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2011/07/30(土)
作品解説 もしも高校野球部の女子マネージャーがマルクスの資本論を読んだら
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民主主義が理想の政治形態なんてのはちゃんちゃらおかしい話であるのは、なにも難しい政治の世界を見なくても
私は唯物論者だし、左派ではあるが、社会主義共産主義が成功するわけはないとは思っている。その理由は私の存在そのものである。私は、人に何かを助けてもらう事にまったく躊躇がなく、人の為に何かをする事に喜びを感じない。ようは怠け者である。富の再分配、ようは頑張っても頑張らなくても結果は同じなら絶対に頑張らない。私のような怠け者かつ、演劇のような非生産的なものには社会主義は理想的な思想なのだが、それゆえに成功しない。いや、本当マルクスには申し訳ない。
もちろん、フィデル・カストロみたいな、有能かつ私欲が薄い指導者が居れば社会主義(というか実質君主制)も、馬鹿な投票がない民主主義、資本主義よりいいかもしれんが、残念ながら選挙がないとヨシフさんとか金さんとか悪い奴(フィデルみたいな高潔な奴がトップにいくことなど稀すぎる、しかも社会主義者は選挙で選ばれてもポルさんとかチャベスさんみたいな悪い奴になる確率が高い)がつく確率のが高いので、民主主義しかない。と、いうことで現在の人類の限界ではゆるい小さな政府政党と大きな政府政党を定期的に政権交代させてバランスをとるしかないのだが、それを当たり前で未来永劫つづく体制だとは思いたくない。資本主義社会である以上は、どこまでいってもある程度努力しないといけないからだ。
ほとんどの人は、努力するのは当たり前、努力は美しいと洗脳されていて、怠け者の私ですらそう思っていたが、よく考えてみるとなんで努力しないと生きていけないのか?なんで労働しないと生きていけないのか?
毎日ダラダラ好きなだけ寝て、好きなもん食って、セックスを楽しみ、他人に迷惑はかけず、好きなことを楽しむことが出来る社会は、今ある程度の時間労働しないとご飯が食べれない、そのために睡眠時間も好きな事をする時間も減る社会より最高に幸せなのに、なぜその実現の為に「努力」せず最初からそれを無理と決めつけているんだろう。
怠けるのがそんなに悪か?自動車はなんで出来たんだ?歩くのがめんどくさかったからじゃないのか?洗濯機が発明されたのは何故だ?主導で洗濯するのがめんどくさいからじゃないのか?パソコンが出来たのは何故だ?手書きはめんどくさいからじゃないのか?じゃあ、なんで最初から労働だけはなくならないって諦めるんだ。先人たちが面倒くささを解消するために頑張った不参の努力のおかげで、人類はずいぶん便利になったのに、「努力」という言葉を無くさない為に努力しないのは、それこそ怠慢じゃないのか
アメリカが独立する前、フランス革命が起こる前、国民が投票してトップを決める体制が出来るなんて思ってた人はいるだろうか?冷静に考えたら、国民からなんの委託も受けてない君主が君臨するのが当たり前だと思ってたんじゃないのか?それを納得いかなかったキチガイ(いや、まじで民主主義者なんて最初はキチガイだと思われてたと思うぜ)のおかげで、民主主義ができたんじゃないのか。労働しないで、努力しないで、自堕落に生きていける世の中を目指すなんてキチガイだと思われるだろうが、絶対無理だっていいきれるのか
私は努力しなきゃ生きていけないなんて人類はまだ未成熟だと思っている。現代人が「昔の人はなんで身分なんて肯定してたんだろう馬鹿だなあ」と思うように、未来人が「昔の人はなんで努力なんか肯定してたんだろう、馬鹿だなあ」と言える日がくればステキだなと思う。
だから、私はマルクス主義なんか、労働者を賛美している時点でまだまだ甘い。努力の量で、生まれつきの能力で人生に差がつかないというのは理想的ではあるが、労働している時点でまだ理想郷にはほど遠い。
そのために人類は不断の努力をすべきである。ただし、私は努力が嫌いだし、自分以外の未来の人類の為に頑張りたくないなので、努力のない社会の実現と言う自分が生きているうちに達成出来るかもわからん大変な努力を要することをするよりは、それよりは楽な努力をして今の資本主義社会で生きていく事で妥協するけど。
というわけで、もしマルとかいっときながら、実は資本論を読んでないでてきとうに書いたのはナイショだ。
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