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2010/08/25(水)
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ
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学会で、ホメオパシーには科学的根拠はないという声明が出された (ホメオパシーの説明と、山口新生児死亡事件については説明がめんどくさいのでウィキペディアをみてくれいhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ホメオパシー)
こんなもんなニセ科学なのだから当たり前である。しかし、信じてしまう人はいるのだわな。幽霊とか、UFOとか、ネッシーとか、あきらかに胡散臭い超常現象と違って、科学っぽくみえるニセ科学は、本当に多い。血液型性格判断にしろ、水からの伝言にしろ。ゲルマニウムにマイナスイオン、ちょっと調べればなんの科学的根拠もないことなど明らかである。しかし、ちょっと調べるをしない。少し前までちょっと調べるというのは図書館まで行かねばならずとてもめんどくさい作業であった。しかし、ネットの普及はちょっと調べるを本当に簡単にした。にも関わらずだ。
もちろん、ニセ科学の中にはこの先研究の結果、本物の科学的根拠が見つかる場合もあるだろう。にしても、現時点で科学的根拠がないことを信じられることは理解出来ない。自分はホメオパシーで治ったてのは、確かに治ったんだろうけど、じゃああんたが治ったとして、他の人にも有為な効果が出るのか知ってる?それ以前に、ホメオパシーをしなくても治った可能性は考えないの?てことですわ。
ビスマルクは「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言ったそうだが、まさにその通りだ。賢い人は、自分の経験したことなんて世界においてほんの一部だとわかって、色んな文献を基に話をするが、馬鹿ほど自分の身の回りがああだからそうだという、「××県出身の奴は、△△だ」なんて言う奴に「何人くらい××県出身者を知ってるの」と聞いて2人と言われたときは卒倒しそうになったわ。アホすぎる。
で、これこそ、児童ポルノ規制の最大の問題点で、「エロ漫画、児童ポルノは、犯罪を誘発しないどころか、規制が厳しい国の方が性犯罪率は高い」てのは明らかなのに、信じない。もう、アホじゃないですか。本当にエロ漫画犯罪誘発説を訴えたいなら、最低限エロ漫画を呼んで犯罪を犯す割合、エロ漫画を呼んで犯罪を犯さない割合、エロ漫画を読まずに犯罪を起こす割合、エロ漫画を読まずに犯罪を起こさない割合、この4つを統計学上有意な数だけ調べてから言ってくれよ。
と、いうか統計学や確率論をちゃんと教えないとダメだよ、桃鉄やってて特急カードで全部1が出た時(サイコロ3つふって、全部1がでて合計が3)「すごい偶然」とか言う奴は多いが、全部1がでる確率は216分の1。4人で10年プレイですれば12ターン×10ターン×4人で合計480ターンあって、全員が2回に1回特急カードを使えば、1プレイで1回は全部1が出る可能性のが高いから、偶然ではない!ということくらいわかるはずなのだが。
私の父が教育者として優れていたと思うのは、人を信じることの大切さと同じくらい、人を疑うことの大切さも教えていたことだ。父から、超常現象番組のウソの見破り方を教わったおかげで、マルチにも騙されずに住んだし、理論的な者の考え方を出来るようになった。そんな父が現代医学では治癒が困難な難病に倒れた時、正直インチキ臭い民間療法的な話がないわけではなかった。ほんまにアホ臭い。
信じることは自由ですけど、科学的根拠のないことを信じて人生台無しにしたり、ましてやまともに生きてる人に迷惑かけるのはやめてね。昔人に言われて本当に頭来たことがある、「不思議なことを信じないなんて夢がない、作家としてそれはどうなの」という発言だ。ふざけんな、わかんないことが科学でわかるようになることのがよほど夢があるし、論理的思考が出来ずに脚本が書けるか!
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