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2011/09/11(日)
鉢呂吉雄にアフタートークのオファーをだしたい
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はじめにいえば、私は1週間前のツイッター上で書いているように、鉢呂吉雄という政治家を元々尊敬している。鉢呂吉雄という政治家の魅力を知ったのは2003年、高校時代の社会科の先生から聞いた話でだ。鉢呂氏は元々、函館を中心とした渡島檜山地方の北海道8区が地盤だったが、知事選に出馬する際、同じ民主党の金田誠一氏に地盤を譲ったため知事選落選(その時の相手が、泊原発を再稼働させようとしている高橋はるみである)した後、出る選挙区が亡くなってしまった。そこで、縁もゆかりもない手稲区と小樽を中心とした後志地方のある北海道4区に国替えすることになったのだ。4区は小選挙区導入後、自民党が2連勝してる選挙区。そこへ、縁もゆかりもない鉢呂氏が国替えということで、選挙マニアの私はばっちり自民勝利を予想していた。が、鉢呂氏は大逆転。なんなんだと思い、母校に遊びにいった際、社会科の先生に聞いたら「鉢呂はえげつない。自民支持者だろうが、なんだろうが、平気で頭を下げにいく。門前払いも気にしない。あそこまで来られたら票を入れてしまう」と言っていたのだな。すごいと思った。人から断られる事にナイーブだった当時の私は、それを聞いて、「よしなんべん断られても、自分を嫌いな相手でも、ずうずうしく頭を下げてチケットを売ろう」と決心した。だから、鉢呂氏は我が師である。しかも、鉢呂はこれだけドブ板もしながら、専門の農業だけでなく、党の仕事も政策も出来る。ものすごい能力だと思っている。専門ではないとはいえ、経済産業大臣になった時はとても嬉しかった。
よって、けっして公平な立場ではない。私の嫌いな政治家が同じような失言で同じ立場になっていたら、弁護していないどころか非難していたかもしれない。私はそういうダブルスタンダードも平気でする、不完全でダメな人間だ。
はめられたである。鉢呂氏が数日前「原発ゼロ宣言」をした時、非常に期待はしたが、同時に大丈夫かなという不安はあった。菅降ろしが始まったのは浜岡を止めた直後である。小出浩章を出世出来なくさせた、山本太郎を事務所にいられなくした、原発村のヤクザどもがなにかしかけてこないかと
そしてやられた。実際に、もう何十年も人が住めない町を正直に「死の町」と表現した事。
言ってもいない「放射能うつしてやる」発言をねつ造された(きっちり記事を読めば、鉢呂氏は一言もそんなこといってないことはわかる)
これは鉢呂ファンとして、反原発発言をすると葬られる怖さの問題もあるが、まず表現者として、「死の町」を「死の町」と表現する事、(うつしてやるは事実ではないが)放射能うつしてやるという冗談が通じないような世の中では、芝居なんかとても出来ない。あれが不謹慎なら、「原子力少女ぷるとちゃん」はとても上演出来ない。
はっきりいう、ぷるとちゃんを見て傷つく人は必ず居る。その人には申し訳ないと思うが、「誰も傷つかない表現」なんかない。過半数の人が傷つく表現ならそもそも、うちの劇団の目的である笑いには結びつかないのだからしない。よってあまりに酷い差別表現などはしないが、「死の町」が許されないなら私に筆を折れというのと一緒だ。
私はしがない脚本家だから、この不寛容は折れたくらいたいしたことないかもしれんが、鉢呂吉雄という、非常に有能なこの国に絶対必要だった政治家を葬ってしまった。鉢呂氏なら、原発撤退は出来た。もう誰が後任に就いても、怖くて原発撤退発言等出来ない。
そして、このまま鉢呂を終わらせては行けない。私のような無力な人間に何が出来るか、辞任表明してから2時間真剣に考えた。結論は来週の、東京公演で、鉢呂氏をアフタートークのゲストで呼ぶということだった。
はっきりいって、今、この時期に、ぷるとなんかヤバいネタもやってるコント(しかもタイトルが「非国民文化祭」)に来てアフタートークをやるなんて、鉢呂氏にとってはリスクもでかいと思う。スケジュール的にも、3連休なんだから地元の小樽にかえって後援会に陳謝する方がいいとは思う。しかし、うちみたいな売れない劇団でも、100人も入れないシアターKASSAIでも、公の場に出てきて真相を語ってほしいと思う。
明日、朝一で鉢呂氏の事務所には電話をかける予定です。賛同してくれる方はコメントお願いします。多くの国民が、鉢呂氏の声を聞きたがっている事を伝えたいです。
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