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2012/10/21(日)
高間のフリンジ新プラン
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公開プレゼンに行って来た。
私は、KEXに関しては、すでにソフトとしては十分なイベントであると思っている、しかし「京都国際舞台芸術祭」ではないのだ。「京都国際舞台芸術品評会」にしかなってないと思う。私はそれを祭りにしたい。正直、市民しらない(あれだけポスター貼ってるのに、妻は知らなかった)どころか、演劇やってる奴ですら、興味を持ってないのはすごい歯がゆい。あんなにいいソフトが揃ってるのに、悔しいんだ。
で、ここで必要なのは、プロレス的手法だと思っています。プロレスってのは試合はどれだけ素晴らしい試合をしてくれても、試合だけじゃ面白さが伝わらない。ベルト挑戦だ、マイクパフォーマンスだ。場外乱闘だということをして、それ含めてプロレスの魅力である。だから、私も作品内容には口出ししないが、場外乱闘的な部分をプロデュースしたい。
そこで考えたのが「KEX総選挙」である。
具体的なスケジュールとしては、来年1月〜2月に立候補受付、3月に選挙運動、最終日に立会演説会と投票である。
組織側としては、全立候補劇団のマニフェストがのったビラとポスターを作成。ビラを挟み込みし、ポスターを市の掲示板に貼る。政見放送を作り、ネットやKBSでも流す。また、立誠小で、日替わりで立候補劇団野過去後援の映像を流しいつでも観れる状態にするなどである。
一方、立候補劇団が選挙活動するのは自由だ。ネットもいいし、集会を開くのも、動員が多そうな劇団の上演後の出口で街頭演説するってのもありだ。
そして、投票、事前に郵送投票も可にするが、立会演説会も開催し投票に流れるという形だ。
この方式のメリットは ・選定が民意を尊重しているという点で、公平に見えるので、市民の理解が得易い、そして税金も投入し易い=対行政の金策がしやすい ・無関心な市民や演劇の若手の目につきやすい ・投票した劇団なら観に行こうという気になる
といった点である。さらに、プロレス的趣向を得意とする私だ。選挙はドラマを産む劇団同士の舌戦なんかを、無駄に煽って東スポ風に仕上げるなど興味を引く。オペラ座の怪人でも言ってるが、「オペラの出来よりスキャンダル」を求めてる奴がいるのだ。なんで、意図的にヤラセもする。
ようは、まず目につかなきゃ意味がないわけね、今のポスターでは残念ながらKEXの存在が目につかないのだ。でも、伏見区で泉健太を知らない奴はいない、全国的には無名な議院である泉健太がなぜ伏見では有名かといえば「そうだ、ケンタがいるじゃないか」といういやがおうにも目につくキャッチフレーズがあるからだ。まずは、そこからはじめればいいと思うのだよ。
大事な事は、スキャンダラスに見える。公平に見えるという「見える」だ。実際にスキャンダルが続出するようじゃ困るし、私は実際に芸術に公平性なんか用いるのはクソだと思っている。
しかし、前の日記で書いた通り、芸術界はそんな事言ってる場合ではない危機なのである。5年後の舞台芸術をどうしたいかといえば、現状維持、防衛で精一杯ともいえる(人口が減少しているんだから観劇人口が維持してるなら、それは実質増えてるという事だ)。だから、私は世論に付け入る隙を与えず正当性を主張し続けることがプランやと思ってる。他の人のプランに関して、文句は言わない。すごい意義のあるプランだと思った。しかし、私と現状認識が違うんだな。私は、もっと危機的である。意義のあることをしてる場合ではない、道化でも何でも「面白い」ことせなあかんと思うのだ(幸い、フリンジと並立して、メインディレクターの橋本祐介さんが選んでるメインプランもあるからね。芸術的意義のあるソフトはそっちである。逆に言えばいくらなんでも、メインプランがなくフリンジ一本で、こんなふざけたプランはリスキーすぎる)
実は、もうひとつ面白いプランを考えていた。それは昔ベトナムからの笑い声でやってた、「演劇ドラフト」を実際にするって奴で。私が8人演出家を選ぶ。で、誰に指名されるかわからんがその有名な8人の誰かに演出つけてもらえるという条件で80人役者を用意する。で、演出家がそれぞれ「杉原邦生1位山田太郎23歳俳優」とか「山崎彬1位山田花子24歳女優」とか指名して行くて手法だ。おっと「山田太郎は3人が指名しくじ引きだ」とか盛り上がりそうだし、既存の劇団ではありえない組み合わせの座組が出来て面白いと思う。しょうみ、杉原さんが望んでた自分の3年間とは違う新しいプランてのには、こっちのが相応しかったかなとも思う。
しかし、それでは正当性がないのだ。正直、行政や市民が税金を投入するにあたって求める公平性てのは、橋本さんが言ってた通り公平性の意味をはき違えてると思う。しかし、それを説明するより「公平性に見える選挙」というエンターテイメント手法で、目を引き、そのイベント的話題性でKEXを盛り上げるてのは一番効率的だと思うのだ。
私には、舞台芸術を発展させるということに正直言うとあまり興味がない。私の演出は、出来上がった演出技法を使って鮮度あるネタを載せて行くて手法だし、新しい握り方を作るということには興味がないのだ。しかし、それを作ってくれる人は絶対に必要だ。だから、それを保護する為に、ハード面で盛り上げるプランをなんとかしたいんだ。ある意味、その状況にあるなら応募していない。しかし、そこに危機を感じているから応募したのだ。なんとか受かりたい。このプランを実行したい。結果は1週間後
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