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2011/02/11(金) 第12次役者紹介1
しゃくなげ謙治郎

 前回の主演が、内閣初の90年代生まれ伊集院聖羅なら、今回は早くも最年少記録を更新、91年生まれである。私が劇団未踏座を見に行った際に、これは10年に一人の逸材だとしてスカウティングしたの彼だ(私は学生劇団青田刈りの際は女優ばっかり、連れてくるイメージがあるがちゃんと男も発掘する)。彼はそのコントの際、ジャージマンというキャラを演じていた。ただ、ジャージを着た男なのだが、まぎれもなく彼はジャージマンだった。彼にジャージマンという役を与えた髭だるマンも凄いが、ジャージマンのそものの彼も凄い。そして、稽古場でのあだ名もジャージだ。

 理屈で言えば、まだ決してうまくないし、イケメンなわけでもない。しかし、理屈じゃない部分で彼は演技が良い、顔が良い。テレビというカテゴリーで考えるとちょっと違うかもしれないが、小劇場というカテゴリーでいけば間違いなくスターになる男だ。

 彼はなんといっても馬鹿が似合う。実際に馬鹿だし、純朴だし、やる気が高いし、得意技が微妙過ぎる野球選手の物まね(特に、ソフトバンク川崎宗則の打撃フォームは絶品である)だし、柔道経験6年でプロレスも出来るという点で、内閣スキルは果てしなく高い。絶対2年で引っ張りだこになる俳優だけに今からつばを付けておきたい。

 そんな彼は、いきなりこのお芝居の主役、自分の出身の孤児院への慰問を計画したため、上演拒否騒動が起こるが、馬鹿ゆえに色々話が転がる、葛西秀太を演じます。


 肥後橋輝彦

 スター性という面において、この肥後橋もまたスターである。過去、内閣でトラッキーマスク、井戸橋君、張飛といったキャラで出演している肥後橋であるが、未だにこれぞベスト肥後橋という役を書けていないのは、私は脚本家として悔しい限り、正直今回もベスト肥後橋といえる役を用意出来ていない、これは私の腕不足に他ならない。

 しかし、彼の発想力、馬鹿さ加減、そして本当は馬鹿じゃない知的さ、プロレス力、これほどステキで遊んで楽しい後輩というのはなかなかいない。彼とかなり久々に現場をともに出来るのは楽しみで仕方ない。

 彼の今回の役もまた馬鹿である。主人公秀太の育った孤児院、たんぽぽ学園の経営者の息子である香取正次郎。秀太のライバルであり親友である。そんな彼が戦わなくていい筈の秀太と誤解が誤解を呼び、メインで壮絶なまでの死闘をしなくてはならないドラマチックな展開は、従来の内閣テイストではない。しかし、しゃくなげも肥後橋も馬鹿で役も馬鹿ゆえに、そんな悲壮感がないからぎりぎりいつもの馬鹿内閣に留まっている。やはり、馬鹿な役というのは便利だ、論理的に動く役は説明に時間を要するが、馬鹿は馬鹿という理由だけで展開を早められる。便利である。

 ピンク地底人2号

 今回で4連続出演。ピンク地底人こと五藤七瑛はすっかりレギュラーである。長い内閣の歴史の中でも、女優の中で1ステージごとに笑いをとる平均点と、総合計では彼女が一番だろう。私が考えた台詞以外で、積極的に笑いを加えるという点では中谷和代もなかなかの物であったが、彼女は絶対に自分で狙ってる以上の笑いをだしてるのが凄い、これを単に「笑われている」とマイナス表現をするのは勿体ない。それを凌駕するなにかがある。女優としての彼女は、けっして笑いだけではないし、ウォーリー木下氏演出の舞台に出てた彼女はかなり素敵だったが、それでも私はコメディエンヌとしての五藤七瑛が一番素敵だと思う。2番目に素敵なのは稽古場でたまにとんてもない発言をする彼女だ。朝青龍を見て「外人みたいだ」と発言したことは忘れられない。

 そんな彼女には今回申し訳ない事をした。今回は出演難しいと渋っていた彼女に「君のために役を作った」という口説き文句で誘ったわけだが、実際に彼女に用意した「敏腕弁護士だが、風呂に入らないから臭い」という役が変更になってしまったからだ。理由は諸々あるのだが、はっきりいってその「臭い敏腕弁護士」は魅力的な役すぎて、きちんと描ききってしまうと3時間くらいの芝居になった上、主役の秀太が霞むという脚本状の致命的欠陥があらわになったからである。私がこれほど脚本に悩んだ原因の一つだ。結局この弁護士を出し続けると本が収拾つかんと判断しやむなく切った。

 と、いうことで、彼女はたんぽぽ学園経営者で正次郎の母。秀太のことも正次郎と分け隔てなく母親として育てて来た未亡人だが、夫が亡くなった原因がヤクザの嫌がらせによる心労なためヤクザには異常なまでの敵対感をもち、そこではキチガイになるという。まあ、今までの内閣でごなえがやったただのキチガイじゃなく、深みのあるキチガイです。結局はキチガイなのだけど、はじめて母親役やるということで期待してます。状況は違うけど、たまにキチガイ未亡人母ってのはうちの母も一緒なので(私は正次郎ほど優しくないけど)そこが見所ですかね

 でも、敏腕弁護士もボツにするにはあまりに惜しい彼女のはまり役。あと、彼女には「(オペラ座の怪人のカルロッタみたいな)プライドの高い女優」と「実は家事がまったく出来ない、カリスマ節約主婦タレント」という役をやらせたいので、最低後3回はつきあってほしいものである。 


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