前に、たぶん独身の役だし指輪したまま舞台上がるわけないやと思ってはずしたのだがどこおいたかわからん。よりにもよってかみさんが見に来てる回に。困った。どうしたらいいんだか。あさって誕生日だから、もう少し高い新しい指輪買ってごまかすという手もあるが。ヒビサマピンチ
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