ヒビサマ今日の一言
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2010/03/31(水) ごめんね木村君
 実況のお2人への賛辞を書き忘れていた。実況で、役者に含めるのかスタッフに含めるのか微妙だからいっつも忘れてしまうんだよ

 てことで、札幌で実況をやってくれた木村君はかわいい劇団紫の後輩。2個下の本宿、どす恋、木村とはもう芝居を抜きにしても一緒に札幌が行きたかったので、一人だけでも連れて行けて良かった。さすが、普段の実況である本宿とかちんこちんこの相方だけあって安定感のある実況、開場中のフリートークなどもお手の物でした。毎回したアドリブである「ビバイダー、思考回路はショート寸前であります」というのは元ネタがわかりやすくて好きだ。

 一方、京都での実況えぐ本氏は、セクハラする奴が多い内閣でもぐんをぬいて酷いクソやろうだ。札幌に連れて行ったら、なにをしでかしたかと思うとすげえ見たかった気もするし、連れて行かなくて良かったとも思う、若林や小川のおっぱいもむならいいが、ハムプロやまいちゃんにまで行ったらと思うとね。見たかった気もするけどね

 そんなえぐ本だが、実況はまた新風を起こした。本宿や木村の実況は状況を的確に説明するツッコミ型なのに対し、えぐ本は情緒的な表現であおっていくタイプの実況である。本宿や木村の実況はNHK的な面白さなのに対し、えぐ本は日テレ的なタイプだ。どちらがいいというものではない。喋りで笑わせるのも良いし、客席をあおるのも良い。向坂との対峙も、暴走に突っ込む木村に、一緒に暴走していくえぐ本。ある意味、仲はいいけど年下な木村と、劇団時代からの同期のえぐ本の関係も見えるからどちらも面白い

 しいていえば、状況説明がいっぱい必要な、対物とかコミックマッチ系は本宿、木村。ギャグなしでもどんどん煽って盛り上がってほしいメインに近いガチ試合系はえぐ本が向いている。また、本宿と木村も微妙に違う。この違いは具体的に書くのは難しいが、本宿は選手が馬鹿なことしたらきちんと馬鹿と言った方が面白くて、木村は放置してやった方が面白いんだ。微妙だけど。状況が許せば、途中交代なんて贅沢な使い方がしたいよなあ。

 実況解説てのは、プロレス芝居においてはないと成立しない非常に重要なパートである。じゃあ、脚本があるのかというと、いくら1から10まで技を出す順番を決めている内閣のプロレスとはいえ、不確定要素が強いため、技を飛ばすこともあるからその場合は全部言えないわ、わざと技の間が間延びしたら言うことなくなるわてことは十分あり得るので、非常に大まかな物しか書いてない。つまりほとんどアドリブである。しかも、試合がほぼ完成するのは直前なので、そこから流れを覚えてやってるんだから、感服する。

 なにより、実況解説がいる効果は、芝居中に事故があってもごまかせることだ。今回札幌で、初っぱなの音響が出ないという大事故があったのだが、これなんかなにもなければその時点でお客さんが醒めて芝居にならないという危険も会った、それを機転を利かせた実況解説がそれじたいを笑いにしたため、ことなきを得たのだ。

 さらに開場中のフリートークで場を暖めたり、グッズの宣伝もしたりと江河が抜群。となると、この実況解説のてきとーな茶々をなんとか、普通の芝居でも取り入れられないかと思う。DVDも副音声の解説が楽しかったりするし。うまい方法ねえかなあ。
 

2010/03/29(月) 呪縛を解いた
ちょうど、ひと月前の今日が札幌の打ち上げだった。声が出ない以外、人生で一番幸せだった時間かもしれぬ。2年ぶりに、公演が終わったあとに次回公演が具体的に決まってないのと、今している芝居に関係ないことがすこぶる面白くないので、終わって2週間グダグダ思い出に浸っているが、とりあえず今日で区切りにしとくか。今後の内閣や次回公演を今回の成果とからめた日記は今後も書くけどさ

 作家としてどの作品も可愛いが、今回の「THE SCHOOL OF THE RINGS」は特に可愛い。プロレスとただしたいことを詰めまくった亀岡シリーズと違い(だから亀岡は私の好みという点では上。でも、演出家としてすごぶる不満足)、はじめてプロレスと芝居を融合させるために破綻しないストーリーを書くという目標をもとに書いた本だし、高校演劇という自分の人生でウェイトをしめるものをテーマにしているのもある。だから、夢だった北海道凱旋では迷うことなくこれを持っていくと決めた。

 プロレス部分のうち、ネタ試合は口出ししたが、ガチ試合に関してはもう私の手を離れている、脚本部分にかかわるキャラ設定、入場曲などは私も話しに参加するが、技の中身なんかは最初にに方針を伝えたら「安全にやってね」だけ言っておけば、勝手に技がきまりいい試合が出来ているシステムを作れた。

 前回不満だった、私が得意な群像劇(というか、全員に見せ場をつくってあげないと可哀想という変な仏心)になってない点や、劇中劇と本編がリンクしてなさすぎといった点に、脚本参謀に末山と激論をして改稿した本はどっからどう見ても今回のが良い、もちろん減退した部分がないわけではないが、それはほぼ延命さん、キャッツ、肥後橋、どす恋の個人技だ。この4人がいない以上本ではどうしようもないし、そのマイナスを含んでも今回のが面白いと言える。まの、ちっくの改稿と大下、ごなえ、ジェシーの個人技で十分補えたと思う。

 また、舞台を京都から北海道に変えたのは、ほとんど私のエゴだ。北海道ネタ(というか札幌市民や日高管内の人すらわからん南空知ネタも多い、映像オペの阿部君は最初脚本を読んで「南空知ストライクすぎる、大丈夫なんですか」と言ってた)は受けるという勝算もあったが、役者には不安な思いもさせたと思う。しかし、結果は大受けだったし、京都でもわからないなりにそれなりに受けるという成果は出した。前も書いたが、「ガス漏れ断水北見」てだけで受けるのは衝撃受けた。みんな「自分は意味が分かってないのに客席が受ける、英語を喋ってうけてる気分」といってた。列挙するだけで
 外人は小樽の尖塔に入るな
 木の城たいせつ
 ロシアに拿捕される
 王子製紙
 白い恋人
 市長がパンツ一丁で漫才
 三井グリーンランド
 西友が潰れた
 サンパレス
 栗沢のいちごは栗沢一
 岩見沢駅火事
 十勝のアル中
 農業しても芝居はうまくならない発言(富良野塾に喧嘩うる)
 豚肉入り牛肉いりコロッケ
 函館クサール高校

 など、くだらないネタ満載。たぶん、札幌にもこんなに地元ネタつかってるところはあるまい。札幌の劇団がこれをいっても面白くない、京都がやってるから面白いとも言える。また、役者も味締めて、北海道新聞や地元テレビをみてネタ仕入れて、受付の子に鉄板かどうかを確認し、「どさんこワイドネタ」などのアドリブをかましていった。そういう油断も隙もない奴らに恵まれているのが内閣の良いところだ。

 で、感想ブログにいただいた、感想を色々見た。厳しい意見もいただいたし、喜んでももらえた。

 で、うちの先輩のブログにあった「高校時代一度も地区予選を突破出来なかったのがそんなに悔しかったのかがにじみ出てる」というのがあった。確かに、悔しいて思いをこめて書いていたと思う。が、この作品を作って言えるのは、超絶ダメ男なのに人手不足で部長な小渕部長はまさに私の投影だが、小渕君は地区予選突破のためにプロレス芝居を提案し、それを行動に移し、さらに「自分が試合をするよりレフェリーに回った方がいい作品になる」という判断を受け入れた。私が23歳になってようやく出来たことを高3になって出来ているのだから、彼が率いる美唄水産が突破出来て、私が出来なかったのはむべなるかなである。

 なによりしたい作品が出来なくて、消化不良だった。見に来てくれた後輩に言われたが、「ようやく響さんがやりたいもんは見れた、高校演劇とは相性悪かからくすぶってたんだね」と言われた。まあ、そうだろう。だからといって、私以外に本を書く人がいなくて好き勝手やれる学校に行ってればよかったのかと言えればそうでもない。当時は出来ないことが多すぎたし。その3年間と、大学の劇団に所属した3年間があって内閣を立ち上げられたし、内閣での5年があって、今回この作品まで作れた。

 その後輩とは、現役時代はあんま仲良くなかったのだけど、今回見に来てくれてすごく色々な話しが出来て、今公演嬉しかったこといっぱいあるが、この一点がすごく嬉しかったのですよ。大学時代の各大学合同公演が楽しかったとか、紫時代の思い出とか内閣の今までの芝居の良いこと悪いこととか、とっくに乗り越えて活動してたのに、最初の最初の高校演劇にへんな執着があったのが今回吹っ切れた。そもそも、すでに頭では、「ああ、なんて恥ずかしい3年間だったんだ、黒歴史とかまでは言わんがあれじゃ突破どころか芝居暦11年ですとかはとても言えん」とか「でもまあ、迷惑かけた人に謝りたいけど、戻ってやり直したいとまでは思わん、経験は経験でいいものは学んだし」とか思ってんだし、みょうに執着した生で悪影響が会ったわけじゃないから呪縛もクソもないのだが、そんなこと考えるだけで捜索に当たっては時間の無駄といえば無駄。ただのいい思い出として、へんな執着をしないですむようになった。それが今回の最大の収穫であった。おしまい。
 
 

2010/03/28(日) 第10次参加者への賛辞 役者偏
  今日は役者への賛辞。

 高田は2回連続で鼻をおってしまうという大激戦をしていただいた。今回は群像劇にした分、前回よりキラーの扱いの比重がへったのが心配だったが、見事3位をとれた

 プロレス伝道師シモンさんを北海道に連れて行けたことは、本当によかった。私の高校時代の後輩たちも可愛がっていただけたようで。

 社会窓太郎も、引退しながら「内閣の笑いがよそでも通用するかはみないとならない」と参戦してくれた。北海道ではうけないネタの差し替え頭脳として手元に置いておけて良かった(そして当たり前のように加茂さんの家で桃鉄をした)。奴が京都でのMVPというのは非常に演出家としては悲しいが嬉しい

 HIROFUMIへの賛辞は前書いた通り、就職おめでとう

 向坂の頭脳もまた助かった。勝手なアドリブしてばかりに見えるが、奴は最初のシーンで「今日は台詞通りでやった方がうけるか、強引に馬鹿やった方がよいか」を試しているのだ。私はそれを裏で聞いて、アドリブが苦手な人にも今日の客席の傾向をアドバイス出来た。まさにリトマス試験紙である。

 川崎は本当に無能という言葉がふさわしい馬鹿を今回もやりまくったが、あいつの使い方は完全にわかった。普段通り、みなから邪見に扱われるというのを舞台上でやれば笑いに転換出来る。あてがき脚本家としての本領発揮だ。

 まのは前回とまったく違う役になったが、今回のいい。「もし、蟹の密猟にでも来てみろ拿捕してやるぜ」なんて台詞を言える役者は他にいまい。ブッチャーの迫力は文句なし

 ジェシーは大変映える。ハーフで背が高くハンサムなのに、運動神経0(なので、Pマウスとしか試合出来ないのだ)なんとなくダメというキャラは、非常にそそられる役者だ。長い付き合いしたい

 ちっくもまた、前回と違う役だが、今回のむしろ演技が下手な方が良いてのはいい役に当てられた。タイガー•ちっく•シンはもはや、説明不要。北海道でもしらない人をぶん殴りまくったし

 上蔀は、演技面でも最初内閣の不自然なオーバー芝居を苦心したが、なんのなんのプロレス含め急成長。馬鹿だし、Tステで早くも感動して泣いちゃってるしなんて可愛い奴なんだ。内閣に出てる人には少ない、クセが少ない役者として重宝できそう

 ごなえさんは本気で笑いをとる欲求がないなんて信じられない、数々のアドリブで笑わせてくれた。男にこびてるのか本当に馬鹿なのか表裏使い分けてるのか天然なのかという複雑な早苗は彼女しか出来ない。最強のコメディエンヌだ。

 大下さんは、スーパースターである。稽古場ではゲス野郎だが、舞台上でかっこいいというものを体現する姿は見ほれる。衛星の役者さんだけに、継続参戦は難しいかもしれないが、高田戦やシモン戦を見たい。

 万葉は、私が8年かかった地元凱旋を2年で出来てほんま羨ましい。彼女も声量という面で苦戦したが、内閣らしいオーバー演技が出来るようになって普通の芝居に出てる時が心配だぜ。

 末山もまた、地元北海道に連れて行けて。脚本参謀として深みのある改稿にできたのは彼のおかげ。恩師の顧問の先生にも来てもらえてよかったね、全国最優秀賞の人の前なんて緊張しましたよ

 叔父貴、鍋さんもまた北海道につれていけてよかった。圧倒的にまともな芝居ができない我々に鍋さんの存在は非常にありがたかった。リングアナとしては継続参戦してほしい

 藤井は、ヒールへのこだわり、入場時のパフォーマンスに磨きがかかってきた。女優として、普段より舞台上で美人に見えるというのは誇って良い

 そして、野口は今回は体調不良で苦労させられたが、SCOOL OF THE RINGSの部長、そして内閣のレフェリーはやつしかいない。内閣プロレス、そしてネタ部分の頭脳のT人してかかせない。私はレフにもし試合続行不可能と判断したら、芝居のことなど気にせずそこで試合は中断しろと言っている。プロレス芝居は、普通のプロレスと違って、勝つ予定の選手が負けちゃったら、そこで大会じたい中止だ。つまり、演出でも舞台監督でもないのに「公演中止権限」を与えているのだ。それほど信頼しているのだ。

 本当にみんなありがとう、見捨てないで

2010/03/26(金) 第10次内閣参加者への感謝 スタッフ偏
今回もたくさんの人に協力してもらった。札幌の人へのお礼はすでに書いたので、ほかのみなさんに

 まずは演出補佐の由良君。台詞変更をすべて記録し改稿をし、その印刷をし、みなのスケジュールを管理し表を作りと、みながやりたがらない事務方をこなしてくれてどれだけ助かったか。声が小さすぎるのも克服し、見事第0試合のコールにも抜擢された彼の努力には敬服する。まさに我が内閣の治部少輔。

 制作の万里もだいぶ成長し、北海道の宣伝に専念する私が安心して京都を任せられた。補佐に入ったMコバも、北海道の劇団や高校の演劇部へのDMなどを担当し集客にそれがつながった。2人のおかげで作家演出家に専念出来ましたよ。

 映像3人娘の筆頭松井さんは、出発の日に出来ていたのに、出来が納得いかないと自費で北海道にきて届けたという職人。すごすぎる。四方さんは、すごく北海道行きたがってったから作品だけ持っていけてよかった。内定取れたし、東京福岡は連れてくぞ。そして、今回初参加の九鬼さん。彼女にはDVDのCMや北海道遠征時の映像を編集してもらったが、ほとんど指示だしてないのに、私が使ってほしいところを切り貼りしてくれた。彼女の馬鹿センスは内閣適正が高い。なんとか引き込みたい子である。

 衣装は、ウスイは毎回ながら締め切りおそうて大ぽかしてくれるが、やはり「理想が低い私のいいなりにならず良い物を作ってくる」というのははかりしれない。源氏さんは、京都の支援だけでしたが、やっぱり札幌の人に見せたかったよー。そして、智内さん。あきらかにふざけている美唄水産の校章作成という、彼女もまた内閣適正が高い馬鹿ができる。これはよいぞ

 音響神田川は、今回もオープニングの入場曲がでないという大ぽかをやってくれたが、それでも東京から呼ぶという多大な交通費をかけてもよびたい、刺激的な会話が出来る男だ。東京でやるよ

 舞台監督のお2人、釈迦谷さんは遠征慣れしてるだけあってほんまに助かった。彼が途中で帰ってからのががたがたになったしね。吉村さんでは京都で燃え尽き症候群になってる我々に喝いれてくれたし。

 ビラ作成の竹崎さんには締め切りの件でほんまに頭来たけど、おかげで札幌の動員がのびたのだからやはりいい出来だったのだろう。なにより、ユーストリームの生中継は予想以上にみてもらえたようだ。先日東京の劇場に電話営業したが、これがまたけっこう見てもらえたようだ。こりゃたまらんね

 そして、照明のちえちゃん。彼女の愚かさ(褒め言葉ね)はほんまに称賛に値するわ。なに考えてんんだ。照明がやることか。腕じゃない技術じゃない、内閣の照明をやれるのは馬鹿かどうかだ、それは寺澤とちえだけだ(ふざける必要がないときは山本さんにもお願いしたい)

 ああ、ありがたやありがたや。釈迦谷、神田川、ちえしかつれて気なかったけどみんな全員札幌連れてきたかったよー、特に官僚時代に北方領土に行ったことがある××氏を北海道に連れてったらどんな面白い話題が出来たことか。竹さんとハムプロの人とか、Mコバと若林とか、絶対話し合いそうだしなあ。沖田や阿部にかなちゃんをいじったら面白そうだし。次は旅費の心配なく、民族大移動だ

2010/03/25(木) 試合結果
 そういや、プロレス芝居のくせに結果を全然発表してなかった。

 第0試合
○ リッキー•クレージー(7分14秒 コブラツイスト固め) ×クレージー•キラー

 毎度おなじみ、「適当なプロレスちゃうで、けっこうやるんやで」と客席に見さすための、上演開始直後のガチ目試合。シモンVS高田戦はもうなれてるだけあって、いい試合だが、札幌の初日、なぜか高田が殺気立っててシモンさんが怖いと思ったて試合になったのはびっくり。私は高田のセコンドとしてレフェリーの次に近い位置でみてたが、役者としては「キラーもっとやれ」と言わなきゃならないので「いつもと違う、どっちか死んじゃう」て主宰者としてびびってた(でも、実際は社長としても、リッキーとの対立は芝居なんだから、内心怪我を心配して定員だがね)。


 第1試合

○ メイヤー市長(7分35秒 体固め)×Pマウス

 最高に危険なネタPマウスの第2弾、初演時の反省点だった黒子が見えるようになる課程が、なんでも見える眼鏡という安易な設定だったのを、黒子がズボンをぬいだら下半身だけ見えるというのに変えたのは「演劇的手法、普通のプロレスでは出来ない、プロレス芝居ならではの手法」という点でいいものができたと思う。

 


 第2試合 ビバイダー(8分54秒 10カウント) クリオネ男、テレビ爺さん、湯上がり男、まりおっこり 
 
 プロレスをより向上させるにあたりガチ試合はある意味、プロレスのレベルをあげるという正解があるが、ネタ試合は頭脳勝負だから本当大変。

 その点で、勝ち抜き戦。北海道名物の怪人を出すてところまでいくのは紆余曲折だったが結果的に「地元ネタで受ける」ことをやったのは大成功だった。クリオネ男は、智内さんがつくったクリオネの陳腐さが最高。

 テレビじいさんは鉄板だった。テレビ父さんのパロなのに、ただのテレビしか生き甲斐のない独居老人という「テレビ塔要素0」時点で馬鹿馬鹿しいが、ネタ的にもすばらしい。

 また、湯があり男も「川崎を面白くする」という難題の結果、「湯上がりでタオルまいてる姿が似合う」というわけわからん発想でよくあそこまでいけたと思う。だいたい「観光客にお湯をかけた怪人」てすでにかけるの意味が違っている。ここはお風呂の遊園地、なんてったって宇宙一という、北海道では鉄板なサンパレスネタあってこその怪人だったので、京都ではいまいちだったが。にしてもせっかく湯気を立たせて入場する予定が、川崎はお湯も沸かせない無能というのはとても面白かった。みんなの母さん若林が、もう良い私が湧かすと言うわ、HIROFUMIがなぜか気張って僕に任せてくださいというのとか、舞台裏が面白かった。

 そして、フレディの知名度を見誤ったフレディーまきゅもっこり。札幌でうけなかったから、急遽、マリオとまりもっこりをかけたまりおっこりに変更したのは功が絶大だったとはまではいえないが、現状のまま行くよりは良かった。

 そして、怪人が面白すぎて、目立たなかったビバイダー、人造人間ビバイダーて美唄市民でも駄洒落になってるてわかるのかね、炭坑夫らしさまるでないし、入場曲で地味に「ガロ」てフレーズがあるのは我路とかけてるなんて、細かすぎて誰も伝わらないネタである。

 
 第3試合 ○ピンクサディスト七瑛 ドクトル栗山 (11分19秒 ピンク固め) ×マリー•ザ•セクレタリー バハムード橋本

 内閣女子プロの原点、「女の子にここまでやらせていいの」てとこをつけたと思う。そのおかげでどっちの都市でもベストマッチ賞。

 第4試合 ○大下眞次 上蔀優樹 (12分41秒 一本背負い→体固め) ×アブドーラ•マノノコ•ブッチャー タイガー•ちっく•シン

 大下、上蔀は初プロレスでよくやったと思う。特に上蔀は、松山の捻挫で急遽メイン抜擢がここまで伸びて良くやった。。まの、ちっくの悪役ぶりは磨きがかかった。実況が言う通り普段決して二人とも悪人顔じゃないのに「顔の作りが悪い」て言われるのがすごい


 メイン ○小渕龍介(6分38秒 )×クレージー•キラー

 おなじみ歌を歌いながらの感動のフィナーレ試合。私は札幌の楽日声が出なくなって歌をシモンさんに譲った消化不良はあるけど。怪我の功名で、京都ではTフレーズごと交代するというださかっこいいことができた。

 
 今回の劇中劇はある意味「内閣プロレスの手法で最短で試合をする決定版」みたいに書けた。プロレス芝居に置いていちばん難しいのは「結局なんでこいつら闘うのか」をお客さんに納得させなあかんのだ。メジャー団体はそれを新聞や雑誌でやってくれてるが、内閣は事前に因縁をお客さんに伝えられないから、芝居が始まってから闘う理由を演技で補完しないとならんのね。

 その意味で「田舎町同士で、合併を求めて隣町が責めてくる」てのは非常に有効な手段だ。これが「隣国同士」なんかでやると一気にリアリティがあって、きなくさくなってむしろダメなんだが、田舎町同士だとそんなわけねえだろてファンタジーになって、怪人とか物とかだしても違和感がなくなる。だからといって、架空の団体同士とか悪に秘密結社とかになるともっと時間書けて設定を説明する必要が出て来て、結局強引なこの設定が短時間で出来る。

 これは、内閣のパッケージとして劇中劇だけきりとって、全国どこに呼ばれても「岩見沢が美唄を攻める」てのに似たシチュエーションにして上演出来るという優れものだ。「茨城が栃木に攻める」「津軽が南部に攻める」「島根が鳥取に攻める」「岡山が倉敷に攻める」とか微妙なライバル関係な都市をあてはめたら地元では大受け確定。地元ネタもふんだんに入れれるし。

2010/03/24(水) 幸せの黄色いハンカチ
うちあげがおわった。長い公演だった。2つの別の公演をやったみたいだった。とてもひと月前の今日、北海道にいたとは思えない。あきらかに、出来は京都のが良かったが、ちょっと良かったくらいでは満足出来ないのだろう。出来以外の要素は北海道が上だったしな。

 結局は、私にとってすごい思いいれのある「北海道」というものが、人を動かすことにならなかったのが、悲しいのだな。「北海道で公演するんだ、ふーん」て雰囲気が。私もはしゃぎすぎた感はある、「北海道でやってくるんですよー」てより、プライドの高い京都人には「京都の芸術は偉大だから、北海道にいったったんねん」てビラに書いとけば良かったな。もちろん、そんなの北海道では撒けないから「北海道でやらせていただきます」てビラも用意して。

 しょうみ順番逆のが良かったなーてもあるし、いい思いしすぎていっそ北海道に帰ろうかなとか、現実的じゃないけど連れてきたいやつ引き連れて札幌の劇団になりたいと思った。札幌で評判良いのは、下手すぎる時代がばれてないのと、私の人間性がクソてのがばれてないてのがでかいから、札幌に移住したら評判は落ちるけどさ。多くの友達だってめったに行かないから、来てくれたわけだし、半年に一回やってたらあんなに来てくれない。この公演を京都でやったのは、損失補填(札幌単独でやるんだと、とてもじゃないが予算組めないし、2都市でやると収入は2カ所あるが衣装代、映像作成費などは1カ所ですむのでお得)もあるが、やっぱしせっかく作った作品を本拠地でやれないのは勿体ない(そもそも人が集まらん)てのはあった。それが、動員がほぼ横ばいで、来てほしい人もあんま来ないじゃ萎えるわ。

 と、思ったけど今日、京都でうちあげをして、やっぱし私は京都が一番だ。残念ながら、北海道に連れて行けなかったスタッフと語り合い、労をねぎらうと幸せだ。ススキノより木屋町が好きだ。ススキノは歩くの怖い。菱が闊歩してるところより、小鉄会がおとなしくなってるとこのがいい。

 京都は、寒暖の差が激しいし、坂が多いからしんどいし、物価高いし、すみにくいことこの上ない町だし、稽古場も有料になった今京都演劇界で活動することが(西部講堂と吉田寮があることは私にとってはとても+だが)、他都市より優れてるとも思えないが、京都だから内閣が生まれたし、精鋭が集まっていると言える。

 内閣はいつまでも京都にいます。たぶん明日東京から金だしてやるから出てこいて言われたらあっさり飛びついて行くけど、そんなことはあまり考えにくいから、ここ愛する京都で馬鹿をやり、その馬鹿を行きたいところ、呼ばれたところにもっていくぞ

 そしていつもながら、私は本当に人に恵まれている。私はすぐ尊大になる人間だから、とにかく感謝に謙虚にが目標だ(目標にしないとすぐ威張る)。なので、とにかくここでは感謝だ感謝だ、謙虚だ謙虚だと書きます。

 札幌のうちあげて、高校演劇時代のやつらも内閣の参加メンバーも半分くらい「高間はダメな奴だと思ってたが、今回は関わって思ってた以上にくそやろーだった、そんなダメな奴だが、みなさん見捨てないであげてください」というニュアンスをいってた(途中からリフレインするとネタになるからてのもあったが)、多くの人にこのような評価を受けることは、情けないと思った方が良いかもしれないが、私はとても嬉しい

 よく、作家演出家がカリスマで教団みたいな劇団があるというか、そういうところが多いが、うちは誰も私のことを尊敬していない(劇作やアイディアと部分はともかく、代表としてというか人としては誰もしてない)。私も、カリスマになりたいとか、教団になりたいとか思ってない。独裁願望はあるが、出来るほどの人間でもないとは自覚してるし、独裁者になるための努力はめんどくさい。合議制だから、100%やりたいことはできないが、でも逆に200%になってると思う。

 うちはむしろ「高間はダメすぎるから、俺らが救わないとならない」ということで成立している劇団だ。代表が教祖でメンバーが信者を超えた、代表が赤ちゃんでメンバーが親。代表がのび太で、メンバーがドラえもん、しずかちゃんだ。京都メンバーと札幌メンバーがあれだけ短時間でなかよくなったのも、私への罵倒で盛り上がれたのがでかい。そうであることを誇りにしちゃいけないんだろうが、誇りに思う。

 これからも人に甘えて甘えて芝居を作っていきたい。甘えて甘えて生きていきたい。私は自己愛が強すぎて、自分のクソな部分も好きすぎて治したくない、治すより全人類が私のダメなところを許すように世界を作り替えたい。

 そのかわり、出来る限り人類を幸せにしたい。さすがにダメなところを許容だけしてくれてのはムシがよすぎるので、残念ながら芝居の才能もあるかはしらんが、それ以外はもっとなさそうなので、しばらく芝居で幸せにしていきますよ。

 情けないことに現段階では、お客さんを幸せより身内の参加者を幸せにする度合いのが高いのですが、この数ヶ月で京都や北海道にいる人たちを幸せに出来て良かったです。
 
 内閣はとりあえずは続けますよ。名古屋は話し継続します。そして、北海道もかならずもう1回行く。プロレスをもってくか、別なもんをもってくかはまだわからんけど、2012年夏くらいにいきたいわい。

2010/03/22(月) うさんくさい話し
 名誉毀損てのは、事実でもなることはあるので、具体的には書きませんが、うさんくさい話しがきましてん

 とある出版社から、超有名レスラーA選手と対談をしないかという話しが来ました。A選手と言えば、メジャー一流とはちょっと違うが、しかし亜流をきわめて下手な一流よりよほど知名度は高い選手。そんな話しがくるようになったなんて、出世したぜと思いきや、つづけて「掲載料として5万払っていただければ」ときおった。

 一気にうさんくさい話しになった。たしかにA選手と言えば、どことなくうさんくさい経歴の持ち主だ。本当にくるのかとすら思う。調べてみると、実際選手は来るし、雑誌に掲載されてからの後払いだし、雑誌は刊行されるしということで詐欺ではない。実際、A選手のネームバリューからして、5万払っても話し手みたい人ではある。しかしうさんくさすぎる。まず、本屋で売ってない本なので、その宣伝力で5万はまず回収出来ない。A選手と対談した、おれはプロレス界からも注目されている、て自慢しまくるんで5万の価値がないともいえないが、虎の威を借りるみたいでかっこわるいわな。威を借りるなら借りるでいいが、金払って借りてるてばれたらかっこわるい、むこうからきたならどんどん借りて利用すれば良いが

 しかし、うちみたいな貧乏劇団になんでこんな話すんだか。今公演の決算も終わりましたが、支出172万4千円、収入154万9千円で、元々私は10万参加費としておさめてるのでめでたく私は27万5千円も自腹をきりました。北海道での収入が37万で、北海道に行くということでかかったお金が62万くらいなので、京都だけならぎりぎり黒字(そもそも、役者から参加費集めてる以上黒字とはいえんが)出来たのにねえ、馬鹿なことしたねえ(そして、京都だけなら今回並みに参加費を高く出来ないからやっぱり赤字になる)。ああ、しんどいなあ、楽しいことをするのはしんどいなあ。お金欲しいなあ。代表は最終的に一人で被らなきゃならないから嫌だなあ。

2010/03/21(日) 京都にも言論弾圧の危機 山田知事「児童ポルノ規制条例をマニフェストに」
今日は違う話題を書く予定だったが、急遽これを書かざるを得ない。私が愛するこの京都で芝居が出来なくなる危険があるからだ。

 きたる4月11日の府知事選で3戦を目指し立候補する山田啓二氏が、こともあろうにマニフェストで「日本一厳しい、児童ポルノ規制条例を作る」などと書きやがったのだ。

 稽古場を有料にしやがった門川ハゲ作も十分むかついているが、あれは財政難の京都市ではある意味やむを得ない。私は演劇人だから困っているが門川さんの立場になればうなづけることではあるし、なにより稽古場が有料になったからって芝居が出来なくなるわけではない

 しかし、児童ポルノ法改正は言論弾圧である。下手をしたら本気で京都で芝居が出来なくなる。

 なんで、児童ポルノを規制するのが言論弾圧なの、思想統制なのて、むしろ良いことじゃないの?て思う人は、私が以前書いたこの日記を読んでください

 http://diary1.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/hibisama/?Y=2008&M=5&D=22

 この時よりさらにおかしいのは、非実在青少年の性行為がある作品ですら罰するということだ。ようは、漫画のキャラ2次元のエロも禁止ということ。2次元ということは当然被害者がいないのにも関わらずである。昨年夏のコント公演で「警察がHIROFUMIを犯罪者にでっち上げるため、HIROFUMIの家にあったドラえもん(しずかちゃんの入浴シーン)を持って来て、ロリコンの証拠だといいはるというネタ」をやったが、もはやネタではない、現実に起こりうる事態となったのだ。

 なにより危険なのが、それを判断するのが誰かさっぱりわからないことだ。逆に言えばその期間が気に食わない者は、一切合切禁止にされてしまう。つまり、下ネタが多すぎる内閣の芝居は、設置される京都府の機関でダメだしされたら、上演出来なくなってしまうのだ。とにかく基準が曖昧というのがとても危険。

 当たり前だが、2次元児童ポルノが犯罪を誘発するなどという科学的根拠のあるデータなどなにひとつ存在しない。それを、青少年に悪影響がなどというのは「幽霊を信じるとか、血液型で性格がわかるとか言うくらい馬鹿げたことである」。もちろん、児童ポルノの被写体として被害にあっている子供を救うのは当たり前のことだが、けっしてこんな規制の仕方が正解ではない。

 同じ法案が東京がニュースになっていたので、東京もんは狂ったファシストの石原なんか選ぶからだよと馬鹿にしてたが、対岸の火事ではなくなった。普段世話になってる先生は山田支持だし、ましてや共産党の主張とは相容れないことは多いが、今回ばかりはやむを得ない。京都で演劇をやるものならば、この世紀の言論弾圧と断固闘わねばならない。演劇界の総力を結集して山田は落とさねばならない。

 歴史ある京都でこんなことやろうなんざいい度胸だ。ロリ作品なら源氏物語だってアウトだ、当然宇治の源氏物語ミュージアムもつぶすんだろうな。やれるもんならやってみろ

2010/03/20(土) 新作至上主義に喝 
私が売れる脚本家になるのが難しい致命的な点は、遅筆であるということだ。ほんまに量産出来ない。一部では、私は本が早い方だと言われているようだが、そりゃ稽古開始直後に第1稿が出来上がってるからだが、それとてそれまでに十分苦しんでいるのだ。私が芝居を始めたきっかけである三谷氏に弓引く発言であるが。稽古開始時に本が出来てないなんざ、設計図なしで家を建てるようなもんなのだから、ありえないのだ。そもそも、途中まで書けたが、ラストが決まらんてのは信じられん。私はケツ決めで、さかのぼってかかないとうまくいかないのだけど。

 と、いうことで仕事が来ても量産出来ないのはマイナスなのだが、いうてしまうとそんなに書きたいこともない。短編のアイディアはいくらでもでるが、長編でまで書きたいことはめっきり減った。高校時代は山ほどあったのにな、あの頃は書きたくても自由に上演出来なかったのと、未成年だから行動の自由自体が今みたいになかったので鬱積が多くて書きたいことが山ほどあったんだろうな。あと童貞だったし。セックスしたいのに出来ないほど辛いことはないからその怒りが劇作に向けていた。だから合田はいつまでも童貞でいてほしい。やったら才能枯れるよ

 だからって、書けるまでまってたら劇団運営もクソもない。一本書けて、さあ仲間集めてなんて悠長にしてたらどんどん忘れられる。なにより、私は自分の作品を発表したいがための手段としての劇団運営というより、高間作品、笑の内閣という商品をどう売っていくかという運営自体が楽しいのもある(てか、半年に一回くらい公演してないと人生つまらなすぎる)ので、それに劇作が追いつかなら別な手段を考えなくてはならない

 既成脚本やってしまうてのもひとつの手ではあるが、私は自分の脚本はこの世で一番優れていると思うので、わざわざ落ちる他人の作品をしても仕方ないので、書けないなら再演するしかない。

 そう書くと、なげやりみたいだが、再演というのがマイナスイメージなのが残念だ。今回、スクールオブザリングを再演したのは決して手抜きではない。まず、実際はほとんど新作といっていいほど、書き直している。どす恋や肥後橋という名キャラがいなくなったことによる削除(彼らの個性を考えたら別なキャストを当てはめるという選択肢はなかった)はあるが、大下慎次、上蔀優樹、ドッペル慈恵士、そして五藤七瑛というくせ者にぴったりな役をつくったこと(ちっく、まのも前回より彼らの特性を生かした役に書き換えたし)もあり、本としての完成度は増した。そして、劇中劇はほぼ新作だしプロレスの質もあがった。


 私は芝居は、本当は1回上演して、お客さんの目に触れて精査して完成だと思う。前回のが不完全だったとはいわないが、じゃあどっちが面白いかつったら確実に今回だ。生ゴヅラの再演は、単純に前回出来なかった悔いを晴らすためだったが、今回は、札幌に持っていくなら、新作はリスキーと思って持っていったのはある。高校演劇の話をもってきたかったてのはあるが、一度やって確実保証されたもんを持っていきたかったのだ。

 しかしまあ、「再演だから別に良いや」て反応が多かったこと。なんで結果しってる話しならいかなくていいことになるのか。本物の内閣の内閣官房参与が「日本ほど新作至上主義な国はない」と苦言を呈していたようにだ。たしかに外国は再演ばっかりやってる。ねずみとりなんて何回してんのかしら

 よくお客さんの日記でネタバレするから書けないて記述があるけど、結果が分かっていてつまらないてのは推理小説とスポーツにはあてはまるが、芸術においてはそこまで恐怖することなのだろうか。吉本なんか、先の先までなにを言うかわかってるが、いやわかってるからこそ面白いぞ。まあ、プロレスをあらかじめ勝敗が決まってるから面白くないて、真剣勝負のが良いっていっちゃう国民性じゃ無理もないかもしれんが、うちはけっして予め脚本を全部読んで来られたって面白いと思うもんつくってる自信はあるよ。それこそ世界で唯一、大会前からどっちが勝つかパンフに書いても良い、それでも面白いプロレス団体だと思うし。

 が、小劇場界じゃなければ、日本だってそこまで新作至上ではないはずだ。放浪記だって屋根の上のバイオリン弾きだって、四季なんてどれだけやってんだってはなしだが、ちゃんと客が入ってる。古典落語が繰り返されてる国じゃないか。なぜ、小劇場なんて、それこそ、頭脳が基本1人しかないない量産が難しい世界が、かえって一番量産しないとならん体勢になっているのか。頭脳がいっぱいある映画ですら、シリーズものでもせいぜい1年に一回。それが、小劇場では1年に2、3回も新作を求められる。勘弁してくれ。

2010/03/19(金) 内閣は無視出来る存在
 私に気を使ってかもしれないが、見る限りで役者、スタッフののみんながおおむね満足してくれているということは、主宰者として喜ばしいことではあるが、私はもう敗北感でいっぱいだ。いや、別に作品がではないですよ。私は本番直前まで書けなくて納得いかない出来になった第3次の「教頭」以後の作品で失敗したと思ったことなどない。

 で、私は拝金主義者だから、結局いくら作品の出来が良くても、いや出来が良いからこそ動員がここ数回横ばいになっているのは敗北感でいっぱいだ。芝居をやっていく上での目標て、自分らがやりたい芝居を見に来ていただく」という状況から「お客さんが求めている芝居が=自分たちのやりたいことで、それをしてやってる」て状態にすることなんですな。食えていくまでいかなくても需要がないことをするのは寂しい、人間だもの人から必要とされたいですわ。

 で、笑の内閣は「身内が義理で行く劇団」「面白いから、予定あけば行く劇団」なのですね。「面白くないからもう行かない」でないだけ十分は評価なのですが、私はわがままなんでそれじゃ満足しないのですよ。身内や一般ファンからは「面白いから公演日程が発表されるやいなや、冠婚葬祭でもない限り予定をあけて絶対に見に行く劇団」じゃないと気が済まないのよ。

 それに加えて、評論家やマスコミ演劇界の先輩の方々からは「演劇界の上にたつ者として無視出来ない存在、見に行かなければモグリである」という危機感をもつ劇団であり、下の学生劇団とかの子らからは「勉強のため、京都演劇界にいるなら、一度は見に行かないと芝居の話しが出来ない劇団」でなければ気が済まないのよ。まあ、学生劇団の意識の低さに関しては苦言を呈すけど。私が大学入った頃は、少なくとも「衛星」「ニット」「ショウダウン」「MONO」「ヨーロッパ企画」「トリコ•A」「飛び道具」「正直者の会」「ベトナム」「柳川」「ユリイカ」「ワンパ」あたりを見てからじゃないと恥ずかしくてまともに芝居の話し出来ないて雰囲気だったし。それが今の若い子は全然見に行きよらん。上記の劇団を見に行ってないどころか、名前全部言えるかも怪しい。芝居を見ずして芝居をやろうなんざ恥を知れ。金がないだと、チケット代も払えない奴が芝居すんな。貧乏は美徳ではない。その点で、全然知り合いじゃないのに、来てくれたACTの子は偉い。一人で見に来た上、面白かったと今回は団員を誘ってくれた。偉い。

 でも、内閣はそうなってない。私の身内は芝居をやめて京都から去って行く人が年々増えていくからそれじゃ動員は減る一方だ。必死に知り合いを増やし、マスコミは着々とおさえているからご新規は増えているけど、それじゃ横ばいが精一杯。むしろ、それが出来たの第6次、2回目のプロレス芝居だ。あの時の前回比1•5倍増てのは後にも先にもあそこしかない、今思えばあの時「知り合いという知り合いがほとんど来た」まだ、評論家とかは来てない時代だったけど、同世代の知る限りの演劇人はほとんど来た。今思えば、あれは1回目のプロレス芝居の「芝居としてはクソだがプロレスという無茶苦茶なことをしてる、1回見ないといけない」という無視出来ない存在になっていたんだろう。

 そして、それが札幌では出来ていたんだな。札幌で予想以上の動員が出来た一因として、予約表を見てわかったのが、「札幌のおもだった劇団のほとんどが、T人以上内閣に人を送り込んでいる」ということだ。今回は失礼承知で札幌の劇団でアドレスがわかるところ全部に、メールを送った、そのかなりの数が、全員とは言わないが1人は見に来てくれた。若林が頑張って挟み込みしてくれた、ハムプロの人もまわりにいっぱい宣伝してくれたこともあり、札幌演劇界ではほぼ情報は広まった。その中でちゃんと「京都からプロレスやってる怪しい劇団が来る、誰か一人は偵察に送り込まねば」という無視出来ない雰囲気が出来ていたというのは大きな成果だ。そして、初日みに来た方の薦めて後半動員が伸びたこと。楽日にきたアンケートに「最初にくれば良かった。劇団員も連れてくれば良かった」と書いていただけたことなどをみれば、結果はだした。次ぎ行く時には「無視出来ない存在」になってることだろう。

 が、京都では、無視できるのだろう。第6次以後、知り合いという知り合いがほとんど来たなんて公演はない。それは、第6次の出来が、次回以降も無視出来ないて出来じゃなかったてこともあるし、それを再度無視出来ない存在にするほどのムーブメントをおこせる宣伝や評判をおこせていないことがあるだろう。

 今回は「プロレス芝居」というものは、遠征先でこそムーブメントをおこせるツールである(そりゃどこにもないだろうし)という自信は持てた。あとは、地元京都でさらにもう1段階なにを起こせるかだ。今の動員でプロレス芝居の存続はできないから

 となると、作品の質には自信を持っているだけに難しい。日本の演劇は作品の出来よりスターシステムでもってる感が強いから(実際、私があまりのつまらなさに怒って途中で帰った劇団が関西にはあるが、役者のファンという形で動員をのばしてるんだよな、あれで泣く奴はろくに本も読んだことないのか、人類の歴史を彩った文人に謝れと言いたいが、そんな文盲でも感性豊な人間でも一人は一人、人権を持っているのはかわりない)、スターを育てれば良いのだが、それじゃ作家としてはあまりに悲しい。そして、内閣の役者は、スターとはちょっと違うんだよな。まのもひろふみもちっくもスターちゃスターなのだが、ファンがどうこうではないし(しいていうならシモンさんなのだが、リッキー=シモンもちょっと違う)。一番の身内じゃなくても客を呼べるという点では向坂の解説なのだが、よその座長だしね。

2010/03/18(木) つぎゃあ名古屋だでよ
  終わったばかりだというのに、まの車で、ちっく、シモンさんの4人で名古屋に行ってまいりまして。名古屋にはスポルティーバというリングのあるスポーツバーがありまして、もともと名古屋にはインディー団体が多いんで、これない距離でもないし見に来てくんねえかなとわかる団体には全部DM送っていたのですが、それ以上の成果「見には行けないけど、うちのリングをぜひ使ってみないかい」とおっしゃっていただいたのですね。

 内閣は基本売り込んでいくので、むこうから話が来る用になったてのは大成果。そんなありがたい話は、先方の熱が冷める前のスピード勝負だと思い、激戦を終え決して体調がよいとはいえない3人を引き連れ(私は試合してないから楽)、名古屋まで行ってきたのだ。とくに運転手のまのさんお疲れ。そして、わざわざ呼び出してきてくれた新井君お疲れ

 リングがあるバーという噂は前々から聞いていて、それでDMを送ったけだが、行ってみたら本当に実際にあった。毎週水曜日はカレープロレスといって、カレーを食べながら1試合が組まれている(どうせなら試合も見たいしそれもあって、水曜日にした、あとは定期的には金曜だが、金曜はたいてい仕事だしね)。カレーもアルコールも500円と、スポーツバーにしてはかなり良心的な値段だった。やはり間近でいい音が出るリングの試合はすごい迫力だった。

 そのご、代表さんとお話。とても熱意がある方で、またそこの団体はDDTの影響をすごくうけたエンタメ色が強いということで、我々の演劇畑にいるからこそできるアイディアについてとても興味を持っていただいていた。とにかく体育会系のノリで「もうやりなさい、うちでやりなさい、明日にでもやりなさい」とすぐに決まってしまいそうな勢いだった。

 どんな作品を持っていくか、交通費、宿泊費、動員、制作協力などいろいろぱっと考えた限りでは、札幌でできたのだからはるかに楽ではある。なにせ、舞台費が0なのがいい音響、映像も仕込みいらんし、照明は多少追加するかも知れんが、実質小道具と衣装だけ持ち込めばよくと仕込み0でいきなり練習できるてのはかなりでかい。


 私ちょっとプライベートで半年ほど忙しくなるので、ここしばらくやるつもりはなかったのだが、本だけ書いて演出と制作は誰かに任してならやりたいなと思った。それこそ、熱が冷めないうちにちゃっちゃと。

 名古屋という土地は、インディー団体が多くプロレスは熱い。演劇界も多少つながりのある劇団はあるし、やりやすくはある。新井や4月から帰るサンフレスコに、千本も公演中だけ帰省してて頼めば手伝ってくれそうだし。なにより、なにかあれば気軽に日帰りで営業やうちあわせにいけるのはでかい。

 あとは、マットが多少硬くなる分の安全性。そこはそのために連れてった2人も早くも、投げ技を多用せずグラウンド中心、せっかくならどうロープを使えるかなどの戦略はたててたし。

 また、モリゾー、ドアラ、しゃちほこ、信長、坪井ノリオ、河村たかしなどネタにしやすいキャラがそろっている。そして、テレビ塔があるから、大好評だったテレビじいさんがまたできる。

 と、いうことで有意義な視察の旅でした。夕方京都でて向こう付いたの夜、滞在時間4時間半でどこも観光してないわ。名駅近くも、栄近くも、名古屋城も、ななちゃん人形もなにもみとりゃあせんし、味噌煮込みうどんも天むすも、マウンテンの小倉スパもくっとりゃあせんので、ぜんぜん名古屋いったきはせんだがね。世界の山ちゃんで出羽先とみそかつときしめん食っただけ

2010/03/16(火) さよならHIROFUMI
そして、もうひとつ忘れてはならないのがHIROFUMI引退セレモニーだろう。彼のセレモニーは14日13時からのステージ後にやりました。本当な楽ステ後がいいんだろうが、21時に終わってからセレモニーしたら退出できないから。

 彼との出会いは6年前のごまのはえ氏のワークショップでだ。当時からさんざんうざい、きもいといわれていた彼で、私も最初はなんなんだこいつはと思っていたが、気がつくと仲良くなっていて、実質旗揚げ公演の「生ゴヅラ」によんだ。当時、彼は自ら通う精華大学の学生劇団「忘却曲線」に所属していたが、あの言動ですからうざがられていたのは明らかであった。しかし、内閣は違った だから、生ゴヅラのアンケートに、忘却の先輩から「ひろふみが居心地の良さそうな現場を作ってくれてありがとう」と書いてもらえた時は、別に私は彼が可哀想だからうちでいい思いをさせてあげようなんて崇高な意思で彼を誘ったわけじゃなく「こいつ舞台に出したら面白いし、一緒にいても楽しいから誘おう」て理由だから逆に申し訳なくなった。

 で、彼はけっこう今回が最後っていってた。東京に行って声優になるとかいった時も会ったし、去年の生ゴヅラの後も就職するとかいって、大阪決まったのもぎりぎり。そして今回も夏で最後と言ってて、でもどうしても北海道の友達にやつは見せたかったから、なんとかあと半年待ってくれて、別な要員も会ったのだろうがのばしてくれて、さすがに「絶対売れるし、もう少し」とは言えなくなくなった。次は東京だ、名古屋だ、福岡だってあるから、その地の人にひろふみは見せたいけど、もう限界。これ以上は友人として引き止められない。

 彼は稀代の天才だし、あんな役者はプロにもいないから、もっともっと見たいけど。彼はもうけっしてうざい男ではありません。いつまでもダメな私がこんなこと言うのはおこがましいですが、かれはこの5年で大きく成長しました。今でもアニメと下ネタばかりで空気よめない言動は多いが、なにが違うかというと、空気を読めない発言をしたらいけない場面では絶対そんな言動はしないということだ。内閣の現場は、空気を読まなくていい時間帯がとても多いので、彼は依然としてうざい場面が多いが、数少ない本当にダメな時はしないし、むしろ注意する側になる。これは四六時中空気を呼んで大胆な発言をしないよりよほどレベルが高い。彼はまさにパーフェクトな社会人だ。

 そんな彼は非常識な演劇界から足を洗うのは必然かもしれません。彼が2年半前、誰もが信じられなかった、演技を見てファンになった子とつきあって、結婚を目指して就職するというのは、100%とはいえないけど、友人としてとても嬉しいことです。

 だからこそ、たださよならじゃなく、引退セレモニーをしようと思いました。どうせなら、ひろふみという一部では有名だけど無名な役者が引退セレモニーをするという、内閣のコンセプトであるくだらなさの点でもの凄いギャグをしたい、これがまのでもちっくでもネタにならない。ひろふみだからこそのネタです。

 式は、ひろふみが初舞台時に共演した松井さんが編集した映像ではじまりました。付き合いが長い彼女のひろふみへの愛も相当ですから、あのひろふみなのに泣ける映像でした。彼を演出した蓮行さんナツメさんという豪華メンバーからの送別メッセージも流れた後、ひろふみの入場。本宿が司会で、私とひろふみへの愛なら私に負けない寺澤の4人で、過去の出演映像を見ながらフリートーク。ふりかえると、桜井防衛大臣、GTO鬼塚、DTオズマ、はみだし王子、小倉さん、Hさひと殿下、大司教、草薙剛と改めて見ると尋常ではない役が多い。その時のうざい言動のエピソードをまじえたフリートークは和やかな雰囲気で進む。予定外に神田川からは、こっそり録音していたひろふみの生歌もかけるし。

 そして、まのさんの卒業の歌がある中、私から卒業証書(字はシモンさん)と送辞の授与、花束は同じく初舞台で共演したMコバから。そしてひろふみの感動的な答辞が終わり、私と握手包容、と突然そこに高田が乱入「お前の引退は認めない、引退したいなら俺を倒してからにしろ」と急遽試合が。コールはもちろん鍋さんで、レフェリーは野口だ。高田にかなうはずもなくぼろぼろに、がそこでひろふみが好きな音楽がかかり、リングサイドにみんなが集まり応援すると、そこから大逆転。なんと感動的なフィナーレ。

 しかし、突如高田が起き上がり「んなわけねえだろ」といって倒し「みんなやっちまえ」で乱入しぼこぼこに、最後は「さあ帰るか」といってみんなをふんずけて帰り、オチはまのくんが踏んで帰る。最高にしまりのない形で本宿が「これで終わりです」といっておしまい。このしまりのなさ、まさにひろふみの最後に相応しい。

 さすが、この日は日曜の昼てのもあるが、一番動員が多かったし、ほとんどのお客さんが帰らなかった。ただ、やっぱりひろふみを愛する内閣共演者は多いから、もっと見に来てほしかったな。意外に、身内じゃない人が多く、それでも笑ってくれたのは収穫。ひろふみってのが身内じゃなくても通用したというか、内閣ファンはひろふみが好きだったんだね。

 本当に自分で開催しといてあれだが、彼は京都演劇界一幸せな役者だ。京都でここまで感動的な引退をした役者を私は知らない。羨ましい。これから行く道は違えども一生の友達でいて下さい。そして、戻りたくなった時、いつでも迎え入れられるように私も頑張ります。

2010/03/15(月) 生中継報告
今公演は色々なことがありましたが、なんといっても最終日にはでかいことが2つありました。まずは、ユーストリームでの生中継です。当たり前だが、私は本番中は自分が出演してる時と移動中以外は客席の裏の方で本物を見てたので、実際その生中継は見ていない。だからどんな映像になったのかは知らんが。さすが、竹崎さん。人がつかないカメラ1台と花道を狙うカメラ、実況席を狙うカメラ、リングのアップ用カメラとリングを引き気味に狙うカメラの5台使い分け、試合時も芝居時も入場時もその時見てる人が一番見たいところにどんどんきりかわる(タイガー•ちっく•シンが観客を襲うところなどは、札幌は身内が少ないからスタッフの仕込みだったが、京都では基本いきなりぶん殴っても許してくれる友達を指名して襲っているので、殴られた方がその場でうずくまるか逃げるか反撃するかは予測出来ないのに、追えていたのは見事だ)のはすごい、アーコンのツイッターでも、「本物のプロレス中継みたい」と賞賛されていた•••、うちのプロレスが本物っぽかったからてのも言ってくれー

 とりあえず、京都の人間には「直接見に来い」て姿勢だから内緒にしてたが、札幌の人には、スタッフと見に来れなかった人中心にお知らせした(あと、名古屋で親戚の用事があった千本にも)が、何人かは見たてメールをくれた。まあ、画像、音声はかなり悪かった(くしくも、札幌の後輩と千本がほぼ同じく「画像が悪くて、AVぽく女の子がエロく見える」という感想だったのは笑った。そういや、あの2人は良く似ている。画像や音声は文句言われたが、実際DVDなみのクオリティで生中継出来たら見に来ないとまではいわないが、録画されたらDVDが売れない。本来は「遠方の評論家や劇場関係者にみてもらう」てのが目的だしね

 とはいえ、札幌で見た人から「札幌公演より面白かった」て言ってくれたのは嬉しかったな。生じゃないと北海道ネタカットというハンデがあって、新たに追加したネタがうけてるんだから。

 そして、アカウントが108人もあったこともわかった。1回中断した人が再度見始めたら2人とカウントされるので、実際100人もみたわけではないし、2時間半ずっと見続けた人なんかあんまりいないだろう。それでも、まあ、2、30人反応あればいいやほとんど告知してないしと思ったのが、108という煩悩と同じ数てのが内閣らしくて嬉しい。東京の演劇界の有力者とか大口のスポンサーとかが見ててくんねえかな

 ということで、このユーストリームてのは実に面白い。実は仕込みの様子とかも生中継したりしてたのだ。今やりたいのは「打ち上げの様子も生中継して、札幌スタッフの方々も参加した気分になってほしい」てもの。実現出来ると良いなあ。

 あとは、うちは左右問わず危険なネタが多すぎるので、宮内庁とか自衛隊とか部落解放同盟とか朝鮮総連とかの人が見てて怒られないかだね。生だと言い逃れできんちゃ。といいつつ、昨日は民主党の市議さんが見に来てくれたのに、堂々と日教組をネタをしてたが

2010/03/14(日) 曲がり角か
  公演終了しました。すでに無事とかけない。怪我人が出ている。

 プロレス芝居は曲がり角にきている。

 正月に帰った時、中学時代の友人と激論になった「なぜ、お前はプロレスをしているのか?芝居がやりたいんじゃないのか?」と、答えは「別に売れたいから、本当は別にしたい作品があるのに、我慢してプロレスをしているわけではない」である。

 それでも、じゃあプロレスが目的か、手段かといえば手段である。それをいったら、演劇というものじたいが、人生の目的じゃなく、楽しく生きていくための手段なのだけど、私のしたい表現で、プロレスがやりやすいからてのもある。だから、プロレスしない芝居だってするし。

 もちろん、プロレスがうりになってるからてのもありますよ。プロレスの時はばんばん雑誌のるのに、プロレスしてない時はのらないし。おかげで、いろんな人に会えたし。遠征の時は、基本プロレスしかもってききないしね

 が、怖いんだよ。今回のプロレス。もう、怖い。どんどんレベルがあがっている。それは下げられない。内閣のプロレスは安全第一で、実際はみなさんが思ってるより最初からかなり安全に作っているのだが、危険回避スキルアップが、技術向上スキルアップのスピードより遅い。最初にやったプロレスが死亡率0.00001%なら、今0.0003%くらいになってる、はっきりいって1万分の3というだけで主催者としては十分に怖い。私は「すごい芝居」じゃなく「いい年したやつが中2みたいなくだらないことをしている芝居だ」というのがコンセプトだから、プロレスも「芝居中にプロレスするなんてなんてくだらない企画だ」と思われたくてやった。それが「芝居中にプロレスするなんてすごい」てなってもいいのかなとは思う。

 それに加え、はじめての土地ではともかく、本拠地ではあきられてるかもというのもあるし。動員が思うように伸びなかったのが、やはり悔しすぎる。プロレス芝居というものでは、このへんが限界なのか。北海道でやるというのが、プライドの高い京都人にはウリにならなかったのか。新作至上主義にやられたのか。動員なんて黙ってれば減るから、安定しているだけましだが、安定なら安定でこの動員では、金かけない普通の芝居なら十分(みんなからノルマ払ってもらったうえでなら)黒字なのだが、プロレス芝居なら私の自己負担がはんぱないので破綻してしまう。売れたいのか、趣味でいきたいのかもわからんし。人生悩みますわ

 なにがというと、終わった爽快感がそこまでないんだな。札幌の方が感動が大きかったが、今は物足りない。とても同じ期間小屋に入っていたとは思えないくらいあっという間に終わった(24時間みんなと一緒にいたか否かという違いがでかいが)。上記と矛盾しているが、もっとやりたい。

 とはいえ、作品の出来はまったく悔いなどない。100点どころか200点だ。甘い処だらけだが、甘いところを詰めたら逆に面白くないと思ってるし。内閣は、実は笑いの絶対量を映像で確認するというせこい劇団ですが、今回は量が一番でした。やったね

2010/03/13(土) ほんとうにさよならHIROFUMI
動員が伸びん。毎回毎回いってるが、ほんまに本格的ピンチ。札幌がかなり良かっただけに、厳しい。日本の新作史上主義だと、再演は敬遠されるのかしら。ぜんぜん違うんだがね。とにかく、いつでも見れるとは思わないで下さいよ。そんなほいほい出来るもんじゃないんですから。とにかくきてください。理屈抜きです。

 そして、今日の昼は稀代の天才HIROFUMIの引退セレモニーです。涙なしには見れません。式次第はできてます。涙で送ってください


 そして、どうしても見れない人、札幌で見に来れなかった人、ぎりぎりですが、実はユーストリームというところで、18時半からの楽ステを生中継します。まあ、よかったら見てくださいよ。これで生で来なくていいやてのは勘弁してね。

 ここから
http://www.ustream.tv/channel/takepon-box-show
 

2010/03/10(水) 映画は印刷 芝居はコピー
演劇人が食えない原因の一つに、演劇てのは生ゆえに1回ふえるごとに、人件費だ会場費だの、作品以外にかかる金が多いというのがある。これが映画だと、作品を作るまでの初期投資は演劇より上だが、一回作ってしまえば上映するのにそれほど金がかかるわけではない。映画は版代がかかる分、一枚二枚ならコピーより高いが、何百枚になれば圧倒的に安い印刷みたいなもんだ。演劇はコピー。

 なんで、ある程度でかい劇団にならないとロングランなんかできない。私がよく見ているフリンジて制作さん向けのサイトに「劇団はロングランすべきでる」という記事があった。「小劇団てのはほとんど週末だけの公演が多くて、その公演の面白さが口コミで広がる頃には終わってしまっている、それは問題だ」てことだ。まったくもっともである。

 それを実感したのが今回の札幌公演。知名度0の町に乗り込んだわけだが、言うまでもなく我々は面白い作品をもっていったので、あきらかに楽日には1日目とても評判が良かったというのを聞いて、来たという人がいたのだ。また、楽日に「初日に来てさえいれば劇団員全員連れて来れたのに悔しい」てアンケートもあった。私も悔しいですよ。

 しかし、そんなにロングランなんかできないのですよ。単純にプロレス芝居だから、プロレスラーだって、4連戦くらいしかしないのに、普段は役者の我々が1週間連続でやったら死んでしまうてのもあるが、お客さんが増えたところで、そんなに長くホールおさえたら破産してしまうし、今回札幌はたしかにホール代無料でしたけど、我々はフリーターですから何日もバイト休んだら来月死んでしまう。正社員じゃ、そんなに有給取れないしね。となると、必然的にロングランはしたくても出来んのだ。まあ、フリンジの文章もそうは書いてないが行間を読むと「そんな劇団はアマチュアとして細々とやった方が良いよ」て書いてあるのだけど。我々はそんなレベルに達してないよと。

 てことで、今回の内閣も1週間やれば絶対に動員は口コミで伸びると思ってますけど、金がないので3日間だけです。役者の体調考えれば、5ステージやるなら、1日1回5日間やるべき(さらに週末休めない人間を見込めば、3日間5ステージするよりその方が絶対動員は伸びる)なんだが、金がないのだー。てことで明日から仕込みで金曜夜には本番の強行スケジュールだ(そして、強行に見えるが、京都の中ではむしろ、3日目夜に本番てのはかなり緩い方なのだ)。ゲネは金曜午前中だから、はっきりいって、プロのレスラーでも3日連続ダブルヘッダーなんかしない(もちろん、プロよりは危険なことはしてないけど)

 そんな強行をする我々だからこそ、口コミ頼りじゃなく、今からがんがん宣伝してもらわないとならないんです。札幌と違って京都では、すでに面白い作品を作って来た実績はあるし、今回の作品も札幌で大受けしたという実績もある。全然未知のものじゃないじゃない。がんがん見に来て。チケットかって。お願いちゃわん

2010/03/09(火) 挟み込みのお知らせ
 挟み込みですけど、明日10日19時から400部一斉です。本番前日じゃなく、前々日だからお間違えなく。

 19時というのは京都演劇界ではちょっと異質ですね。京都は基本ほとんど13時から17時くらいの間です。なんで今回19時かというと、一番は今回の仕込みスケジュール的に、ここが楽てのが一番なんだが、夜にしたらどれくらい数がかわるのか試してみたいからです。

 うってかわって、札幌は夜がほとんどです。今回制作をしてくれた若林に「お前の挟み込み手伝ってせいで旦那が不機嫌になったじゃねえか」と言われまして、なんだこいつの旦那昼間から家にいるのか?大丈夫なのか?と思ったら、札幌はほとんど夜だそうです。昼間だと思いこんて、主婦に仕事を頼んで一番主婦がいないとまずい時間がメインとは大誤算ですよ。ごめんね若ちゃん。そして旦那さんすいません。

 まず不思議に思ったのが、「夜て普通稽古やん、夜にして大丈夫なの」てことですが、札幌は基本ほとんど専属制作がいるそうなんで、大丈夫なようです。うらやましい。それどころか「昼間やったら仕事してたら行けないじゃん」と言われた。札幌演劇人のがしっかり仕事してるぞ、昼間からたらたらして、大丈夫か京都演劇人。

 てことで、今回は夜で試してみます。まあ、水曜日なので青少年活動センターは休み、必然的に稽古が休みな劇団も多いのでそれほどひんしゅくは買わないはずだ。でも、稽古が休みならたいていの演劇人は水曜日夜はバイトかもしれん。

 まあ、挟み込みて自分のところにされるのはサービスだしねえ、ようは自分たちが別な劇団に挟ませてもらって自分のとこはさせませんじゃ信義に反するからしてることですから。今回の札幌は久々に「挟み込みの効果があった」て実感する公演であったが、ある意味京都よりさらに狭い札幌演劇界だからこそ「とりあえず考えずにてある公演すべてに手当たり次第に挟むことが出来た=札幌演劇界のほとんどに周知できた」わけで、京都だ大阪になると「全部挟んだらビラが何枚あっても足りんので、どこにまくかを頭使わないとならん」ところで本当に効果があるのか疑問。

 私は前々から提案しているが、映画の予告編みたいに、宣伝映像つくって仲良い劇団の開場中に流してもらう方が効果ありそうなんだけどなあ。1月前でも宣伝映像どころか、脚本すら上がってない劇団も多いからしんどいけど。

2010/03/08(月) 来週には燃え尽きて真っ白だ
コーエー主催の戦国武将祭、歴史ブームに大便乗。まあ、私も本当にはまっていたころならいってたかもしれん。しかし、プロレスラーが武将として参戦にはやられたなあ、武藤信玄とか高山の本多忠勝とかあってんだかあってないんだか。蝶野信長、AKIRA光秀(傾き者どころか、戦国エリート保守の光秀をAKIRAてのもわからんが)の謀反を返り討ちとか歴史かわってるやん。いずれ三国志プロレスもて話しになる前に、版権とっておくかな。うちがオリジナルだ。董卓はうちのまのしかありえない


 京都まで残り一週間、うけなかったネタの差し替えと、実況が木村くんから、えぐ本氏にかわるのでそこが中心。えぐ本氏は、今回初実況ですが内閣に出るに相応しいゲス野郎です。平気でおっぱいをもみます。北海道に一緒に行きたかったという思いと、連れて行かなくて良かったという思いが同居します。喋りは木村のが軍配だろうが、向坂との付き合いの長さから来るコンビネーションはえぐ本氏だろう期待してますよ

 ちょっときになるのは、稽古場が燃え尽き症候群ぽいところだ。たしかにかなりいい結果をだせたので、さあ京都でもというより満足しちゃった感はある。2カ所公演はロマンポップの面々しか経験がないので(鍋さん、シモンさんもあるのかな?)、なかなか維持が難しい。

 それでも貧欲にネタの差し替えを提案するみなには感謝だ。絶対京都でも結果出します

 ちょっとまだ売り上げが不安です。むこうが200なら、こっちは400はよびたい。ばんばん来てください。お願いします。どのステージもまだムラはないです。

2010/03/06(土) 北海道総括

 あーちゃん不登校!あー、ネタにしてえ

 てことで、ネタ会議しました。なんてったって宇宙一のサンパレス、木の城大雪、栗沢のいちごは栗沢一、三井グリーンランドなどのネタは受けたが、こっちで通じると思えないのでやむなくカット。それでも残した方だとは思う。最大の変更点はフレディ•マーキュリーとまりもっこりをあわせたフレディまきゅもっこりの差し替え。お客さんにほとんどフレディが通じてなかったため受けなかったのだ。フレディ、あんま有名じゃないのか。ということで受けないとわかれば即座に差し替えるのが内閣のいいところだ。2カ所で公演し、間に時間があるというのははじめての経験なのでどんどん改善したい。

 まあ、長らく北海道のネタを書いていたが、これからは京都モードということで、いったん北海道の総括は今日で最後。

 とにかく、私は単にみんなと26で修学旅行がしたかった。高校演劇時代に果たせなかった、遠くに演劇に行く(実質遊びにいく)ができて、大好きな地元北海道のうまいもんみんなに食わせられた(こうかくと奢ってるみたいだけど、みなの自腹で)だけで満足なんだが、みんなにしんどいけど楽しい思いをさせられてよかった。ただ、必要以上に体力を奪ってしまったのは反省点。私はプロレスしてないからみんなより元気てのもあるが、それ以上に移動なれ旅行慣れしてるのもあるし、人の家だろうが平気で熟睡出来るてのもある。なぜみなが無料で泊まれる加茂さんや菅野さんや栗山の家から自腹きってまで、ZOO近くのホテルにいったかを理解するのに時間がかかった。理解してもホテル用意する金はなかったけどさ

 北海道ネタが受けたことは昨日書いたが、あとは客席のわき方で関西と際立って違いがあるとは思わなかった。ステージ毎ごとに笑うポイントが違ったしね。今回のMVPは演出として誠に不本意ではあるが向坂である。ただ、やつはさすがに頭がいい。いつもアドリブばかりやって、たいてい本番前酒飲んで舞台に上がるし、演出の言うこときかないてイメージはあるが、今回は開場中に実況の木村とフリートークをしてどこで受けるかのポイントを探し、台詞通りにやった方が受けると思えば、その通りやるし、むちゃくちゃアドリブした方がいいと思えばやるし、と実際その判断が間違ってないので、序盤で奴がそれをつかめば、私も舞台裏で「今日の客なら台詞通りでテンポ重視だ」とか「今日は引き延ばしても良いから、アドリブで笑わせろ」とか指示ができた。そういう意味ではリトマス試験紙的な役割を担った彼は納得のMVPである。奴のアドリブは稽古場では頭来るけど、結果だしゃ文句は言わんし、結果出すから毎回オファーをだす。そういう意味ではあまり北海道では、そのばそのばで無茶をやる劇団は少ないのかもね

 北海道のお客さんで嬉しいのは、来るのが早い。開場時間前に並んでる人が多い。開演時間までほぼ入っている、これが京都なんか、10分前まで絶望的になるくらいしか入ってないし、開演時間遅れる人も多い。なんだろう、人待たせたら相手が凍死しちゃうからとかかな。あと、予約しといて来ないて人が4人しかいなかった、京都なんか毎ステージ5人くらいいるのに。義理堅い。制作として非常に楽だ。

 207て数字は満足だ。いくら私と栗山と末山の地元とはいえ、動員が200名を越えました。207人という数字、札幌演劇界ではなかなかのようです。もちろんリピーターが多いので、実際に200人の人の前でした訳ではないのですが、逆にリピーターが多いってのは嬉しいことだ。

 価値があるのは私が66人、栗山と末山があわせて22人、招待した身内を含めても15人ということで、なんと身内率がぎりぎり50%を割ったのです。まあ、私は100人呼ぶっつってたのに出来なかったからもっと呼べよって話しですが、いくら地方とはいえ、身内率70から80%台の内閣が、身内率50%を割る日がくるとは思いませんでした。104人のお客様の中には、現地協力者であるハムプロジェクトや沖田や阿部といったを通じたり、劇場の案内を知ったという準身内的な方も含まれていますが、それでも3桁ものお客様が、それまで笑の内閣という存在を知らず、さらに身内が出演しているわけでもないのに、ビラをもって興味をもってくれたとか、友達から勧められたとか理由で来てくれたというのは、誇りをもっています。だって、京都は300台くるけど、ほとんど身内で、身内外が3桁来ることないんだもん。

 



 結論的には、けっこう札幌演劇界では話題になってるようなので、もう1回きたいですよ。後輩の一人が「今回は、響さんの芝居だし見に行こうよて誘ったけど、次回は面白い芝居だから見に行こうよて誘える」て言ってくれたのは嬉しかったな。1回実績のこしたから、身内も身内以外も呼びやすくなったとはいえる。次は300だな


 だからこそ、すぐ来年又来ようとかは言えない。プロレスを持ってくるにしろ、プロレスなしのを持ってくるにせよ、おそらく京都でやる以上の期待が待ち受けている(あと、京都では私個人はどうせ高間だしという評価が笹待ってるが今まで通りクソ人間でふるまってもいいけど、少ししっかりせんとならん)のだから、生半可な者は持っていけない。それを作る自信がないとは言わんが、すぐに書けるか、書いたとしてもお金や人材の面で持っていけるかというと、今回は再演だからいいけど、早々には出来ない。だいたい、一生に一回かもて来てくれた地元友人もいるので、そんな頻繁に言ったらありがたみはなくなる。かといって4年も5年も放置してたら忘れられるし、なんとかグッドタイミングで、人材も金も作品も人格そろえて再上陸したい。行くぞ

2010/03/04(木) どうなってるんだ北教組
 今日から京都公演に向けて練習再開ですが。北教組の幹部逮捕されましたね。なぜ先週逮捕してくれなかったのか。今回の向坂の役は「組合活動をしすぎて、指導には全く来ない顧問」でしたが、前回の「土地ころがしにはまって来ない顧問」の設定を変えたのは、ひとえに親父の知り合いや私の恩師はみな組合幹部なのでネタにして笑わせたい、怒らせたいというのがあったからです。向坂は期待通り演じてくれましたが、どうせならこれもネタに組み込みたかった。あとで、知ったがこの裏金献金問題は北海道では充分通じるネタ(京都ではほとんど報道されてないので、あまり通じないと思っていれなかった)だったらしいので、いれておけばよかった。「先生これから組合の集会に行くから部活は休む」より「先生これから小林千代美に裏金届けに行くから部活は休む」のが絶対面白いもんなあ。「町村の野郎、親父が特高だからって、負けた腹いせに警察動かしやがったな」くらい言っても受けたかもしれないなあ。しかし町村は相変わらず上から目線で本当にむかつくなあ。酒や武部も政治信条的には相容れないが、オヤジギャグ好きや酒で失敗する人は友達なら好きだ。が、町村は人としてもまわりにいると嫌だなあ。比例復活のくせにもう少ししおらしくならないものか。喜んでるけど補選になって、いったん辞職する勇気なんかあるのかね、もし子分出して当選しても次回の調整がめんどくさいだろう。

 と、いうようにまず今回の芝居の手ごたえの一つが、北海道ネタの受けの良さだ。「よく調べましたね」とアンケートに書かれたが、そりゃまあ私の出身地ですから元々知ってたわけなんですけれども、これはたぶんカットしちゃうからネタばれ上等で載せるけど、「網走ってガス漏れや断水する町でしょ」「それは北見だ」て台詞で大爆笑が起きた時は、楽屋の方が大爆笑だった。演出の私ですらそこは笑いがとれる台詞じゃなく、ただのつなぎだと思っていたのに


 とにかく、北海道ネタでないところまで深読みされたもん。「I was born to love you」で入場するレスラーの時なんか、稲葉が出て来ると思われたり、あの劇場で稲葉ジャンプされたら壊れる。あとで聞いたが、北見断水問題てのは私が思ってた以上に北海道では大ニュースになってたみたいで。サハリンのコンスタンチン君の火傷のニュースが誰でも知ってると思ってたのに道外ではまったく通じなかったのと逆だ。今度地方公演をやる時は、現地ニュースが現地でどれくらい話題になってるかをよく調査してからいこう。

 まあ、ただうち京都でも「部落ネタ」とか「兄弟仲が悪いかばん屋」とか際どい地元ネタやってるしね。こういう風なネタを持ってくる劇団が単純に札幌になくて新鮮だったのもしれんけど。

 と、いうことで今から話し合いです。役者からはさまざまな改善案を文章で出してもらったが、まあ、方針としては、大幅変更カットはせず、グダグダな部分の精査だけします。なにぜ、すでに北海道で結果をだしてる芝居ですから、わざわざいったん崩すリスクを置かす必要などない!
 
 

2010/03/03(水) 札幌の人への感謝
 今回の公演は、本当にいろんな方に助けていただきました。初遠征が北海道なんて無謀と言われましたが、逆に同窓がいない東京だったらもっと混乱していたと思います。だから、北海道で良かったといえるでしょう。

 まずは、ハムプロジェクトの方々です。ハムプロさんは改めて紹介すると、札幌の劇団で、ワゴンにのって全国を回る公演をしていました。私は京都のアトリエ劇研にやってきたみなさんの公演を観に行ったのですが、結果的に、港まで迎えに来てもらうわ、仕込みは手伝ってもらうわ、受付も手伝ってもらうわ、代表の菅野さんのお店で打ち上げさせてもらうばかりか、朝まで過ごさせてもらうわ、色んな方に薦めてもらって、20人以上集めていただくわとという物凄いご協力をいただきました。ありがたすぎます。

 この恩は、絶対に次みなさんが京都にいらっしゃった時に返そうと思います。京都であの方々とお酒を飲めることが今から楽しみで仕方ありません。

 舞台資材集めをしていただいた上田さんも足を向けて寝られません。リング設営のための平台、箱馬、単管の数を見て最初面食らったようですが、予想外の安い値段でかき集めてきていただきました。ありがとうございます。

 そして、トラックをしてくれた沖田君は、私の隣の学校の演劇部の後輩。実家がほぼ近所ということで、私の家から母と一緒に余っている布団と調理器具をつめこんで港まで迎に来てもらったばかりか、次の日の資材集め、そしてパシリ的にしょっちゅう買い物までやってもらうなど多大な貢献をしていただきました。ありがとう。

 制作を手伝ってくれた若林にもまた、足向けて寝られない。彼女とも別な学校だが、同期で一番仲がよく、彼女とだけは縁が切れないようにしていた甲斐があった。今回は制作として、札幌の挟み込みは19時からが多いところを主婦なのにやってくれて、ホール入り後は、みんなの昼食準備をしてくれて、本番は金庫番としてそつなく受付を進行してくれて。彼女は最大の盟友だ。ありがとう

 映像オペレーターをしてくれた阿部君は、沖田と同じ学校の同期。正直、高校時代はそこまで仲が良かった方ではないのだが、今でも演劇を続けて「国境無き意思団」というところに所属していて、沖田も良く手伝いにいってるという話を聞いて、今回ご協力いただいた。色々あってすっかり成長した男前な好青年になってました。次は意思団の公演がある時にあわせて帰省したいと思いました。ありがとう。

 受付に入ってくれた小川さんも、沖田、阿部と同期で、また別な学校に言っていた子です。彼女の家は北斗市という函館の隣で、わざわざそこから受付に来てくれているという、距離的に言うと岡山から手伝いに来てくれるくらいすごいことです。なにせ、28日帰る時に、チリ沖地震の津波で電車が止まり帰れなくなったくらいだ。おかげで打ち上げはこれたが、次の日仕事まにあったんかな。ありがとう。

 宿を提供してくれた加茂さんは、私とは別の学校で1つ上の方。ちっく、HIROFUMI、寺澤という濃いメンツを泊めるばかりか、15時出勤なのに8時に起きて朝御飯まで作っていただきました。一軒家とはいえ、感謝の言葉がいいつくせません。ありがとうございます。

ZOOの管理人の笠島さん。私と同い年でありながら、シアターZOOを切り盛りし、内閣を札幌に呼んでしまった張本人です。なにせ、劇場でジンギスカンするわ、場外乱闘でいらない椅子をひとつ潰させてくださいと言うわと、だいぶご迷惑をかけましたが、作品を見て楽しんでいただけたようで幸いです。なにより眼鏡が似合うキュートで可愛い女性で隠れ巨乳だと思います。私だけけっこう多数の男性陣が気付いているのがさすが内閣だ。打ち上げでもみな調子に乗って「麻衣ちゃん可愛い、麻衣ちゃんかわいい」て言ってごめんなさい。また、呼んでね。内閣だけじゃなくロマンポップも。

 そしてなにより、見にきていただいたお客様。私を直接知らない、母の友人や父の同僚も含めて、親戚、中学時代の友人、高校時代のクラスの友人、高校演劇の友人、お世話になった先生方とたくさんの方に来ていただきました。残念ながら見に来ることが出来なかったかたからも激励が届き、今回は私や知らせを聞いた友人が頑張ってくれたこともあり、ネットワークの再接続が出来たのが嬉しいです。特に、高校演劇仲間の同窓会なんざ名簿もないし不可能だと思われていたのが、今回皆さんが広めてくれたおかげでやりやすくなったでしょう。まあ、私もチケットたくさん売る目的の商売だから頑張ったわけで単に飲み会ならそこまで頑張らなかっただろうから、それだけでも公演してよかったと思います。


 正直、来る前は最初で最後の可能性は高いと思ってましたが、ここまでよくしてもらった以上、みなまた来たいと思っていると思います。くる時に「初遠征で、二度と遠征は嫌だと思うか、またやりたいと思わせるかが勝負」と思ってましたが、私の力じゃなく北海道の人のおかげで目的が達成出来たのはとてもラッキーです。

 いつも書いてますが、私は私がいなければ出会ってない人が楽しそうに飲んでる姿を見るのがとても好きだ。京都でこれ言っても、いずれ出あっただろうてことになるが、今回の内閣の人と札幌の人は私がいなけりゃ絶対に出会ってない。みな楽しそうに話して、アドレス交換しているのを見るのは本当に不思議で嬉しかった。例えば、ロマンポップ札幌公演があったとして(もちろんそれなら私は絶対地元の友達に宣伝するが、もし私と向坂が喧嘩別れしていても)、札幌のメンバーはきてくれるだろう。それどころか(私はそんなこと言う器の小さな人間ではないが)「向坂むかつくからあいつの芝居はいかないでくれ」といっても、やつらは10年以上の付き合いの私の発言は置いといて見に行くくと思う。それくらいの友情をわずか5日間で気付いてくれた札幌の方々と内閣のメンバーには本当に感謝します。ありがとう。

2010/03/02(火) 感想ブログつくりました
 公演が終わり、京都公演ではもっと笑いがとれるように、残り1週間の練習で改善しようと思っているが、ところかわればというが、アンケート回収率が低い。受けなかったのかなと心配だが、「そもそも札幌はこれくらい」てことを聞いた。どうも北海道人は「私が評論なんておこがましい」て風土なのかもしれん、京都人は人への論評大好きだからね。と、いうことでそれに気付いた楽日のみ増えるように「筆記用具はこちらです」てのと、出るときにその場にいる全員で「アンケートお願いします」て言うという京都で当たり前にやってることをしてみたら、京都なみの回収率になった。札幌の劇団の皆さん、ちょっとしたことでアンケートは増えますよ。

 実際に聞いてみると、感想はおおむね好評です。関西ではもう絶対に、プロレス芝居が新鮮て評価は得られないが、新しい町ではどこいったって「新鮮」になるはずだ、こんなことしてるとこどこの町にもないはずだし。そして、肝心なのは内閣で最初にプロレス芝居をやった時も「新鮮で衝撃を与えた」のは一緒だが、芝居としては「プロレスも下手だし、演技はもっとクソ、脚本も破綻」だったわけなので、ただの新鮮な企画だった。それが今回は、3年半かけて試合も芝居もクオリティが向上したものを持っていったのだから、「新鮮なうえに良い芝居」なわけだ。加えて、内閣に悪評が多い一番の原因である主宰の人格がクソでADHDだというのがそこまでバレてないから、たぶん京都より良い評価うけてんじゃないかな。長い過程をかけて、ここまでのノウハウを学んだんだから前提が、無理な話だが、最初からこのクオリティのプロレス芝居出来てたら(+私の人格がも少しまともだったら)とっくに売れてるだろうなあ。

 問題は札幌での好評価をどう利用すべきかということだ。札幌演劇界で広めてもらって再上陸するというのも重要だが、今直近ですべきことはその評価を「京都人に広めて、京都公演の集客につなげる」ということだ。プライドの高い京都人が素直に他地区で好評なものを逆輸入するのを受け入れるかには不安な面はあるが、地元の劇団が北海道までいってきて、大うけして帰ってきたということを誇りに思って見に来てほしい。内閣の本拠地はあくまで京都、内閣をここまで育ててくれたのも京都演劇界、北海道公演は私と栗山と末山の凱旋後援だが、京都公演は内閣にとっての凱旋公演なのです。

 てことで、以下のURLに感想ブログ(掲示板だといらん書き込みされるので)を用意しました。すでに、アンケートにも、面白いアンケートは匿名でのせますよて書いてますが、やはり長文がうれしいということで、今から見に来てくれた知り合いという知り合いにこっそりパスワードを教えて「書いて」とお願い(もしくわすでに書いてくれてる人には、コピペして掲載してもよいかの許可をとる)します。また、公演を見た方でしたら誰でもかまいません。もし書いていただけるよて方がいたら、下記アドレスまで連絡いただければ、こっそりパスワード教えます。また、このアドレスに直接文章を送っていただければ、私が掲載します。

  http://yaplog.jp/naikakukansou/

  waraino_naikaku_u@yahoo.co.jp

2010/03/01(月) いい旅、内閣気分
 北海道公演大成功。飛行機組も雪が心配されたが無事フライト成功。フェリー組は津波が心配されたが、無事出港。私は、残務処理とさすがに少しは実家に帰りたいので、送迎してくれたハムプロのみなさんと別れ、沖田とともに苫小牧港から実家に帰着しました。

 普通はここで、感極まった感謝の言葉を書くところですが、のんきに今日の観光の感想を書くのが私だ

 うちあげの席の一人一言で「よい旅でした」とか表現する人がいると「旅じゃじゃねえだろ」てツッコミが入ったが、私はみんなが今回を旅行だと思ってくれて良い。というか、そういう気分で参加してほしかった。

 と、いうことで絶対に1日は観光の日は確保する、むしろ早く帰りたい、1日動きたくないが、その分休む場所代がかかるから勘弁してくれと言われてもするつもりだった。みんなに、私の愛する北海道を楽しんで観光してほしかったのだ。26歳の修学旅行がコンセプトだったから、ほんとうはみんなでバスでもとって回り語ったのだが、さすがにそこまで無理強いはできないので、自由班行動。

 と、いうことでフェリー組は1日たっぷり観光。私は、バーテンダーらしく向坂、高田とともに、余市の蒸留所へ。しかし、余市への接続は異常に悪く、小樽で足止めされたので先に小樽観光。運河を見て、北一ガラスに。ヴェネチア貴族の衣装を取って記念撮影というのに、向坂がなぜか興味を持って女装し、高田はマルコポーロ、私は道化師と、無理やり決められる。なぜ、彼がそこでそんなにテンション高く、撮影を続け、時間が足りなくなってかんじんのガラスは観ないで帰ることになったのかはわからない

 そして、余市蒸留所、ガイドのお姉さんが山崎のお姉さんより可愛かった。ニッカをつくった竹鶴正孝さんは、なかなか面白い人生をおくった人のようで、ロマンポップは次は竹鶴の伝記だと宣言していた。本気なら、私余市町の後援取り付けるべく動きますよ。その後、無料の試飲を3人でしてデロデロになる。

 他の班も小樽が多かったようだ。実際、札幌より小樽の方が見どころは多しね、うまいもんも一杯食べてくれたし、とても嬉しい。

 私は一足先に帰って、沖田に手伝ってもらって搬出。そして、ビラを置いてくれたばかりか、わざわざ観に来てくれたバーのマスターの店に行ってお礼。そして、なんとか実家に帰着しました。さーて寝るぞ。フェリーのみんなが、京都つくまでは油断できないですぞ。 


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