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2006/08/31(木) 再演希望
 あー、もう体はくたくたなんだが、思ったより(それでも12時間以上寝てるんだが)寝れん。単純に興奮しているのだ。達成感の強い芝居が終わった後は、かなり疲れていてもこういう状態になる。一番いいのは、禁欲していた分をセックスして鎮めることなんだが、今までで一番必要な公演の時に相手がいない、あーだれかさせろー。

 燃え尽き症候群というかなんというか、今茫然自失な状態だ。これからどうやって生きていくべきか。この公演は芝居としてみれば、そりゃあ酷いもんだ。普通にやればそこそこ上手い役者さんが揃ってるのに、まあみんな下手下手。公演前にI木ばりに「馬鹿になれダー」と気合を入れたらみんな本当に馬鹿になった。まあ、私の演出能力からいったらこんなもんでしょう。今回の一番の反省点は、今回の企画は私の能力で出来る範囲を超えていたということだ。西部講堂でプロレスをする、今まで吉田寮でストレートプレイをしていた私が手を広げるにはでかすぎた。ただでさえ、私は人の上にたつタイプではないダメな子だ。今回色んな人から「ヒビキは作・演以外は出来ないんだから、めんどうな事務的仕事をすべて丸投げして作品に対するワガママだけ言える人間を雇わねばダメだ」と言われた。確かにその通りだ。私は、一人でどっちもできる松下幸之助タイプではない、経営の盛田昭夫がいないとなにもできない技術者井深大タイプだ。私にとっての盛田昭夫を見つけなきゃいつまでも同じ結果だろう。

 しかし、ものすごい面白かったのは事実だ。これだけ笑いとって、お客様をわかせたんだ。今週は色んなところで公演があったけど、私にとって尊敬し目標にしていた劇団さんと2つ観た人から「こっちのがはるかに面白かった」って言葉を引き出せた(まあ、向こうでもそういってるかもしれんが)のは嬉しかった。ほんまに川渕さんから「今まで50本以上芝居に出たが、こんな馬鹿な芝居ははじめてだ」ってのは最高の褒め言葉だ。2ちゃんにものった。とあの照明と音響とスモークで入場するのは最高に気持ち良い。すごいことをしたと思う。

 そのうえでだ、これからどうしただいいだろう。今回出来はともかく私はやりたいことをやりきってしまった。勿論細かい点でわしに能力があればもっとできたのに、時間があれば(特に芝居部分)はあるけど、もっとお客さんに来て欲しかった以外、悔しいことがないのだ。ナカノ実験室氏が「悔しいが西部でプロレスをする企画としての面白さは群をぬいている」と評価してくださった。グダグダだが、京都演劇界の馬鹿中の馬鹿をやったと思う。で、ある以上、これより芝居としてちゃんとした芝居をするのは(身の丈にあった企画をたてて、しっかりと演出すればよい、今回のは芝居としては最悪なんだから)出来ても、企画としてこれ以上馬鹿なことが思いつかない。次、内閣でまともな質のいい芝居をして果たしてお客様は納得してくれるだろうか?今回以上にさらに馬鹿なことをしなきゃならないんじゃないか。でも、プロレス以上に馬鹿って・・さらにいえば、私はどうしたいんだと思う、今回のようなことをすれば、話題にはなるだろうが売れないなと思う。この作品は面白いが、あくまで役者が真剣にそこそこのレベルのプロレスをしてるからであって、プロレスと見れば厳しいいい方すればハッスルの劣化コピーにすぎない。今回受けたのはプロレスを知らないお客さんが多かったからだと思う。これでは限界がある。でも、私はどうもまともな質のいい芝居より、これくらい馬鹿なことをやりたいようなのだ。

 難しい問題だ。私が売れたいのは、芝居が好きで好きで仕方なくて、芝居以外の仕事をしたくないからだ。しかしやりたい芝居が売れる可能性が少なくて、少し妥協せねばならないならもっと安定した仕事をした方がいいじゃないかという話になる。馬鹿であり続けたいけど、世の中が馬鹿であることを許してくれない時、私がどこで妥協するか辛い。母がブログに「彼らはみんな幸せそうでした。今この瞬間に死んでしまっても悔いは無いくらい、幸せに見えました。
でもこれから先、一生これをやって生きていけるわけが無いんだと思うと、こんな世界を知ってしまった彼らが、これからどんな人生を歩んでいくのだろうと、切なくなってしまいました」
という文章を書いていたのが心に刺さる。ほんまに演劇と言う楽しすぎる世界を知らなければ、今私はまともに就職していずれそこそこの幸せを疑いなく掴んでいただろう。しかし、知ってしまったためやめられずにいるし、今やめて就職してそこそこの幸せを掴んでも「こんなんじゃ物足りねえよ」と言うと思う。しかし、難しいことがはっきりしてしまった。

正直、今回の達成感でもういいかな。やめて、まともに暮らすかなとも考えてる。でも結局やめられないんだろうな。とにかく今気分が高揚しすぎてるので、躁鬱を行ったりきたりしてるのでうかつな判断は出来ん。ゆっくり休むべきだ。これからなにをすべきか。

とりあえず、またプロレスはしたいんだよな。出演者一同そいうってる。なんか、自分は芝居の作・演したいんじゃなくて、こういうイベントのしきりをしたいのかなと思った。私は作家に専念したい、作・出演むきだと思ってたり言われたりというのはさんざんあるが、今回は演出できてよかった(能力的にできてないんだが)。なんか、地方のインディープロレス団体に就職して演出とかしたいなあ(それも芝居並みに食えんが)。キャッツなんかは、本当に学生プロレスに参戦するべきだと思う。ただ、この作品に関しては絶対第2弾はかけないし、かきたくないよな。完璧とはいえんが、完成品やもん。むしろ再演がいいな、2回見てもいいって作品だし見逃した人が今度こそはときてくれる話だと思う。もっと暑くない時期にいつかもう一回やろうぜ


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