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2006/07/05(水)
忠誠を誓え
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素晴らしい仲間たちと出発をできることができて、一晩明けたが、ほんまに勝負だという実感がでてきた。
毎回毎回言ってるが、今回は乾杯前に宣言をした。今回は勝負だということだ。笑の内閣に関してだが、第5次をやる場合、今までのの第4次までの形態ですることはないと思う。ようするに、毎度毎度役者を集めてプロデュース公演形式でやることだ。答えは簡単で、もう疲れたから。毎度毎度役者交渉してとやってると、今回みたいに集まりにくいとイライラするし、役者に合わせて本を書く人間なので、めんどいのと、そんな時間があったら本を書くことに集中したい。ってえか今まで見たいに学生じゃないのでリアルにそんな時間がないんだわな。勿論、客演を断るわけではないので、魅力的な人にはオファーかけるけど。
どうするかってえと、ちゃんと固定メンバーをつくる。正確に劇団員とまで行かなくても、やるとなった時、色々な物事を優先して来てくれる人をだ。求めるのは、実力もあるが志と忠誠だ。つまり、私の作品を買ってくれて、売れさせてやりたいと思ってくれる人をつくるということだ。
私は今まで、ここまで一緒にやってくれる人がいて恵まれていたが、私自身に覚悟がなかった。その都度都度色んな人に相談はしていたが、なんだかんだいって、内閣は一人で考え、一人で運営し、企画してきたと思う。仲のよい親友はいても、一緒に芝居して心中していいという人間はいない。よくついて来てくれる後輩もいるが、絶対忠誠を誓う子分はいない。しかし、そう思われていないのに、なんとなく来てくれてるしまた一緒にやってくれるだろうって甘えがあった。そして、今まで本気で付いてきてくれるという人がいても私自身が拒んできたのかもしれない。
ようは、私が芝居でとちって飢え死にする分にはかまわないのだ。私の人生だから。しかし、付いてきてくれた人間が、私にかけて就職もせずタラタラ芝居続けたあげく飢え死にされる恐怖があったから、今まで腹をくくれなかった。運命論者ならそれもまた運命といえるだろうが、私はバタフライ効果論者(蝶が羽ばたいただけでも、世界の未来は変わるという考え方、ようはすべての行動いかんによって出来事は変わり、未来は決まっていないという考えね)なので、自分の影響で人の人生が変わるというのが怖い。今だって怖い。しかし、びくびくしていてもしゃあないんじゃないか
私は自分には才能があると信じている。必ず売れると信じている。しかし、それは一人の力では出来ない。なら、私が売れると信じる人を増やし、その人に私を売れさせたいと思わせ、その人がその人のもてる最大限の力を私が売れることにかけてくれるまで思わせる必要がある。それはとても難しいことで、大変なことだろう。まず、現状でそんな人がいるのか。私が、こんなこと考えたのはやっぱり別れたことだ、彼女が私に将来への不安を感じたということは、裏を返せば「私が売れる脚本家だと信じてもらえていなかった」ということだ(彼女が悪いという意味でなくてね、そんな単純な問題じゃないしね、現状の私見て大丈夫だって思うのは売れるまで食わせてやろうっておもう人ぐらいだろう)。この世で一番私のことを愛してくれていた(まあ、別な女に片思いされてるかもしれないけどさ)女にまで信じてもらえてないんだから、いわんや一緒に芝居している人はどうだ。両親は芝居を続けることを是認してくれているが、それはうちに両親は私が稼がなくたって死ぬまで困らない貯金があって、親というものは、やむをえない場合を除いて子供が好きなことやらすもんだから、ほんまに信じてくれているかはわからん。
さりとて、結果を出す前に「俺について来い、俺に忠誠を誓え」といえるほど、自信家でもないんだな。だから、あくまで途中経過に過ぎないが、第4次の作品をつくる過程においての結果で判断してもらうように頼んだ。この期間を通じ、わしに可能性を感じたら付いてきてほしい(参加者でも非参加者でも)。もちろん、その見返りは、わしの持てる力の最大限で売れる役者に引き揚げるということだ。わしだけ売れて、なんかのドラマの脚本家に抜擢されたら、うちの役者をねじ込めたりね。売れなくても怨みっこなしだけど。
ほんまに難しい作業だ。忠誠を買うというのは、昔の光栄のシュミレーションゲームなら、金とかやればかえたけど。魅力で屈服させなきゃならん。脚本家として、演出家としても人間としても。しかし、やらねばならない。2ヶ月間、一緒にやって、一緒に売れて、一緒に幸せになる仲間を探す旅に出る
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