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2011/08/19(金)
作品解説 コンドーム伯爵VS危ない大司教
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この作品は、一昨年のコント集で上演した演目である。好色すぎて非嫡出子をつくりまくったチャールズ2世の後継争いが激化するのを憂慮した主治医ドクター・コンドームが発明した者こそ、コンドームであるという事実を基にした作品である。しかし、それを大司教が邪魔したとかはまったくの創作である。伝記といいながら全然、伝記じゃない。ウッディ・アレンがテキトーに書いたサンドイッチ伯爵の伝記(ニットキャップも同じ時期にそういうコントしてたけど)を参考に作った。もっといえば、「法王庁の避妊法」というタイトルで思い浮かべたストーリー(見に行ったら、オギノ式の話で全然違った)を書いたのだ。いずれ、レオタードをつくった曲芸師レオタールや、ブルマーを作ったアメリア・ブルーマーの、その事実以外全部創作の伝記も書きたいと思ってる。ブルマーの話はユニット美人がやった方がよさそうだが
この作品も、健康帝国と一緒である。「他人に興味がありすぎる人」への批判である。私は宗教は嫌いだ。唯物論者だから信じてないというのもあるが、別に勝手に信仰をしてもらうのはかまわない。
しかし自宗派が絶対的に正しく、他宗派が間違っているという不寛容すぎるのはほっとけと思う。
その面で避妊の否定は本当にひどい話である。私はセックスが好きだ。しかし、子供が出来ては困るし、好きな女にはなるべく中絶のようなリスクはおわせたくない。となれば、避妊をするしかないのだが、本来それを拒否するいわれがあるのは、相手の女性だけである。「どうしても子供が欲しい」とか「どうしても生が良い」とかを相手に言われるならまだ納得いく(まあ、そう言われたらしないけど)が、見ず知らずの他人に「避妊をするな」と言われたら、お前何様やねん、関係ないやろといいたい
世の中本当に、自分が迷惑かけられてないのに腹をたてる奴が多すぎる、本当に他人に興味があり過ぎだよ、「夫婦別姓反対」「夫婦別姓強制じゃなく、選択制なんだから、自分は同姓にすりゃいい話じゃねえか、よそはどうだっていいだろ」。「フジテレビは韓流ばかりだ」→「じゃあ、見なきゃいいじゃねえか」。「国母の腰パンは気に食わない」→「オリンピック選手だからって、お前の好みの服装しなきゃならんのか」。「日の丸君が代は起立しろ」→「妨害してないならいいだろ」。
避妊の否定、性教育の否定は、それどころか不幸をもたらしている。10代性欲なんか止めようもないのに、アメリカでは避妊を否定し純潔教育をする宗教色の強い州ほど、10代の望まない妊娠は多い。そんな不幸をもたらさないためにもいう、他人なんかほっとけ。おせっかいだ。
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