|
2012/11/04(日)
フリンジプランの結果が出て1
|
|
|
私が参加した京都エクスペリメントフリンジプログラムのディレクターの結果がでた。詳しくはこちらを観ていただきたい。
http://kyoto-ex.jp/info/7324/
私はのるてちゃんを通じて「表現の自由」の尊さをといたが、じゃあ自分が存分に言論の自由を行使しているかというと、そんなことは無い。
高岡蒼甫のフジテレビ批判は、私の意見とはまったく逆だが、彼がそのことによって芸能界を干されたことは遺憾である。しかし実際は、お仕事相手であるフジテレビを批判して、干されないというのは難しい。結局は「言論の自由」はあっても、「その言論をしてもリスクをしょわない自由」はないのだ。だから、私もリスクを恐れて思ってる事を全部は言わない。
なので、KEXに関しても色々思うところはあるが、結果が出るまでは書いてなかった。で、おちたから書くのかとというと、かっこ悪く見えるが、ここはもう「逆恨みで書いてる」と思われてでも、書かないとならんことだと思うので書く
ええ、結果に関して納得いかんとかではないが、私は当日羽鳥さんの案を聞いていて非常に腹がたったのである。
「劇は使える、ダンスは使える」というテーマで、劇やダンスは日常のコミュニケーションに役に立つという考え方の下、ワークショップやインストラクション(指示)を伴った作品発表をし、その記録集は公開し、3年計画で支援をして育成をして行くというプランであった。その案そのものに関しては、たいへん意義深いことだと思う。もっといえば、私はこのプランが多くの人に意義のあるプランであると思ってもらえる世の中であってほしい。
しかし、私は京都の人間だから田舎臭い考えであるが、「東京の人間が、京都の現状も知らんと、自分の理想を語りにきやがって」と思ったのである。
前にも書いたが、私はソフトとしてのKEXが好きである。だから、こんな良いイベントが、市民に若手に避けられてる(あえて、「知られてない」とは書かない)のは悲しい。私は杉原さんが選んだフリンジプランはかなり気に入っているので、もしKUNIO続投もあり得るプレゼンだったら、応募しないでどしたら今のプランを観に行くかの側面支援をしていたかもしれんくらいだ。今回はそうではないので、じゃあ今あるソフトにどう味付けすれば良いかを考えた。
「選挙で決める」というのは、現状のKEXだからこそ考えたプランである。私が元々やってみたくて、たまたま応募したというのとはちょっと違う。理想の演劇祭をしたいなら、地元に帰って、好き勝手なコンセプトの演劇祭やる。(地元の役場ならコネで入れるだろうし文化芸術なんかわかる職員はいないから、頑張って信頼得たらやれんこたない・・かな?)
ようはですね、うちの妻とか、昔いたバーのお客さんとか普通の市民の人が、あれだけ市の掲示板にポスター貼ってるのに誰も知らない。京都で演劇やってる若手が、観に行かないどころかまったく興味もないというのをなんとかするには、まず目立ってかつ、当事者意識を持たせるしかないと思っているわけです。
なのにですね、ワークショップにインストラクションに言われて、私の勉強不足とはいえ聞いた事ない講師陣出されてですね、(まあ羽鳥さんは「どこでKEXを知ったんですか?」て聞いた時に「え、日本で2番目の演劇祭なんだからチェックしますよ」て答えたんだから、そういう認識ならあのプランを出してくる事に違和感はないわけだけども)、難しい単語、聞いた事ない単語をバシバシだしていたわけです。こういう活動をしてる人でわかり易く言うとオノヨーコさんと言ってたんですが、もうそこがね最高に腹が立って、だってマジョリティーの市民に取ってオノヨーコは「ジョンレノンの妻」以外にどんな活動をしてるか知らんと思うのですよ。それをわかり易く言うとと言われると
あのプレゼンを市民や若手が聞いた時、どう思うか?芸術家の言ってる事はわからんと反感をもつと思うのです。私は前書いた通り、市民は『芸術に無関心なのではない、芸術が嫌いである』と思ってます。それに対して、ああいうプランを出し、税金をくれというのは逆なでしてると思うのだな。
なにより若手だ。プレゼンをする前、ある違う劇団のうちに出てない女優さんから「絶対勝ってください」と言われたのである、「わけわかんない東京もんに勝たすな」という非常に田舎臭い論理ではあったが、加えて「KEXが京都でやってても遠すぎる。近づけてくれ」と言われたわけです。
もっと言うと、「どうせ、羽鳥さんに決まってる出来レースやろ。高間さんも大原くんも当て馬やろ」とも言われたんですね。これは、私は「プレゼン後も、個人的に呼ばれて色々聞かれた事」「28日発表だったのに、4日ものびた事」からして違う、橋本さんはガチで考えてくれたと思ってます。しかし問題派ですよ、「ガチ」で選んだのに「出来レース」だと思われてるということです。
ようは、若手からするとKEXは芸術志向の上流階級が勝手にやってることで、自分ら(高間のような大衆迎合)はハナから関係ない世界と思ってしまっているという事です。
私は、それに対しプランは違えど、参加者は皆違うんだって構えで来てほしいと思っていた。しょうみ、羽鳥さんのプランでも「こんな案だから、俺たちには関係ないって若手がいたら、お前らが意識低すぎるんじゃアホ、騙されたと思って、わしのプランのワークショップに応募せんかい」って感じで話してたら、腹立たなかったと思う。しかし、終始ボソボソとプレゼンをしていて、これでは益々、市民と、若手と乖離してしまうと思って腹が立ったのです。
なので、とても悔しいわけです。続きます
|
|
|