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2012/02/24(金) 京都学生演劇祭 総括
 と、いうわけで第2回京都学生演劇祭は大成功に終わった。

 私は、演劇祭の運営面ばかりのびで、劇団の作品がのびないことを懸念していたが、見事にハードよりソフトが伸びたというのは素晴らしい事だと思う。ほとんどの劇団が、昨年より格段の進歩をし、思った以上に勝ちに行っていた。昨年は45分という制限時間で足りない話が多かったが、今回はベストであった。内閣賞という個人的な賞だが審査をしていて楽しかったし、シモンさん、由良君とメンバーも16団体全部見て、それぞれに感想を抱いてくれた。私は「芝居を創るのが好き」なだけで「他人の芝居を見る」のはそんなに好きではないのだが、そんな私が結構興奮したのだから、見事なものだと思う。

 ハード面で言えば、1回目より運営は洗練されつつ、かといっていきなり企業がバーンとついてメディアにバンバンみたいなバブルが起きなくて良かったと思う。学生の手に負えない規模の増大は滅亡を早める、がまったく1回目とかわらん規模でもダメなので、ちょうどバランスのよい伸び方をしたと思う。

 審査方法については、色々あったが、まず観客審査は続けて良い。「不正も出来る」て指摘もあったが、平均5点の劇団が、平均8点の劇団に勝とうと思ったら(各団体平均3回で200人くらい動員してるので)、勝ちたい劇団を10点、よその劇団を1点というわかりやすい不正をしても、60人必要である。そんなことは現実的には無理だし、そんなファンが60人いるなら優勝でも良いし。

 が、同時に審査員も必要だと思う。私は去年は普通の審査だけしたが、やはり、審査基準は10点満点の1つだけてのは無理。「演出」が優れてる、「脚本」が優れてる。「役者」が優れてる。しかしそのチャート式を演劇人じゃない一般のお客さんに課すのは無理だろう。と、なると審査員は欲しい。

 そして、せっかくUST中継するなら、ネット投票だってやっていい。これこそ、不正の対策は居るが。あの勝敗なんか誰も気にしてない紅白歌合戦ですら、観客、審査員、ネットの複合審査である。少しでも公平感を出すには、複合にしてほしい。

 加えて、審査員による合評会はした方が良い。高校演劇をしてて、合評会が、よその芝居を審査員がどう見たかを聞くのも含め、勉強になったもの。例えば、今回の16団体、上田誠氏が全部見たとしてどう言うかというのは、私は凄く聞いてみたい。

 来年からは、アーコンが使えなくなるので、どうなるかだが私は夏にして、立誠で、出店つきのちゃんと「お祭り」になってるのが見たい。とにかく、ロビーが広いところ、でやってほしい。観客も大事だが、まずロビーが広ければ参加者同士が交流出来る。これが大事だ。

 そして、夢は今東京と大阪であるのに加えて、名古屋でも福岡でも札幌でも学生演劇祭をやって、優勝チームが集まる全国大会だわな。

 しかし、本当に羨ましいですよ。私の現役時代もあってほしかった。もし、2005年に学生演劇祭があったら
 西一風 山崎彬演出
 月光斜 向坂達矢演出(でも、作風からいったら河瀬くんのがぽいよな)
 立芸 西真人演出
 同志社小劇場 大崎けんじ演出
 Q ピンク地底人3号演出
 下劇 ナカノ実験室演出(まだ院生だったよね、だめなら浪崎か末山)
 テフノロ 中谷和代演出
 ケッペキ(誰が演出かはわからんけど、森上、松田とかで現役時代かな)
 BKC 大洋や轟が控える

 ここにもう、引退してるとはいえ、未踏座で迎旭人や忘却で高野光司やSFPの中山このみも加わるし、学生劇団所属ではないが、たかつかなさんもまだ学生だった筈だし、何色何番も出場出来るだろう。そして、恐ろしいのが喀血劇場は、唐仁原がそのまま出ている。
 
 このメンバー相手に、私も劇団紫として、千本や長町や(残念ながらこういうイベントあっても同期ででるのはこの2人だろうな)、洋介や浜口や木村や本宿やどす恋(秋吉はいいや、下手だし)らを率いて(あと、HIROFUMI は忘却で干されてたし、紫で出させたいけど)戦いたかったですよ。みんな強敵だけど、「ゴッドハンド45分版」で、観客投票なら勝負になったと思ってる。本当に、これで戦いたかった。羨ましい。これから演劇をやる子たちには、そんな悔しい思いをさせない為にも、続けてください。うちらの世代の演劇祭は、今やってもただ、悪い芝居とロマンポップとイッパイアンテナとピンク地底人とソノノチとZTONとウィルビーが集まってるだけの普通の若手演劇祭なので、2044年に卒業して就職したメンバーが定年退職しから、「還暦演劇祭」をやろう。唐仁原は42回生で喀血劇場として出場。

2012/02/23(木) 京都学生演劇祭 内閣賞審査結果1
 まず点数のおさらい。当初100万点満点でしたが、計算面倒くさ威ので、1000分の1にデノミして1000点満点+動員ボーナスにしました。

点数は、わしの好みかどうか500 演出30 スタッフ30 演技力10 声量30 キャストがあってるかどうか50 ビジュアル20 笑いに対する姿勢50 独自色50 45分である意義30 脚本300 =基礎点1000点+動員ボーナスです。動員数て順位が逆転したところもあります。

 16位 立命芸術劇場

 好み119 演出14 スタッフ15 演技力5 声量23 キャスト18 ビジュアル6 笑い22 独自色24 45分17 脚本114 =基礎点377+動員ボーナス74人 =451点

 やはり、私の好みではないというのが効いてしまった。ただ、それ以外でも、「絵」で魅せないとならない芝居なのに、絵が出来上がってないのが難点。そもそも舞台美術で魅せる立芸で、場転15分で素舞台じゃないとできない学生演劇祭は不利なんだけど。ただ、脚本上の主役と相手の掛け合い。あれはなかなか見れた。台詞センスはあった

 15位 劇団紫

 好み201 演出10 スタッフ13 演技力4 声量23 キャスト16 ビジュアル5 笑い13 独自色17 45分24 脚本72 =基礎点399+動員ボーナス55人=454点

 と、いうことでOBですけど、厳しくつけます。残念ながらだいぶ厳しい。昨年は「下手でも見れる、合田作品」という麻薬で好評だったんだろうが、オーソドックスな芝居をすればそりゃあこんなもん。演技力や、演出、登場人物の行動原理などツッコミどころ満載である。ただ、その上手くならなくて良いという合田作品の負の遺産の呪縛から逃れようて気概は見えた。鷹祭よかだいぶうまくなったしね

 14位 テフノロG 
 好み196 演出11 スタッフ11 演技力4 声量23 キャスト16 ビジュアル6 笑い19 独自色17 45分20 脚本74 =基礎点397+動員ボーナス65人=462点

 と、いうことでここも厳しい。トンデモ本好きなので、そっち系のネタは楽しめたけども、根本的にキャラの描き方や面白い事への着眼点、演技力面で甘い。ただ、これはディフェンディングチャンピオンなんだから先輩たちがちゃんと落とさないとダメ。逆に言えば、1回だけでここまで出したんだから、伸びしろはでかい


 13位 フク団ヒデキ

 好み163 演出17 スタッフ4 演技力6 声量24 キャスト22 ビジュアル16 笑い26 独自色25 45分15 脚本106 =基礎点 437+動員ボーナス67人=504点

 まあ、私の好みではないのだが、台詞センスや選曲は好き。ドミノは、途中で誤って倒したら先の方をわざと倒せば良いというのを知った。あとなんか、顔がいい。男2人しばいなのにビジュアル16点。ただ、数少ないむしろ45分が長いってのが難点かな

 12位 ヘルベチカスタンダード
 好み180 演出21 スタッフ21 演技力7 声量26 キャスト25 ビジュアル15 笑い8 独自色18 45分20 脚本135 =基礎点476+動員ボーナス75人=551点

 ちょっと今回の「わしの好みかどうかが半分で、演出点やスタッフ点の割合が低い」という面ではヘルベチカには不利だったな。絵的な奇麗さは氷解しているし。ただ、やっぱし「仕掛け的なパワー」がこないとわしはしんどいのですわ。相性の問題です。ただ、本は高めにつけてます。

 11位 月光斜

 好み226 演出20 スタッフ27 演技力7 声量25 キャスト17 ビジュアル13 笑い7 独自色37 45分18 脚本105 =基礎点501+動員ボーナス89人=590点

 まあ、ここは殺陣殺陣、ジャンプの世界ってのが伝統芸ですから、その伝統芸が恥ずかしくなっちゃうんですが。ただ、去年の鬱より、今年の小学生みたいな明るさのが45分にはあっててウキウキみれはした。ちょっと失礼な言い方になるが、月光斜の魅力はストーリーじゃないのでかえってみやしかも

 10位 月光斜teamBKC
 好み270 演出13 スタッフ15 演技力4 声量21 キャスト26 ビジュアル5 笑い34 独自色25 45分25 脚本112 =基礎点550+動員ボーナス62人=612点

 はいこちらはかなりオーソドックス。悪いところから書くと、華がない。特にヒロインが可愛くない(顔がではなく、キャラクターとして)てのは描き方、演出の問題。良い点は、キャラ立ちはしている。笑いネタもまあまあ。そして、主人公がダメな奴なのが良い。学生運動というスケールにしながら、愚痴っぽいし、ダメを肯定しているのは好き。学生運動自体が好きだし。45分へのまとめ方はうまかった。

 9位 愉快犯
  好み289 演出20 スタッフ20 演技力6 声量24 キャスト32 ビジュアル12 笑い28 独自色34 45分20 脚本116 =基礎点601+動員ボーナス63人=664点

 と、いうことで基礎点600Pというのが私の中で「前座してほしいか否かライン」だったので、ここより上がそうなります。実は私は辛口だし6点以上は3〜4くらいだろうと予測してたのでまさか半分以上ってのはびっくり。
 とにかく「マンマミーア」を馬鹿にしてるのか、本気なのかで評価が変わってくるけど、なんか敵を作りにくいほんわかした芝居だった。学生劇団じゃなかったらふざけんなて芝居だが、学生劇団だとすると楽しくなっちゃう系芝居

 

2012/02/22(水)  京都学生演劇祭 内閣賞審査結果2
 8位 ドキドキぼーいず 
 
 好み265 演出25 スタッフ25 演技力7 声量26 キャスト35 ビジュアル17 笑い21 独自色13 45分29 脚本152 =基礎点625+動員ボーナス55人=680点

 これはびっくりした。ドキドキぼーいずを唯一見たのは一昨年の一昨年だったが、芝居が楽しめなくても(基本、他人の芝居があまり好きじゃないからはなから期待してないので)しゃあないと思う私が珍しく怒った劇団で、クーラーが故障してて暑かったてのが一番イライラの原因だったが、「説教臭く陰鬱」さらに事前に作演の本間君が大口たたいてたのに、これかいってのが原因だった。
 なので、かなり色眼鏡かけて、好み点10点もあるぞって見に行ったのだが、見事好み点か半数越え。というか見違えた。しんどい原因だった説教臭さがなくなり(説教自体はしているので、本当に説教臭くなった)、陰鬱がポジティブな展開になっている。独自色の薄さは難点だが、演出、脚本ともによく、役者をかっこ良く可愛く見せられてるのがよい。
 なにより、「大賞狙いより、来月の本公演に見に来てもらう為に、続きが気になるように作っている」と感じられるのが、演劇祭をそして制限時間をうまく利用したなと感じた。本間君自信の役なんか、本当はもっと魅力的な役な筈なんだがあえて必要部分を切って、本編見てねにしたと思ったもの、たいへん交換を持てた。

 7位 蒲団座

  好み315 演出28 スタッフ26 演技力8 声量27 キャスト20 ビジュアル7 笑い27 独自色48 45分22 脚本145 =基礎点673+動員ボーナス66人=739点

 去年かなりきつかった蒲団座の大躍進は今年の学生劇団最大のサプライズだっただろう。正直、それ以外の蒲団座も見てて、レベル不足はありまったく期待していなかったのだが、先輩から受け継ぐ系譜ではなく、まったく独自に開発した坂口君は今回の最優秀演出家賞だと思う。とにかく、私の好みではないのと、脚本が凄いというわけではないという点で、演出点演技力点が低い内閣賞では評価しづらく、この順位になってしまったが、演出28点、独自色48点でのはほぼ満点。「平田オリザに見せたい」「仲良くなりたい」という政治的な意味で「アゴラに連れて行きたい」と思い、候補には最後まで残っていた。とにかく「無冠にしてはいけない」と思わせる作品で、アーコン賞をとったから内閣賞ではこうなったが、坂口君は新星。色々関わって行きたい。


 6位 髭プロ企画

  好み331 演出23 スタッフ16 演技力7 声量25 キャスト35 ビジュアル18 笑い34 独自色25 45分5 脚本150 =基礎点669+動員ボーナス78人=747点

 とにかく熱い、「つか愛」がはんぱない。演劇祭で既成ってのは大きなハンデになるはずだ。しかし、むしろつかをしているというのが強固な魅力になっていた。もう、いい顔してるんだ。むさい男だけど、ビジュアルは18点だ。ここもまた「無冠が惜しい」ところだったので、個人賞とアーコン賞は嬉しい。いや、「オリジナルののるてをやるのに、アゴラの前座でなぜかつかこうへい」ってのも面白なと思ってたけど。ただ、これはもっと長く見たい。なんで45分点は低い。

 5位 SFP
  好み380 演出22 スタッフ15 演技力6 声量25 キャスト34 ビジュアル11 笑い37 独自色32 45分22 脚本128 =基礎点712+動員ボーナス70人=782点

 いや、ここは個人的サプライズだ。SFP絶対2桁順位だと思ってたもの、蒲団座の確変は事前に聞いてたがSFPはノーマークて会場にいったもんで。

 それこそ10年前からSFPは見てるが、さすが女子大の劇団なので「女子女子乙女乙女してて恥ずかしい芝居」をずっと見て来たわけですよ。もう、おっさんには辛いんですね
 それが一変、おっさんが笑える芝居をしているのである。それこそ、学生劇団じゃなきゃレベル低いなあ、というが男女共学劇団だったらベタベタやなあって芝居なんだが、「乙女乙女してたはずの女子大生が、1年ておっさんをしている」のである感動である。かなり失礼になるが、今まで「微妙なビジュアルの子」も「お嬢様、ごきげんよう」の世界な芝居をしてたのが「ゲヘへ、実際は野郎の目がないから気楽なんでっせ」て芝居をしている感動。キャラがいい、主役のリーダーや出来る泥棒の人のまあベタベタな魅力に、誘拐される中学生のベタ、家庭教師(大崎君にそっくりな)のベタ、どれも魅力的。話もベタなんだが、ハートウォーミングでとても好感。もう、京女生だった今井ひとみがわざわざ下劇に入ったようなSFPではないだろう。
 内閣賞を「SFP」にしたら、まさか誰も予想してなくて本当にみんな驚くだろうし、ありかもとは思ったが、逆に良い意味で「高い点さえ出せば無冠でも良い」作品だと思ったのでなし、これがまた賞品が「アゴラ」じゃなく、本当に単に内閣賞ってだけならあったかもね

2012/02/21(火) 京都学生演劇祭 内閣賞審査結果3
4位 喀血劇場

  好み365 演出29 スタッフ20 演技力9 声量27 キャスト47 ビジュアル7 笑い46 独自色30 45分19 脚本184 =基礎点779+動員ボーナス62人=841点

 と、いうわけで9回生。元プロ桑田が早大生だからって大学野球に出るような反則、唐仁原。とにかくこの反則には大賞やりたくなかったけど抜けてたらしかたないと思ってた。幸いな事に、喀血のレベルは高いがそれ以外も高いという最良な方法で、抜けては居なかった。
 キャスト演技、演出、笑いといった技術点ではほぼ文句無し。ただ、唐仁が学生を技術でねじ伏せに行ったなわかりすぎ。奇麗すぎるんだよ、ふだんの唐仁の芝居は「吉田寮生が出ててそれが事故を起こす可能性」という緊張感があるから面白いんだが、それがないので「安心して笑える」ってのが物足りなかった。まあ、MVPは古野かな。

 3位 未踏座

  好み446 演出22 スタッフ12 演技力6 声量25 キャスト40 ビジュアル12 笑い48 独自色29 45分24 脚本161 =基礎点827+動員ボーナス63人=890点

 こちらも「どうせアゴラに連れて行く髭だるマン」が作演なので、よほど抜けてない出来ないだったが、良い意味で抜けてなかった。ただ、髭のコントは好きだよ。面白いし、屈折が無い。やはりしゃくなげ謙治郎は大スターだ。九鬼もコメディエンヌだ。「ジャージマン」は本当に名作

 2位 西一風
 好み432 演出27 スタッフ22 演技力9 声量27 キャスト44 ビジュアル15 笑い43 独自色36 45分27 脚本178 基礎点853+動員ボーナス62人=915点

 今まで私は西一みて面白いと思って事なかったんだが、びっくり。これは面白い。無駄が無い。素晴らしいコメディ。「旦那さんの好きな料理」以外、笑える台詞は全て笑えた。世界観を欲張らないで、5人のキャラをきっちり書いて、終結させた腕見事。井上達也君のキャラは最高すぎる。昨年の個人MVPは森麻子だけど、今年は井上君。そして田中次郎はすごい面白い。大賞に相応しいし、下劇と本当に迷った。最終的に本大賞をとったし、「4回主体」ってことでアゴラには(喀血が目立ってるが、ここかてサワガレやんといえばそうなる)別にしようと思ったが、田中君は北海道出身だしシアターZOOで前座してほしいなあ。
 

 1位 下鴨劇場
 好み485 演出9 スタッフ6 演技力3 声量24 キャスト48 ビジュアル10 笑い45 独自色46 45分27 脚本158 =基礎点861+動員ボーナス59人=920点

 そして、下劇です。はい、好みですよ、なにせ演出9、スタッフ6、演技力3てのは16劇団中最低。しかし、好み点だけで優勝。まあ、笑い点、独自色点、そして西条瞳をあそこにつけたセンスでキャストも48と、内閣賞が重視するツボ抑えた。
 あれは本当に「面白い」ということ以外、演出も演技も必要な事をなにひとつしていない「あの雑さが藪内の味」なんて評価している声もあるが、甘やかしては行けない。あんなもん怠惰なだけだ。正直「お前ら出たくて演劇祭出たんじゃないのか、嫌々義務的にテキトーにやってる」感が出ている。
 が、面白い。あの緩さ、本当に面白い。世の中、努力よりセンスなのかて無常を感じる面白さ「俺、お前の諸葛亮じゃないしな」と「アナルファック」て台詞と、西条さんがローキックかますとこは天才的。

 これを「こんなの芝居じゃない」って否定する声があった、私はこれを否定したい。「この面白さがわからない」て批判は良い。しかし「芝居じゃない」はないだろう。しかも「面白いけど芝居じゃない」てのはわけがわからない。アボガド寿司、うまいけど魚じゃないし寿司じゃないって批判くらいナンセンス。

 正直、アゴラに連れて行き甲斐があるかというと疑問符ではあるが(演劇的に言えばドキドキや蒲団座や髭プロのが行き甲斐があるし、喀血や未踏座のが場はあったまるし、SFPや愉快犯を連れてって女子大生と仲良くなる方がプライベートは楽しい)、しかし私の「努力より、美しさより、面白さ」、練習しなくても雑でも笑えりゃ良いってのを実践する為には、政治的メッセージとして「下劇を優勝させる」「下劇を平田オリザの前でやらせる」という必要があるんではと思った。「下劇を無冠に終わらせるわけにはいかなかった」のだ。

 ということで、採点は非常に大変だった。が、とてもやりがいはあった。芝居を見る集中力が違うし、かならずほめるところを見つけようと躍起になる。ぜひ、高校演劇の審査員もやってみたいな。

2012/02/20(月) 学生演劇祭 最終日

 京都学生演劇祭は本日が最終日。

 笑の内閣賞をだすといっていた件、良い意味で後悔している

 私は人の芝居を見に行って面白いと思う事があまりないので、まして学生劇団で悩む事等ない、ぬけているのなんてせいぜい1つや2つと思っていた。

 しかし、今年はもの凄くレベルが高い。去年とは雲泥の差である。レベルがあがったというよりは、みな制限時間45分の中での戦い方を知ったというべきか。ちゃんとかならず仕掛けを用意してるし、自分らのおしつけがましいことは封印しつつ特色も出している。

 正直、最初は「アゴラでの前座に相応しいか=ちゃんとのるての前に会場あっためられるか」とか「政治的に仲良くなっておきたい子たち=大学でやめるとこよりは、長続きしようとしてる子、あわよくば卒団後にうちに入団しそうな子」に受賞させようと思っていたが、その考えは失せた。誠実に、対象に相応しい子に受賞させたい。例え、その団体が本賞も大賞でも、じゃあ内閣賞は無冠の団体ということもしない。

 審査員というものがこれだけ責任感があり、充実したものとは思わなかった、いうても、あと今日だけで8団体。しっかりみて審査したいと思う。

2012/02/16(木) ロップの宣伝
 ロマンポップの稽古が進んでいる。久々の客演、そして主役。たいへんである。台詞を覚えるというのがこんなにしんどかったとわ。全然覚えられん。素人みたいな事言うなと言われるかもしれんが、素人やしな。

 なにせ、50人もでるわけなのでね。といってもエキストラは週に1回しかこないので、私は週5でロップの団員が集まる会場へ稽古である。なので、まだ全員と合ってないし、全員と仲良くなる時間はないだろうな。大丈夫かな、50人も楽屋に入れないだろうけどどうすんのかな。しかも全員白塗りだしな。気持ち悪いな。

 さて、今回私が演じるのは桶狭間の合戦で信長にやられて戦死した今川義元の嫡男、今川氏真である。今回オファーをうけた理由の半分以上は「今川氏真をやってほしい」というものだったからだ。

 今川氏真は、当主が戦死したとはいえ、まだ大大名だった今川家を相続しながら、無能すぎて部下だった家康に裏切られ、同盟関係だった武田信玄に攻められ滅亡したという男である。が、たいして気にする事も無く嫁の実家の北条家でのほほんと暮らした後、父の敵である信長のや元部下家康の庇護で暮らしてるというんだから、器が大きいんだか馬鹿なのか

 なにより蹴鞠の名手で、むしろ滅亡した後のが蹴鞠を好きなだけで来て大活躍。信長に気に入られたのも蹴鞠を披露してうますぎたからとも言われ、今静岡がサッカー王国なのも駿河、遠江が今川家の所領だったからとも言われている(嘘)

 と、いう今川氏真を演じられるなんて役者冥利につきるじゃないか。信長とか家康とか、私の役者適正にあってるとは思えんけど、氏真はぴったりだ。前々から「演じてみたい戦国武将2位(1位は足利義昭、キャラ的にもあうし、尊敬する三谷さんも演じてたしね)」だったのでオファーが来た時はびっくりした。

 と、いいながらロマンポップなので、今川家滅亡のシーンくらいまではちゃんと戦国時代の話だけど、滅亡してからの氏真は家族を養う為にハローワークに行ったり、蹴鞠の腕を買われてセリエAにスカウトされたりと、無茶苦茶な話だけど、その分面白いじゃないか。ぜひ、観に来て下さい。

 今回ノルマじゃないから、私からチケット買っても私に実入りはないけど、いつも客演にチケット売れ売れ言ってる私が、客演先で売れないんじゃ顔がたたないんで、20枚は売りたいです。ぜひ私に連絡下さい

 そして、今回は物販も充実、沢大洋のお守り、高田会計のアルバム、七井さんが集めた石、というのがありますが、なんと高間グッズとして、うちのおかんが書いた育児日記を売ります。うちのおかん親馬鹿なんで、ちゃんと製本してるのです。すごい詳しいです。これ見ると、小さい頃のわし本当に可愛いんだ。よそこ子供見てもあまり可愛いと思わないけど、高間響の小さい頃は本当可愛い、必見です。

  タイトル ミミズ50匹
日時 2012年3月1日19時
    3月2日14時/19時
    3月3日13時/17時
※開場は開演の30分前となります。当日券は整理券配布の上、開演の15分前から入場となります。
会場 ART COMPLEX1928
(京都市中京区三条通御幸町東南角1928ビル3階)
チケット 前売:1500円、当日:2000円、初割:1000円(初割:お芝居を初観劇の方。割引をご利用の方は当日受付まで証明するものをお持ちください)

2012/02/15(水) ステマ上等
 と、いうわけで笑の内閣の次回公演は

 「ツレがウヨになりまして」です。

 あらすじは

 亀岡市に住む女子大生、日向あおいは最近同棲中のツレ、富山蒼甫の様子がおかしいことに気をかけていた。気になりパソコンを覗いてみると、そこには韓国への罵詈雑言が。心配するあおいをよそに、蒼甫はK−POPアイドルばかりよぶ近所のスーパーにデモにでかける。
 どうしちゃったのツレ?なにがあったのツレ?

 笑の内閣、最新作は愛国心をとう思想系ラブストーリー

 とまあ、高岡蒼甫の韓流批判→フジテレビデモ騒動をネタにするという、またしても危険極まりない芝居なんだけども、どちらかというと、今まで「にせんと」以外でちゃんとやってない「ラブストーリー」をやりたいってのと、いつも大人数すぎるため、呼ばれた時にいつでも再演可能なパッケージング化した少人数芝居がやりたいってのが目的です。あと、1月にヅッコケして、関西では10月までないってのは間あきすぎる、けどのるて全国の前にそんなでかい事も出来んとか、そろそろ大学1回から内閣に入る生え抜きがほしいから新歓時期にやりたいとかが動機です。だからってわざわざ右翼をテーマにせんでもって思うかもしれんが、右翼がテーマといよりネット右翼です。御間違いのなきよう。ネット右翼って本当馬鹿だなあ、ネタの宝庫やなあって思うし、コメディになる。彼氏がネトウヨだったら嫌だろ

 で、それはいいんだけれども、「こりっち舞台芸術祭」に応募したんですね。こりっちってのは、まあすごく簡単に言うと演劇版の「食べログ」です。口コミサイトです。残念ながら、食べログみたいに機能してないけど、まあ芝居を見ない人間はいっぱいいるが飯を食わない奴はいないので、負けるのは仕方ないがね。さりとて、観劇人口に対する書き込みの少なさはもう少し改善出来るんではと思う。有名観劇ブロガーでもやってないひと多いし。うちも含め、劇団も活用出来ないのは確か。

 で、その舞台芸術祭ってのは、3月から5月に本番ある団体なら、簡単な登録だけして、ネット審査が行われ、1次通過した10団体を審査員が観に来て1位をとれば100万円というものだ。これが書類をださなきゃならん演劇祭とかと違って、ネットでささっとやるだけだし、もし通過出来ても審査員が観にくるだけでなにも特別な事をしなくていいということで、一般的な演劇祭にくらべかなり気軽、な割に賞金が高い。

 が、109団体で意外と登録してない。後述するが、イッパイアンテナなんてこりっちでの評価が高かったから、高確率で1次通過したと思うのにもったいない。ソノノチとかもやればよかったのね。京都からはロップとかピンク地底人とかドキドキぼーいず、弱男、みやちゆうきのハレ学、劇団しようよはだしてます。全部で109団体か、なので1次通過確率は、11分の1。意外と低くはないと思う。しかし、2月13日朝10時締め切りで、私2月11日22時くらいに登録したのに43団体目。それが最終的に109だから、みんなギリギリに登録しすぎやと思う。

 で、その気になる審査基準なのですが、応募文の内容(これはもういじれない)に加え、こりっち内での評判なんですね。うちから出す写真とか動画とか情報はうちが努力する事ですが、ようは口コミサイトなので、過去公演の「観て来た」、「ツレウヨ」の「観た」、お気に入り団体に登録されてる数、とかが勝負をわけるわけです。

 それ考えると、残念ながら京都でいけそうなところがあると思えん。東京の応募してる劇団に比べ、どこも口コミが少なすぎる。東京に比べ、こりっちに劇評を書く観劇マニアが少ないという事だろう。これでは、勝てん。

 と、いうことで、笑の内閣ファンの皆さん。さっそくこりっちに登録してうちを「お気に入り団体」にしたり、ヅッコケや過去公演の「観て来た」を欠いたり、「ツレウヨ」の「観たい」を書いていただけませんか?

 はい、その通り、これは今食べログで問題になっている「ステマ」です。が、あえていおう。ステマのなにが悪い。金払って頼んでるわけではない。本当にうちを観て面白いと思ってくれた方にだけ御願いしてます。なにより100万円はうちがとるべきなのです。

 私は創作者だから、ここに登録してる109のうちほとんど観た事ないけど、当然うちが一番面白いとは思ってるが、が客観的に観たら1位ってことはないでしょう。しかしだ、この100万円というのは「ツレウヨ」の次回公演に使用することが条件の賞金なのだ。

 その次回こそ「のるてちゃん」全国ツアーだ。改めて言うが、のるては「表現規制」と戦う芝居だ。他の108団体が優勝しても、もちろんそれなりに演劇界に良いことはあるだろう。しかし、「表現の自由」がなくなれば、全団体芝居が出来なくなるのだ。ならおわかりですね、笑の内閣が優勝すれば、その100万円は「石原慎太郎をぶっ潰す」ために使います。もう、これは内閣が優勝するしか無いですね。

 さあ、ステマをするならさっそくここです。あと、出来たら私が主役のロマンポップにも「観たい」をつけてくれたら嬉しいですね。

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=26543


 とか書くと、「なんてごう慢なんだ、何様だ」て思っちゃう人いるだろーな。もらうべきだ論は冗談ですよ。でも、ほしいな100万円。アゴラ公演やし、北海道もいくし

2012/02/08(水) 京都学生演劇祭 笑の内閣賞について1

 昨年第1回にはアドバイザーとして関わった、京都学生演劇祭が来週からアーコンで第2回が開催される。学生じゃないおっさんがいつまでも関わってもという事で、今年は関わってなかったが、ひょんなことから「笑の内閣賞」を出すことになった。観客投票で決める賞金25万の大賞、アーコンのスタッフが選ぶ団体賞(賞品は芸術創造館セレクションへの推薦)と個人賞(賞品他都市の演劇祭の鑑賞券)が閉会式で発表される正式な賞であるが、これは私個人が打ち上げで発表する特別賞だ。昨年、打ち上げで向坂がその場のノリで作ったロップ賞(ロップの4月の公演で一本コントをやれって命令)や、物議をかもした劇研オルタナティブ(高田ひとしが西一風の市川タロの作品が、評価されなかったのが納得いかなくて選出したやつ)もそれに近い。ただ、あれらは後だしだったけど、今回は私が事前告知するのです

 気になる「笑の内閣賞」の賞品は、のるてちゃん全国ツアーでの前座権です。つまり「こまばアゴラ劇場」で前座に立てる(札幌シアターZOOも、正式に決まってないが名古屋、大阪も)です。ただし、金がないので交通費は自己負担だし、雑用もさせるし(なので、別に拒否して構いません)、なんやねんて話だが。それでも、アゴラの舞台に立てるのである。貸し小屋をしてない、平田オリザに認められないと上演出来ない、アゴラで前座とはいえやれるというのは(勿論既にアゴラには前座ならよしと許可もらってます)学生としてはとても魅力的な賞かと思います。

 となるとですね、事前に審査基準を明確にしておかないとあれだと思うんですね。劇研オルタナの件での唐仁原も、事前に高田が高田賞もしくは劇研賞として劇研での上演権を賞品にするって告知してその基準を公表していれば責任の所在が明確化していたんであそこまで激怒しなかっただろうし、これでね私の出身劇団である紫がとったり、うちに出演歴があって仲がよすぎる、唐仁原や髭や藪内が作演してるの喀血劇場や未踏座や下劇がとったら「情実やないか」と言われかねんのでね。

 評価は100万点満点です。100点満点でいいじゃねえかというところを、なんか満点が「ひゃくまんてん」という響きが頭悪そうでいいじゃないですか。なんか片岡百萬両さんみたいで、いや、片岡さんの芸名が頭悪いって意味じゃないですよ。本当面識無い人なのにそんなこといいませんってば

 審査項目は以下の通りです。ここで重要なの項目によって満点を変えるということです。よくあるのが「脚本」「スタッフ」「役者」「演出」とか10個ある審査基準のすべての項目を10点満点で合計100点満点てとこが多いですが、私はそれを好みません。例えば私は脚本家なんで「芝居の出来は9割脚本で決まる」思ってるので、脚本を「スタッフ」や「役者」や「演出」と同じ満点で評価されたらかなわんので、脚本は90点満点、他は1点満点でええとすら思ってます。今回はそこまで極端にはしませんが、以下が審査基準です。

 「脚本」 20万点満点
 と、いうことで脚本は100万点満点のうち、2割を占めます。1週間前なんでもうどこも脚本は出来てるだろうし、今からいじりようはないでしょうが、うならせる優れた脚本を出してくれたら嬉しいですね。

 「私の好みかどうか」 50万点満点
 2番目で「お前の好み」ってなんやねん。しかも半分それってどういうことやねん。ほとんどお前の恣意的判断で決まるやないか!ふざけんな!って思うでしょうが冷静に考えてみてください。審査員賞なんてどんなにいいつくろったって所詮審査員の好き嫌いやないですか。むしろその恣意的判断の配分が半分しかないってことは珍しくないですか?だいたい、うちの前座をやってもらうんだから、僕の好き感じじゃないとあげられないやないですか。
 
 で、ちなみに私の好みってのは、もちろん笑いやってるわけですから、笑いです。作り込み系も好きだし、脱線しまくるのも好き。私は一番好きなのは自分のとこなので、笑の内閣のような笑いだと好評価かもしれません、がだからこそうちに近いと厳しくなるかもしれません。

 あと、好きなのは三谷さん。京都なら先日休団してしまったけど「ベトナムからの笑い声」が好きでした。映画では河崎実監督みたいな知性のかけらもない馬鹿が好きだし、時事ネタも好き。プロレスも好きでして、これはプロレスが好きというよりプロレス的な者が好きという意味で、WWEやハッスルのようなくだらない事を真面目にやる世界観が好きという事です。

 ただ、意外にも自分ではやらないけど、笑いがないのも好きです。特に、エゴイストが出てくる話が好きなんですよ。本谷有希子とか大好きだし、なんで重厚な人間ドラマとかも好評価です。

 苦手なのはコロスが多いのとか、内面いっててわけわからんとかですが、私は「この世に面白くない芝居などない。私の好みじゃないだけだ」と思ってるんで、ここの点数が低くても面白くないわけではない、私の好みじゃないだけなんでへこまないでね

続きます

2012/02/07(火) 京都学生演劇祭 笑の内閣賞について2
 「演出」 3万点満点
 演出は大事な要素であるが、私は脚本の段階で決まる思ってるそ演出より役者の個性や笑いがみたいから、ここの配分は低いのであった。まあ、内閣の芝居見たら、グダグダでろくに演出してないのわかるでしょ
 
 「スタッフ」 3万点満点
 スタッフもまだ配分は低い。だいたい前座のために、装置作ったり灯台余計に吊ったりなんか出来ないし、なしで頑張れってこと

 「演技力」 1万点満点
 私は役者の演技力をほとんど重視してない。内閣には下手な役者ばかりでてるが、それは私が役者が下手なことを問題だと思ってないからだ。まして、学生、下手に決まってる。が、学生劇団でもいるっちゃいるのでいちおう



 「声量」 3満点
 演劇の審査で問題なのは、フィギアスケートのような技術点がないことですね。すべて表現点にしかならない。そもそも演技力なんてのも曖昧その解決のため、なんとかして「声量を量る機械」を手に入れて、演技力より高い配分でそれを数値化して点数つけます。これで審査員の恣意的判断ではない、技術点を点数化出来るぞ!

 「キャスティング配置」 5万点満点
 で、むしろ一番重視するのは、キャスティングの配置出る。ようは下手なのは仕方ない。しかし、下手な役者でもちゃんと映える役(アテ書きならベスト)に当てられているか。ここを重視します。私に「この役者内閣にオファーだしたい!」って思わせるのがベストですね。去年で言うと、唯一こいつ出したいと思わせたのが「月クロ」の森麻子です。それがあってヅッコケに誘ってあんなエロ議員をやらせるってことになったのです。

 「ビジュアル」 2万点満点
 そして重要なのが、ルックスです。んなもん鍛えようがないやないかって話ですが、私は小劇場はルックスを気にしなさすぎると思います。特に、たいして美人でもない奴が劇中で美人扱い去れてるとすごいむかつく(しかも脇役の方が可愛かったりするともっと、演技力の差でそうしたんだろうが、可愛い方を劇中でも美人扱いされてる役につけろと思う)。やはり、美男美女がいるのは重要です、または巨乳も好きです。なにせ、遠征先に前座で連れてくんだから美人で巨乳がいいに決まってる、士気に関わる

 「笑いに対する姿勢」 5万点満点
 私はなにより笑いを重要視してますから、当然笑いが面白いとこのが高評価。前座をやってもらうんだから、笑いとってくれた方がいいしね。が、ここの姿勢というのは「笑いがない芝居が低い点になる」わけではないのだ。私が一番嫌なのは、笑いが目的の芝居じゃないのに、面白いシーンも入れなきゃって笑いのシーンを作ってるのにそれが面白くなくて受けないって芝居である。しかも、笑いじゃない他のシーンや他にも楽しませなきゃって入れたダンスのレベルが高い芝居とかだとなおさらむかつく、他で十分レベル高いんだから無理矢理笑い入れるなよと。私は笑いが目的で、崇高なものだと思ってるから、笑いを手段にされ、それが面白いならいいけどすべられると腹が立つ。だから、去年で言えばそれこそ市川タロ作品なんかここは高評価だ。彼は自分の目的が笑いではないと自覚し、作中一切笑いに手をつけなかった。これは、笑いに対する非常に真摯な姿勢である。もちろんきっちり笑える丸山作品、合田作品なんかも高評価だったろうがね

 「独自色(志)」 5万点満点
 なんだかんだ色んな作品がみたいわけで、内閣に置ける時事ネタやプロレスのような売りが欲しいですね。それでいうと殺陣て武器をもってる月光斜や、女子だけのSFPなんかが有利そうな項目だ

 「45分である意義」 3万点満点
 45分てのは難しい制限時間だ。短編でしめるには長いし、起承転結をつけるには短い。去年見ても、45分であることがちょうどいいって作品は少なかった(たいてい、短編の羅列か、1時間半で見たかったって芝居)。前座には制限時間があるんだから、そこで壮大な話をされちゃかなわんのだ。そこをうまく処理すると評価は高い。もちろん35分未満や時間オーバーはかなりのマイナス評価だ。高校演劇みたいな失格てほど厳しくはしないけど

 以上の評価で満点だが+αとして

 「動員数×1000点」 
 これは、私が一番後ろからお客さんの人数を数えて、1000をかけて点数に追加する。例えば、私が見た回にお客様が100人いたら10万点追加である。
 私は本当に集客にこだわる男だ。役者の仕事は、演技と同時にチケット売る事だと閑雅て居る。私は「お客様一人でも一生懸命にやる」なんて台詞は偽善だと思う。死にものぐるいでお客を集めるのは義務だ。学生劇団は動員が低くても金銭的ダメージがないから、そこをあまりにないがしろにしてると思うので、「笑の内閣賞」でははっきり私が見に行った回の動員数を点数に入れる。もちろん私は日本野鳥の会じゃないので数え間違いもあるだろうし、上演前後に人気劇団がある団体は自力で呼んでなくても有利やんけとか、私が見に行くのが
 金曜昼にC 金曜夜にD 日曜夜にB 火曜夜にA
 なので、Cブロックだけ平日昼で不利になってしまうが、そこはご容赦願いたいと思う。

 以上の点数で、機械的につける。くれぐれも「ここを前座に連れて行きたいから」という理由じゃなく公平につけるようにするので、ぜひ楽しみにしていただきたい

 でも、本当交通費自己負担でしかも内閣の前座って、したい人なんかおるのかしら?

2012/02/06(月) 京都市長選とヅッコケ
 市長選が終わったので、けっこうかける。

 さて、先日のヅッコケは京都市長選の争点にするためにぶつけたわけだが、まあ公選法というのは本当に本当にナンセンスな法律だと思った。

 ありていにいえば、「争点にしたい」芝居だったのに、「争点にすんな」って言われたのだ(はっきりそう言われたわけでないけどそういう意味)、東山青少年活動センターという公共施設故の制限(民間の劇場ならまだいいということはあった)もあったが、争点にしたいという目論見は完全にくずれた。ちゃんと争点に出来ていれば、動員あと50人はいけた(クラブ関連で中村陣営についた若者は来てくれるだろう)だろう。本当は最初は、候補者全員アフタトークに呼ぶって企画で、門川さんも中村さんも前向きな返事してくれたのに、選管にはばまれたのである。討論会をやった後に、立候補を表明した人がいたら不公平になるって、んなもん表明が遅れた奴が不利になるのは当たり前だろって話だ。なにせ、ビラに「市長選に合わせて公演」て文句を書くことすらダメだしされたんだぜ。なにがむかつくって、投票率を上げようって言ってんのに、こっちが投票率を上げようってお芝居をしようとしたら、書くなっちゅうんだぜ。ふざけんなって話だ。しかし、それを拒否した役人が悪いわけではない。公職選挙法ってのが時代に合わないナンセンスなのだ。私はクレーマーなので、いずれ公選法改正案を総務省にメールしてやるつもりだ。

 さて、今回の市長選はまあ、結果はわかりきっていたので、私の中では盛り上がりようがないと思ってた。前回951票差ってのが言われてたが、前回は従来の共産対非共産の争いから、第三局として地域政党京都党の村山祥栄が出て、門川票を食った(共産票はあまり食わなかった)から、票差が縮まったわけで、今回また一騎打ちになったら04年の6万5千票差に戻るって考えるのがふつうである。事実、寺澤、ちっく、浪崎など選挙に詳しい連中が、大作に決まりってのはみな言っていた。

 なにより、私は今回中立である(実際はどっちか選んだけどさ、ここでは書かん)し、アフタートークの交渉をして直接会って、どちらでも京都演劇界壊滅の危機はないと判断できたので、必死にならなくていい選挙だという認識はあった。私は選挙なんて入れたい奴、良いやつを選ぶんじゃなく、橋下とか石原とか本当に演劇というか自由に楽しい人生を送るために危険すぎる奴を落とすために2位の候補に入れるもんだと思ってるので、それがないならモチベーションは高くならんのだ。

 が、玉木くんとか築地さんとか佐々木くんとか、若い世代が積極的に参加していたのが印象的だった。上記のように、中村候補の風営法を改正しクラブの営業時間を長くしようって訴えが効いたんだと思う。私は、政治というのは「エゴ」が大切だと思う。ヅッコケで平下に言わせたが「誰でも自分のために生きている、自分が一番可愛い、自分の利益のためにならないことをするわけがない」でいいのである。事実、オリックスやロームなんかは「自社のエゴ」で京都会館や水族館に手つけてるわけだ。なら、若者が「クラブに長くいたい」って「エゴ」で特定候補者に肩入れするというのは非常に正しい態度である。

 まあ、私はもうロビイスト慣れしてきたので、今回は選挙で支援より二股かけて「演劇に都合のいい政策してちょ」って活動をしたが、まあ初心者でいえば選挙にかかわるというのが一番であろう。なぜなら、ロビー活動は明確に結果がでないからつまらんが、選挙は数字で出るから楽しいからである。まさにヅッコケは「有料化反対」の芝居ではない、「どんなジャンルでも政治は関わっている、関心を持たないと不利になるぞ」「自分の有利な政策を実現させるために運動することはエゴではないぞ」ってことを分かってもらいたくて書いたのでそれは結実出来たかなと思う。

 見てない人は昨日放送したユーストはしばらく録画しておくので、ぜひ見てほしい

 http://www.ustream.tv/channel/stg-art
 

 さて、私の予想は(ツイッタ―参照)
 門川 227300
 中村 181900
  だったが、結果は
 門川 221765
 中村 189971

 である。合計得票数をほぼ当てられたのはうれしいが、大作が6000票多めに、一夫を8000票低めに見積もった。予想よりも票差は縮まった。今より共産党の党勢が強かった00年で7万票差、04年で5万5千票差って考えると、前回の三つ巴951票差より中村氏が善戦したと思われる。私の得票計算式は複雑すぎるので、ここでは書けないが、脱原発票の計算を見誤った結果だ。KBSで解説者が、中村氏の敗因として「京都で脱原発を訴えても」って言ってたが本心では「現職が3万票差じゃ、選対は反省するレベル」ってわかってんのにね。むしろ脱原発は効いたよ

2012/02/05(日) 作道、考えを改めろ!
その意味で、作道の「選挙に行こう」って関連のリツイートにイラっときたって書いたブログを読んで私は、心底彼に失望した。鍵ブログに関して批判するのはマナー違反だが、好きなやつだから、極端に批判する。彼の意見が本心なら芝居をする資格はない。面白くない奴でも芝居をする自由はあるが、芝居をできる環境を整える努力をしないばかりか、それを自己正当化する奴は芝居すんな、迷惑だ

まず、私は前提として、リツイートなんて当人の自由に任せるべきで、本人の対ーとは面白いのにリツイートは見てイラっとくるももが多いなら、フォローははずさずリツイートだけ反映されないようにすればいいだけなので、この時点で議論は終りなのだが

 さらにまず言うと、私は「投票に行こう」って言葉自体は、偽善だと思う。実際は「投票に行って、自分が推してる候補に入れてくれ」って言うべきである。私が立候補するなら、低い投票率で当選するくらいなら、高い投票率で落ちた方がいいなんて思わん。橋下と平松さんは21万票差だったが、橋下に入れるような馬鹿のうち22万人は投票に行ってほしくなかったもん。私は自分は優れた人間だと思ってるので、私の1票が政策も見ず雰囲気だけ入れるような馬鹿と同じ1票であるというのが腹立たしい。森総理じゃないが、危険な候補に入れるくらいなら「寝ててくれりゃいい」と思ってる

 が、いかないことを正当化されると腹立たしい。そのへんのDQNが言うならともかく、創作をする人間が、あの日記はまず基本的なミスが何点かある

 まず、統計学的にある程度母数があれば、有意な差がない(統計学でいえば、2000人に聞けば、実際の結果と変わらなくなる)から、投票率が45%でも90%でも結果が変わらないというものである。例えば、新聞の事前予測は2000人くらいに世論調査しているので、選挙の予測はほとんど新聞の予測通りになる。なので、実際の民意でいけば、、投票者が2000人いれば大丈夫という論理には…ならないのである。組織票である。世の中には、雨が降ろうが槍が降ろうが絶対に投票に行くという人間がいるのである。それが一番顕著なのは某宗教政党であり、その政党は投票率50%でも70%でも一貫して750〜800万票程度をとっている。その政党が50%で800万とってたかたって、100%になれば1600万票とることも、10%なら160万票になることもない。なので当然、投票率が50%ならその政党の当選者は多くなり、70%なら少なくなる。それくらいは、データを調べればすぐ出てくる。つまり、この推論は完全に間違っている

 次に、白票でいいから投票率を上げる意義というのもあるのである。選挙に出馬するには、供託金というお金が必要だ。京都市長なら300万。これは総得票数の10分の1をとれないと没収されるのである。今回は一騎打ちでどちらもクリアしたので、没収はなかったが、例えばもし一騎打ちに私が割り込んで三つ巴になったとしよう。今回の総得票数は約41万票なので、私が4万2千票とれば没収は免れる。しかし、門川にも中村にもまして高間にも入れたくねえって人が2万人白票を投じに行けば、総得票数は43万票。あわれ、4万2千票の私は300万没収だ。京都の財政赤字において、300万税収が増えることは微々たるものだが、白票にも意味があるのである。そして、これは理論ではないが、私は実際選挙に現場に行って、政治家ってのは我々が思っている以上に白票を気にしているものである。

 まあ、これは単に勉強不足で済ませられる。が、こっからは私も感情的になるが、あまりに政治意識が低いので心配になるのである。

もうひとつ言うと、実際言えば私は一人ひとりの一票が結果を変えるなんてのはあり得ないと思ってる。なぜなら1票差なんて田舎の町議選とかしかないからだ。真の選挙てのは知り合いを駆使して、お願いをしまくり具体的に10票、20票を増やしてはじめてやったことになる。私は保坂展人や鈴木正穂の票を15票くらいは増やしたわけだし

 これは私の趣味だし、普通の人はそこまでするのはめんどくさいからいいとして、がたかが5分早く起きて投票所までいって票を入れるという作業がどれほどめんどくさいことなのかというより、それが楽しいこと、必要なことと思えていない時点で、同じ演劇というジャンルにかかわってほしくないのだ。

 演劇、じゃなくてもあらゆるジャンルにおいて、ルールを決定しているのは政治である(私はマナーやモラルのような曖昧なものは軽視している)。劇団は、自分らが属するコミュニティに有利なようにするため働きかけるってことを当たり前のようにやっている。ただ宣伝するだけじゃなく、評論家にDMを送ったり、上の世代の人に招待券送ったり。政治に参加し、演劇に有利な政策をしてもらえるようにするというのはそれらと一緒である。なので、その作業は本当は強制したい、が、私はあらゆることを人に強制しないことを信条にしているので矯正まではしない、が、「それをしない」どころか、「しないことを正当化」「しないことを恥じて隠さないどころか、堂々と表明する」というのは我慢ならない。せめて隠せ、実際に投票に行かなくてもいいからこの文章を読んだら「すいません、次からは行きます」と言えと思う。

 私は究極は自分の芝居以外の芝居はそんなに好きじゃないし、自分さえよければいいので、明日橋下が「笑の内閣は、永久に税金で保護、他の劇団は非合法化」って言ったら喜ぶけど、実際はそうではないし共存共栄の方が自己利益になる確率も高いと思うから少しでも自らが属する演劇というコミュニティをやりやすい社会を作るために活動しているので、作道のような考えは邪魔だ。私はどんな面白くない劇団にも表現の自由はあるから「芝居やめろ」とは言わんが、芝居ができる環境を維持する努力をしない奴は邪魔だ。解散しろ!

2012/02/02(木) 山科区民になってしまった
 今日引越して上京区民から山科区民になった。北海道出身のくせにきぶんはもう京都人なんで、外に人にはわかんないかもしんないけど、生粋の京都人が京都って認めるのは、平安京の範囲内、つまり上京、中京、下京の一部だけ。洛外でも金閣寺のある北区とか銀閣寺のある左京区とか清水のある東山区とかはまだいいけど、南区とか伏見区とか治安悪いと馬鹿にし、右京や西京などニュータウンなんかなんやそれ扱い。まして山科など、ほかの地域と違って山越えてるんだから、「え、滋賀県ちゃうん?」の世界である。誇り高き上京区民としてさんざん馬鹿にしていた山科区民になってしもうた

 まあ、今の家は同志社の近くでどこも行きやすく、6畳だけどキッチン、バストイレ、ベランダ別でなのに安いって物件だったから、居心地良かったんで一人で京都にいるうちは引っ越す気なしだったのだが、女性と一緒に住むことになってね、5年も付き合って年上のお姉さんなんで30過ぎてしまって、しかも去年いったん別れて別な若い娘と付き合った挙句にヨリ戻すというかなり厄介な展開になったので、もう信用取り戻すには一緒に住むしかないのです。シクシク

 私はADHDという、まあモーツアルトやエジソンもかかっていた天才がかかる病気で、人へ気づかいができないとか集中力がない病気で、その少女の一つが片付けが以上に苦手ってのがあって、今日も全然荷造りできてなく手伝いに来てたタイルに怒られながらやったくらいなんで、6年前にルームシェアした時も失敗したし、人と一緒に住むなんて出来るのかしら。

 山科駅近く3LDKで8万だからかなりおとく、とにかく広い家なんでぜひ遊びに来てください。特に、京都外の劇団の方、遠征に来る際は泊めますよ。

2012/02/01(水) ヅッコケ総括
 と、いうことでヅッコケ3人組の稽古場有料化反対闘争は、内閣にしては珍しく当日に打ち上げをしたので、無事終了した。久々に朝まで飲んだぜ。


 動員は、またも横ばい。が、初日スカスカで千秋楽は3桁とダブルスコアをやってしまったので、制作的には失敗だ。椅子ではなく座布団にしてしまった3ステ、4ステのお客様には申し訳ない。そもそも、うちの動員で東山まで4ステは足りなかったのである、5回というか6回やってよかった。

 そのうえで、もっと来てほしかった。今回のテーマは本当に「行政による芸術支援の是非」という今後の演劇界にとっての死活問題を扱っている。私は、客観的には演劇に税金を投入する意義には疑問符を持ってるけど、私は全体の利益を考える気なんかサラサラなく自己利益の為にしか生きる気はないので、当然投入してほしい。そのための理論武装案を述べているので、本当に演劇界の先輩には見に来てほしかったのだけど、全然だった。これはかなり悔しい。

 生意気な事言えば私は劇中の台詞にある通り「芝居を出来る環境を当たり前と思って、それを維持する努力をしない者に作品を作る資格は無い」と思ってる。私は、政治家に陳情に行ったりとか趣味だと思われてるかも知らんが、別に好きじゃない。そんなもんせず作品だけ作ってる方が楽しいに決まってる。しかし、政治家やパトロン候補とつきあって「演劇よろしく」って言うのは、作品作りの為に必要な行程だと思ってる。料理を作るのに食器を洗うのと一緒、めんどくさいが必要課程、まさに「食器を洗わない者に、料理をする資格は無い」と一緒だ

 なんで下の世代がいっぱいきて、「3年前なにがあったか」を知ってくれたのは嬉しいし、同世代もいっぱいきて「戦い方」を知ってくれたのは嬉しいし、あと市役所の担当食品の方がけっこういっぱい来てくれて「文化の実態」について知ってくれたのは本当に嬉しかった。が、上の世代が来てないのは悔しいし、橋下というもっとわかり易い敵がいて切羽詰まった大阪演劇人はもっと来てほしかったし、他ジャンルの青少年活動センター利用者にも来てほしかったし、市議や一般市民も「演劇」を知ってもらう為にきてほしかったし、なによりセンターの職員さんにはもっときてほしかった。ただ、これはひっくるめえ私の告知不足。もっともっと宣伝出来たし、悔しい限りだ

 とはいえ、収支は信じられない黒字が出た。福岡の赤字分くらいなので相当な黒字である。なにせ収入が支出の倍以上である。200%越え。毎回こんなんだったら暮らしていけんだけど。

 が、この大幅黒字こそが身をもって、税金投入の意義を投げかけられてると思う。東山の創造活動室はステージサポートプランを使えば無料だ。ステージサポートプランは、そもそも文化局ではなく、勤労青年課管轄である。つまり目的は「青少年の活動をサポートする」一環である。なので、こんだけ利益が出てしまった以上は、趣旨に反している(そもそも、申請の時点で旗揚げ7年目で東京、札幌、福岡などの実績がある内閣は、ステージサポートプランの対象としては上すぎてる)。少なくとも、私はけじめとして無料だからといって、東山を使うことはないだろう。それは一納税者として、他の市民に示しがつかないからだ。大幅黒字といっても、それが民間の劇場でやったら一気に+−0になるくらいの黒字だ。それでも、それが税金を貰うということだ(まあたぶん申請してももう通らんだろうが)。今後、京都市の税金を使う時は、もう勤労青年課ではなく文化局とか、この劇団に相応しい、根拠を持って申請することになるだろう。

 と、まあツラツラ書いたわけだけど、芝居の中身は「のるて」と構造一緒(そもそも、こっちのが先書いてたけど、表現規制問題をすぐやらないとならなくなったから、転用したためなので似てて当然)なんで大丈夫かと思ってたが、受けた受けた。すごい好評で笑いも取れたし、役者も素晴らしい演技でミスキャストなく(のるてもミスキャストはなかったが、上蔀とかキモオタの役にしては可愛いとかあったが、今回は顔までイメージ通り)出来て、まあ、一番受けたの例の低俗過激団のビラだが、本当に無駄遣い。だが、それがいいのだ。あと、松井孝治参院議員のアフタートークも良かった。なにせ国家1種試験を通った人なので、たぶん人生で会話した中で一番頭が良い人であるが、さすが頭が良い人の話は面白い。「へえ」とか「はあ」しか言えなかった。内閣のアフタートークは私が喋る量が少ないほど盛り上がってるという証拠なのでこれでいいだろう、

 そこで、2月4日23時から、市長選前日企画(本当は市長選にぶつけるってのが今公演の趣旨だったのに、公選法に阻まれたので、ようやくここで言える)として、USTREAMで中継します。当日は、高間響引越記念として新居でグダグダ解説しながら、本編と松井氏のトーク流します。見てね
 
 http://www.ustream.tv/channel/stg-art


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