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2012/11/12(月) 当日清算をなくせ1
 今回の非実在少女のるてちゃんは、前売が2000円、当日清算が2500円、当日が3000円だった。今回初めて設けた制度である。ネットで予約し、コンビニで清算、事前発券するカンフェティを利用すれば2000円(もしくは役者から直接買うか)だが、予約だけして受付で清算するのだと2500円にするということだ。なぜ今回からそうしたかという理由は、様々あるが、一番は楽屋泥棒が怖くて、遠征先に大金を持って行きたくなかったからである。地元関西なら、役者は知人には手売りで売る(うちは、役者が直接手売りするならたくさんマージンを出すが、当日清算だとあまり出さないので、みんな必至で手売りで売る)から、当日受付での金銭授受は小額で住むが、遠征先となると手を打たないとほとんど当日清算になってしまう。そんな高額な金を持ち歩くなんて怖すぎる。

 改めて、当日清算というのは、予約だけをしてもらい、代金はその場で払ってもらうシステムだ。(ちなみに、よく「どの回に来ていただいても、前売り料金で見てもらえます」という当日清算券というのをばらまいている劇団もあるが、うちはそれは旗揚げ当初から一切やってない。そんなもん、わざわざ予約してくれたお客さんもいる中、その券を持ってたら予約してなくても値段が一緒じゃ、予約してくれた人に失礼すぎるし、動員予測がまったく読めないので、そもそも予約を取っている意味が無くなる、しかし未だにそれをやってる劇団も多い)

 当日清算券は上記の理由で論外だが、私は予約済みの当日清算も非常にリスキーだと思う。ようは、予約しているとはいえ、当日まで劇団にお金が入らないというのは、劇団に取って不利すぎるのだ。ようは、もしドタキャンされた時、金銭的不利はどちらが受けるべきかということである。

 まず、筋道論でいえば、約束を破った方が不利を受けるべきなのは当然である。例えば飛行機は、予約した時点でお金を払う、そしてキャンセルすれば(何日前かによって返金もあるが)全額返金されることはないので、その不利はお客さんが負う。だから、ドタキャンされ空席で飛ぶことになっても、非行貴会社が不利を負うことはない。逆に飲食店、大人数の宴会がドタキャンされた、これは小さい店だと困るが、しかし買ってしまった食材が腐る前になんとか別なお客さんを入れて損害を最小限に食い止めることは出来る。

 じゃあ、演劇はどっちに近いかと言うと、飛行機と一緒で離陸時間に来ないからって今から別なお客を乗せれんように、開演時間になってはじめて予約した人が未着(ドタキャン)で判明したからといって、そっから別なお客さんを呼び込む事は不可能である。

 にも関わらず、小劇場は当日清算が当たり前である。実際、台風で1ステージ全然お客さんが来なかったために、大損害を受けたという劇団もあるそうだ。しかし、これはすべて事前発券事前入金が当たり前なら、未着でもお金は入ったし、そもそもまだお金を払ってない状態と、お金を払ってる状態のどちらが、当日天候や体調面で面倒だなと思っても行くかとなるかといえばそりゃ火を見るよりも明らかであろう。

 では、なぜ劇団側がこんな不利なのを甘んじているかというと、事前発券システムがあまり普及してない(役者の身内以外に売るのがたいへん)てのもあるが、力関係において客の方が強いからであろう。どう考えても小劇場は「劇団側がお客さんに見に来てほしい度」と「お客さんが観に行きたい度」を比較すると前者のが高いからだ。発売則完売の三谷さんの芝居で、事前入金を面倒だって言ってる奴なんかいないじゃないか。

 うちの劇団だってそうなのである。このことをツイッターに書いたとき、どっかの生意気な高校生に絡まれたのである「観に行くか微妙です。前もってお金払うの嫌いなんで」とか「そんなシステムで劇団のブランドを高めるより、敷居を低くしないと、ますます映画に比べて演劇が敬遠されますよ」とかぬかしやがったのね、このガキ、ある程度の期間上演されてて、しかも満席になる事がほとんどない映画と、回数が決まってる演劇じゃあ構造上敷居が違うに決まってんだろ、そもそも映画だって公開前に前売り券を買えば1300円と500円お得じゃねえかと反撃したかったが、このガキでも客に鳴る可能性があると思うと出来なかったのである。それくらい弱い。

 しかし、打破しなくては未来は来ない。そして、私だってチケットを売る側にはせいぜい年に3、4回しかならないが、圧倒的に客である立場のが多いんである。そりゃ、客の立場なら当日清算のが楽だし、行けなくなった時に事前に金払ってるリスクは怖い。ならということで、500円安くしたのね。


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