|
2010/07/12(月)
敗戦の弁
|
|
|
今回の参院選は本当に失望する結果になったが、なんといっても保坂展人を当選させられなかったのは痛恨である。社民2議席目が行けるかどうかが48番目というドキドキ感もあったが、なんとか２とったものの予想通り3位。みずほはしょうがないとはいえ、2位の自治労候補吉田氏はなあ、民主の自治労候補とかわらんだけ票が取れるとは。瑞穂か吉田がさっさと衆院に転出するなりして繰り上がり当選に期待するしかない。ただ、もう社民党はいいだろうというのもある、沖縄という向かい風があって2議席ギリギリ。おそらく次の参院選は比例で１のみ、衆院選も沖縄2区と比例で２つの3議席が関の山（比例定数80削減なら比例は０）。化石組織内出身者や非現実市民運動家出身者はいらんけど、辻元、保坂、阿部ともこの3人は社民党所属で終わらしてしまうのはもったいないので、期を見て移籍してほしいのだが。
それにしても６９２１４票という結果は、前回社民は全国的に無名の札幌市議や国立市長でも10万はいけたので、行けると思っていただけにだ。落選でも、ある程度票数を稼げば、「漫画家やオタクを敵に回すと怖いぜ」という力になるはずだった。それが東京選挙区の社民党候補にすら及ばなかった。言っちゃ悪いが、東京で社民候補が通る可能性は０である。その社民候補に入れた12万の人は捨て票になるとわかりながらいれたわけで、その中にはもちろん瑞穂や吉田氏に入れた人もいるわけだけれども、ほぼ「社民党」という党名投票をしたわけだ。そして、瑞穂や吉田氏と保坂氏がどちらがいた方が社民党の未来につながったかといえば。いまさら社民党に投票するようなコアすぎる人たちが保坂氏の存在を知らないとも思えんのだが
私自身も、笑の内閣としての組織票は動かしたとは思うので、私がいなかったら６９２１４が、６９２００票を割っているとは思うけど、でも本気で頑張って投票依頼をしていれば６９２７５票の勃起日本・村岡展英氏は上回れたかとは思う。いや、そこを上回ってもなんの意味もないが。ようは、やりきったという満足感の問題だ。私は、自分の芝居は、知り合いという知り合いに死に物狂いで電話にかけ、メールを送って見に来てと言う。それは私にとって一人でも動員が増えるというのは、死に物狂いに行動するだけ価値があることだからだ。はっきりってそれでしつこいと何人も友人を失っているが、それで構わないと思っている。嫌われようが１％でも可能性があれば見に来てと言うし、知り合いに嫌われるより、動員が６９２１４人（も来ないけど）が６９２１３人になる方が嫌だし怖い。別に1人減る損害は2000円だけど
しかし、保坂氏の選挙に関してはそこまでできなかった。面と向かった相手に、こういう理由だから保坂に入れてくれと頼むまではしたけど、電話代を払ってかけてまで、いきなりメールを送ってまではできなかった。めんどくさかったし、一番大事な見に来てメールで嫌われるなら良いけど、そうじゃないメール（しかも見に来てメールより、投票依頼はどうかんがえても嫌われる可能性は高い）で嫌われたくなかった。街に出てポスターを貼らせてくださいと頼んだりはめんどくさくてできなかった。嫌われても構わなでがんがんやる南無妙信者は本当にすごいと思う。
一番の危険人物だったみんなの党の後藤啓二が惨敗し規制反対派桜内文城氏当選、民主党の中での規制派である円よりこの惨敗、規制反対派の有田芳生のトップ当選。自民で数少ない規制反対派よさいこ長谷川や代打若林息子など当選、公明唯一の規制反対派横山信一当選など良いこともあったが、全体的にはみんな全体を反対にしてくれそうだった山田太郎氏落選。自民でも山谷えりこなど宗教系が上位当選、共産党惨敗でよりによって東京でエース小池晃競り勝ったのふぁ「2次も3次も同じ」といかれたことのたまうタリーズ松田。そしてなにより、自民が勝ってしまうという最悪な結果である。
民主がくそとか、ほかがくそであっても、倫理保守政党などそもそも存在していること自体が腹立たしい。政治制度が保守とか経済が保守とかそういう保守政党はないと困るけど、人の行動迷惑をかけない範囲での行動まで保守として縛ろうという傲慢な思想をもつ人間が多数いる政党（昔の自民党にもそういうやつはいたが決して多数派では無かったのだが）が、なんの疑問も待たれず政権奪取可能な政党として存在しているというのは本当に恐ろしい。そういった危険思想政党は消滅させ、いちはやく民主党を下野させることが可能な政党ができるのをまつための選挙が、延命させたうえ復帰させる危険まで持たせる結果になるとは。ただ「人に迷惑をかけない範囲は好きにさせてくれ」ということすら許されなくなるのか
|
|
|
前の月