ヒビサマ今日の一言
ヒビサマの挑戦に力を
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2011年2月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          
最新の絵日記ダイジェスト
2015/05/14 名誉男性鈴子への抱負
2015/04/12 名誉男性鈴子 早割1日前
2015/04/03 残業代支払いよりずる休みのが悪いと思ってるのか?
2015/04/02 養子話
2015/04/01 養子をもらうことになりました

直接移動: 20155 4 3 2 1 月  201412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201312 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 月 

2011/02/26(土) 福岡まで一週間
 プロレス芝居ってのは、プロレス部門はプロレス監督のちっくになげていたり、実況解説が入らないと完成しなかったり、映像に頼る部分が多かったり、のるてみたいなストレートプレイの芝居より、小屋に入ってゲネするまで完成図が見えない。その分、演出だけでは手応えがなくてとーっても不安である。いつも絶対面白い絶対面白いっていってるが本当は不安である。でも今回もこれだけのメンバーそろってんだから絶対大丈夫である。くだらない、おもしろいはずだ。

 加えて遠征だ。現地協力者多数の札幌、遠征つっても行くだけで済んだ東京と違って、本当にとても不安だ。集客についてもとても不安だ。過去の内閣で色んな意味で一番不安だ。

 それでも、楽しみだ。実際プロレスなんて京都公演でも不安なのに、不安なら遠征なんてしないのが一番なんだが、それでもみんなで旅に行きたいって欲求は抑えられない。だから赤字になるってわかってんのに旅公演なんか企画しちゃうんだ。九州の人といっぱいいっぱい交流したい。あー、楽しみ。

 で、いくつかお知らせ


笑の内閣福岡公演の6日13時からの公演後アフタートークにご来場予定だった、プロレスリング華激のアステカ選手ですが、我々の調整ミスで昼のステージに間に合わない可能性がございます。その場合、18時半からのステージ後に来ていただく予定です。

なお、これは私どものミスですので、もしそうなった場合、13時からのステージにご来場でご希望のお客様は18時半からのステージも無料でご覧頂けるように致します。

笑の内閣プロレス芝居福岡公演では、福岡の人気劇団「万能グローブガラパゴスダイナモス」の主宰、椎木樹人氏がリングアナで参戦します。これは楽しみですね、同世代の上をいってる人かたとの交流。

交流でいえば、まだ福岡の打ち上げは全然考えてませんが、6日18時半のステージ後、そのまま小屋を出て打ち上げはします。ぜひ、そちらも福岡の人といっぱい交流したいんで来てほしいです。てか、近くでいい店教えてください。

 あと、今回の公演とは関係ないけど今日発売のナックルズザタブーて雑誌にのるての記事が載りました。取材していただいてなんだがびっくりするくらい胡散臭い雑誌だ。ここに載るのは内閣くらいだろう。タイルの写真がばっちりのってる。ナックルズタブーに載るなんてしゅうかつに悪影響だろう。

2011/02/22(火) 演劇祭いろいろ
 京都演劇祭は無事終了した。1週間前のチケットがやばいくらい売れてないて話を聞いていたので心配していたが500人以上は行ったようで良かった。

 何度も書くが、今回はサンプル集め、今後このお祭りを何十年も続けて行く事に意義がある。第1回は「第2回が出来ない致命的な赤字を出さない」「参加者がみんな楽しくて必ず第2回をしたい、今回参加してない劇団がほえずらかいて来年は来る」事さえ出来ればよいと思っていてそれが出来た。大成功だ。私はアドバイザーなんて肩書き貰ったけど、実際は何回か会議に行って、とにかく「初回は欲張るな」と致命的になりそうな案を潰すのと、馬鹿馬鹿しそうなアイディアをいくつかだした(そのうち5%くらいは採用されたようなんでそれでも嬉しい)くらいだが、それで図々しく無料で見せてもらって、うちあげまでいって、楽しませていただいた。

   なにがよかったって、大賞発表の瞬間、漏れた劇団が「嬉しそうな顔じゃなく悔しそうな顔してた」のがすごく良かった。勝ちに行ってた証だろう。競い合う楽しさは、わかりやすい形でコンクールのない、小劇場会では味わえない快感。これは高校演劇まででしか味わえない感覚だ。今笑の内閣では出来ない。ただただ羨ましい、わしが現役の時にこんな祭りがあってほしかった。劇団紫の高間響として、大洋や轟のいるBKC、向坂のいる月光斜、寺澤の入る立芸、ナカノ実験室脚本の下劇に、迎旭人脚本で亀岡や山形の入る未踏座、山崎彬氏の入る西一風に、大崎けんじの同志社ら、匆々たる学生劇団と戦いたかった。私は27歳になった今(もう1回大学に入り直すという手段もあるけど)エディンバラで後援するより、国立劇場で演出するより、学生演劇祭で優勝する方が難しいのだ。でも、この感動ってある意味若くないと出来ない、まだ27だけどなんかはじめて「若くない」と思ってしまった

 あと、そして、合田団地と丸山交通公園という、9年も京都に居て2人しかいない年下の劇作家でこいつは才能がある、尊敬に値すると思った2人が、今回世間的に広く評価されたというのは本当に嬉しい。2人の才能を逃さない京都演劇界を作る事は、急務かつ義務であると思う。

 努力クラブをたちあげる合田にいうのもあれだが、そもそも本来劇作家の才能と劇団主宰の才能なんで全く別(漫画家と編集者を一緒にやるようなもん)なのに、作家が劇団を立ち上げないと自由に作品がうてんという演劇界をなんとかせねばならん、こう書くと失礼だけど2人も作家以外かなり人としてダメな奴だと思うんだな。あー、なんとかしたい

2011/02/21(月) 演劇祭いろいろ2
 あえてダメだし

 1 作品の質
 みんな褒められてるが、あえて冷や水をかけすと、実は私は思ったより面白くなかった。初見のところはともかく、実は「普段の方が面白い」と思って所が多いのだ。手抜きとまではいわないが、45分という制限時間を気にしすぎて、スケールを小さくしているんじゃないかというのが気に食わない。その点で私が今回の立芸を評価してるのは、むしろ普段の立芸より良かったなと思うからだ。今回の横山君の作品は45分だからってスケールダウンさせずに、かといって壮大過ぎて45分じゃ足りねえよって感じでもない話に仕上げてた。そのへんは1時間以内制約で当たり前で作ってた高校演劇出身だけあるなと思った。

 客の欲でいえば、いつものカラーを持って来てくれた方がいいんだよな。紫、ACTはまさにいつもの合田節、丸山節があったし、月光斜なんて良くも悪くもいつも通りの伝統芸だから、正直好みじゃないんだけど安心はした。見本市というコンセプトでいえば。ただ、もちろん学生が今回用のを持ってきたいて欲は否定しないけど


 2 運営面

 山ほどある。正直、私にやる気と気力と金銭と全権があればまた違った演劇祭に出来たとは思うが、私は現役じゃないし、なによりそっちのが良い演劇祭になったとは限らないし、今回は成功なんだから文句つける筋合いはないので、今回のをベースに、箇条書きすると

 一番は、座席数が限られてて連続公演なので、予約で満員になっていても目当ての公演までに未着の方がいっぱい入る=そのため、前半プログラムで空席が会っても当日客を入れられず返すという事態が会った事だ。

 これを解決する簡単な方法は、1プログラムごとにチケットを売る事だが、それをやっちゃあ「目当ての劇団のついでに前後の作品でも見たら、それが面白かった」ってことで裾野を広げようって意志に反してまったく意味がない。

 また、参加者他の参加団体を見るのが非常に難しいという事態にもなり、そもそも増席が厳しくロビーが狭いアーコンでは厳しいってなっちゃうんだが、これ来年以降の凄い課題だ。ぱっと解決策思い浮かばないが

 3 ハード面をいかに充実するか

 最終的に良かった良かった雰囲気になるが、ソフト面以外にどう交流させるかが課題だろう。んなもんならコンクールより合同公演した方がいいになっちまうのだが。もっと、お祭りらしさとか作品を見る見せるだけじゃなく、実際閉会式が一番盛り上がったし審査にもドラマチックさ(私は優勝宛クイズしろ、目当ては作品より競い合いだ)とかが出来ればなと思う。

 た、プログラミングはなあ、厳しいなあ。休み時間がないもの。6時間ぶっ通しはきつい。場内飲食可(かつ売る)にしてほしい。午前中が遊んでるのももったいないし、朝からぶっ通しでやって、2劇団上演したら、トークイベントとかしてその間に休憩したい人は休憩、芝居以外の余暇を楽しみたいって感じにした方がいいだろうなと思う。

 4 今後どうするか

 正直言うと、第1回が成功して、第2回がさらによくなるかといえば、3対7でしぼむと思う。それは今回の実行委員はかなり優秀だからだ。もっと優秀な人が出ればさらに発展するが、知りすぼみの危険は十分にある。

 今回同様欲張らなければ、維持は出来ると思うが、ようはどうしたいかだな。

 企業をつけて金をとるというのもいいし、あえて学生主体のママ続けるというのも良い。第1回は学生の祭りだったYOSAKOIは今や企業の祭典になったが、その功罪はメリットデメリット両方ある。正直もう学生の祭典と呼べないデメリットもあるが、演劇がYOSAKOIなみに広がるなら、すでに学生じゃない私としては旨味はある。ただ、それは本当に学生が考える事なので慎重に考えてほしい。


 そして、学生よりもっとうながしたいのは、私も含め私と同世代、そして上の世代の演劇人だ。うちあげをみて、学生のこれだけのパワーは稚拙でもものすごいパワーだ。150人もの若い人が演劇が大好きでこれだけの地鳴りを起こしているというのは、かならず「自己利益」に利用出来る物だと思うのだが、本当に見に来てすら居ないなあ演劇人と思った。

 私や向坂はワルだから、これは必ず利用せねばなと思ってる。まだ具体的なことはどうこうなのだが、抽象的に書くと「演劇人にとって都合の良い世の中」を作ることを考えているのだが、それはまた別の話

2011/02/20(日) 対戦カード決定

 ようやくカード決まりました。

 実際は全員健全なカタギだが、極道を模倣する駒田組

 駒田組の若手葛西秀太の出身である児童福祉施設たんぽぽ学園

 本来なら争う必要のない駒田組とたんぽぽ学園は、福岡県警の罠によって争う事に

 て感じです

 駒田組 入ってるインテル エコノミストキューシュー(森慧佑)

     VS
 大牟田署 フェイスオブジャングル サバイバー仰木(髭だるマン)

 駒田組一の知恵袋、九州財界を暗躍する経済ヤクザエコノミストキューシューに、大牟田署一のあご髭を誇るサバイバー仰木の対決。森と髭という共に、初のプロレスだ。

 ホウキ、掃除機、○ッキーマウスのぬいぐるみ、実寸代黒髭危機一髪など、人VS物の対決が多かった内閣プロレスの第1試合が久々のまともな人VS人の勝負・・と思いきや、ここはコメディプロレスの内閣、とんでもない仕掛けが用意される試合だが、それはここでは発表できん、ヒントは第10次で好評だったキャラの進化版+試合を作るのはレスラーだけではない点か
 
 駒田組 血まみれの組長夫人 SAORI

VS

大牟田署  平成生まれのミニスカポリス 梅崎理香(エリンギ)

 若い女が大嫌いな駒田組姐さんさおりさんに、本当に平成2年生まれの小悪魔エリンギちゃんが、ミニスカポリスに挑戦。内閣プロレスではベテランの藤井嬢と、意地をかけた女子対決

 この試合はもちろん、最初のプロレス芝居第4次のクラブのママVSメイドレスラーで行われた試合の復刻版、極悪同盟VSクラッシュギャルズにおける阿部四郎(というか、それを真似しためちゃいけプロレス)のパロディ。技の精度が上がった今、往年のこの名勝負の再現はいかに

 駒田組  狩って見ろ・・狩るのは俺だ 明石民雄

    VS

 謎の福岡名物特殊刑事軍団

 昨年の、クリオネ男、テレビ父さんのパロテレビ爺さん、フレディマキュモッコリなど、札幌遠征で大笑いを取った、現地の名産品を怪人にしたレスラーを連続して出す方式を福岡でも採用。ご当地ネタで地元の方の心をきっちりゲット出来るか?ただ、九州プロレスでけっこう名産品レスラーが出てるし、擬人化劇団ギンギラ太陽Sさんですでに出したネタになってないか不安ではある。
 その勝ち抜き戦にでるは、内閣プロレス最重量180キロの眞野さん。九州人もびっくりだ。特殊刑事軍団はルチャ系得意のクールキャッツ高杉や、抜群の筋肉をもつ肥後橋らを予定


 駒田組  893な顔を持つ男 駒田組長
       &
 WNWからの助っ人 アイコンオブザリング リッキー•クレージー

     VS

 大牟田署  デッドマン  ザ•グレイブディガー
    &
 謎の助っ人 極東の悪魔 ユーリイ ヤポンチク
 
 セミはまともなタッグ戦。駒田組長演じるは、内閣一のくどい芝居の末山に、おなじみプロレス兄貴嵯峨シモン。対するは、悪役レスラーお手の物、プロレス監督ちっくに、初試合ながら鉄棒で逆立ちが出来る身体能力を持つ男由良真介。
 アホ劇団とはいえ、ちゃんとまともな試合も出来るところを目に焼き付けよ
 


 駒田組  J 葛西秀太
      VS

 未公表

 そして、メインは初参戦ながら柔道経験を活かし主役に抜擢されたしゃくなげ、相手は未公表。内閣のメインらしく、歌あり涙ありドラマありで感動間違い無し。


 と、今回は、タイガー•ちっく・シン、マノドーラ・ブッチャーなどのオマージュもなし、ブルセラマンや野生のガチャピンなど強烈なキャラもなし、皇室レスラーや来たの工作員レスラーなど危険なネタもなしと、キャラクターという点では名産レスラー以外は弱い気もするが、その分第3までのネタ具合というかお芝居っぽいコメディの面での強化は強いし、第4の本格具合もすごいし、第5の感動は本当に泣かせにかかる。こうご期待である。
 

2011/02/19(土) 闘争勝利!
(京都の演劇人には朗報、拡散した方が良いか)青少年活動センター有料化後、暫定2年間代替の無料施設として解放されていたコミュニティーセンターが、4月〜1時間100円という演劇人でも負担可能な値段設定になりました。さらに、今まで閉館していた土日も解放(代わりに火曜が休み)されます。

まだ議会で正式に決まったわけではないし有料化は有料化だが、2年前の敗北(きつすぎる1時間600円を2ヶ月前に強行された事)に比べれば、我々の意見が通った(しかも開所曜日は好転した)というのは、京都演劇界にとっては勝利と言えるでしょう。

自慢ですけど、「1時間100円が限界じゃー」とか「有料にするなら、土日あけて」とかは私が市議に陳情にいったり、パブリックコメントにシコシコ投稿した事でもあります。それが効いたかはわからんけど、コミセンは同和施設だから、廃止出来ないという事情も会ったろうし、施設の取り方を午前9時からの早い者勝ちにしないでほしい(それだと社会人が不利)、1週間前じゃないととれないというのをやめてほしい(全部屋使ってないというなら、1日前に申請出来ないのは仕方ないが、使ってるのは2部屋だろうが、3部屋だろうが管理人人件費はかわらないのに、空いてる部屋を申請出来ないのは理不尽)。1月20時間以内規定は、3時間ずつとるうちには不便、2時間、3時間、4時間とる団体に便利なように、24時間以内にしてほしいといった私の意見は届かなかったようだし。

 が、行動が実を結んだのは事実、これを機に演劇人にも圧力の重要さが知れ渡れば幸いです。行政にはどんどん厚かましく行くぞ!

2011/02/17(木) なんで戦ってんの
とある、商店街で映像の撮影をした。ヤクザの縄張り争いの映像。ヤクザ風の格好をした、末山、森、眞野、しゃくなげ、野口、臼田(出演しないけど映像のみゲスト)が騒ぐ撮影。当然、無許可。あやし過ぎ。でも見所はシャブ漬けにされた川崎。と、かくと次はヤクザ芝居みたいですが、ただのヤクザを模倣したプロレス団体の芝居です。

 ヤクザ組織ってのは今回詳しく調べてない(それが書きたかったわけじゃないし)が、いずれは別な形(プロレスない場合で、ただ芝居中に銃と死人をださないがモットーなので難しいが)でやりたい。特に、暴力団排除条例について、これはまじでヤバい。ヤクザは保険に入れない(結果、無保険で運転、ヤクザ本人も被害者もたいへん)とか、借家に入れないとか、人権侵害だろうてのがたくさん。いくら、ヤクザがクズでもこれはまさにニーメラーなんじゃないかというのは、またいつか気が熟したら書きたいもんではある。

 他にも山一構想などの組争いもおもしろいし、なによりヤクザの行動原理ってのはわかりやすいな。戦う理由がようは利権である。それに比べ、プロレス芝居は本当に難しい。なぜこいつら戦わなければならないかの理由を作るのが本当に難しいのだ。

 別に人が戦う理由だけなら、戦争でも、一澤頒布の跡目争いでもなんでもいいんだが、なんでわざわざプロレスで勝負しなきゃならんのかという理由が、結果「美唄征服を狙う岩見沢」とかわけわからんファンタジーな設定になってしまうのだが。今回の「ヤクザを模倣するプロレス団体が使用拒否に会って、あたまきてネットで騒いだら、警察がぶちきれて潰しにかかる」ってのはまだ今まででも現実味がある方なのだが、それでもファンタジーだ。正直、今回でプロレスは続けるけど、プロレス芝居終わり、っていうのは普通のプロレスならいくらでも戦う理由ある(トーナメントでもベルトを廻る戦いでも)が、プロレス芝居になると戦う理由をそれなりに用意しなきゃならんが、そのアイディアに尽きたってのもある。

 だいたい、実際の格闘技だってなんで戦ってるのかよくわかんええしな。プロレスでも、ベルトにからまない前座とかなんで戦ってるかわからん、それで無理矢理アングルを作ったりするわけだが、それが面白いのもあるが全然面白くないのもある。

 その意味で見事なのが、相撲だろう。番付という、わかりやすすぎる評価があって、それを上げる事が名誉であり昇給にもつながるという誰が見ても明らかな基準があるから、なんでこいつら戦ってんのかという疑問はおきない。

 しかし、だからこそ真剣に勝負しなくても八百長でカタがつくなら、その方が楽に決まってる。逆にプロレスで、金を払ってまで勝つやつなど絶対にない。レスラーの目的は勝つ事ではなくお客様を楽しませる事だからだ。内閣の試合の勝敗はすべて私が決めるけど、少なくとも内閣に出るレスラーでそれに文句を言った奴は居ないし。だから、勝敗が決まってると言っても根本的に私利私欲の大相撲と見世物故の決めごとであるプロレスは性質が全く違う。

 あとは意地とかになるんだろうが、正直申しまして、私、人に負けたくないという心がほとんどない(人が出来る事が自分が出来ないということにまったく悔しさを感じない、そんなんひとにやってもらえばいいじゃんと思う)、たぶんなにがなんでも勝つってのは桃鉄かモノポリーくらいなので(演劇ですらあまりない、てかもう基本的に勝負しなくても自分がこの世で一番偉いと思ってるし)、意地でも勝つってのが理解できんのですよ。

 と、いうことでバトルもんとか考えれる人は凄いなあと思いつつ、今回はプロレス芝居の集大成ということで、戦わなくてもいい筈の人が戦ってしまう悲劇というものを書きました。お楽しみに

2011/02/16(水) 明日から学生演劇祭
 さて、いよいよ、今週末京都学生演劇祭がはじまる。

 こういった企画は私が現役のころも持ち上がったが結局潰れた。多くの劇団の利害関係があって、それにあわせて何団体も集めるというのは非常に難しい。

 私は初期の会議にアドバイザー的な立場で何度か出席し、色々とアイディアをだした。いっぱいだして採用していただいたのもあるし、されなかったのもある。でも、あえてちょっとだけ先輩として言わせてもらえば、今回は1回目。今回は「2回目が続行不可能な失敗をしない事」「参加者が、絶対来年もやりたいと思うくらい楽しむ事」が出来れば十分だと思っている。こういったイベントは継続こそ意味がある。何年かして、京都の学生劇団は、毎年2月は演劇祭に出て当たり前、今回参加してない劇団が吠え面かいて来年からは来るてことに出来ればいいのだ。

 もっといえば、私は現役ではなく、OBとして、これで多くの学生が演劇のトリコになり、横のつながりもできて仲良くなり、やめられなくなればいいと思っているし、12団体を2日間で一気に見れるんだから、スカウティングの場としてうまいの捕まえて来れればベストだ。学生の立場でも、色んな立場でも利用方法はいくらでもある。

 幸い、先週の段階でかなり厳しかったチケットも売れて来たようだが、それでも正直、まだ話題にならなさが寂しいと思う。テレビや新聞にも出ているらしいが、もっと先輩の演劇関係者が注目してあげないとダメだと思う。この演劇祭の価値は、先輩方が引き上げるタイプの演劇祭でなく、本当に学生が自主的につくっているのだ。学生イベントといいながら、企業がバックについているイベントは多いが、これは正真正銘金がない、稚拙であるが学生がしている。もちろん、2回目以降はバックがついてもらえることは視野に入れてるだろうが、少なくとも今回はそうだ。

 それをもっと注目して上げてほしい。もちろん、注目やれるような宣伝出来てない実行委員会の方にも問題はあるんだし、運営方式に対してはダメ出ししたいことがもう、1万文字くらいのレポートになるくらいあるけどさ、とりあえずやってることに価値があるって。内閣もその心意気に敬意をひょうし、全団体見れるよう土日は稽古を休みにしました。よろしく。わしが現役の学生の頃にこんな楽しい事があればて悔しがれるような、楽しいイベントにしてほしいです。

2011/02/15(火) 第12次役者紹介5
 ちっく 2公演ぶり7回目

 ちっくはニートであるがゆえに、過小評価をしている人間も入るし、ニートであるがゆえに演劇へ関われる時間が多いからこそ、過大評価している人間もいる。なかなか適正な評価をされていない人間が多いと思う。

 そんな中、私はちっくがどんなにダメでクズで怠惰でくそ野郎かも、どんなに演劇に対して真摯で熱心で人としても思いやりが会っていい奴かを知っている。競馬仲間だとかプロレス好きだとか、本当に大事な大事な友人だ。正直卑下もしてるし、それ以上にとても尊敬している。

 そんな彼は4月から一旦演劇からちょっとだけ離れて、整体の学校に行く。整体師をしながら、ちょっとずつ芝居に関わるという人生設計をするのだ。けっして自分に感謝せよとなど思わないが、彼にプロレスを紹介出来た事で、かれに生きるはりを与えて、そして人体に興味を持たせて整体に行くまでなったというのは、彼の可能性をひらいたという面で、なんか嬉しい

 そんなちっくの、一旦引退試合。好きなアンダーテイカー的なレスラーででます。勇姿を目に焼き付けろ


 由良真介 3回連続3回目

 未経験者だった由良君が、昨年突然現れ内閣に入った経緯、そして、事務員としてどれだけ役に立っているかは前回書いた通り、そして役者としてもすごかった。のるてにおける一言も喋らない、残酷漫画を書く黒部君は、ほぼ私の演出というより勝手にネタを用意し(ガスマスクや左翼系メットや角材、イスラム風衣装なんてどこで用意して来たんだ)、スローモーションの則転まで疲労したこの男のポテンシャル。ただ者ではない。

 それゆえに、本当に声量がないのが残念で仕方ない。本当に台詞というか、まったく普段の会話が成立しない。かれはバイトをしているが、どうやって面接に受かったかが理解出来ない。が、むしろ声量がないかわりにこの才能があるのかもしれない。

 そんな由良は、いよいよ、鉄棒の上で逆立ちが出来る身体能力を活かしてプロレスデビュー。声が小さ過ぎて拡声器で喋るヤクザ、内藤を演じます。なんと、彼はカポエイラの動き済んだぜ。カポエイラ戦士とは内閣プロレスの幅も広がったもんだ。

 
 野口雄輔 2公演ぶり7回目

 ついに内閣に入団した野口。彼は怠惰だ。彼は怠惰で冴えなければ、頭がいいし、まともなことを言うし、非常に出来た人間だ。ただ、怠惰が行けない。本当に怠惰だ。せっかくの彼の正論も(本当は正論は、どんなクズがいったって、正論として尊重しなければならないのだが)、お前がいうなになる。きっっと、色んな能力が優れている代わりに怠惰になってしまったんだろう。彼に怠惰さがなければ、笑の内閣はもっと上に行っている筈だ。
 
 だから、なるだけ野口がやる気のある環境に置き、野口の頭脳を芝居に取り入れられるかはしょうてんだ。内閣がプロレスした中で、一番野口が頑張っていた番外好演のプロレスが一番出来が良く、一番頑張ってなかった三国志プロレスが一番いまいちだったのはもうわかりやすい。

 そして佐賀出身の彼は地元九州という事で士気が高い、これは公演は成功間違いないのである。あいかわらず名レフェリー、ミスター八つ橋で勝負するし、ちょこちょこ面白い他の役でもでる。

2011/02/14(月) 第12次役者紹介4
役者紹介に何回目かもつけてみることにした

 ちなみに今まで紹介した役者は 
  しゃくなげ 初出演
  肥後橋 3公演ぶり5回目
  ピンク地底人2号 4回連続4回目
  金原 2回連続2回目
  キャッツ 5公演ぶり4回目
  末山 5回連続7回目
  藤井 6回連続6回目
  森 初出演
  眞野 8回連続9回目 です

 嵯峨シモン 8回連続9回目

 一人っ子の私にとって、人生においての兄という存在はシモンさんにおいてほかならない。ついに5年の付き合いになったが、ZTONに蜜比呂人氏が後見人としてついてくれているように、うちにシモンさんがいるというのは私の、そして皆の精神的にものすごい支柱になっている。つに団員になってくれて、プロレスのないのるて(役者は引退してレスラーになったとおっしゃってたのに)でも多大な力を貸してくれたことにより、またひとつ絆ができたと思う。シモンさんと、札幌、東京に続いて福岡に行けるというのは楽しみで仕方ない。

 演じるのはもちろんリッキー•クレージーであるが、今回はあまり目立たないのが残念。いつか、リッキー一代記を秋田で上演するのが夢

 エリンギ 初出演

 同志社小劇状からやってきたニューフェイス。内閣では久々の他薦の役者ではあるが、これはいい人を紹介してもらったと思う。

 彼女はまさに小悪魔である。顔も小悪魔、演技も小悪魔。そして普段の言動も小悪魔。素晴らしいのは、その小悪魔ぶりが全然いやらしさがない、サバサバ感があることだろう。別に男にこびてやろうとかあるわけでもなく、天然でもなく、女性に嫌われない爽やかなところが良い。内閣には今まで居なかった小悪魔系の女優として今後重宝したい子である。いずれ、これでもかという小悪魔女にアテ書きし「あいつは小悪魔じゃない、悪魔だ」という台詞を書きたいものだ

 ほんのちょっとのつきあいながら、きっちり見抜いてハニーとラップをしかける婦人警官梅崎巡査という役を用意出来たのはかなりよかった。この可愛い子がミニスカポリスですよ、いくしかないでしょう。



 髭だるマン 2回連続2回目

 のるてちゃんで、気持ち悪いロリコンサブカル研究家羽生田を好演した髭だが、未踏座の引退好演と重なり東京公演は無念の降板。東京のパンフを元に作成されたウィキペディアにも載らないという悲劇を味わった。

 が、我々は忘れない。合田の羽生田もすばらしく、甲乙を付けがたいが、彼の羽生田もすばらしかったことを、あの辛口な唐仁原をして、「気持ち悪い」と評価されたのはすごいことだ。実は髭をそれば決して気持ち悪くない、むしろ男前なのに。

 実際の彼はすごくシャイだが、ジャージマンを作ったコントの才もある、なかなかな演劇人だ。たしかに正当派はできない、しかし濃い存在感のある役者として期待したい。

 今回はかなりアテ書き近かった前回と違い、正義感がありながら、警察の組織人として理不尽な命令にもあい葛藤する暴力団対策課の仰木巡査部長を演じます。かなりかっこいい役だぜ

2011/02/13(日) 第12次役者紹介3
 藤井麻理

 ここ数回で藤井さんを紹介する時は、正確悪い性格悪いと悪口ばかり書いているなあ。実際彼女に対する感想を箇条書きすると、本当に私は彼女の事が好きなのかとか感謝してるのかとか疑わしい。しかし、もう7回連続で呼んでるしなあ、吉田寮のイベントでコントするとか、そんなん人数足りないとかありえんような時でも、真っ先の呼んでるしなあ。稽古場に居るとむかつく事が多いが、いないと物足りないしなあ。と、いうことで今回も出ます。

 なにより、彼女がプロレスにでると映える。票が入る。これはかけがえのないことだし、色々と雑用をかってでてくれる。これは非常に有り難い。私は人の好意には絶対的に甘えるので、
彼女の頼んでいないけど、気がついたら楽屋の管理と貸してくれてるというのは本当に感謝しても感謝し尽くせないが、鈍いので気づかないのだ。いやはや。

 そんな彼女はまたしても、姉御肌な駒田組長夫人という役所というか、ヒールででたいて希望を叶えるためには、毎回一緒って言われてもそこしかないんだよー。彼女には「眼鏡の地味な女の子だが外して自信を持つ」というイメージを刷新するアテ書きを用意してるんだが、まだまだ先になりそうだ。まあ、逆に言えば藤井が演じてハズレるわけがない役である。


 森慧佑

 今回初参戦である。演劇集団Q出身の森君。彼とはじめてあったのは去年の夏。演劇人の演劇を始めた経緯というのは、モテたいとかけっこうろくでもなかったり、コンプレックスだったりと陰鬱な物も多いが、彼の動機は今まで聞いた中で、私がこれは良いと思ったNo.1だ。具体的には書かんけど、一気に興味を持った。見に行った、上手くなかったけど印象に残る演技だった。そして福岡県久留米出身だった。オファーをださないわけがない。

 稽古場に入る彼の印象で言えば、腹立たせる言動がないという点で内閣出演者の中では希有である。けっして笑える事や馬鹿はしないが、知的であり話して気分が良くなる男である。しかし、私はまだ彼の表面しかわかっていない、そんな魅力もある男である。

 今回は、駒田組の知恵袋、経済ヤクザ(の役を演じてる)緑川、売れるためには手段を選ばず上演拒否問題を宣伝に活かそうとするという、私がやった事を代弁する役(しかし、そこまで頭は良くないため、大事になりすぎて焦る)。しかし、当然アテ書きではない。彼はいずれアテ書きしたいんだけどな。でも、いいよ彼の緑川は。


 眞野ともき

 体重180キロの笑の内閣No.2、盟友である。

 彼とはもうここ1、2年、会ってもメールでも喧嘩ばかりだが、それはちゃんと彼の注意は的を得ていることが多いからでもあり、やはり盟友である。

 なんだかんだ、他の役者は「高間響が作る作品について来ている」。が、彼は唯一「高間響という人間について来てく手て入る」人間だと思う。ようは、私の才能が枯渇しても、彼は味方になってくれる。そんな彼に甘えてばかりな私はなにか返せるだろうか。

 眞野さんは今回、上演拒否騒動をあまり考えずにネットにあげて、騒動を起こしてしまう明石という男を演じます。まあ、彼の場合、アテ書きもくそもない。その存在感があれば、圧倒出来るし、そして意外に役の幅が広いんだよな。内閣でも図体はでかいが気弱な青年、器のでかいヒロインに恋されるレスラー、頼りがいのあるマスター、わがままな王様、アホなガキ、死神、ロシア人高校生、妖精となんでもこなすし、ロップやサボテンで演じた芯の座った父親も良かった。ほら、意外と広いでしょ。本当、彼を演劇にひきこんだ身としては、最近の「別にでかくなくても成立する役につけられることが多くなった」て傾向は嬉しい。お客さんには説明無しに「なんでお父さんあんなでかいの」てなるから優しくないけど

2011/02/12(土) 第12次役者紹介2
 金原ぽち子

 前作で腐女子高生藤吉弥生を好演した金原(きんぱらと読む、最近県民ショーで静岡ではきんぱらと読むという特集をしていたが、なにを今更感があった)さん、ACTを卒団し就活をするはずが、福岡に行くはめにである。

 私は彼女の演技は、自分の作品とACTでしか見た事ないのだが、非常に使い勝手の良い役者といえる。彼女は童顔なので、若年層の役が当てられる事も多いが、しかし若年層しかあわないということもない。見た目も可愛らしいのでヒロインもいけるが、美人過ぎて脇に置けんとか最早芸かネタであろうという可愛さ(四方さんみたいなね、あの可愛さは可愛い事をネタにしないと説明しづらい)いう使い勝手の悪さはない、基本真面目な部類だが、笑いは落とせばきちんととれる。そして、私は基本女優はSの女優(歴代の内閣に出てる女優を見よ、ほとんどS系演技をする人ばかりだ)が好みなのだけど、珍しく彼女はM芝居が出来る(実際に、SかMかとか、実際に私がSが好みとかMが好みとかは別だよ)

 と、いうわけでいはゆる宛書きしたくなる女優ではないのだが、いてくれるとポジション調整で非常に助かる女優さんである。そして、なにより稽古場にもいてくれると非常に助かる、それは仕事としても、ギスギスさせないためにも、一件常識人なのにたまにアホ発言して和ませるという面でも

 そんな彼女は、今回は便利屋扱いというか、たんぽぽ学園職員で、秀太と正次郎の幼なじみ、誤解によって戦う2人をなんとか和解させようとする(ヒロインといえばヒロインなのだが、別にヒロインではないというある意味損ではあるが)寺前千草を演じます


 クールキャッツ高杉  

 イッパイアンテナの看板俳優、2年半ぶり久々の出演である。栄えある第1回のプロレス芝居の主役が、プロレス芝居に帰って来た。彼の小さな身体を活かしたルチャ系の動きは、他のレスラーには真似が出来ない。演技面でももちろん、なによりうまいし、笑いへの嗅覚も十分、役者としての基礎的な上手さと、飛び道具的な技を両方持っているというのは、同世代の中ではなかなか希有な存在である、だからこそひっぱりだこだし、昨年地元で見せたかった京都で出会った面白い奴=北海道に連れて行けなくて無念だった四天王(キャッツ、肥後、どす恋、浪崎)の一人であるといえる。なにより、稽古場に入ると楽しい、実際イメージよりは控えめだし、イメージより馬鹿な言動はしないのだが、節々に楽しい。

 そんな彼は福岡出身。地元で彼を店ら得るというのは嬉しくて仕方ない。はっきりいってこの魅力的すぎる男を、脚本家として私はまだ最高の役を作れたとは思っていない。彼に与えた、亀プロの主役伊達政人1世、小渕部長の参謀中杉、曹操の3役はどれも素晴らしかったが、キャッツの役者人生最高の役だと思っている役は私が書いた物ではなく、イッパイアンテナの大崎君が書いた役だ。そりゃ所属してる劇団の主宰だから当たり前なのだが、しかし同じコメディ作家としては超えたいところである。

 そんな彼に用意した遠野とおるという馬鹿な少年は、そのポテンシャルは秘めている馬鹿だと思う。キャッツに少年というのは安易ではあるが(他に「御大と呼ばれる時代劇の大御所」「やたら色んな資格を持っているトラブル解決名人」「20代後半の、だらけきったフリーター」などやらせたいパターンはいくつもあるが)、しかし絶対に受ける。お楽しみに。ちなみにプロレスはその少年としてではなくもっと変なのでするけど


 末山孝如

 まさに、私にとっての参謀である。所属団員ではないのが、だからこそ脚本に置いても運営に置いても、少しひいたところからのアドバイスがありがたい、ブレーンというか軍師というか、同郷であり7年という、現状で関わっている人の中では一番長い付き合いということもあるが、彼はいわゆる天才とは感じないが、知的である参謀である。むしろ、同じ夢を追っていないからこそ、うまくいってる関係ともいえるかもしれない。

 結局最初関わってなかったのるてでも東京に連れて行ったわけだけど、彼といると楽しいというより安心する。演技に関しても、彼の演技はオーソドックスなのか、やはりくどいのか、いったいうまいのか下手なのか、どれくらいのレベルなのか、もうわからなくなった。ただだからこそ、いつまでも一生友達でいたい後輩だし、また彼と旅に出れるのは嬉しい。

 そんな彼は、駒田組組長駒田旭。カリスマとまでいえないが、主人公や仲間からはある程度の信頼を得ている、リーダーというのは、まさに彼のポジションといえる。表向きはヤクザプロレスという悪役ながら、演じてるだけで心優しい駒田組長は彼しかいない

2011/02/11(金) 第12次役者紹介1
しゃくなげ謙治郎

 前回の主演が、内閣初の90年代生まれ伊集院聖羅なら、今回は早くも最年少記録を更新、91年生まれである。私が劇団未踏座を見に行った際に、これは10年に一人の逸材だとしてスカウティングしたの彼だ(私は学生劇団青田刈りの際は女優ばっかり、連れてくるイメージがあるがちゃんと男も発掘する)。彼はそのコントの際、ジャージマンというキャラを演じていた。ただ、ジャージを着た男なのだが、まぎれもなく彼はジャージマンだった。彼にジャージマンという役を与えた髭だるマンも凄いが、ジャージマンのそものの彼も凄い。そして、稽古場でのあだ名もジャージだ。

 理屈で言えば、まだ決してうまくないし、イケメンなわけでもない。しかし、理屈じゃない部分で彼は演技が良い、顔が良い。テレビというカテゴリーで考えるとちょっと違うかもしれないが、小劇場というカテゴリーでいけば間違いなくスターになる男だ。

 彼はなんといっても馬鹿が似合う。実際に馬鹿だし、純朴だし、やる気が高いし、得意技が微妙過ぎる野球選手の物まね(特に、ソフトバンク川崎宗則の打撃フォームは絶品である)だし、柔道経験6年でプロレスも出来るという点で、内閣スキルは果てしなく高い。絶対2年で引っ張りだこになる俳優だけに今からつばを付けておきたい。

 そんな彼は、いきなりこのお芝居の主役、自分の出身の孤児院への慰問を計画したため、上演拒否騒動が起こるが、馬鹿ゆえに色々話が転がる、葛西秀太を演じます。


 肥後橋輝彦

 スター性という面において、この肥後橋もまたスターである。過去、内閣でトラッキーマスク、井戸橋君、張飛といったキャラで出演している肥後橋であるが、未だにこれぞベスト肥後橋という役を書けていないのは、私は脚本家として悔しい限り、正直今回もベスト肥後橋といえる役を用意出来ていない、これは私の腕不足に他ならない。

 しかし、彼の発想力、馬鹿さ加減、そして本当は馬鹿じゃない知的さ、プロレス力、これほどステキで遊んで楽しい後輩というのはなかなかいない。彼とかなり久々に現場をともに出来るのは楽しみで仕方ない。

 彼の今回の役もまた馬鹿である。主人公秀太の育った孤児院、たんぽぽ学園の経営者の息子である香取正次郎。秀太のライバルであり親友である。そんな彼が戦わなくていい筈の秀太と誤解が誤解を呼び、メインで壮絶なまでの死闘をしなくてはならないドラマチックな展開は、従来の内閣テイストではない。しかし、しゃくなげも肥後橋も馬鹿で役も馬鹿ゆえに、そんな悲壮感がないからぎりぎりいつもの馬鹿内閣に留まっている。やはり、馬鹿な役というのは便利だ、論理的に動く役は説明に時間を要するが、馬鹿は馬鹿という理由だけで展開を早められる。便利である。

 ピンク地底人2号

 今回で4連続出演。ピンク地底人こと五藤七瑛はすっかりレギュラーである。長い内閣の歴史の中でも、女優の中で1ステージごとに笑いをとる平均点と、総合計では彼女が一番だろう。私が考えた台詞以外で、積極的に笑いを加えるという点では中谷和代もなかなかの物であったが、彼女は絶対に自分で狙ってる以上の笑いをだしてるのが凄い、これを単に「笑われている」とマイナス表現をするのは勿体ない。それを凌駕するなにかがある。女優としての彼女は、けっして笑いだけではないし、ウォーリー木下氏演出の舞台に出てた彼女はかなり素敵だったが、それでも私はコメディエンヌとしての五藤七瑛が一番素敵だと思う。2番目に素敵なのは稽古場でたまにとんてもない発言をする彼女だ。朝青龍を見て「外人みたいだ」と発言したことは忘れられない。

 そんな彼女には今回申し訳ない事をした。今回は出演難しいと渋っていた彼女に「君のために役を作った」という口説き文句で誘ったわけだが、実際に彼女に用意した「敏腕弁護士だが、風呂に入らないから臭い」という役が変更になってしまったからだ。理由は諸々あるのだが、はっきりいってその「臭い敏腕弁護士」は魅力的な役すぎて、きちんと描ききってしまうと3時間くらいの芝居になった上、主役の秀太が霞むという脚本状の致命的欠陥があらわになったからである。私がこれほど脚本に悩んだ原因の一つだ。結局この弁護士を出し続けると本が収拾つかんと判断しやむなく切った。

 と、いうことで、彼女はたんぽぽ学園経営者で正次郎の母。秀太のことも正次郎と分け隔てなく母親として育てて来た未亡人だが、夫が亡くなった原因がヤクザの嫌がらせによる心労なためヤクザには異常なまでの敵対感をもち、そこではキチガイになるという。まあ、今までの内閣でごなえがやったただのキチガイじゃなく、深みのあるキチガイです。結局はキチガイなのだけど、はじめて母親役やるということで期待してます。状況は違うけど、たまにキチガイ未亡人母ってのはうちの母も一緒なので(私は正次郎ほど優しくないけど)そこが見所ですかね

 でも、敏腕弁護士もボツにするにはあまりに惜しい彼女のはまり役。あと、彼女には「(オペラ座の怪人のカルロッタみたいな)プライドの高い女優」と「実は家事がまったく出来ない、カリスマ節約主婦タレント」という役をやらせたいので、最低後3回はつきあってほしいものである。 

2011/02/07(月) 心残りののるてうちあげ
 昨日はのるてのうちあげをした。MVPは67票も集めた、中谷和代が圧勝。あの、腐女子ネタも出来るが、子供を思う教育者という武田英子という役は、「ネタ票」も「真面目票」もとてる私が生み出したキャラの中でも希有な存在である。それを育てたかずちゃんは、本当に素晴らしい役者だと思う。おめでとう

 金銭的に言えば、東京公演で−17万。京都追加で+9万。吉田の繰り越し金が10万なので、+2万。結果的には、東京を強行した事で8万−になってしまったわけだが、役者から一銭も追加でノルマをとらずに+で終えられたのは非常に嬉しい。116冊も売れたパンフ収益が3万5千円なので、実質パンフなのだが

 アンケートデータ分析は、色々面白い結果もでた。東京に置ける、演劇関係者率の低さ、ツイッターでしった人の高さ(この問題だからきた)は、予想通り(だから、2回目の東京で、動員が維持出来るかは不安過ぎてなかなか次もまた行こうといえないが)。特に、のるて追加公演について、リピーター28%、9月に来ようと思ってこれなかった26%、9月には行くつもりなかったが評判がよくていこうと思った9%、追加ではじめて知った38%という結果はなかなか興味深い。意外と身内もリピーターとして来てくれるもんだと解釈すべきか、25%以上という事はうちの劇団は平均で100人弱も近い潜在的にみにきてくれる
層を取り逃がしている可能性があるのかと解釈すべきか、追加公演ではじめて知ったて方が一番多いってのは、この問題だからこその特殊性なのか、まだ演劇人に告知が足りてないと解釈すべきかなど。

 みな、早く帰っちゃったこともあり、8ヶ月もかけた、あれだけの公演のうちあげにしては物足りなかった。なんかとても寂しい。3週間もたって、しかもすでに頭が福岡になってるってのもでかい。保坂さん、藤本さん、吉田さん、竹熊さん、有田さん、KASSAIやKAIKAの人、神田川、千本など物理的に呼べないけど話したい人がいないのもでかかった。

 でも、一番は、全然表現規制問題が解決してないからといえる。4月の都知事選、7月の施行。そして、生きている限り。しかし、今の私は申し訳ないが、3月のプロレスのが大事である。事実上、のるての終演とともに、いったん離脱して意思待っている状態だ。それはともに戦って来たかたがたに申し訳ない。

 いつものうちあげは、本当に楽しく楽しくてという公演の一番楽しい瞬間なわけだが、スクールオブザリングやのるてくらいから公演の瞬間が最大すぎるて状態になって来た。これはこれで、演劇人としては幸せな事かもしれない。

 そして、なにより今回以上に楽しい思いを、次の福岡では絶対したい。北海道公演でだって、楽し過ぎて「もう次回公演はこれ以上楽しい思いが出来ないかもしれない」と不安だったけど、のるては北海道遠征より楽しかった。だから、福岡は絶対絶対、のるてより過去11回より楽しい筈だ。そのためには、まずは満足いく面白い作品、そして多数の動員だ。やるぞ、わしはやるぞ。

2011/02/06(日) 言い訳
 3週間近く、まともな更新が出来ていなかった。理由は、情けない話だが、本が書けなかったからだ。鬱になっていた。

 本が書けない作家の気持ちは、多分作家以外には理解してもらえないと思う。他に書けないといえば、企画書とか卒論とか、他の仕事に通じるものが書けない時もあったが、全然質が違う。しかも、作家以外としても立派な人ならまだしも、私は脚本と劇団運営以外は役者としても下手だわ、スタッフもなにもできんし、人としても仕事も私生活も何も出来ない。しかし、それでも面白い脚本が書けるという自信によって生きて行けるのだ。それが出来ないとなるとアイデンティティクライシスだ。生きて行けない。

 もちろん、時間的にのるての追加公演をした悪影響はでかい、そもそものるて追加より、先に決めていた3月のプロレスに悪影響でるとは恥ずかしすぎる。もちろん、書けないというのは、おそらくのるてをしてようがしていまいが、書けないのだが、のるての手応えが良過ぎてハードルをあげたのは事実。常に「最新作が最高傑作」をモットーとする以上、ハードルは年々上がる。しょうみ、三週間前の脚本でも、3年前なら大満足、2年前でも納得して稽古していた。1年前だとちと微妙だが、鬱にまではなってないだろう。


特にのるてが終わってこの2週間以上、本当に生きて行くのが辛かった。本当に風邪をひいたのもあるが、結局全然書けない一晩、夕方が迫り本が書けないまま稽古場に行く恐怖。自殺する気はさらさらないが、死にたいとは思っていた。この感覚は、第3次笑の内閣「教頭」の時に近かった。

 あの時との共通点は、公演をするという企画が先ありきで、本が用意的でなかった事だ。同じパターンで、初演のスクールオブザリング、にせんとくんの時等もあり(劇団経営的には、毎度毎度本が出来てからというのはいかない)、その時もものすごく苦労したが、スクールはなんだかんだ高校演劇で大会行けたー、にせんとは恋愛成就でめでたしというゴールがあった。から、なんとかなった。

 しかし、教頭にがゴールがなくて、結果、失敗した。なんとか公演出来たけど。そして、今回の「上演拒否問題」には明確なゴールがない、なぜなら私の中で解決していないからだ。正直、この問題はもっと時間をおいてからやればよかった。やはり今回は今までの(おそらくにせんと)の再演にしておけばよかったと、4日前まで思っていた。

 なにより情けないのは、本が書けないなら書けないで、必要な事務作業や宣伝をしてればいいのだが、出来なかった。私は節操なく、宣伝しまくっているように見えるかもしれないが、やはり「自信がある作品」じゃないと出来ないのだ(だから、よく営業マンになればいいのにと言われるが、できまへん、自分が心の底から好きなもんじゃないと出来ないから)。そのせいで、HPもろくに更新しないし、ふざけるなという宣伝しかしていない

 が、3日朝になんとかおりてきた。はっきりいって「上演拒否問題」を深く彫り込んだ作品にはなっていないとは思うが、「ヒューマニズムコメディ」として、「最後のプロレス芝居」に相応しい馬鹿馬鹿しさのこもった作品になったと思う。目新しさを求めて苦労したため、目新しさはない。しかし、そのかわり、今まで我々が作ったプロレス芝居の芝居としての良さと、悪ふざけ馬鹿テイストを込めた、強化版になっていると思う。

 残りひと月という練習に置いても、宣伝においては、かなりハンデをおってしまったが、もう自信のある作品になっている。ガンガン宣伝するんで、ぜひ見に来てください

 
  第12次笑の内閣
「俺たちのプロレスは反社会的じゃなか」

  会場 ぽんプラザホール
  2011年 3月5日(土) 18時半
          6日(日) 13時
                18時半
  

 会場 京都大学西部講堂
 日時 2011年 3月26日(土) 19時
            27日(日) 13時
                   19時
            28日(月) 19時
      (開場は開演の30分前)
 料金統一
  前売り 2000円  当日 2500円
     学生  前売り 1000円 当日 1500円(要証明)

 問い合わせ 09020750759
      waraino_naikaku_u@yahoo.co.jp


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.