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2008/06/10(火)
男肉をみた
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大阪でうわさの劇団男肉 du Soleilを観にいった。
内閣がLマガジンから稽古場特集の取材を受けるさい、どんな特集なんだろうと思ってその月に発売されていたLマガを見たら、載っていたのがこの男肉さんだった。
一発で興味が引かれた。むさくるしすぎる。暑苦しすぎる。無味無臭の雑誌からですら、写真を見るだけで汗臭さが染み渡ってくる。まるで、団員全員蛭子さんの漫画みたいだ。しかも、代表の池浦さだ夢氏は、アフロに髭という無茶苦茶おっさんくさくみえるのに、どうも同期のようではないか。
これは猛烈に悔しい。同期の人間が、すでに精華演劇祭に選ばれてるのだ。3つ年下のダルビッシュがあれだけ活躍してたって別に悔しくないが、同じ年代で同じ関西で劇団を主宰してる人間が上のステップに行ってたら悔しがらなきゃダメじゃないか
さらに、台本がないとか、究極のオナニー集団とか、やたらふんどしになるとか、HPに公演はすべて飲食・許可のない撮影可など興味がそそられることばかり、ということで行ってみた
今日は本公演でなく、月1度第1火曜日(今日は第2火曜日なのに、このいい加減さがいい)インディペンデントシアターでイベントみたいな形でやってる公演らしい。劇場からこういう依頼がくることじたいがたいしたものである。内閣も、どっかから毎月第1火曜日プロレスしないかと来ないものか
入ってみてびっくり、会場時間中なのに役者が堂々と表に出て酒を飲んで舞台で馬鹿などんちゃん騒ぎをしている。受付でも、酒渡されるし。ゆるいゆるすぎるぞ
見た感想については、まあ単語単語でおもしろいシーンはあったが、全体的に凄く面白かったかと言えば微妙だ。しかし、すごく満足したことは確かだ。なにがすごいって、話がすごく面白いわけでもないのに、満足させていることだ。中身と言えば、支離滅裂なことを叫んだり、踊ったりしてるんだよな。とにかく汗臭くて汚ねえツラなんだ。
だが、それがいい。その汗がいい
と、思わず前田慶次になる
ようするにオナニー芝居なんだけれども、普通のオナニー芝居と違うのって、普通のオナニー芝居はやりたいことをやった結果オナニーになっちゃうんだよな。男肉さんは、どうも最初からオナニーを見せたいって感じがするんだ、もっといえばオナニーじゃない芝居が出来る力量があるのに、あえて結果論じゃなくハナから戦略的にオナニーを見せ付けてる。普通のオナニー芝居をしてる奴に、オナニー芝居だっていったら怒るだろうが、むしろ彼らには褒め言葉なんじゃないかと思う。ちょうど、普通はけなし言葉である「面白いけど芝居じゃない」て評価が、私には褒め言葉であるように。
これは素晴らしすぎる。私は見ていて、彼らと友達になりたくなった。終演時、無礼ながら池浦氏に、「友達になってください」と言ってしまった。いつか、どんな形でも関わりたい人たちだ。次の万博にゲストとして招きたいなあ。
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