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2010/04/02(金)
児童ポルノ規制法の問題点 まとめ１ 主観で違法が判断される
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なぜ、児童ポルノ規制法がダメなの？というのは、前回 前々回も書いたが、具体的に色々書いていきましょう
１、 基準が曖昧すぎる
私がこれもどうかなと思う規制に、ナイフの所持規制があります。私とて、なんでもかんでも自由がいいとはいいません。例えば、ダガーナイフ。あれは、他の刃物と違い対人殺傷用に作られた凶器です。なので、私は規制すべきと思います。しかし、それにともない、牡蠣業者が牡蠣をきるためのナイフまで規制対象になったというニュースを見ました。
しかし、ナイフ規制はそこまで問題ではないのです。なぜなら、刃渡り５．５cm以下という明確な基準があるうえ、上記のような牡蠣のナイフはいったん警察署に確認をし特例としてOKになったからです。ようは、持っては行けないものと、ダメなものが明確になっているということです。
究極なことが言えば、基準が明確でさえありさえすれば、最悪の事態はない。例えば、家にある手塚治虫の漫画のうち「ブラックジャック」や「火の鳥」はOKだけど、「奇子」や「きりひと讃歌」はグロいからダメだという明確な基準があれば、表現の自由という観点で言えば大問題だが、とりあえず奇子ときりひと讃歌さえ捨ててしまえば私が逮捕されることはない。
しかし、都議会で制定される児童ポルノ規制法は、３次元２次元問わず「１８歳以下に見えるもの」を規制するものである。「１８歳以下」ではない「１８歳以下に見えるもの」なのだ。１８歳以下のものというのは応えは簡単、出演者が１８歳以下、キャラクター背一定が１８歳以下だ。そこに主観は入らない。
しかし１８歳以下に見えるものてのは「誰から見て１８歳以下に見えるのか」がわからんのである。例えば、内閣に良く出てる四方香菜ちゃんは、２１歳のレディだが、「かなりの確率で１８歳以下に見える女性」である。なので、私が去年白浜に行った時に記念撮影した彼女の水着姿は、判断を下す人によって「児童ポルノ」にされる恐れがある。実際に四方さんが２１歳であることは関係ないのだ。
また、「１８歳以下の猥褻に当たるもの」というのもどこらへんのレベルまでが猥褻なのかがまた曖昧すぎる。グラビアアイドルなどの写真でも、かなりきわどい着エロというものもあれば、きっちり制服を着ている物もある。上記の四方さんは非常に腹立たしいことに、ワンピース型のきわめて露出の少ない水着を着ていたので、一緒に行っていた我々男性陣からするととても猥褻には見えないが、解釈というのは人それぞれである。猥褻と言えば猥褻とする人がいる。
今回規制されるのはおもに漫画やゲームだが、前例に挙げた源氏物語だってロリ小説と解釈出来るし、京都が誇る太秦映画村で撮影されてる時代劇も、人きり残虐なシーンを含んだものと言えるし、東京では石原がやっきになって規制をしようとしてるが、「太陽の季節」なんて勃起して障子をやぶるエロ小説ではないか。結局、アニメやゲームがエロで、ほかが違うというのも曖昧すぎる主観にすぎない。
で、結局それを判断するのは、人の主観になるのだ。刃渡り５．５cmという、「m法という、測定する定規さえ間違ってなければけっして主観が入らない基準」ではなく「人の主観」によって犯罪者になるか否かが決まる。これほど恐ろしいことがあるだろうか。判断する人間が、これは卑猥だと思えば有罪、セーフといえば無罪。翻していえば、判断する人が気に食わないと思えば、それを書いたり所持したりしているだけで社会的に抹殺出来るのだ。神じゃないか。エロ本規制担当者は神になれる
これと似たようなのは、中世の魔女狩りだ。完全に主観で「どうもあいつは変だ、魔女っぽい」と訴えれば裁判にかけて火あぶり。中には当然器に食わない奴にいちゃもんつけて魔女だといったものもいるだろう。あんな馬鹿なことから何百年もたって２１世紀になっているのに魔女狩りを復活させようとしているのだ。
主観というのは、人によって違う。例えば、私は以前レイプ物の漫画を読んだことがあるが、はっきりいってすごい嫌悪感を覚える。しかし、私に「それを見たい人が、私の見える範囲で読んでいる」限り（電車とかで隣で読んでて嫌でも視界に入るとかなら別。そりゃ私の不快なものを見ない自由を侵害してるから家で読めって話）、規制する権限などない。それはどんな権力者にもないはずだ。いや、私は独裁願望があるからやってみたいよ。京都にある劇団の３割くらい「お前らがつまらん芝居してるから演劇全体が面白くねえと言われるんだから解散しろ」ていいたいもん、京都のすべての劇団が私に逆らえない状況なら。でも、それをやってしまうと他人に同じことやられたら文句言えない、どこかのとり狂った演劇人に「内閣ふざけてるから解散しろ」て言われても文句言えない。
今回規制されようとしているエロ漫画は、私の主観からすればなくなってほしいなてもんも多数含まれる。正直自分に娘がいたて、小学生とかでBL系とか読んでたら没収するわい、親として幼い子供にそんな自由は与えたくない。しかし、それをわざわざ行政にしてもらおう、それによって他人に迷惑をかけずそれが見たい大人にまで類が及ぶようにまではしたいとは思わんぜ。
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