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2008/08/17(日)
ブラッドタイプハラスメント
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今日の日記はコメントもほしいので、ブログの方にも同じ内容のものを書く。
最近、血液型本が売れているようだ。以前も書いた気がするが、血液型性格判断というのは、まったく根拠のないデータであるというのは明白である。統計学上有意なデータでだされたものは見たことがない。当たっているように見えるのは、バーナム効果(曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学)である。
例えば、A型が神経質、B型がマイペース。O型がおおざっぱ。AB型が二重人格といわれるが、そう言われたからそう思うだけだ。私の身の回りに、常にいい加減で神経質なところが全くない人間などいないし、常に人の講堂を気にしてまったくマイペースに行動できない人間などいないし、常に性格で大雑把なことをしない人間もいないし、一面しか見せず二重人格的なことをまったく見せない人間もいない。ましてや自分で提示されたらそう思うだろうし、また小さい頃から×型はこういう性格だと刷り込まれたら、自分はこういう人間だからと行動するというのもある。
それでもまあ20年近く、別に信じてる人がいようが問題なかろうとすごしてきたが、ある時に「血液型で性格を判断されて悔しい思いをした」という人と話して、問題ないとほおっておいてはいけないのではないかと考えを変えるようになった。
まさしくその通りだ。血液型という自分の努力では変えようのないもので、評価をされてはたまったもんではない。もし、周りに「あなたは黒人だから、この仕事は向いてない」とか「北海道出身者とは相性が悪い」とかいう人がいたら、差別者として軽蔑されるだろう。が、血液型ではなにもいわれない。はっきりいえば、人の性格は育った環境の影響は大きいから、北海道出身者は××な人が多いという方が、まだ影響はあるはずなのにね。
血液型によって判断をしたり、性格わけをしたり、配置を決めたりなどとするのは、ブラッドタイプハラスメントという立派な暴力とするべきだという主張がだんだん主流になってきてるようなのだ。東アジア以外では、自分の血液型を知らないのは当たり前だという(親子関係を調べるなら、不確かな血液型よりDNA鑑定をしたほうがてっとり早いし、どんな医者も輸血の時は自己申告を信用せず調べてから輸血するので知る必要なし)。このようなことで、差別を続け問題視していない日本は国連人権委員会から告発されてもしかたないと思う
と、いうことで私は今は血液型をきかれても、話が通じる相手なら上記のことを丁寧に説明して納得してもらうし、通じない相手には「知らない」で通すし、信じきってる馬鹿にはわざとウソの血液型を言うようにしている(それでも「やっぱりね」ていうから面白いんだこれが)。内閣のキャスティングだってなんだって血液型など気にしたことないからね、そもそもメンバー誰一人何型か知らないし。
とにかく、こういう無用な差別、不快に思う被害者をなくすためにもぜひブラッドタイプハラスメントという言葉を一般化してほしいものである。セクハラもパワハラも一昔前は、なに馬鹿なこといってんのて世界だったのだ、すぐに広まるだろう
と、書いてる総裁の血液型は(この日記読んでる人は知ってる人も多いけど)何型でしょうか?当たったって、4分の1だから、偶然の域はでないがね(正確に言うと、ABだった場合でも10分の1の確率か。Aといっとけば4割の確率で当たるんだから楽なクイズだ)
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