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2009/03/21(土)
読んで震えろ名台詞
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今回の話は、わたしにとって本当に思いで深い作品だ。私が今、貧乏なのに演劇を続けていること、自己保身、そして他人への不満をぶつけた作品だ。実際に、多くの演劇人の感想の中には「身につまされる」というものが数多くあった。だからこそ、多くの身内に見て、私のダメな言動を「まあ高間のやることだし仕方ないか」と思わせるためにも見に来てほしかった。実際の世の中は、この話のようなハッピーエンドにはならないだろうけど。
今回は私が好きな台詞だらけなので、それを紹介しながら振り返りたいです。 練習する暇があるならチケット売ってくださいよ
同じ業界なのに他団体に興味がないということが許せない
お前、大阪でやれるチャンスなんか滅多にないぞ、それを魅力どころかめんどくさいとは何事かー
正論はいつでも正論だ、誰それから言われたくないとか、言い方が気に食わないとかい う理由だけで正論を聞き入れないやつは出世できんわ (BY 根岸俊策) 全京都プロレスの営業根岸は、全京都が売れるために必死なのはいいが、強引・卑劣な手段を使いすぎるため人望がない男だ。つまり、チケット売れ売れいう私の鏡なので、彼の台詞はほとんど私のみんなへの不満と自己保身だ。上記の4つは代表的な台詞、練習する暇があるなら売れとまではいわないが、同じくらいがんばってほしいし、同じ演劇界にいるのに、他人の芝居を見に行かないのは許せないし、大阪(すなわちステップアップすること)を魅力に感じないのはおかしいし、そのうえで正論はいつでも正論、私は自分のことは棚に上げても言うことは言うというのは信条なので。それを踏まえたうえで、オファーを断わった人こそ見に来てほしいんだけどこねえなあ
だからこそ 鳴尾 さすが、金のことになると汚いですね 根岸 ほめ言葉だと受け取っておくぜ なつき それがほめ言葉になるんだ というのは最高のほめ言葉なんだな
なつき ま、それなら会うだけね、あくまで会うだけ 父さん ああ、はなから断る気じゃちょっと困るがな 母さん あとは、なし崩しに進めればいいのよ
嫌がるなつきにお見合いをすすめるための両親の台詞。世の中もっとなし崩しのがやりやすい
父さん 今売れてないのは仕方ない。しかし、この先も絶対に売れようとする覚悟がないなら、どんな道に進んでも一緒だ。こんなやつらとダラダラモラトリアムをしているだけなら先がない。 これは本当に自分自身も含めたやりきれなさなんだな。本当に自分たちは売れるために100%力を注ぎ込んでいるのか、考えてほしい
鳴尾 ホモが好きなのと、好きな人がホモってのは違うんですよ ようは私が腐女子はホモが好きだけど、普通に彼氏がいる子も多いのが面白いなと思ったからつくったネタなのだけど、禅問答のような深さがある。演劇がすきなのと好きな人が演劇人かは違うとかね、理想と現実の根深さがあるのだ。まあ、笑い取れたからいいのだ
社長 いかなる理由があろうとも、一度出場すると告知しながら怪我以外の理由で欠場するなどあってはならない。我々もにせんとレディが出ることを前提に宣伝しているし、それを楽しみにチケットを買ってくれているお客さんも大勢いるんだ。それに対する裏切り行為だよ。我々は、親の死に目に会えなくても本番を優先させるものじゃないのかね
演劇界には無責任な人も多いが、たとえ無料の公演でも人前に出る、替えが聞かないと いうことに対しての責任感は持ってもらわないこと困る。わしだって死に目に会えなかっ たんだぞ
小倉 お前みたいな奴がいるから、うちはみんなダラダラしてんだ。俺はよ、この歳でフリーターでプロレスして、世の中から見りゃどうしようもないけどよ。近くにお前がいるから「ニートよりはマシだ」「ヒモよりはマシだ」って思うから、ダラダラ続けちゃうんだ。下には下がいる、まだ働いてるだけ俺のほうがマシだって思うから、現状維持で満足しちゃうんだよ 関屋 なんて、なんてダメな人なんだ 小倉 だからよ、お前がやる気出してくれなきゃよ、俺を追い抜いてくれなきゃよ、俺もがんばれねえんだよ 関屋 そこ、人任せにしないでくださいよ 小倉 どうせお前だって、逆に小倉さんよりはマシだって思ってんだろ 関屋 そ、それは・・・・思ってます
私が今回一番気に入ってるやりとりだ。強敵リッキーとの試合の前に怖気づく関屋、そ こにさっきボロ負けしたことを棚に上げ先輩の小倉がはっぱをかける。しかし、あまりに も情けない、ダメすぎる激励のかけ方だが、人というのは自分より下を見て安心する生き 物だ。まさに、私とちっくは、お互い尊敬しているがある意味お互いをお互いよりマシだ と思って補完しあってると思う。この台詞は全部笑いがとれたけど、私は泣けた。末山も 「脚本家高間響が考えた台詞としては最高傑作だ」というほどだ キラー おら、いい加減にせいやこら けんじ まだだ。まだだめだ、ここで俺が、俺一人の力で、お前を倒さなければ、なつきは安心して群馬に帰れないんだー なつき 勝手に群馬に帰らせないでください
実は最初は、ドラえもん6巻の最終回「さよならドラえもん」の、のび太がジャイアンを一人で倒す際の名台詞のパロなんだけど、もう誰も気づかない。待ってる人がかけるける黄金パターン、感動間違いなし
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