|
2011/12/11(日)
ヅッコケ3人組の稽古場有料化反対闘争について
|
|
|
いよいよ、「ヅッコケ3人組の稽古場有料化反対闘争」の、チケット発売が迫っている。今回は、早く予約してほしい。いいかげん、1週間前になってようやくまともに予約が入るなんて状態は嫌だ、ということで早割制度を導入した。12月31日までに予約していただいた方は500円お得で、1000円である。ぜひ、
さて、稽古は2週間前からはじまり、そこそこ順調である。全部出来てないけど、3月のように鬱になったというより、物理的に書けてないだけなので、ケツは決まってるし悩んでるわけではない。今回はあえて、アゴラのるてのためのテストとして、リスクはあるがご新規を多めにしたが、また面白い奴ぞろいで明日以降紹介して行こうと思う。
今回は、もちろん2009年の青少年活動センター有料化騒動がモデルの芝居であり、2月の市長選にぶつけて争点化しようと目論んでるわけだが、どちらかというと私ががんこな反対派から、中立に変わったのと一緒で、むしろ「行政が芸術に税金を使う意義があるのか」を説いた作品だ。
多くの演劇人同様、私は橋下が大嫌いだが、他の人がどうも橋下の芸術軽視に怒っているなら私は違う。私は人間としての良心が、彼の他者への寛容性のなさが許さないだけで、実は文化と公共に関してはわからん状態になっている。理想をいえば私は、芸術は行政がやるべき事ではないと思う。貴族がやる事である。古代、芸術の保護は、エリートの嗜みというかむしろ義務であった。貴族は、戦争の際は前線で戦うかわりに普段人より良い暮らしをしてたわけで、戦争の無い今、持つ者は興味のあるマイナースポーツや芸術のパトロンになるべきというか義務があると思う。真のエリート教育というのは、そういうのを養う事だ。行政の役割は「人を不幸にさせない」で、芸術は「人を幸せにする」ものだから、芸術支援をエリートがやれば本来は行政がする必要がないからね。
が、現代においてエリートがその役割を全うしないからややこしくなるわけで、じゃどうすればいいかってわけね。劇場法とか、ほかにも色々あるけども、私は稽古場有料化問題が、行政と芸術について考えるきっかけになったし、運動をし続けていなければなめられる、お芝居をのうのうとするにも戦わなければならないって学んだ。だから、演劇の先輩方には戦ってる姿を見てもらいたいし、後輩方にはこの作品を通じて戦う大事さをしってほしいし。
演劇をしてない人は、演劇の実態をこの作品で知ってほしい。演劇をしている人には、当たり前と思っている芸術と支援の意義をこの作品で知ってほしい。不幸の原因は、演劇人と一般人の乖離にあると思う。一般人は本当に演劇の事を知らない。演劇人は京都の、その他の都市の苦しさを知らない。お互いを知らないから不満も出るのだ。極端な話、人間知らない奴なら、あまり痛まず殺せる。戦争に行ったって、ようしらん他国の奴ならささっと殺せるもんだ。しかし、知った人を殺すのはなかなか難しい。だから、お互いを知る事によって歩み寄りをさせたい。この芝居はその架け橋になるように作っているのだ。
とか、言っときながら、下ネタ多いし、ズッコケシリーズのパロディだから、いつも通りの内閣テイストの馬鹿馬鹿しいコメディですよ。でも、表現者として己の立場、覚悟を示した作品であるとは思う。私はお芝居をする理由は「楽しいから」とか「名誉欲」とか「モテたい」とか「排泄行為」とか「自己顕示欲」とか「本当は本番より打ち上げでうまい酒が飲みたい」とか「旅行行きたい」とか「芝居以外に得意な事が無いので仕方なく」とかいっぱいあるが、その中でもでかいのが「自分の都合のいいように世の中作り替える」ためです。私はこの作品によって、自分が演劇し易い世界にかえる。なので、みにきてください。一緒に、芸術とその支援の意義、考えましょう。いつまでも、演劇を作り続けやすい世の中でいるために
第14次笑の内閣「ヅッコケ3人組の稽古場有料化反対闘争」
会場 東山青少年活動センター想像活動室
日時 2012年1月20日(金) 1 8時 21日(土) 13時 18時 22日(日) 13時
料金 前売り1500円 当日 2000円 早割 1000円 予約 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=31732
|
|
|