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2006/09/11(月)
脚本の力
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今年も9月11日がやってまいりました。昨年、吉田寮で酒を飲みながら私がこの世で最も嫌いな男の笑顔をみて、国民のあまりの愚かさを嘆いた夜から1年。そして、高校時代の下宿先で勉強しながら、大嫌いな国が攻撃されて不謹慎にも「よっしゃあ」と喜んだ日から5年ですね。でも、そのことは毎年書いてるので書きません。どうせ、嫌いなのどに詰まらせるバカと、悪口しかかかないんだから。悪口なんて読んでも、あまり気持ちのよいもんじゃないでしょ。ってことで、昨日見た芝居の感想を書く。
それこそ「アメリカ」って芝居だった。なかなか衝撃的な話だった。アメリカに留学したのに、日本人だけでつるんで大学にいかずにセフレとセックスしまくってる学生の話。そこに、韓国人留学生がやってくるってとこで不毛な会話をしている。それがまた、正についてとか、日韓関係についてとか、宗教について(あからさまの私の嫌いなあの宗教の話が出てくるのね)、頭悪い(実際はすごいこと考えてたりもするんだが)人物をだして、すごい話してんのに不毛ってところがすごい。会話が進まない会話劇なのに、見ててイライラしないのがすごい。脚本でやられたと思わされた。作者が登場人物を馬鹿にしているようで、自分も同じ馬鹿ですよといってるきもした。すごく馬鹿なのに土台が、しっかりしてる。それでいて小ネタがすごい素晴らしい。同居人にお前の好みだから行けと薦められていった甲斐があった。確かに好みだった。全然知り合いのいないところを観にいくには久々だが、2500円もかけた甲斐がった。ネタばれがあるからあんまかけないけど。
脚本の力を思い知らされたね。やられたね。私は今まで何本も脚本を書いてきた。まあ、どれもくだらないったらくだらない。共通していえるのは、そこそこの人から「おもしろい」とは言ってもらえることだ。ただ、それは小ネタであったり、発想や設定のバカバカしさなんだりしかしない。構成が凄いといかは言われたことない。特に、本としてのが面白いといわれることが多いのが戯曲としては致命的だ。しかし、今回はじめて上演した方がおもしろいといわれることが出来た。そりゃ、今回の本は削りに削ってプロレスをするために必要最低限のことしか残さなかったからだ。それが、芝居としては酷い原因になったし、ある意味ベタ中のベタでわかりやすいストーリーしか残さなかったからなんとかギリギリのラインで救われたともいえる。
私はとりあえず戯曲賞をとれるような本をかけるのだろうか(別に狙ってるという意味じゃなく)それをやったら私のよさがなくなるのかもしれんが。みんな、私の本には魅力がある、才能があるという人ってどこのこといってんだか
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