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2007/02/25(日)
結婚式と激務薄給と高校演劇
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今日は従兄弟のお姉さんの結婚式でした。まあ、従兄弟といっても、北海道に帰れば気軽に合える距離にも関わらず何年も会ってないのだけれども、小さい頃はよく遊んだので、父の体調が思わしくないようなら代理出席はせねばと思ってましたが、無事回復したので、旅費や引っ越しの都合もあって欠席です。
とにかくおめでとうございます。お相手の方はお会いしたことがないのでしりませんが、この前その従兄弟から「旦那から自分の名前をアドレスにいれろと言われたので変えました」ってメールがきたので、そういう面でなかなかアホですね。そういうアホは好きなので嬉しいです。総裁も「アドレスにヒビサマを入れろ」とか言ってみたらどうなるかしら。
まあ、これで爺様婆様にひ孫の顔を見せる役割はやってくれるので、総裁は安心して結婚しないですみます。総裁は芝居と結婚したのです。でも、結婚はしたくないが、結婚式はしてみたいもんだ。
総裁はまだ結婚式に(正確には小さい頃はあるんだが、記憶がない)出たことがない(地元の友人が招待してくれないのだ、私が京都だから遠慮してるのか、めでたい席だと決まって馬鹿なことするから呼ばれないのかのどっちかだろう)従兄弟は教会であげたようだ。そういう面では行ってみたかったね。
総裁がやるなら、おもしろいイベントにしたいねえ。HIROFUMIを花婿役にして、誓いをしそうになった瞬間に私が奪いに行くとか。と、いうか自分が花婿にならなくても、友人の結婚式の演出がしたいなあ。縄梯子で登場させたりとか、ケーキの中から出てくるとか、仕込みで新郎新婦の父親通しが喧嘩するとか。無難に、本人出演の再現VTRはつくりたい。総裁の究極の夢は、笑の内閣の芝居中に役者通しがガチで結婚式をあげるというものだ。お客さんは本気でびっくりするだろうな。
もうむしろ、第×次笑の内閣は、役者の××と××の結婚式をそのまま見世物にします(脚本・演出高間響で)とかでもいいかもしれない。新郎新婦も、親も仲人も祝辞をのべる上司も、乾杯やてんとう虫のサンバを歌う友人も、式場の人もみんな内閣の役者で。誰か、汚い西部講堂で結婚する勇気があるならぜひ出演してください。総裁に演出してほしいカップルは大募集です。
で、そんなぜひ笑の内閣で結婚式をあげてもらって、見世物にしてやりたいうちの一人である今井ひとみ嬢(見世物にしたいのは男の方だが、それにしても無理やりなつなぎだ)の出演する、チーム激務薄給のお芝居を見に行った。率直に言うと面白かった。きつい言い方すれば、はっきりいって、話はベタだし、脚本には矛盾が多いし、いらないシーンが多すぎるし、役者もあんまうまくないし、というもので、全体的に演劇というものにクオリティの高さを求めたら、ぜんぜん評価できない作品であろう
しかし、この作品に対してそういう見方しかできないならもったいないなあと思う。だって、単純におもしろいもん。実に頭の悪い馬鹿な作品でおもしろい。確かに、言葉とかキャラでしか笑わせてなくて、展開とか熟練された演技で笑わせてないというのはダメだといわれがちだが、それだけで十分笑えたならいいじゃないかと思う。本当にまあ、くだらんいい間違い、突飛すぎるキャラ、ブラックな時事ネタで十分笑えた。なにより、役者が元気で楽しそうなのがよかった。
帰ってから、なんでここまでよかったのかなあと考えたら、これはとても高校演劇の香りがする芝居だったからだ。この脚本良くも悪くもすごく高校演劇っぽい。まず、高校が舞台で高校生が主役。先生が突飛なキャラ、笑いの展開もいかにも高校演劇のコメディという感じだ。北海道でいうと、私が現役時代の北空知地区代表・滝川高校の作風に似ている(というか、そこの顧問のM先生の作風。たぶんもう転勤してるはずなので、今の滝川がそうなのかはしらん)。馬鹿なこと言ってるが、シリアスなシーンがあったり、いいことも言っていたり、主人公に裏設定があったりってのも高校演劇だ。演技はつたないが、一生懸命で好感がもてるのも高校生らしい。
まさに、高校演劇的ノスタルジアを感じて感動したんだな。総裁にとっては、高校演劇はいい友人に恵まれとても楽しかったものである(特に2・3年は最高に楽しかったが、1年のときはクラスが楽しくなったため)であるが、同時に3年間北海道大会に勝ち進めなかった悔しさ、この世で一番尊敬する人間である顧問の先生にいまだに認めてもらえない屈辱の思い出である。顧問の先生の方は、今から取り返せる可能性がないわけではないかもしれんが(ある意味、あの男を見返すために芝居をやってるのだ)が、上の大会に進めなかったことは絶対に取り戻せない(今から教員になって、顧問として上の大会にいけたとしても意味合いがぜんぜん違うからね)
そして、今総裁は高校演劇とはかけはなれた道へ進んでいる(たとえ、笑の内閣がどんなに名声を築いても、照明オペが役者に焼きそばを投げつけたりする劇団の脚本が高校演劇で使われたり、その本を書いてる男に審査員の依頼がきたりはしないだろう)。しかし、ふと望郷の念にかられることもある。特に、今荷造りしてるから過去の大会のパンフとかみたら懐かしい思いになる。そんなところをつかれたのでジーンときた。
まあ、本人たちが高校演劇みたいといわれて喜ぶかは別としてね。少なくとも大学生以上がやってるのに、それはいかんことかもしれないし(今言ってる高校演劇とは市立船橋みたいな別格のところではなく、平均的な強くもない弱くもない学校のことだしね)。が、総裁がほめているのは事実。どうも、今回が飛翔編とかってタイトルがついてるは、今回回収していない複線があったりと、続編作る気満々っぽいので、ちょっと興味があるところではある。
とまあ、本当は今日は京都演劇祭に速水さんがでるISOTを見に行きたかったのだが、バイトでいけず(先に知ってればシフトづらしたのねえ)。ごめんなさい。聞いた話では、フルベースメンバーいっぱいきてたみたいで、行きたかったな。
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