ヒビサマ今日の一言
ヒビサマの挑戦に力を
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2010年4月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新の絵日記ダイジェスト
2015/05/14 名誉男性鈴子への抱負
2015/04/12 名誉男性鈴子 早割1日前
2015/04/03 残業代支払いよりずる休みのが悪いと思ってるのか?
2015/04/02 養子話
2015/04/01 養子をもらうことになりました

直接移動: 20155 4 3 2 1 月  201412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 月 

2010/04/28(水) 現代の貴族
  で、LINXの感想である。このイベントは、石田1967氏という方が、これは面白いと思った劇団を、今回は7劇団(+開場中には男肉もあり)が20分ずつの公演をするというものだ。ようは、ミニ演劇祭みたいなもので、このラインナップで2300円は安い。

 石田さんという方は、うちも何回も見に来てもらっていつも温かい感想を書いていただいてたいへん感謝しているので、あまりこうかくとあれなのだが、すでに懇意にしてもらっているので批判ではないということが通じるだろうという意味も込めて、この人は頭がおかしいと思う。一言でいえば感激中毒患者だ。ほぼ毎週、3,4本見に行っていて、年間観劇数200本を超えているらしい。ご家庭が破綻しないか心配である。私も現在でも6,70本、一時期100本超えた年もあったが、それは営業付き合いがだいぶ含んでいる。そもそも、私は演劇が好きではなく、自分の作品が好きなだけなので、他人の観劇はつらいことのが多いんだよ。観劇自体より、黙ってせまい席に座っているというのが、2時間で50回くらい動くもの

 それを、石田さんはすでに多くの劇団の人と交流を持っているとはいえ、元は演劇をしている人なわけではない人が200本も見に行ってしまう(まあ、芝居してたら練習あるし、金がないからそんなに無理なのだが)うえ、芝居好きのあまり自分でイベントを主催してしまうというのは、その発想がすごすぎる。

 昨日シアターの感想を先に書いたのはちゃんと意味があって、結局のところ演劇の歴史を見ていくと、有史以来興行物でまともに芝居で食えているという状況はほとんどない、現代の売れてる役者というのはテレビで稼いで、自分の劇団で散財しているというのが多いし、じゃあどうしてたかというと、王家や貴族の道楽による庇護の元していたわけだな。しかし、近代化とともに貴族は消滅した以上、たかる対象は新たな富豪か行政か大衆から広く集めるかしかなくなった。しかし、行政は厳しいし、大衆からなんていくら集めたら成立するねんて話だ。と、なると新たな富豪になるが、貴族というのは普段遊んで暮らすかわりに戦争になったら先頭で戦い、普段は道楽で自分の気に入ったものを庇護するという高貴なるものの義務を叩き込まれていたのに対し、新たな富豪は努力してなった分あケチだ、あいにく高貴なるものの義務なんか果たそうとしない。モーツアルトなんて現代に生まれていたらで終わりある。音楽の才能があっても陽の目を見ず、ただのうんこちんちんというのが好きなアホである。

 その意味で、石田さんは現代の貴族である。近年、こうした形の演劇祭が少なくなっているというのは時代の流れだろう。それを、民間というか個人でやってくれるというのはたいへんありがたいし、個人でやるメリットは色々しがらみなく、ただ一点石田さんの好みが絶対的基準になるというわかりやすさがある。逆にいえば、石田さんに納得してもらえれば自由にできるわけだし。まさに篤志家である。

 さっき上で私は演劇が好きじゃないとか書いてて矛盾してるが、一サラリーマンである石田さんをここまで虜にして、貴族化させてしまった演劇というものは世の中で一番面白ジャンルであり、石田さんが奇特なのではなく多くの人を石田さん化させるくらいの魔力を持ったジャンルだと思っている。主催興行をしているうちは、演劇人は決して楽になることはない。行政や、劇場プロデュースが衰退していくなら、第2第3の石田さんを民間から捕まえていく、悪い言い方をしればたかる相手を作っていく努力をしていくべきではないかと思った。

 とまあ、本当に上演団体の作品の感想というよりLINXてイベントそのものの感想になってしまった。ようは、作品じたいさすが力がある団体名だけあってどこも単純に面白かったです。終わり。てだけなんだもの。あえていえばやはり今回の目的の一つだった、柿食う客さんとミジンコターボさんか、ようは20分であることに意味があった。20分未満だと物足りないし、他は20分以上で見たい作品だったし。

あと、ケチつければ、さすがにイベント3時間半は長い、短縮するというより、休憩を多くというか、あれだけ集客力がある団体が7つもあるとさばきずらいと思う。ただ、広いセカンドですらああなると厳しいなあ、あれ以上でかいホールだと小劇場らしさが損なわれてしまうし。作品じたいは文句ないので、運営面でもっとうまいことができればとは思う。と、いってもすぐ具体的に思いつかないけど。アフターイベントみたいなのはよかったし、どうせ長いならゆるく見れるおまけなんかを多くしてみてもいいかもしれない。それこそあのメンバーで演劇ディベートとか見たら見ごたえあるよなあ。

ああいった、イベントはうちはなかなか呼ばれない(京都に少ない、大阪は呼んでくれないし、自分で応募しようにも情報収集がしきれない)ので、出たいなあ。結局、演劇フェスティバルとごった煮くらいしかでたことがない。他の団体と楽屋で交流したい。うちも出してーー


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.