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2008/08/04(月) と学会会長・山本弘氏に会う
 アシスタントディレクターに任命した合田を引き連れ、21日16時15分より講演会「超能力番組の嘘を暴く」で講師をしていただく、と学会会長、山本弘氏と事前打ち合わせをしてきた。

 と学会の「トンデモ本シリーズ」といえば、サブカルチャー本好きの中ではとても有名である。いや、実際にはもっと有名だと思ってたのに、ビラまいて説明しても「すげえ、と学会呼ぶんだ」て反応があまりなくてがっかりしているのだが。しかし、主要な本屋のサブカルチャーの棚には、トンデモとついた本はほぼ必ずあるのに、読まれてないてのは悲しいことだ。

 と学会とは、世にあふれるトンデモない商品を品評する会を開いている団体である。山本氏のほかにも、トリビアの元ネタになった唐沢俊一氏や、オタキング岡田斗志夫氏など一般人なら知らなくても普通だが、ある程度読書をたしみ文化的で知的水準の高い生活をすべき演劇人なら押さえておきたい人たちも会員である。トンデモ本シリーズが有名になったので、本限定な気がするが、どんな商品でも可であるらしい。が、やっぱりトンデモ本が有名だ。

 著者の執念・妄想で奇怪な内容になった実用書、マーケティングをした形跡のない出版意図の不明な本、ブーム便乗本、設定やストーリーが支離滅裂な小説、間違った内容の多すぎるベストセラー(ウィキペディアより)といった本だ。そんな本は普通読まないよ、て思うなかれ、「ノスタラダムスの大予言」「神々の試問」ら疑似科学本をはじめ、「戦争論」に「買ってはいけない」と左右に関わらず、ベストセラーの中にも裏づけのなかったり、誇張のある怪しい本は多い。そんな本を、むやみに信じず、笑い飛ばすのがこの会のスタンスだ。

 そのスタンスにたつと、本当面白くなる。例えば、と学会の本には、武田了円氏という人の本に「地球はニャントロ星人によって支配されている」という内容だと紹介されている。これは、私が人生の中でももっとも笑ったネタのひとつだ。こんなおもしろい話を世の中の人があまり知らないというのはもったいない。演劇人という特殊な世界ですら、私の周りでニャントロ星人を知っているのは向坂だけだった(挟み込み中に、他の人は黙ってする中、2人でニャントロ星人の話ばかりしてたので気味悪がられた)。が、「クレヨンしんちゃん」でもニャントロ星人がネタになってたので、一流のギャグセンスがある人はちゃんとチェックしてるんだろう

 とても素敵な会だと思う。今回頼んでいる講演に関しても「超常現象を笑う」というスタンスだからこそ、お願いしたというのはある。笑の内閣で主宰する以上、今回開催するイベントはあくまですべて、お客さんに楽しんでもらう、笑ってもらうためのものを用意している。つまり「超常現象を否定する」だけの講演だったら頼まないわけだ(ギャラが払えさえすれば、大槻教授を呼んだ方がお客さんが呼べるだろうが、否定だけの講演なら、笑の万博の中で開催する意味がない)。

 と、いうことで本の中でしか読んだことのない、憧れの山本氏に実際に会うということで、緊張しながら指定場所まで出向いた。待ち合わせ場所に氏は立っていた。本の中に書いてあった似顔絵とは全然似てなかった。

 とりあえず、講演で流すDVDを見せてもらった。前にも書いたが、今回の講演は講師が一方的に喋るというものではない。超能力番組のDVDを流し、どこにトリックがあったかを探し、わかったお客さんに挙手してもらうというクイズ形式、内閣の理想とするお客様参加型の楽しい講演会だ。

 が、いくらなんでも司会進行の私まで答えを知らないとスムーズに進まない恐れがあるので、事前に私と合田が挑んだわけだ。結果は・・・惨敗だった。10問近くあったのに、私も合田も見抜けたトリックは1問づつだけ。しかもまあ、答えを聞いてみると、「こ、こんな単純なトリックかい」と思うようなわかりやすいものばかり。滅茶苦茶注意深く画面を見ていたのに、こんな簡単なトリックを見抜けなかった自分が情けない。合田もたいそう悔しがっていた。

 逆に言えば、「絶対にトリックがある」という前提で、注意深く巻きもどして見ているのに、見抜けないのに、ボケーっと注意力なく1回だけ見たって見抜けるわけがないよな。人間の集中力や視覚のあてのならなさをつくづく思い知った。

 しかしまあ、これはすごく刺激的で面白い。私が唯一見破ったトリックも、注意してみるとすごく簡単なのだが、ボケっとしてたら完全に盲点で20人いて1人見抜ければいいくらいのものだと思う。それを見破った快感は、推理小説の犯人をばっちりあてた会館に近い、すごい達成感である。合田も同じ思いを感じていた。トリックを仕込んだ超能力者や、ヤラセをしたスタッフとの対決。元々、モノポリーのような頭脳戦が好きな私には、知力と知力の勝負に勝った喜びは何事にも代えがたい

 お客さんにはこの快感、喜びをぜひとも味わってもらいたいと思う。こんなに、知的好奇心を刺激できる機会はなかなかないと思う。自分で呼んどいていうのもなんだが、24年間で一番面白い講演会になりそうだ。なにより、笑えるんだ。答えを確認したら「こんな笑えるトリック使ってんのかよ」て合田も私も笑った笑った。本当面白いから、予想以上に。私の判断はある意味間違ってた。ここまで面白いと思わなかったもの。ここまで面白いてわかってたらビラに載せる文章もっと工夫してたもん。

 本当にお奨めです。この講演会、東京では2回したそうですが、関西では初だそうです。東京での動員、待望の関西初。サブカル界での知名度。山本さん自身の宣伝(思った以上に、色んなところで宣伝してくれると約束してくれました)を考えると、私の見込みよりも動員が呼べそうです。心配なのは、生ゴヅラが終わったあたりにお客さんが増えて、この講演会だけ見て、かちんこちんこの前にゾロゾロ帰るて人が多いという本末転倒なことがありそうなことだ。

 まあ、本当おもしろいんで、ぜひ21日来てください。


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