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2009/02/25(水)
有料化問題に動きか
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京都民報のゲラが届いた。3月1日発行のに、私の発言が載ります。共産党系機関紙なので民医連の病院とかいったら見れるかしら。けっこう理論だてて長々語ったのに、スペースの都合で劇団笑の内閣代表・上京区の高間響さん(25)が、なんか有料化困っちゃうと情けないコメントをしてるように見えるけどさ。
有料化反対運動に、一定の動きがあった。京都舞台芸術協会が、動いてくれているようで、署名や説明会の要望、請願などはそこが中心にやってくれるようだ。私のような名を成してない一個人がするよりも、きちんとした非営利法人である協会(なにより、協会の人たちは、直接の利用者ではないのに、京都の文化芸術を守るという大義名分の下動いてくれている)が動いてくれいるのはでかい。うまく乗っからせていただきたいと思う。私から出来る鈴木市議からの情報など協力はしたい。 市側からだされた、演劇の練習に適した部屋で1時間当たり600円という値段は、一般感覚から見れば安く見えるだろうが、演劇は最低1日3時間、週5くらい練習するものである、となると、600×3×5×10週間と考えるとそれだけで9万円だ。予算のうち1割増の計算だ。うちのチケットが2000円だから、45人増。はっきりいって、お客さんを1割以上増加しなくてはならない。そんなん簡単に出来たら、苦労なんざしてない。もしくは、参加費を一人当たり5千円ずつアップか。とにかく、1時間600円なんて安いやろて感覚でこの値段を提示しているなら、まさに実情を知らない役人体質。実際に、色んな劇団に聞き取り調査しているが、みな「この値段は高すぎる、外でする」と激怒している。おそらく、利用は7割減くらいになると思われる。
そこで計算してみた。ここ1ヶ月の中京青少年活動センターの平均稼働率で計算してみた。 大会議室 1500円 稼働率平均 平日80% 休日 95% 中会議室 レッスンスタジオ 平日95% 休日95% 小会議室A 400円 平日60% 休日 70% 小会議室B 400円 平日 85% 休日 90% 和室 600円 平日75% 休日85%
ピアノ室、音楽スタジオ、スポーツルームはすでに有料なので、この計算から除外して、中京のあらたに有料化する6部屋でどうなるか。平日は11時間開館、休日が8時間開館なので、1日あたりの平均が
大会議 平日13200円 休日11400円 中会議・レッスン 平日6270円 休日 4560円 小会議A 平日 2640円 休日 2240円 小会議B 平日 3740円 休日 2880円 和室 平日 4950円 休日 4080円 ということで、1日当たり平日で37070円、休日祝祭日で29720円。365日のうち、水曜日が閉館なので、開館しているのが52引いて313日、そのうち日曜祝祭日がだいたい平均で64日なので、その合計が1902080円。平日合計249から、年末年始休みの5日をひいて、×244で9045080円 てことで、合計は10947160円、有料化してこのままの稼働率で行けば約1100万の収入アップになるわけだ。
ところがどっこいそうはイカンザキである。上記のように、7割くらい減になる可能性が高い、となると一気に3284146円である。
さあ、これで楽しみなのが、市が果たしてどんな予算をだしてくるかだ。一番稼働率の高い中京で、アップの予定を1100万に近い数字で出してくるのか?利用者が減ることを織り込み済みでだしてくるのか?もし、1100万に近いとしたら、「まあ、値上げしたって今くらいの稼働率で借りるやろう」というあまりにも甘い目測をしているとしか言いようがない。そりゃ我々の実情、経済状態をあまりにわかってませんぜ。
そもそも、例えば中京の維持費に1100万かかっているのかというデータもない。センターが、無料で貸しているがゆえに毎年赤字だからせめて、利用者も少し負担してくれてならわかるが、もし単に足りない財源の確保のためにセンター利用者からとった使用量を別なところにまわすなら絶対に許されない暴挙である。
本当は、北・下京・東山・南・伏見・山科と全部の稼働率を調べて出したかったのだが、時間がない(そもそも、市が中京単独で予算を出してくるかはわからないので、全部調べないと、防御用材料にならない可能性がある)。
とりあえず、署名はネットでも出来るように作るそうなんで、皆様もご協力お願いいたします。私ども演劇人は文化を潰す世紀の愚策と断固闘います
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