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2010/06/16(水) 相撲が国技である理由
 興行をやる人間というのは、基本的に自分の興行は面白いという絶対的自信を持つべきだが、同時に「この世に絶対必要な物ではない」という冷静さも持つべきである。演劇とても面白いが、役者は農家や消防士や医者と違って絶対に必要な職業ではない。命に関わる職業以外は、なくてもいいものである。私は脚本家とバーテンダーという、数ある職業の中でもかなりなくなっても多くの人が困らない度が高い立場にいるので、その分どうのように必要性を認めてもらうかを考えねばならない。

 その点で相撲協会の数々の問題は、なんだかんだいってこの世に相撲必要不可欠でなくてはならないものなのだというおごりがから来るものに見えるのだな。とんでもない、相撲がなくては生きて行けない人等ほとんどいない。そりゃなくなって悲しむ人はいっぱいいるが、死にはしない。

 逆に言えば、無くなって困るのは自分たちだ。相撲協会にいる人間の多くは、相撲が無くなったら他で稼ぐ手段がなさそうな人間は多い、いきなり入門して学もない。小錦、曙、若乃花のような協会からはなれても頑張っている人もいるけど(でもちゃんこダイニングつぶしちゃったね兄ちゃん)。世間とかけ離れた因習にとらわれ社会に通用しなさそうな奴ばかりじゃん。かくいう私も、よく「稼げない演劇やれるなんてすごいね」と言われるがとんでもない。私のような好きなことしか頑張れない、社会的礼儀がない人間が、普通の民間の会社で通用する等とても思えない。演劇界でも、ダメダメでみなに迷惑かけているが、なんとか才能があるから見限られずに相手してもらえているのだ。今稼げてなくても演劇以外で稼げるあてはもっとないのだ。演劇やるしかないじゃん、だから演劇界が潰れたら死ぬ

 よって、他に空才能がない人間が自己保身のため、税金をせしめてやろうとかパトロンをえてやろうとか活動するてのは、善行とまではいわんが、決して悪いことではないと思う。その点で、相撲を国技と認めさせた相撲界てのはある意味すごい。相撲が国技なんて、実際は全然根拠もない。たしかに日本発祥で歴史も古いが、柔道や剣道などほかにも相応しい日本古来のスポーツがある中、国際大会がないため国威発揚も出来ないわ、男尊女卑精神などおよそ近代国家が誇るべきスポーツとしては真逆なマイナー競技を国技と認定し、公益法人化、ほぼ唯一の公式戦完全テレビ中継など(柔道と比較し待遇の差は歴然)の好待遇を、「こんな贔屓おかしいだろ」というツッコミを封じるくらい当たり前のようにしんとさせてしまった政治力は本当にすごい。

 調べてみると、1909年、三代目尾車親方が、両国に相撲常打会場をたてたとき、板垣退助に「国技館」という名称を付ける許可をもらったことによりなし崩し的に国技としての地位がかたまったようなのだ。すごいぞ尾車親方。恥ずかしい話だが、世の中の不公平を発見し、私とその仲間に分け前をよこせと主張するのが趣味みたいな私ですら、つい最近までこの相撲界の異様な好待遇に疑問を持ってなかったもん。それこそ平田オリザにこの政治力があったら、演劇もむこう100年国家庇護で安泰だ

 しかし、もう今の相撲協会は国民を騙せなくなっている。自分の中でし活用しない論理で信を失って、それでも面白い興行を見せてくれるならどんな腐ってても興行団体ならOKだが、それすらも人気が落ちているなら仕方ない。文科省は公益法人取り消せ。終わり

 ここから相撲復権についての私案朝青龍を旗頭に腐った相撲協会に決別したい有力力士を引き抜き、新日本相撲協会を作りストロングスタイル相撲や異種格闘技相撲でブームをつくる。一方残った白鵬も、相撲協会再建は不可能と全日本相撲協会を立ち上げ、王道相撲を展開し日本は荷台相撲協会のせめぎ合いで隆盛していけばよい。一個しかなくライバルがいないから腐る。そのうち、徹底的に八百長を排したU相撲協会や、土俵が有刺鉄線のFMW相撲、岩手にみちのく相撲、そこが分裂して大阪相撲。エンタメ路線ならドラマッチックドリーム相撲に、全日本相撲協会は白鵬死後に分裂して箱船相撲といった展開になったらよい。そうなったら私も、悪の理事長高間本親方としてワールド相撲エンターテイメントを作り、相撲芝居を書く。


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