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2008/10/05(日)
笑の内閣総裁VS大川興業総裁
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笑の内閣総裁選では、落選しないようにと日本三代総裁である自民党・福田総裁(当時)、日銀・白川総裁、そして大川興業大川総裁の3人に推薦してくださいとお願いのDMを出したのだが、大川興業さんからは推薦の色紙と、オリジナルドリンクエガビタンC(缶に江頭がシャチホコ立ちをしている写真が)を差し入れで頂いたのだ。嬉しすぎる差し入れである。おかげで再選できたといっても過言ではない
大川興業といえば一般には、江頭が所属している事務所という面が一番有名であろうが、私が笑の内閣を立ち上げるに当たってかなり影響を受けた劇団である。私も最初は、ボキャブラ天国を見て江頭や松本ハウスが面白いと思って、そこの事務所はどんなところなんだろうと思ったのが、興味を持ったきっかけだった。しかし、金ならかえせんシリーズなど大川総裁の著書をよむうちに、この人たちはすごいと尊敬するようになった(私が江頭をどれくらい尊敬しているかは、前に書いたとおり)、時事ネタを取り入れたり、既存の演劇ではなかなかない演出方法を取り入れる斬新さ、また私が政治好きになったのも、あの「西村慎吾核武装発言」を引き出した大川総裁の週刊プレーボーイでの連載「政治の現場すっとこどっこい」である。そもそも、笑の内閣の代表の役職名を総裁にしたのも(内閣なら、トップは総理大臣じゃないとおかしい)、私が大川総裁に憧れているからだ。
大川興業の魅力は何と言っても、お笑い現場主義だろう。大川総裁自身が語るとおり、お笑い手のは他人が仕入れた情報にギャグという付加価値をつける方が費用対効果がいい。しかし、大川興業の人は効率が悪くても足で稼ぐ。大川総裁と江頭の自費で北朝鮮旅行もそうだし、阿蘇山大噴火の裁判傍聴にしろ。私は常々演劇経済を唱えているが、同時に経済を考えずにやりきる大川興業スタイルもかっこいい。だからこそ、オウム事件が起きる前から空中浮遊の芝居をし、ストーカーという言葉が生まれる前からストーカー芝居ができたのだろう。大川総裁の借金2000万というのももはや武勇伝だろう。そう考えたら私の借金20万なんてまだまだだな
てことで、そんな大川興業さんから、ここまでしてもらったら、恩は返さねばならない。と、今日は神戸で本公演があるではないか。てことで、ちはること松山隆行を連れて行ってきた。
今回の演目はいわゆる、暗闇演劇てやつだ。大川興業さんが5年前に編み出した演出方法。つまり、上演中ずっと暗転していて台詞だけで芝居が進むて方式だ。 詳しくはこちら http://www.okw.co.jp/news/2004/kurayami_notice.html これは、初演当時かなり話題になっていたが、今まで見に行けていなかったのでかなり興味があった。ついてみるとペンライトが渡されるが非常時以外は絶対つかうなという指示が。完全暗転だとかすかな喋り声でも敏感になってるのでダメと、普通の芝居よりもお客さんも心構えが多い。客席は意外にも少ない。やはり、大川興業さんといえども地方遠征では集客が難しいのか?と思ったら、なんと舞台の向かいにも客席が。確かに完全暗転しているなら、最初から姿は見えないのだから向かい合って舞台を組んでも見づらいことはない。なるほどである
しょうみな話で言えば、前見た大川興業の公演に比べて、おもしろいかといえば前のが面白かったなという感想である。ここの台詞や場面で面白いものは多いのだが、全体としてだ。真っ暗闇の舞台裏のドタバタを書いたとビラには書いてるので、もっと、ショーマストゴーオン的なバックステージものかと思ったが、けっこう物語だったし(酸素缶と間違えて、エアーサロンパスをすうってのは、酸素と間違えてファブリーズをすった私にとっては最高のギャグだった)
ただ、演出方法としてのこの手法にはとても刺激的なものであった。暗闇芝居というのは、今作で3回目だそうだ。初回・2回目を見ていない私がこんなのをいうのもおかしい話だが、好評な変わった手法を取り入れた芝居の3回目というのは、きついと思う。最初は試行錯誤で、2回目で問題点を改善し花開くて感じだろうで、3回目になるとお客さんの期待がふくらみすぎて次のアイディアが難しいという苦しみはあると思う。うちのプロレス芝居もまあ難しい。それに対し、臭いという手法を取り入れたりと、あくなき挑戦をする姿には感動した
終演後、お世話になったマネージャーの方にお礼も出来たしよかったよかった。いつか、笑の内閣総裁もふくめて日本4代総裁と言われるようになりたいです
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