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2008/01/14(月)
ひびき観劇
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総裁は、義理堅いので知り合いが出る芝居をほぼ見に行っていたが、かえって仇になるような嫌なこともあって、今年からはセーブするぞと思ってたが、早くも今週末は2本も行った。
まずは、ピンク地底人。これは前回見たときは、全然好みではなかったので迷ったが、川渕さんの引退公演であり、いろんな人から作の林家君はおもしろいと評判聞くので猛1回はと思って行った。はっきりいってよかった。前回から見違えた。別にテイストはかわらんのだけども、見やすくなった。前回は、とにかく導入が入りづらくわかりにくかったし長くて、こことこことここは削ってくれと思ったが、今回は導入が入りやすくて、その後もわかりやすく、無駄もなくて最後まであきずに見れた。子供のままのダメな大人とそれを甘やかしたり、叱咤したりする女てのは好きなジャンルだし
作家にとって、観客にわかりやすくしたり、逆に削るのは非常に辛い作業だ。よく本が書けない書けないなんて言うが、実際はダラダラ何時間でも訴えたいことを書くだけでいいならすぐかけるのだ。いかに無駄を削り、面白い部分だけ残す(それでいてわかりにくと言われたシーンは、作家は書いてる身分だしわかってるゆえにしつこくて書きたくないのに付け足さなきゃならない)てのが難しいから悩むのだ。劇作は時短との戦いともいえる。前回の彼の作品はあきらかに、書きたいことが多すぎてその戦いに負けたと思ったが、今回は見事にかっていた。元々ネタのセレクトや台詞の洗練され具合はよいと思っていたので、それに勝てるなら強いと思う
もう一つは何色何番の「美少女戦隊ドキレンジャー」。これもまた、お馬鹿大好きの総裁なら知り合いが出てなくたって見に行ったと思う。今回は村井さんが作・演出だったけど、普段作・演をしてるたかつさんとはほんの少しだけ面識があって、ステキな女性だなと思う。なにがステキかというと、馬鹿が出来るということだ。彼女のインタビュー記事で「演劇の笑いはおもに、男が持っていくけど女の子でも力技で取れないかと」とおっしゃっていたのには感動した。笑の内閣は馬鹿丸出しとにかく馬鹿をやるということをモットーに3年のときを経てようやく同志を得てきたが、それでもレギュラーと言えるのは男だけである。これは、やっぱり女芸人のが少ないように女優さんはそこまで馬鹿じゃないからなのかと悩んでいるので、力技でもっていこうと志す女優さんもいるというのは非常に心強いのだ(彼女とはいつか一緒にやってみたいです)
でも、実際見たことあるのは1回だけで、その時はかなりテイストが違う(てかここは毎回けっこう違うところがすごい)ので、どうだろうと思っていったら、いや見事に馬鹿丸出し、中2病である。ネタのセレクト(少女マンガ+女子的下ネタ、しょうもないコネタも)、行動、思考、台詞回し、すべてが成長してない中2病。女の子でも、馬鹿でエロいことばかり考えてるてのは安心する。稀有なのは中2男子的芝居てのは多いが、中2女子的な芝居てのはたいへん珍しいことだ。大学生女子というのは、男子に比べて中2思考を脱したのか、中2思考を持っていても表に出さないのかどっちかは知らんが、中2思考を忘れず恥ずかしがらずに表に出す姿勢はすばらしい。
てことで新年からあたり。よかった
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