ヒビサマ今日の一言
ヒビサマの挑戦に力を
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2010/12/31(金) のるて様様な一年
年末と言えばテレビタックルの超常現象スペシャルの大槻教授と韮沢さんの論争を見忘れてショックだ。いや、今年もあったのか知らんけど、あれがないと年を越せない。

 さて、毎年毎年飛躍の一年とか総括してるが、はっきりいって08、09年は内閣は動員も横ばいだし作品の手応えもがっとこず、停滞してました。しかし07年から3年ぶりに今年は伸びた。

 もちろん一つは念願の地元凱旋、北海道公演を果たした事。
 
 もう一つは、「のるて」が話題になった事

 今年に関して言えば、のるて様様である。「冷泉のるて」という名前はどこからとったんだってのは諸説あって。単に語感がいい説とか、涼宮ハルヒからとった説(どっちも名字が寒さ系統で真ん中がる)とか、ローゼンメーデンからとった説(語感が似ている)とかあるけど、「のるて」てのは札幌遠征の際に、ホテル組がとまったホテルの名前で、これが1泊3000円で、劇場から歩いて3分ていいホテルで、みんなおかげで万全な体調で本番が迎えられた(一方の私は、金がないので片道1時間10分かかる東伏古の先輩の家に泊まった上、金曜は高校の後輩と、土曜は中学の同級生と飲んだせいで日曜に声が出なくなった)のです。だから、札幌の成功は「ホテルノルテ」のおかげなのです。その感謝の意味もこめてのるてと名付けたのです。勝手宣伝です。ZOOでのるてをやることになったらスポンサー料がほしいくらいです。ちなみに名字が冷泉なのは、それを思いついた時に冷泉通りを自転車で走ってたからです。その時、近衛通りだったら近衛になってたし、今出川通りなら今出川に、北大路通なら北大路になってたはずです。さすがに北大路だと北大路欣也しか思い浮かばないので思いとどまってたでしょうが

 そして、「のるてちゃん」に関しては言うまでもありません。プロレスしかうりのなかった内閣が、プロレスなしでも社会派でもいける、もうむしろ社会派の劇団として知名度が上がった、ウィキペディアにまで載ったってのはのるてのおかげです。今年の元旦に、今年中に東京進出をするとは思っていませんでした。それがここまで来て。人生でい一番幸せな1年間だったといえるでしょう。

 しかし、たぶん来年はそれを上回る1年になると思ってます。まあ、根拠と言えば1月の追加公演が楽しそうと、3月の福岡も楽しそうしかないけど。とりあえず、福岡を成功させる、夏にも面白い企画をする。北海道をもう1回やる(それは多分再来年だけど、来年中に計画は具体化するでしょう)。石原を落選させる。この4つが明確な目標だが、もっともっとやりたいことはいっぱいある。

 と、いうことで来年も笑の内閣と高間響をよろしくお願いします。

2010/12/26(日) のるて上映会の値段
GATEは無事終了しました。シャッフルという無謀な挑戦だったが、みな新鮮に出来た。やはり、客席ほぼうちの目当てではないというのは厳しかったが、「あえて完成品じゃなく、本公園が見たいと思わせる」というのに主眼を置いたから、これで気になって、動員が増えれば良い。とにかく、4ヶ月で同じメンバーで再演してもお客が入るのかというのは、他の劇団にとってもサンプルになる挑戦だとは思う。

 さて、ありがたいのるてちゃんの上映会をしたいという話がちらほら来ています。演劇は生が一番ですから、出来れば行くにこしたことがないのですが、のるてはスタッフ含め20人以上関わっていて、その交通費とギャラを出せるような団体はないでしょう、てかそれがあるなら、規制反対派団体にカンパした方がいいです。眞野は「内閣のウィンズオブゴットのような作品になれば」と言ってましたが、あれは実質2人芝居だから色々回れるわけだわな。なにより客演も多いし、3月にはプロレスの新作もあるし、1月の追加公演で一旦近いうちでは終わりです。再演するにしても、遠くまた役者もけっこう変更せざるを得ないでしょう。てか、成立後の話に書き換えるし、なにより4月以降もわしが演じる都知事のキャラが「チンコで障子を破る白髪のおっさん」じゃ困るじゃない。いや、猪瀬だと悪質なのに真似しづらいしパロディしたって知名度低いからギャグにならないからそれよかマシだけど。

 なんで、映像で上映会をしていただく分には大歓迎です。手前味噌ながら。下手な講演より、条例問題を理解してもらえる教材になると思います。ガチで、下ネタも多いけど、「のるてちゃん」こし高校中学の芸術鑑賞に相応しい、青少年の健全な育成に一番相応しい作品だと思っております。

 値段の基準とかよくわからないので、福岡で上映会をしたいという依頼が来た団体が、バーターで無料でやってもらう福岡での宣伝作業を、関係ながない業者さんに有料でやってもらった場合の値段を基準に決めました。1回の上映会で15000円、有料の場合はそれに加えて、入場料×10人分(500円なら5000円、1000円なら10000円)という形にします。私が話しに行くのは、交通費滞在費さえくれれば、ノーギャラで行きます。ぜひぜひ、いろんなところで広げてください。

2010/12/22(水) gATE出演情報 きてちょ
 前々から告知していたKAIKAで行われる試演会、 GATEに内閣が出演します。チケットは順調に売れていますが、内閣からのチケットは全然売れてません。ほぼ私の責任です。東京の準備と、なんだかんだで出演するこのイベントより、どちらかしかこれないなら、主催事業である1月の公演に来てもらった方がいいという打算があったせいで、宣伝が後手後手に回って、まじでヤバいです。いや、確かにやるのが「のるてのパイロット版で」しかも試演会だもの、出来れば客席は普段うちを見るお客さんじゃなくて、見たい事ない人でうまってる方が、「あ、面白い」と思ってもらえて今後に繋がるから、いいんだけど。さすがに、よその団体が80も売ってて、うちが数枚では申し訳が立たんので、きてほしいです。内閣からの予約は
 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=24667

 さて、もちろんKAIKA劇団に、紙本、朝平両氏の一人芝居も見物ですが(てか、私は純粋に、それを見るのが楽しみ、自分の出演より)、内閣としては討論会部分を大シャッフル。

 ひげー石綿
 合田ー花木
 末山ー津川
 小林ー古谷
 聖羅ー阿久根
 
 藤井ー榊原
 杉山ー中谷
 武田ー金原
 羽生田ージェシー
 森島ーかどや

 百瀬ー高間

 というかなり大胆なシャッフルで、リーディングという形でやります。まあ、そもそも討論会部分を切り取りたかったのだけど、何人か出れない人がいて、どうせなら全員シャッフルしてしまえというものです。

 いや、練習で見る限りみな好き勝手というか、朗読劇なのに、無駄にみんな馬鹿みたいに芝居してます。「実際に演じてる人も、モデルになった人もまねる必要はないが、朗読だからといって、無機的ではなく有機的に演技してくれ」と演出つけたら、まあみな本役ではできないような好き勝手大げさ芝居をしていて、本当にリーディングなのかという面白い作品になってます。もちろん、青少年健全育成条例についてわかりやすく解説した内容です。そして、これは1月15、16の本編も見ないと気になるー、チケット買わなきゃって内容になってます。

 しかも、終わった後は出演者と話せるというのだからお得感満載。ぜひぜひ、見に来てください。待ってます。


「GATE #1」

[GATEとは]
KAIKAがプロデュースする短編連続上演企画。
KAIKA本公演前のトライアル上演としての位置づけでもある。イベント終了後にはワークインプログレスの一環として、併設のギャラリースペースAKIKANにて「カフェ」という意見交換会を開きます。

[#1 参加団体]
スルわたし、サレるわたし、企画(紙本明子/朝平陽子 一人芝居)
笑の内閣「非実在少女のるてちゃん トライアル上演」
KAIKA劇団@立ち上げ中「飽和」

[日時]
2010年12月22日(水)19:30〜 , 23日(木・祝)14:00〜
※両日共に終演後カフェ有り
※開場は開演の30分前になります

[料金]
前売・当日 1500円 ※前売ワンドリンクサービス

2010/12/20(月) 九州視察
日曜日月曜日と福岡に視察に言って来た。

 まずは、小倉競馬場に行った。小倉なのに愛知杯を見に行った。奇麗な競馬場だったが、全敗した。行くんじゃなかった。

 博多に行き、屋台に行き、地元のサラリーマンに積極的に話しかけ、名刺交換をし「3月に来るから見に来てください」と営業をして来た。これで一人でも増えれば儲けもんだ。

 宿も探した。安い宿が多くて助かる。古いけど。

 お芝居をやるぽんプラザホールは安い上、中州のど真ん中で都心も都心。キャナルシティの横というか、ソープ街の真ん中というすごい立地。色んな意味で楽しそうな劇場だ。広くてステキ

 プロレスラーのアステカ選手とも交渉し、アフタートークの約束を取り付けた。お話を聞くのが楽しみだ。

 せっかくなんで観光の一つでもしようと福岡タワーにも行った。それだけだけど。

 ガラパゴスダイナモスさんという同世代でブイブイ言わせてる劇団さんの方とも話せた。友達になりたい。

 そして、現地で制作協力をしてくれるNPOさんともあった。そこはのるての上映会をしたいらしくそのバーターで色々協力してもらうのだ。ありがたい申し出だ。

 そんなことをしてあっという間の2日間。さすがに10日で、4回もネカフェと深夜バスはきつい。でも九州楽しみだな。早く脚本かこう

 

2010/12/18(土) 東京こぼれ話 箇条書き
東京公演は総括以外もエピソードの山だった

 深夜バスはくじびきで座席を決めたが、眞野の隣に座ったかどやは死にそうだった

 新宿から池袋に移動するだけで3人も切符を無くす

 小屋入り前に、3時間暇だったので桃鉄世界編で遊ぶ

 小屋の周りにファミリーマートがやたらある、なんなんだ池袋

 小林と金原を都議会の傍聴に派遣するも、その日は青少年を話す日じゃなかった

 挟み込みに関係者(東京ペンギン)以外誰も来なかった

 吉田都議、退出ギリギリに打ち合わせに来て、出演決定。その後、近所の居酒屋で飲む。上蔀が「ご結婚されてるんですか」と馬鹿みたいに聞く。でも、43であんなイケメンで独身とかありねえよ

 結局ネカフェで寝るも、わしは宣伝メール送りまくって2時間しかねない

 大学の同期の盟友、千本が受付に参戦。

 1ステはust中継。やたら受ける。うちは関東の笑いなのか?

 過去内閣に出演した人たちも多数来客。わしも含め誰一人「東京でやると思っていなかった」

 警察がやたら客だし中にパトロール、お客さんをジロジロみている。マークされてんのか?公安にマークされる劇団ってかっこいいなおい

 グッズの売り上げが高調。紙質がいいパンフ、800円でうったのに80冊売れてもととれる。

 KASSAIはいい小屋。「すごく気に入ってくれて関西の劇団をよぶ演劇祭とかしたいと提案される

 夜「表現規制を反対する人のOFF会に誘われる

 その後、みんなとアントニオ猪木酒場に、「1、2、3サラダー」が気になる

 その日のネカフェは一人用ブースが満席で、かどやと添い寝

 昼ステに藤本由香里さん来場、笑ってもらえてアフタートークも面白くできた。

 吉田都議には、アドリブも伝授。笑いが取れた。見事役者デビュー成功。

 夜の森田氏とのトークも紳士的に終わる。

 バイト先の同僚だったKAMAKIRI君が、のるてフィギアを作って来てくれる。打ち上げまで参加してくれて馬鹿話。

 打ち上げは吉田都議も参戦。女の子の席にいっぱいいってた

 2次会には、王子小劇場の玉山さんも来てくれた

 東京ペンギンの裕本君とは、かなり深い話が出来た。彼は前作が天皇ネタ、次が創価ネタらしい、ここは注目だぜ

 次の日はかどやと都議会総務委員会を傍聴。採決される瞬間を見る。泣きそうな松下玲子都議をみてもらい泣き。反対派ジャーナリストの方と名刺交換。都議会の食堂はまずい

 反石原つながりで築地に行こうと思ったが、朝行かないと意味ないので断念。寺澤、金原、タイルらと浅草へ、雷門や上空が見えないスカイツリーを見て、もんじゃやきを食う。

 金原、タイルと別れ、松山と合流し、「劇団国道五十八号戦線」を見る。正直微妙。言語センスなどを見るに面白い才能があるはずなのに、わざと一番面白いとこを狙ってないような本がはがゆい

 消化不良のため、中野に移動し合田と合流し(劇場が長妻昭事務所の地下だった)、ヨシロオの夏は、夢叶え劇団というふざけた名前の劇団いい区。滅茶苦茶当たり。面白すぎる。役者が好き勝手アドリブしてる(明らかに、役者が他の役者を笑ってしまったのでアドリブだと思う)それが面白過ぎ。女優が水を口に含んで役者にかけるというのをやたらやってた。しかし、客席で一番笑ってたのが我々だったため、関東はこういうのじゃないのか

 なんどか無事、みんな深夜バスで帰還

 手感じでした。疲れ取れてないのに今から福岡

2010/12/16(木) 絶対に萎縮しない
 とうとう、可決されました。「青少年健全育成条例」。付帯決議がついたとか、蔓延の防止、非実在青少年などが削除された事を含め、3月の案よりはマシとは思います。しかし、現状の案ではやはり恐怖な内容です。

 が、戦いはこれで終わるわけではない。まだやれることはいっぱいある。実際の施行は来年7月です。その前に凍結させればいい。

 例えば、大手出版社10社は、来年の都が主催する「東京アニメフェスタ」をボイコットします。集英社なんかイケイケで、Drマリシトこと、鳥島専務なんかは「集英社原作のアニメは一切ださん」言ってるし、「ワンピース」も「ナルト」もでなけりゃそのフェスタはおそらくまともに出来ないでしょう。自分たちの経済的損失も顧みず、このような大胆な抗議手段をしてくださる出版業界には、支援をすべきでしょう。いっそ、「抗議のために全ページ白紙」のジャンプやマガジンを売れば、問題も知れ渡るだろう。

 また、憲法違反であることも濃厚なのだから、違憲訴訟を起こすのも手だし、有権者の50分の1の署名で条例再審査請求も出来る。東京だと約20万人。なかなか高いハードルだが、組織化をきっちりし、署名集めを行うなら20万人は不可能ではないと思う。

 来年4月の都知事選で石原、および石原後継を当選させないのも重要だ。私は石原のようなファシストに投票する人の気持ちが全く理解出来ないが、それでも3選しているのだから強敵だ。しかし、この問題を争点にし戦うのだ。実際に勝てるだけの候補となれば、東国原が有力かもしれない。彼が漫画規制にどんなスタンスかはわからないが、なにせ咽喉で捕まってしかもたけし軍団だ。たけしは自作の映画に暴力表現が多い事を問われたとき「おいらの作品の影響で暴力なんてねえよ」と言った人間だ。どちらのスタンスでもないなら、東を取り込んで「表現規制反対」をアイデンティティにさせればよい

 とにかく政界を注視するのも重要。あくまで反対を貫いた、共産党、生活者ネット、自治市民を支援するのはもちろん。民主党を裏切り者といって憎悪するのは、建設的ではない。賛成に回った民主は恨めしいが、内閣に出演した吉田康一郎をはじめ、松下玲子、西沢圭太、栗下善行、野上幸恵、中村ひろしといった最後まで反対してくれた人は全面支援する。吉田氏はアフタートークで「自分が幹事長だったら、反対にまとめていたが幹事長じゃない」とおっしゃっていた。なら、賛成に決めた都執行部を失脚させ、吉田氏、松下氏のような若手が主導権を握るようにすればよい。じじいばばあはすっこんでろである。とにかく、一番悪いのは最初からずっと賛成だった、自民公明だ。奴らを倒すには民主しかない。もちろん、自公が今までの事を反省し、土下座して条例を撤廃するなら選択肢にならんことはないが、なにせこの条例ですら「生温い」とかいってる自民党都議もいるらしいですから、理解の範疇外だ。民主がクソなら自公は毒。毒を食うくらいならうんこくった方がましだろう。

 いっそ、東京からクリエーターを撤退させるて手もあるな。わしが京都市長なら「漫画家の皆さんは一斉に京都へ」といって、税収を上げるとかするが、門川の頭じゃむりだろうな。私や向坂の夢だった「演劇界の中心を京都に」という計画のチャンスかもしれんが、芸術協会に働きかけてみるか。

 と、まあここまで書いたけど、ここからは私が出来る事です。正直私は活動家ではないのです。今優先すべき事は福岡公演の脚本を書く事です。お客様からも「運動をしすぎるとクリエーターとしては死ぬ」というアドバイス(同じ事を運動してない奴に言われたらむかつくが、運動してる人からならありがたい)をいただきました。をだからなにをすべきか

 「絶対に萎縮しない、書きたい者を書く」ということです。私だけじゃなく、すべてのクリエーターが、理不尽な権力の要求等聞かず書きたい者を書く(もちろん、それが見たくない人には見せない努力はしつつ)。これにつきる。萎縮なんかしたらむこうの思うつぼだ。奴らは我々が自主規制したところで、仕事が無くなったといって喜びはしない。仕事をつくるため、もっとゆるいものでも攻撃してくるはずである。なら、自主規制なんてやり損。どんどんやったったらええ。戦術の鳥島さんも「書きたい者を書け、ジャンプは面白ければ載せる」「石原をぶっとばすような漫画を書け」とおっしゃってた。かっこええ

 そして、条例があろうと運用させなければ良い。条例が施行されたって、おそらくしばらくは運用されない。しかし、ほとぼりが醒めたころ、どうみても過激でもない作ギンが狙い撃ちされた時にしっかり相互で援護し戦うためにこの問題を忘れないその気概さえもでばあとは今まで通り書いてればいい。

 実際はわしの作品は演劇だし、「強姦」も「近親相姦」も書かない(倫理観じゃなく、私がそれを書いても面白いと思わないから)から多分大丈夫だろう。正直、皮肉で「動物が、女の子をレイプする作品(飼い主がいない野生動物が、人間を強姦しても刑法違反ではない)とか書いて、「違反してないじゃーん、なにが悪いんですかー」とかやってみたい気もするが、それは「私が書きたい者を書く」という趣旨に反するのでしない。

 それでものるては戦い続けます。なにせ、のるてウィキペディアにのったし、

 http://bit.ly/h1M1O0
 

2010/12/13(月) のるて東京終了
 笑の内閣東京公演は無事終了しました。心配された動員も、多彩なゲストがいらした2日目で盛り返し、213名を記録しました。初の東京で200を超えた、同郷の士がいっぱいいる北海道以上に入ったというのは誇っていいと思います。

 が、満足な動員ではないです。プロレスで200なら大満足でしたでしょうが、正直この問題があれば300は入れれる可能性はあったと思ってます。中野ZEROのイベントの時に委託して売ってればよかったなと思うし、「オタクは、自分の趣味以外にお金を使うのは渋いが認めたものにはガンガンお金を使うし、カンパ制にした方が儲かったかも」てアドバイスもいただいた。

 しかし、最大の原因は「条例可決が濃厚で、忙しくて来てる場合ではなかった」というのはでかい。みんな、最後の抵抗のために陳情書を書いたりで忙しかったともいえる。ジャーナリストや学者の方々も、13日に都庁へ傍聴に言った際は、この問題を扱って大活躍している昼間たかしさんや永山薫さんとも名刺交換が出来まして、のるての存在を知っていただいてたのは嬉しかったし、本当に正念場じゃなければ来ていただけたんじゃないかなとおもうとおしい。

 都議さんなんかも10月にお会いした西沢さん、田中さん、浅野さん、13日に傍聴に言った際お話しした栗下さん(同い年!かたや都議でかたやフリーターか)、そして規制反対派の一番手松下玲子さんからは「見にいけなくてすいません」メールもいただいたし、議会がなくて暇な時期なら来てくれただろうなというと惜しい。無所属の福士敬子氏も「どうしても本人は行けない」からと、秘書さんが来てくれたし。特に今賛成派に寝返ったとたたかれてる浅野さんは、10月にのるてを見せてればみすみす寝返られなかった自信はあるぜ。

 てことで、直前に行くというのはある意味どうだったのかはわからない。もっと前にやっていた方が、条例を止められる可能性を高く出来たかもしれない。動員をのばしたいなら可決して少し落ち着いてからのがよかったかもしれない。しかし、この採決される直前の週末。ここで我々が東京にいたというのはすごい意義はあったんじゃないかなと思う。

 のるてを作らずに、のるてを再演せずにこの日を迎えていた時の無力感、脱力感、後悔は、もっと動員をよびたかったという悔しさの非ではなかったと思う。役に立ったかどうかはわからん、演劇なんかつくってるよりわしも陳情書を書きまくってた方がよかったかもしれん。が、自分にとって一番の表現物である演劇という方法で、土日東京で戦ったということは今後の創作人生において誇りを持てる事だ。そして13日実際に都議会に傍聴に行って、可決される瞬間を見たというのもでかかった。泣きそうになりながら、自分の意志を殺し党の方針に従い起立した松下さんを見て、わしも「この悔しさは忘れない。これを胸に創作を続けたい」と思った。

 と、いうことで初の東京進出は本当に意義があった。まずは出会い。山本夜羽音さんや、天城れのさんといった、5月の段階で「非実在青少年読本」に寄稿している遠い存在だった方々とも交流がもてた。この問題に関心が深い方々とも飲み会が出来た。自費で別バージョンのビラを作ってくれた神奈江さんには感謝しても仕切れない。ダイナミックプロ(永井豪氏のプロダクション)の方とかも来てくれたし、演劇関係者は残念ながら少なかったけど、私も知ってる劇団の人とかも来てくれたし、嬉しかったのが「見学に行ったけど使用しなかった劇場」の方がいっぱい来てくれた事だ。上演拒否事件で劇場不信になっていた私だが「劇団を、演劇を愛してる劇場はいっぱいある」と思い直せた。特に王子小劇場の玉山さんは、深夜に打ち上げにかけつけてくれたし。もちろん使用したKASSAIさんには、本当にお世話になって、まだ出来たての劇場で「関西の若手を呼びたい」と言ってくれたのは本当に嬉しい。

 なにより、ゲストの方々は、藤本由香里さんの話をいっぱい聞けたのは本当に嬉しかったし、規制派の森田氏と話せたのはでかかった。正直「子供を守りたい」「表現の自由は尊重」「本当に、出版の自由は保証し、慎重に慎重に区分陳列をするだけ」という主張は9割方私と重なる(ようは最後に、森田氏は判断する人の善意に期待する性善説なのだな。私は「絶対に恣意的判断は起こる」という性悪説かの違い)ことがわかったというだけでもよかった。激論口喧嘩でなく、紳士的な会話が出来て良かった。

 そして吉田康一郎都議、まさかの現職都議会議員が出演。過去にも鈴木市議がディベートに出演したことがある笑の内閣だが、役者として議員が出るのは当然はじめて。3分くらいの出演とはいえ、台詞も言ってきっちり笑いもとって、MVP賞でも票を集めたのだからすごい。同い年といっても通用するくらいの若い見た目とはいえ、16年上の43歳の人と「友情」に近い感覚を持てたというのは嬉しい。打ち上げで積極的にうちのメンバーと話してみなだいぶためになったと思う。この条例阻止でも本当に頑張ってお疲れだったろうにありがたいありがたい。

 受付手伝ってくれた劇団粋雅堂メンバーのみなさんとは、やはり場所は違っても同じ演劇人、楽しく話せた。同じく受付してくれた、大学の同期千本は、相変わらずの同志。そんな千本が楽しそうに、最近合流したメンバーと話してるのはうれしい。フィギアをつくってくれた元バイト先の同僚KAMAKIRIは、すばらしフィギアをつくってくれ、うちあげでも久々にゆっくり話せた。一番は東京ペンギンの裕本君と出会えた事かな。彼は絶対にのびる。作品見た事ないのにこんなこというのもあれだが、「あ、こいつの作品絶対面白い」と思わせる作家だ。みたいなー、ペンギン。

 てことで、たくさんの人に恵まれた公演でした。まだまだ書きたい事はいっぱいあるが、今日はここまで。

2010/12/11(土) さあ東京でのるて出陣
 さあいよいよ12時間後には本番だ。深夜バスではしゃぎ、ついてははしゃぎ、池袋は便利で居心地のいい場所だ。楽しい。楽しい。来週には条例が可決されるかもって思うと陰鬱になるが、念願の東京公演楽しまないとそんじゃねえか。

 12日13時には吉田康一郎都議の出演(本人役で)も決まったし、本物の都議が出るんだぜ。そんな劇団あるか?まあ、名古屋に河村たかしが出た劇団があるからそこには負けるけど

 いろいろ情報飛び交っているが民主は週明けに結論なようだ。まさか本当に自分らが芝居やる翌日に決まるとは燃える展開だ。民主都議は皆で見にきて考え直してくれ、見にきてメールだ。もしくは、都議会控室で出張公演してもいい。本気で燃える

 集客は依然不安だ。予約は芳しくない。しかし予約が芳しくないのはいつものことだ。中野の反対派集会ですら、平日の夜に告知1週間で2000人集まったんだ。俺らだって行ける。

 そして、なにより演劇人に見に来てほしい。黙殺されてんのかもしれないけど、演劇だって対岸の火事じゃない。私は演劇人だ。今日、東京ペンギンの裕本くんとはじめて話したけど、やっぱ演劇人と演劇の話をするのは楽しい。友達作りたい東京にも

 で、書いたけど肝心の芝居として面白いのかって?当たり前だ。いくらわしが社会派でいろんな社会問題に危機感を持っていたとしても、その前にコメディ作家だ。だから、コメディにできない題材は書かない。

 その点で、この問題は本当に笑える。コメディとしても上質だ。だから来てほしい。

 東京のみなさん、京都から馬鹿がきます。ぜひ見てやってください

 笑の内閣 東京進出前倒し公演
 「非実在少女のるてちゃん」 
 日時 12月11日 14時半 19時  12日 13時 17時半
 料金 前売り2000円 当日2500円
 会場 シアターKASSAI(池袋駅東口徒歩5分)

 連絡は waraino_naikaku_u@yahoo.co.jpまで

2010/12/10(金) のるてちゃんUST中継のお知らせ
  明日いよいよ本番の「非実在少女のるてちゃん」東京公演ですが、14時半からの公演ustreamで生中継します。

 実際はかなり前から決めていましたが、12時間前の公表になったのは、まず技術的に可能かどうかが、実際に劇場に入ってからの回線の安定度を見てからじゃないとできなかったからです。正直言うと、かなり不安定です。現時点でも全然放送できない可能性もあります。おそらくほぼ間違いなく何度かおちます。フルで見るのは不可能と思われます。申し訳ありませんが、それで苦情があっても申し訳ないとしか言えません。しかし、絶望的ではないようなので、もう今の時間には告知しないと間に合わないんで告知します。

 また、もうひとつは、やはり演劇は生で見てもらいたいというのがあったから、USTで見れるならそれでいいやと思われたくなかったからです。すでにお金を払ってチケットを買っていただいた方にも失礼ですし。いやな話ですが、我々はけっして儲けでやってるわけではないですが、さりとて自腹を切ろうとも思ってません。+−0は目指しています。ですから、商売的にも危険すぎます。

 ですから、あくまで来れは、「どうしても行けない地方の人」「締め切りに追われ、自宅で作業をせざるをえない漫画家さん」「仕事に追われ、自宅か事務所で仕事をせざるえをえない、都議や国会議員の方」「地元関西で留守を預かってくれてるスタッフ」「反対派の演劇に会場まで行くような敵に塩を送ることは出来んが、作品自体は気になる賛成派」らにむけた中継です。この2日間、予定を空けることが可能な方は生で見てほしいんです。じゃないと経済的に破綻します。

 そんなリスクをおっても、私は上記のような方々にも見てほしいと思っているからです。単なる馬鹿コメディをやるならわざわざしません。生でみるかDVD買ってくれです。しかし、この問題は本当に本当に電波ジャックしてでも多くの人に広げねばならないと思ってます。

 ですから今から皆さんにも手伝ってください。多くの都議や漫画家さん反対声明出してる出版社や団体には(明日は土曜日なんでつながりにくいですが)、のるてがあるよUSTでも見れるよと知らせてあげてください。しょうみ、都議会民主党の馬場団長、大沢幹事長にはご案内メールは送ってまして、見てくれさえすれば反対に気持ちが傾くような芝居にしている自信はある。それは、単に論理だけじゃなく「笑い」という力で説明しているからだ。

 そして、一番は映像じゃ臨場感伝わんねえ。来るしかねえと集客が増え、そしれ月曜日には風が変わって暫定勝利できるようにしようじゃないか。ぜひぜひ見に来て下さい

 笑の内閣のUSTチャンネルはこちらです。
http://www.ustream.tv/channel/warai-no-naikaku

2010/12/09(木) TOKIO
 いよいよ東京である。

 私は東京にはそんな憧れはない。北海道出身の私は大学進学の時、関東の大がウ選択しがないわけではなかったが、阪神ファンという理由で関西に決めた。正直今はすっかり京都人ですさかい、東京が首都だなんて思うとりません。遷都宣言なんてしておまへんのやから天皇さんはちょっと遊びに行ってるだけどす。京都が都なのはかわらしません。

 と、いうことでやたら東京進出とか、東京があがりポジションみたいな感覚には反発がないわけではないんだな。そういう劇団は多いが、わしや向坂は「そんなん癪やし京都を演劇界の中心にしてやろうぜ」って思ってます。

 さりとて、東京でしたくないというわけではないというのも確かで、現状メディアにのるチャンスだなんだってのはやはり東京ということを考えると、癪だし憧れと別でも東京進出はしないとならんもんだと思ってました。

 まあ、なら当然プロレスでと思っていたが、プロレスをやる小屋は高い。一番見てもらいたかったマッスル坂井も東京に居ないとなってプロレスがってなってたところにこの話である。

 「東京都の青少年健全育成条例に反対する芝居」、これほどまでに「東京でやる意義」のある公演はないだろう。東京が憧れだから、首都だからなんて言わなくていい。条例が審議されてるご当地だから行く、福岡で審議されてれば福岡に行くし、茨城で審議されてるなら茨城に行く。たまたま東京だったから東京でやる、言い訳が立つ。

 正直この条例が成立するようなら、表現者は東京は見捨ててしまえとも思わんでもない。文化の中心は関西がもらう。漫画は漫画ミュージアムがあるし、アニメは京アニがあるし、ゲームは任天堂があるし、あとは演劇か、まあ数年で笑の内閣と京都ロマンポップがいればおのずとなんとかなる。となりゃあサブカルはみんな京都で引き受けるていいじゃん、来いよ来いよと思わんでもない。
 
 それでも、やっぱり首都で自由な表現も出来ない国なんて世界に恥ずかしいわ。せやし日本国民として条例は阻止しに行く。最初で最後になってしまうかもしれないが、東京でひと暴れしてくるぜ。

2010/12/08(水) 演劇という手段で都条例と戦う事
 いよいよ明日東京に出発する。

 「再提出される青少年健全育成条例改正案の採決直前に公演したら話題になるかも」そう思ってこの週にした東京公演は、ある意味成功しある意味失敗だった。

 正直油断していた。あんな無茶苦茶な条例、ちょっといじったくさいで再提出されてもさっさと否決されると思っていた。しかし、じたいは3月や6月の時以上になっている。

 その意味で注目は浴びているかもしれないが、それ以上に反対派の方々が阻止のために忙し過ぎて観劇に来ている場合じゃないという事態になってる気がしないわけでもない、見に行くっていってた都議の人も忙しくて厳しいし。

 なにより私も、反対運動に専念出来ていれば、もっと都議に陳情の手紙を書ける時間もあった。しかし、演出もして宣伝もして、しかも福岡の脚本も書いてだ。余裕がない。結局陳情書は宣伝もかねた一通だけしか出来なかった。

 本当に寝る間もない。だいたい今年度は「のるてはおまけでメインは3月の福岡のプロレス芝居」だったはずなのに、完全にのるてに食われている。3月のプロレス組には本当に申し訳ない。

 正直に話せば、最初から100%「表現の自由を守るため」なんて崇高な意思でのるてを書いたわけではない。笑の内閣の一番の売りは社会風刺ではなくプロレス芝居、本来なら夏だってプロレスをしてるはずだった。が、野口やちっくなどプロレスをする主要メンバーが忙しいし、私もプライベートで忙しかったし「久々に芝居だけのストレートプレーでもすっか」て気軽に、ちょうどその時興味を持ってかじった表現規制問題を扱った本を書き出した

 失敗だった。気軽に出来る問題じゃなかった。結局私は忙しい原因だったそのプライベート上の問題が解決出来なかったので、のるてに手を出したのは失敗だった。でもあえて言う、私の自業自得じゃない、悪いのは石原だ、悪いのは青少年対策課の倉田潤部長と櫻井美香課長だ、石原め、俺の時間を返せ!

 しかし後悔はしていない。おかげで注目浴びた知名度上がったってのもあるが、もし私がこの問題を傍観していたら、いや傍観じゃなくても、ただ単に反対運動だけをしていたら後悔していたと思う。

 京都市は昨年、使っていた市営稽古場が有料化することになった。今まで政治活動というものをしたことがなかった私だが、はじめて起こった演劇活動の危機に立ち上がり、署名したりデモしたりしたが、わずか2ヶ月で有料化は決まり戦えなかった。完全に油断だ、京都が財政難と知っていればいずれ稽古場だって有料になるかもって予測は出来たのに、案が出るまで対策しなかったツケだ。

 そして、それは有料化した事が悔しいというより、有料になるまで「有料化をネタにした芝居」を書けなかったことが脚本家として悔しかったのだ。だから、今回は採決されるまで間に合った。3月と6月に頑張って民主党、共産党、生活者ネット、自治市民のみなさんが否決してくれた。だから、9月に本が書けた。そして、今12月再提出された案に、東京までのりこんで戦いに行ける。

 私は演劇人だ。だから、政治活動も大事だけど、演劇を作る事で戦いたい。保坂さんや藤本さんや漫画家さんみたいな影響力はないし、具体的効果的な反対運動も出来ないけど、そのぶん「面白い芝居は作れる」、目下演劇人の中で「非実在」をネタにしてるのが私だけなんだから演劇人の代表として、私にしか作れない武器として戦いに挑む。

 今回、反対派の代表的な人や漫画家さん、反対声明を出した団体にはあらかたDMやメールを送ったが、それに加え演劇人や映画プロデューサーマスコミにも案内をいっぱい送った。それは、私の劇団のチャンスもあるが、単なる反対運動なら興味を示さない演劇人やマスコミが「反対する芝居をする」という付加価値がつく事で、規制問題に関心を持ってもらえないかと思ったからだ。今まで興味がなかった人たちを反対派にさせる手段の一つが、私にしか出来ない「反対演劇」というものなら、少しでも貢献出来るんじゃないかと思うんだ。

 だから、のるては私に取って半分はアーティストとして作りたい作品であり、半分は規制反対派として私が出来る一番の公演するコンテンツだ。それをひっさげ東京に行くからには、あとはみなさんの手助けが必要です。

 それは、1にも2にも客席を埋めてくださいということです。演劇という手段を使う最大のデメリットは嫌な話ですが、お金がかかりすぎる事です。正直規制反対を訴えるのに何十万もする劇場費、交通費、宣伝費、舞台費、照明費、音響費、衣装費を使って、集会みたいに2000人も呼べるわけでないせいぜい400人てのは、効率が悪い。悪いけど、集会や文章では出来ない、演劇でしか出来ない効果があると必ず思っています。

 我々は、この条例が否決されようが可決されようが、この先も演劇の力で表現規制とは戦い続けたいと思っている。しかし、それには皆様のわずかながらの支援が必要です。あれこでないです、見に来てください。それが最大で最高の支援です。お願いします。
予約は http://confetti-web.com/detail.asp?tid=106554

2010/12/04(土) 表現は自慰ではない。そして萎縮効果はは怖い。
情勢は限りなく厳しい。一部の民主党都議の方とは、何度も電話で話しているが、やはり根本的に表現者ではない人には伝わりにくいものがある。

今、副知事猪瀬直樹のツイッターにあって本当に最高に腹が立ったのは「表現規制じゃない、書きたければ書けば良い」と発言していた事だ。そりゃ当たり前だ、この条例をどう解釈したって書く事まで規制してるわけではない。問題は発表の場を規制している事だ。

表現者の中には、自分の書きたいもんだけ書いて、発表する事には無関心な人間も居ないことはないが、多くの表現者はオナニストではない。書きたいものを書いた上で、人に見てもらってはじめて満足するのだ。じゃなきゃ演劇に制作(宣伝担当)なんてポジションはいらん。我々は金のためだけに(もちろん、ある程度のチケット代を稼がないと公演で金から金のためもあるが)宣伝しているわけではないのだ。自分の作った作品を一人でも多くの人に見てほしいから宣伝してるのだ。

だから、100%自分が書きたいもんを書いてるわけではないし(ある程度、お客さんに受けるにはどうしたらって考えている)、かといって100%書きたいもんを殺してまで受けようとしてるわけでもない。私は表現者は接客業でありアーティストだと思ってるし、自分の創作欲とお客さんのニーズそのどちらもバランスよく両立させないと表現者足り得ないと思う。


で、販売規制なだけだ表現規制だってのは詭弁なのだな。一回でも不健全図書指定をうければ、多くの大手書店やコンビニやアマゾンでは取り扱わなくなる。マニアックな本屋しか扱わないとなれば、経済的に成り立たないから実質発禁なのね。さらに厄介なのは「覚悟を持って星人向けのエロ漫画」を描いてる人なら、「そもそも子供に読んでほしいて欲がないんだから、規制されても悔しくない」し、「成人向けの本屋でだけ売られてても採算があうように計画」して作ってるから生き残れるが、子供向けな漫画がたまたま1回だけ行政に難癖つけられて規制されると「成人むけの本屋でしか売れないなら採算が合わない」「子供にこそ読んでほしいのに届かない」というやばい事態になる事だな。とまあ、そんな金も得られん受け取ってほしい側にも届けられんで、「でも書くのはいいよ」て言われたって、欺瞞ここに極めりだろう。

さらにいえばだ。規制により行政が大丈夫と行っても、出版社側が勝手に萎縮してしまう可能性もある。そんなの杞憂だと言うなら、内閣の前に起こった「上演拒否事件」は何だというのか?まさに、可決もしていない条例に反対する芝居をするということを「反社会的」とびびった劇場が萎縮して拒否したんじゃないか。

それでも猪瀬は演劇をやる自由は奪ってないていうだろう。が、すべての劇場に使用を拒否されたら終わりだ。行政が規制しなくたって、すべての劇場が萎縮して拒否されたら終わりだ。そりゃ、ちょっと広めの実家のメンバーの家で10人くらい呼んで上演会は出来るし、芝居が出来ないてことはないよ。しかし、それで満足出来るのかって話だし、上演会で来てるから表現規制でないって言えるのかって話だ。いや、ショックだったよ。劇場と劇団の関係は単なる賃貸関係でなく、一緒に作品を作って行くものだと思っていたけど、劇団を守ってくんない劇場があるなんてよ。それなら、こっちかて「客」として振る舞わざるを得んわな。


業界全体が萎縮した場合、受け手の感覚すら変わるのだ。私は幸せな事だが、わりとやりたい芝居を我慢せずに入れる。それは内閣旗揚げ以来、笑いを狙った台詞のうち笑いが起きなかった確率が10%を超えたステージがない=お客さんのニーズとやりたいことが一致しているからだ。例えば表現規制で「エロ=タブー」になったらどうなるよ。芝居では別にエロは禁止しませんよ、っていっても受け手側の意識が完全にタブーになれば、下ネタしたって受けない。受けない以上はやりたくたって強行するわけにはいかないではないか。

表現をしていない人間がそれがわからんのならわかるが、石原も猪瀬も作家だろう。なんでわかんないかな。いや、猪瀬はともかく石原はな、あの性格だし読者の読みたいもんとか考えないで自分の書きたいもんだけ書いてたまたま売れた(で、そんな自分勝手な創作が長続きする分けねえし、作家として才能が枯渇して政治家なった)のかもしれんがね。

結局は何が言いたいかっちゅうとね。笑の内閣かてオナニーで芝居してるわけちゃうんですわ。お客さんが劇場に入って笑ってもらってはじめて作品は完成するのです。ですから、本気で見に来てください。まだチケット売れてません。劇団にとって表現者にとって「見に行けないからお詫びにカンパする100万円」と、「チケット代を払って見に来てくれる一人」だったら後者の方がありがたいのです。応援をしていただけるのであれば、ぜひお越し下さい。 予約はこちら
http://confetti-web.com/detail.asp?tid=106554

2010/12/02(木) GATE出演情報
 のるての東京も迫っていますが、22、23日に京都公演するKAIKAで行われる試演会GATEに出演します。

 これは30分ずつ三団体でる試演会で、うちの他に紙本さんと朝平さんが同じ本を演じるという企画と、KAIKAのフライチャンズ劇団がでます。

 http://kaikakikan.seesaa.net/article/169653054.html

 うちは、プレビュー公演ということで、たぶん討論会部分だけ切り取ってでます。
 
 終わった後は上にあるカフェで感想を言い合えます。

 特に1月の方に行けないって方はぜひ見に来てください。

  予約はこちらからお願いします

 https://ticket.corich.jp/apply/24667/004/

 ここから予約するとうちにマージンが入るし

 3団体見れてこれならお得ですわよ


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