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2010/10/28(木) 劇団四季
 ツイッターには、平城遷都1300年祭にいってせんとくんを見たり、去年ハムレットプロレスで最優秀賞をとった演劇フェスティバルの司会だった桂二乗さんの落語を聞きに行ったりと遊んでばかりに見える総裁だが、実際に遊んでばかりである。そんな私は昨日久々に劇団四季なんぞを見に行った。四季といえば、私の母がミュージカル好きで、小学校くらいの時はかなり何回も見に行っていた。当時の札幌は2月にいっぺんくらいのペースで何作品も四季のミュージカルが来ていて、そのほとんどを見ていた。そんなハイペースで芝居を見れたというのは、後の天才劇作家の成長に大きく影響したのだ。

 その後、わしのやりたい芝居とはちゃうわと見なくなったが、2個下の後輩が照明で就職して、今回京都に来るというので行って来たのだ。いや、小劇場じゃないから彼女が照明操作をしてるとこなんか見えないし、終わった後話せないし、なにより彼女の名前を出してチケットを買っても彼女にマージンは入らないのでなんの意味はないのだが。

 なにより、今回のお芝居「春のめざめ」は青少年が、管理したがる大人に反発したり、性へのめざめを描いた話であり、19世紀末にドイツで書かれたこの作品は、過激すぎると長い間上演禁止措置にあった作品なのである。同じく管理したがる大人と青少年の性について書いた作品で、2010年に反社会的と上演拒否に会ったのるてちゃんの作者としてみないわけにはいかないだろう。

 で、見終わった感想。残念ながらこの作品が、19世紀末の古典ではなく現代でも通用してしまう話である事が情けない。フランス革命以降、ここ200年人権意識というのは進歩した筈なのに、子供に自分の意志で考えさせ行動させるということに関してはここ100年進歩していないのかもしれん。

 私はまだ親になったことはないのでよくわからんが、そりゃあ自分の子どもには自分の望むような生き方をしてほしいてのはあるだろう。そりゃ、20年以上もただ飯を食わせてやる理由が血がつながっているだけじゃわりにあわなすぎる、自分の理想もあるだろう。ありがたいことに、うちの親は犯罪以外はなにをするなということを言わないリベラルな親だが、それでも小さい頃は音楽をさせたいてのはあったようだ。結果的に逆らって演劇をやる事、しかも就職もせんと続ける事は容認してくれたが、リベラル派のうちの親ですらそうなのだ。

 亀田の親父なんかそうだろう、奴の最大の問題は言動ではない、子供にボクシング以外の選択肢を見せない事である。星一徹なんか虐待だ、児童相談所は飛雄馬を取り上げるべきである。実際アメリカには子供を無理矢理チアリーダーにする馬鹿親がいっぱいいるていう本を読んだが、たいへん興味深かった。そして、恐ろしい事だが、そんなこといってる私も、この前浪崎と深沢家や轟家やみずの家など最近過去の内閣出演者にベビーラッシュが続いていることを話した際「うちらもさっさと結婚して、ガキつくって、ひろふみ家や末山家のガキもだして、笑のチャイルドをつくろう。6年後に、出演者全員小学生のプロレス団体を作ろう」と夢を語ったのだ。これこそ、子供を親の玩具としか見ていない。子供の意思関係なしの恐ろしい発想である。

 子供に純粋無垢であってほしいというのも、それと同じことである。子供のうちは性的な事を知らないでほしい、セックスなんてもってのほかてのはわからんでもない。私は子供はいないが、なにせ可愛がっていた子猫のダリちゃんが妊娠していた時はショックだった。まだ子猫だと思ってたのに、どこのオスだこの野郎、チンコもいでやると思ったもん。猫ですらそうなのだから娘だったらと思うと気持ちはわかる。

 が、それは親のエゴである。ふりかえって、中学高校になれば性に興味はあったし、はたしてどうやって情報を仕入れたのか覚えてないが(田舎なので少なくとも中学まではエロ本は買えなかった筈なのだが)色々知ってたし、早くセックスしたくてしょうがなかった。まあ、実際は高校時代も出来なかったわけだし、今思えば本当はそこまでしたくてしかたなかったわけでもない(するための努力をしてなかったし、しなくても十分楽しい高校生活だったし、今の口説きスキルがあれば絶対で来てたと思うし本当に勿体ない生活をおくっていたと思う)のだが、もうこれは理性でどうこう出来るものではないだろう。

 となればもう、最後の理性で「レイプすんな、ゴムつけろ」だけは言っとかないとダメだろう。この話のちゃんとした教訓は、主役とヒロインが結局は性への無知(大人にきちんと教えてもらえなかったせいで)妊娠してしまって悲劇に繋がるところなのだが、まさに今のアメリカで純潔教育をしてる州ほど10代の妊娠率が高いことをもってしても明らかであろう。性を教えないでは、解決しないどころか事態を悪化することを認めずになお教えないというのは、もはや実際の子供の安全よりも、子供を純潔でいさせたいという危険思想でしかない。

 その意味で、横に芸術鑑賞として来ていた学校があったことは素晴らしいと思う。芸術鑑賞なんておもろない友情を大切にとかいう芝居しか見た記憶(唯一、高3の時ウィンズオブゴッドを見れたの以外)がないが、そんな中この作品を選んだ学校は大変リベラルで素晴らしい。単に四季だからって選んだらこれだったのかもしれんが、夜中の猫の集会やライオン一族の王座争いより高校生のためになるだろう、願わくば京都PTA協議会の皆さんにも見てほしいが

 と、いうわけで商魂主義の先生でも、商売度外視っぽい作品もやれるのは良いね思った。さすが劇団の女優に手を出しまくっている先生は性には寛容ですね。本当に先生がすべての作品を演出しているならね。今までの感想と関係ないが、いずれ四季パロディ芝居はやりたい。宝塚パロは多いが、四季パロは少ないし、やけにいい発声方法で、病気になった団員は看板でも容赦なくクビにするとかそういう話書いてまた危なすぎると言われたい。そいうミュージカルしたい。


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