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2009/02/06(金) 京都演劇界歳代の危機 青少年活動センター有料化計画
 京都が他都市に比べ、まだ演劇がしやすい、料金を安くできるのはひとえに、青少年活動センターという無料の稽古場があるおかげである。

 青少年活動センターは、北・中京・下京・東山・南・伏見・山科にある京都市の施設で、メンバーの8割が30歳未満、および8割が京都市在住または京都の学校に通う人間の団体であれば、無料で施設を使うことができます。内閣もおかげで、無料で稽古をすることができます。

 おかげで大変ありがたいのですが、いつまで続くかは不安でした。例の2年前の高橋さんのインタビューの時に、私は「稽古場が無料ってのも政治の成果であって、いつ取り上げられるかわからない。だから、演劇人も常に政治に興味を持たないとダメだ」てえらそうな口を叩いていたのですが、その恐れていた日がきてしまった。つい、本当につい2日前に「23歳以上は有料化する」という情報が入ってきたのです。

これははっきりいって、内閣だけじゃなく、私の仲間の劇団にとって存亡の危機です。ざっと計算しますと、現状で30歳以上ですと、平均的な広さの部屋で、2時間単位で2100円なので、まあ1時間1000円と計算します。内閣の平均的な練習期間、1日3時間×週5回の練習×2ヶ月半(10週間)で、15万円??今は入っている数少ない情報では、23−30歳は半額となるとのことですが、それでも7万5千円・・・。非常に厳しい

ただでさえ大幅な赤字が出ている中、さらに7万5千円以上の稽古場代を出せる劇団は少ないでしょう。冗談じゃなく、内閣も私と同世代の多くの劇団は潰れることになります。そもそも、大学を母体にした劇団以外は成立しなくなるでしょう。また、2時間単位でしか貸し出しをしなくるすかもしれないというのも、現場を知らない人間のいうことで(演劇の練習は最初30分以上はアップしないと練習にならないし、なにより2時間の芝居の稽古をしようとするのに、2時間では通してけいこができない)、遅かれ早かれ、京都小劇場界は壊滅状態になります

もちろん、市の財政が厳しいのは承知しています。市の公共サービスというのは、すべての市民に公平に行われるべきもので、私どもが既得権益を守るためにガヤガヤいうのはわがままと思われるかもしれません。無料ゆえに、とりあえずとっとけとかいい加減な予約をしてキャンセルするなど、問題のある使い方をしているところがないわけではありません。

しかしながら、私は利用者である我々に詳しい説明もないまま、計画を進めることなど許せません。私が納得いかないのは、見直しが12月には検討されながら、利用者である我々にというか、もっと切実な雇用の場が奪われかねない)センターの職員の方々に知らされたのすら最近ということです(すぐに知らせてくれたセンターの職員の方々には感謝しています)。

もし、きっちりと市の財政状況やセンターの現状を納得がいくまで説明してくだされば、やむをえないと思えるかもしれません。が、我々を「就職もせずに芝居をしている世間知らずのアホどもだし、通達さえしちまえば仕方ねえやと思うだろう」と思っているのだとしたら、なめられたもんです。

私は少なくとも市民税を払うという義務を果たしているのだから、主張する権利があります。市の財政が厳しいのはわかります。しかし、青少年活動センター、その他見直しが検討されている(動物園の値上げ、花灯籠の廃止、スポーツ施設の値上げ)などが、どうせ生活かかってるとこと違うし文句言われないだろう、やりやすいところからやってやろうという気で来るんであれば、これは抵抗させていただきます。

 とりあえず、センター職員の方が、意見を集めて申し入れをしてくれるというのでメールも送ったし、ビラに推薦文書いてもらうなどお世話になっている市議会議員の先生にもお電話させてもらって情報交換するなど、微力ながらやれることはやっていますが、それでもまだ情報が少なすぎる。最低、センターにどれくらいの税金が投入されていて、それが市の文化事業費の中でどれくらいの割合をしめているのか、それが他の公共サービスに比べてどうなのかとかを示してもらわないと議論の仕様がない

そもそも、有料化した場合にどれくらいの収入になるのかを計算しているのか?今のペースで借りると思ってるなら甘いぜ?有料化したらどれくらいの利用状況になるか、現在の利用者である我々にリサーチしないとわからないではないか?聞かれた覚えないぞ(タバコ増税だって、結局リサーチして収入減になるから見送ったわけだろう)

絶対説明会といった形をは開いてもらわないと困る。一切議論に応じないというならば、それはそれでやり方も(あくまで合法な手段でね)あるが、民主国家としてまずは話し合いに応じてもらいたい

私はこれは、演劇だけじゃなく若者が芸術に携わる機会を奪い、文化都市京都を衰退させる愚策だとは思いますが、それをセンター利用者以外の市民も納得させる世論に出来るかは不安なところであります。利用しない人にとっては、「なんで税金を、売れない劇団のために使わなあかんねん」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「奪いやすい権利から奪う」ということを許せば、それが自らの身に降りかかった時には味方がいなくなることになります。正社員だからって派遣切りに抵抗しないどころか「そんなんわかってるやん、俺らの税金を使うな」て言ってればいずれ正社員切りが来た時に抵抗できなくなるのです。つまり防波堤は自分の前段階から守っていかねばならないのです。

今、これらの公共サービスを守らなければ、いずれ一般市民の皆様にも必要なサービスまでカットされる日はやってきます。そのためにも、力をお貸しください。お願いいたします。我々から、希望を奪わないでください。

とりあえず、通るまで闘っていきます。ほんまに、こんなことしてる場合じゃなく公演準備だけで全然寝れないのにやってられっかー


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